今回はTOEIC300点から700点に上げる方法を徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!

TOEIC300点と700点の差
TOEIC300点は全体の下位96.48%です。
中学レベルの英語の基礎が身についておらず、リスニング・リーディングともにほとんどの問題が解けないでしょう。
正答率の目安は35%です。
一方、TOEIC700点は全体の上位31.2%のスコアです。
TOEIC700点の場合、中学英語はほぼ完璧に理解できています。
高校で勉強するような英語の知識も身についてきており、TOEICの問題形式にも慣れたTOEIC中級者と言えるでしょう。
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均スコアは608点です。
700点は公開テストの平均スコアより、また、中途採用で求められる平均スコアよりも高いです。
よって、700点取れれば、一般的な企業への就職活動・転職活動で他の候補者と英語力で差別化して、選考を有利に進められます。
TOEIC300点と700点の主な差は3つです。
- 中学英語の理解度
- TOEICの理解度
- TOEICへの慣れ
これらを埋めるように勉強すれば、300点から700点に上げることは簡単です。
TOEIC300点から700点に上げるのに必要な勉強時間
一般的に、TOEIC100点スコアアップには200〜300時間勉強が必要と言われています。
それを元に計算してみると、TOEIC300点から700点に上げるには800〜1200時間が必要ということになります。
とはいえ、それは試行錯誤しながら勉強した場合です。
ここから解説するように順序立てて正しい方向性で勉強すれば、それより短い勉強時間でTOEIC300点から700点に上げられます。
TOEIC300点から700点に上げる勉強法
ここからはTOEIC300点から700点に上げるための勉強法を解説します!
英語の基礎を固める
TOEIC300点の方は中学レベルの英語の基礎が固まっていません。
その状態でTOEIC対策してもスコアは伸びないので、まずは焦らず英語の基礎を固めることから始めましょう。
では、英語の基礎とは何か。ズバリ!「英単語」と「英文法」です。
英単語がわからなければ当然英語は読めないし聞けません。
また、英単語の定着度が低く、英単語を見てすぐに意味を思い出せないならTOEICの試験を攻略することはできません。
英文法がわからなければ英文の構造を捉えられず、英文を正確に理解できないため、問題が解けません。
また、TOEIC Part5には文法問題が多数出題されるので、英文法ができていなければ文法問題で一気にスコアを落としてしまいます。
TOEIC300点から700点に上げるために、単語は2ステップで勉強していきましょう。
- 中学レベルの基本英単語を覚える
- TOEIC頻出の英単語を覚える
まずは焦らず中学レベルの英単語を覚えてください。
中学レベルの英単語はどんな英文にも頻出なので、覚えなければ英文は絶対に理解できるようにはなりません。
次に英文法について、英文法を勉強するときは、インプットとアウトプットのバランスが大切です。
インプットだけだと英文法の理解は深まりきりません。
アウトプットすることで、英文法をしっかり理解できます。また、問題を解くときにすぐ必要な英文法の知識を思い出しやすくなります。
毎日英語に触れる
TOEIC300点だと、英語に対して抵抗感を持っているはずです。その抵抗感を無くすために、毎日英語を触れることを習慣づけましょう。
おすすめのリスニング教材はYouTubeです。
YouTubeで「リスニング 聞き流し」と検索すれば、簡単なモノから難しいモノまで、さまざまなレベルのリスニング音声が出てきます。
いろいろ視聴してみて「これならストレスなく聞けそうだ」と感じた教材を選びましょう。
まずはPart1・2・5を重点的に対策する
TOEICにはPart1〜7までありますが、Partごとに難易度は大きく変わります。
簡単なのはPart1・2・5、難しいのはPart3・4・6・7です。
TOEIC300点から700点を目指すなら、まずは簡単なPart1・2・5を重点的に対策しましょう。
そして
- 安定して450点〜500点を取れるようになったらPart3・4・6
- 安定して600点を取れるようになったらPart7
の対策を始めてください。
対策するPartの以降タイミングを正確に把握するためには、定期的(2週間に1回程度)なスコア測定が必須です。
スコアを測定する方法の1つとして「TOEICの公式問題集を2時間かけて通しで解く」ことが挙げられます。
そこで、おすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも、精度95%なので、信頼性もバッチリです。
「自分のスコアを把握する」という作業をサボってしまうと闇雲に勉強してしまいます。
TOEICは闇雲に勉強して攻略できるほど甘くありません。
ですので、忘れないうちに「Santaアルク」をダウンロードして、ゲーム感覚で良いので一度スコア診断してください。
\ 無料でスコア診断をしてみる! /
Santaアルク
音読する
問題を解いた後の復習に特に取り入れて欲しいのが音読です。
音読のメリットは3つあります。
- 発音がわかる
- 英語を前から理解できるようになる
- 英文の構造を捉えられるようになる
多読
たくさんの英文を読む「多読」はリーディングの速読力を上げるために効果的な方法です。
また、いろんな英文に触れることによる語彙力アップも期待できます。
多読で意識してほしいポイントは、意味が正確にわからなくてもとにかく読み進めることです。
わからない単語があっても飛ばしてOK。ざっくりと意味を把握しながらどんどん読み進めてください。
多読初心者の場合、なるべく簡単な教材を使うことが大切です。
また、自分が興味を持てる、楽しく読める教材を選びましょう。
途中で「読みにくいな」「面白くないな」と感じたら教材を変えてOKです。
ディクテーション
ディクテーションは「英語の音の連結」を判別できるようになるのに効果的な方法です。
ディクテーションのやり方は以下の通りです。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
オーバーラッピング
オーバーラッピングは、スクリプト(音声の書き起こし)を見ながら音声を流し、音声に重ねるように発音する練習法です。
オーバーラッピングには、以下の効果があります。
- リスニング音声のスピードに慣れる
- 正しい発音がわかる
オーバーラッピングの手順は以下です。
- リスニング教材・素材を選ぶ
- 一度全文を聞いてみる
- スクリプトを確認する
- 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
- スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
リスニングの問題を解いた後の復習に、ディクテーション・オーバーラッピングを取り入れましょう。
最初は難しいですが、同じ英文で繰り返し練習すれば必ずできるようになってきます。
実践演習
TOEICは形式が特殊な試験です。そのため、実践演習を通じて、形式に慣れることがスコアアップのために重要です。
なお、600点に到達するまでは、リスニングは何度聞き返しても構いません。リーディングでも、解答時間を気にする必要はありません。
時間を気にして焦って問題を解くより、辞書やネットでわからないことを調べながら解く方が演習の効果は高いです。
600点に到達した後は、リスニングは通しで解いてください。
リーディングについては、試験時間を100分〜120分(本番は75分)と長く設定して解きましょう。
また、実践演習が終わった後は復習を欠かさず行ってください。
復習の際に意識すべきポイントは以下の4点です。
- わからない単語を調べる
- わからない文法を調べる
- 聞き取れない英文を聞き取れるようになるまで聞き直す
- スラスラ読めない英文をスラスラ読めるようになるまで読み直す
地道で面倒な作業ですが、復習することでTOEICのスコアは着実に伸びていきます。
TOEIC300点から700点に上げるのにおすすめの参考書・教材
ここからは、TOEIC300点から700点に上げるためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
ターゲット中学英単語1800
どんな英文にも頻出の中学英単語を「英文に出る順」で覚えられる英単語帳です。
前から順番に覚えるだけで、どんどん英文を読む/聞く力が身につきます。
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEICの定番単語帳です。書店のTOEICコーナーに行くと、必ずと言っていいほど一番目に入るところに置かれています。
銀フレには、以下のTOEIC頻出の1000単語が掲載されています。
- 基礎の400語:TOEIC300点レベル
- 頻出の300語:TOEIC400点レベル
- 必須の200語:TOEIC500点レベル
- 発展の100語:TOEIC600点レベル
どの英単語もTOEICにはよく出るので、必ず覚えてください。
このほか、銀フレには以下の補足単語集があります。
- 設問に出る単語・表現
- パート1重要語50
- 注意すべき日常単語
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 部署・職業・専攻名
- 定型表現100
補足単語集に載っているのは、覚えておくとTOEICの問題を解くときに役立つ単語やフレーズです。
よって、見出し語を覚えた後は、これらの補足英単語集も覚えるようにしましょう。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの超定番英単語帳です。TOEIC対策をする方ならみんな持っていると言っても過言ではありません。
以下のように単語がレベル別に分けられているので、自分の目標スコアを達成するために必要な英単語を過不足なく覚えられます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
また、上記のメインの英単語のほか、以下の補足的な英単語集もついています。
- パート1重要語100
- 部署・職業名
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 多義語
- 定型表現
どれも覚えておくとTOEICで有利になるものばかりなので、積極的に覚えていきましょう。
大岩のいちばんはじめの英文法
中学レベルの基礎から英文法を勉強できる参考書です。これ1冊あれば、TOEICに出る英文法の大部分はカバーできます。
問いかけや「〜だよね」というように会話するように解説が進んでいくので、まるで本物の授業を受けているかのような感覚でどんどん読み進められるのが魅力です。
また、大学受験用の参考書なので、TOEIC参考書より価格がリーズナブルなのもポイントです。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
News in levels
「News in Levels」は英語学習者向けのニュースサイトです。
同じ内容のニュースをLevel1・Level2・Level3の3つのレベルで読めます。
ニュースのテーマはエクササイズや歴史、スポーツや自然、娯楽などさまざま。
ボリュームもそれほど多くないので、毎日の多読のために利用するのがおすすめです。
Mr Majeikaシリーズ
「Mr Majeikaシリーズ」は子ども向けに書かれた洋書です。
魔法使いから小学校の先生に転職したMajeika先生と、そのクラスの生徒たちが巻き起こす騒動が愉快に描かれています。
まとめ
TOEIC300点から700点に上げる勉強法を解説しました。
- 英語の基礎を固める
- 毎日英語に触れる
- まずはPart1・2・5を対策
- 音読
- 多読
- ディクテーション
- オーバーラッピング
- 実践演習
今回はTOEIC300点から800点に上げる方法を徹底解説します!本記事の信頼性筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!TOEIC300点と800点の差TOEIC300点は全体の[…]
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]