結論:TOEICと英検は「難しさの質」がまったく違います。TOEICはスピードと集中力の試験、英検は語彙と表現力の試験です。
- 「TOEICと英検、どっちが難しいの?」
- 「自分の英語レベルだとどっちが大変?」
- 「結局どっちを受けるべき?」
こういった疑問を持っている方は多いと思います。
正直、TOEICと英検は試験の形式も目的もまったく違うので、一概に「こっちが難しい」とは言えません。
ただ、観点別に評価していくと「どちらが難しいか」ははっきりしてきます。例えば単語は英検の方が難しいし、リーディングとリスニングはTOEICの方がキツいです。
ということでこの記事では、単語・文法・リーディング・リスニング・ライティングスピーキングの5つの観点で難易度を徹底比較します。
さらに、英語レベル別の「どちらが難しく感じるか」や、TOEIC975点&英検準1級を両方取った僕の実体験もまとめました。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!

TOEICと英検の違いを30秒で把握
結論:TOEICは「聞く・読む」のスコア制、英検は「4技能」の合否制です。
「そもそもTOEICと英検って何が違うの?」と疑問に思っている方もいますよね。
ここでは難易度比較に必要な違いだけをサクッとまとめます。
| TOEIC L&R | 英検(3級以上) | |
|---|---|---|
| 測定技能 | リスニング・リーディングの2技能 | リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能 |
| 結果の出方 | 10〜990点のスコア制(合否なし) | 級別の合否制(5級〜1級の7段階) |
| 試験形式 | 全問マークシート(200問・120分) | マーク+記述+面接(級により異なる) |
| 出題範囲 | ビジネス・日常生活 | 日常〜アカデミック(級により異なる) |
| 問題の共通性 | 全受験者が同じ問題を解く | 級ごとに問題が異なる |
ポイントは、TOEICは2技能、英検は4技能を測るという点です。
TOEICは「聞く・読む」だけなので対策の範囲を絞りやすいです。一方、英検は「書く・話す」も含めて4技能すべてを対策する必要があります。
この違いが、難易度の感じ方に大きく影響してきます。
TOEICと英検はどっちが難しい?【5つの観点で比較】
結論:観点によって「難しい方」が変わります。TOEICの難しさは「速さと分量」、英検の難しさは「深さ」です。
「で、結局どっちが難しいの?」と思いますよね。
以下、単語・文法・リーディング・リスニング・ライティングスピーキングの5つの観点で見ていきます。
※英検の難易度は級によって異なるため、この記事では主に英検2級〜準1級をTOEICの比較対象としています。
①単語の難しさ → 英検の方が難しい
まず単語から。正直、単語の難易度は英検の方が圧倒的に上です。
必要な語彙数の目安を比べてみましょう。
| レベル | TOEIC | 英検 |
|---|---|---|
| 中級 | 600点:約5,000語 | 2級:約5,000語 |
| 上級 | 900点:約10,000語 | 準1級:約8,000〜9,000語 |
| 最上級 | 990点(満点):約10,000語 | 1級:約15,000語 |
中級レベルだとほぼ同じですが、上に行くほど差が開きます。英検1級に必要な語彙数はTOEIC満点の約1.5倍です。
TOEICはビジネス英語が中心なので、出てくる単語のジャンルがある程度限られています。「agenda(議題)」「quarter(四半期)」「comply(遵守する)」のように、仕事や日常で使う単語が多いです。
一方、英検はアカデミックな分野の単語が容赦なく出てきます。
特に準1級以上になると、「indigenous(先住民の)」「deteriorate(悪化する)」「plausible(もっともらしい)」のように、日常ではまず使わない単語がバンバン出題されます。
これは当然ですが、単語がわからない時点でリーディングもリスニングも詰みます。
TOEICならそんなに珍しい単語って出てきません。仮に知らない単語が1〜2個あっても文脈で推測できる場面が多いです。
でも英検準1級以上だと、1文の中に知らない単語が3〜4個平気で出てくることがあって、推測すら難しくなります。
②文法の難しさ → ほぼ同程度
文法に関しては、ほぼ同程度です。
TOEICにはPart5・Part6で文法問題が出題されます。
品詞問題・時制・関係代名詞・接続詞あたりが頻出で、高校英文法をしっかり固めていれば十分対応できるレベルです。
一方、英検にはTOEICのような独立した文法問題はありません。
ただし、リーディング・ライティング・スピーキングのすべてで文法力が問われます。「文法問題はないけど、文法力がないと詰む」という状況です。
特にライティングでは、文法ミスが直接減点に繋がります。
TOEICならマークシートなので「なんとなくこれかな」で正解できることもありますが、英検のライティングはごまかしが効きません。
③リーディングの難しさ → TOEICの方が難しい
リーディングに関しては、TOEICの方が難しいです。
「え、TOEICの方が難しいの?」と思うかもしれませんが、理由は圧倒的な問題量と時間制限にあります。
| TOEIC L&R | 英検準1級 | |
|---|---|---|
| リーディング時間 | 75分 | 約90分(※ライティング含む) |
| リーディング問題数 | 100問 | 31問 |
| 1問あたりの時間 | 約45秒 | 約2〜3分 |
TOEICのリーディングは75分で100問。1問あたり約45秒しかありません。
はっきり言って、最後まで解き終わらない人の方が多いです。TOEIC900点台の人ですら「時間ギリギリ」と言うレベルです。
英検は問題数がTOEICほど多くないので、時間に追われる感覚は比較的少ないです。
ただし、英文の内容がアカデミック寄りで、じっくり読み込まないと解けない問題が多いのが特徴です。
つまり、TOEICは「速く読む力」、英検は「深く読む力」が求められます。同じリーディングでも、難しさの方向がまったく違うわけです。
ちなみに、TOEICで時間が足りなくなる最大の原因はPart7(長文読解)です。
Part7だけで54問もあり、メール・記事・チャット形式の英文をひたすら速読して解き続ける必要があります。
④リスニングの難しさ → TOEICの方が難しい
リスニングも、TOEICの方が難しいと感じる人が多いです。
| TOEIC L&R | 英検準1級 | |
|---|---|---|
| 時間 | 約45分 | 約30分 |
| 問題数 | 100問 | 29問 |
| 音声再生 | 1回のみ | 1回のみ |
| 話者のアクセント | 米・英・加・豪・NZの5カ国 | 主にアメリカ英語 |
| メモ | 不可 | 可 |
TOEICのリスニングは45分間で100問。
さらに、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの5カ国のアクセントが混在するのも厄介です。慣れていないアクセントが来ると一気に聞き取れなくなります。
英検のリスニングはTOEICほど量が多くなく、アクセントのバリエーションも少ないです。
ただし、級が上がるとアカデミックな内容が増えて、背景知識がないと理解しづらい問題が出てきます。
もうひとつ大きな違いは、TOEICはリスニング中にメモが取れないということです。
英検はメモOKなので、聞き取った情報を書き留めながら解けます。TOEICはすべて頭の中で処理しなきゃいけないので、集中力の消耗がかなり違います。
⑤ライティング・スピーキングの難しさ → 英検のみ必要
これがTOEICと英検の最大の違いです。
最も一般的な「TOEIC Listening & Reading Test」では、ライティングとスピーキングは一切出題されません。
一方、英検3級以上ではライティング(1次試験)とスピーキング(2次試験の面接)の両方が課されます。
特に英検準1級以上だと、ライティングではエッセイ形式で論理的な文章を書く力が求められます。スピーキングでは、与えられたテーマについて自分の意見を述べなければいけません。
TOEICは選択肢から「選ぶだけ」ですが、英検は「自分の頭で作り出す」力が求められます。この差はめちゃくちゃ大きいです。
【まとめ】観点別の難易度比較表
5つの観点を表にまとめます。
| 観点 | TOEIC L&R | 英検(準1級以上) | どちらが難しい? |
|---|---|---|---|
| 単語 | ★★☆ | ★★★ | 英検 |
| 文法 | ★★☆ | ★★☆ | 同程度 |
| リーディング | ★★★ | ★★☆ | TOEIC |
| リスニング | ★★★ | ★★☆ | TOEIC |
| ライティング・スピーキング | ー | ★★★ | 英検のみ必要 |
つまり、「聞く・読む」だけならTOEICの方が難しいけど、「書く・話す」も含めた総合力では英検の方が対策が大変ということです。
あなたの英語レベルだとどちらが難しい?
結論:英語レベルによって「難しいと感じる方」が変わります。初級者はTOEIC、上級者は英検が難しく感じやすいです。
先ほどは観点別に比較しましたが、実は自分の英語レベルによっても「どっちが難しい」は変わります。
ここでは、初級・中級・上級の3段階に分けて解説します。
初級者(〜TOEIC400点 vs 英検3級〜準2級)→ TOEICの方が難しい
英語初心者の場合、TOEIC400点前後、受ける英検は3級〜準2級あたりになってきます。
そしてどちらが難しいかというと、TOEICの方が難しいと感じるはずです。理由はシンプルで、TOEICは初心者から上級者まで受験者全員が同じ問題を解くからです。
英語初心者にとっては知らない単語や表現が多すぎて、問題文すら理解できないことがあります。
45分間のリスニングも「ほぼBGM」状態になりがちです。
具体的に言うと、TOEIC400点未満の方がPart3(会話問題)やPart4(説明文問題)を聞いても、ほとんど何を言っているかわかりません。
Part7(長文読解)も、英文が長すぎて読み切る前に時間が終わります。
一方、英検は自分のレベルに合った級を選んで受けられます。
3級や準2級であれば、中学〜高校の英語知識で十分対応できるので、「何が書いてあるかさっぱりわからない」という状況にはなりにくいです。
つまり初級者にとっては、TOEICは「レベルに関係なく全問解かなきゃいけない」のがキツい。
英検は「自分のレベルに合った問題を解ける」ので取り組みやすい、ということです。
中級者(TOEIC500〜700点 vs 英検2級)→ どちらも手応えあり
中級者になると、TOEICも英検もそれぞれ違う意味で「難しい」と感じ始めます。
英語中級者の場合、TOEIC500点〜700点前後、受ける英検は2級あたりになってきます。
TOEICでは、問題の内容自体は理解できるようになってきます。Part1(写真描写)やPart2(応答問題)は正解できる問題が増えてくる段階です。
ただし、時間内に全問解き切れないという壁にぶつかります。Part7の後半20〜30問が解けずに終わる、いわゆる「塗り絵」状態になる方が多いです。「わかるのに間に合わない」というもどかしさは、このレベルで特に強く感じます。
英検2級では、ライティングで自分の意見を論理的に書く力が求められます。
「読める・聞ける」だけではダメで、「書ける・話せる」も必要になるのが、このレベルから一気にキツくなるポイントです。
2次試験の面接も、英語で自分の考えを述べるのは慣れていないと想像以上に緊張します。頭が真っ白になってしまう方も少なくありません。
上級者(TOEIC800点〜 vs 英検準1級〜)→ 英検の方が難しい
TOEIC800点以上や英検準1級以上の上級者になると、英検の方が難しいと感じる人が多くなります。
TOEIC800点以上の実力があれば、問題の内容自体に「難しい」と感じることは減ってきます。
ただし、満点に近づくほど「1問のミスも許されない」精密さが求められるので、決して「ラク」ではありません。
一方、英検準1級以上は語彙のレベルが一気に跳ね上がります。
TOEIC対策では出会わないような難単語が頻出するうえ、ライティングではエッセイ形式の論理的な文章力、スピーキングでは即興で意見を述べる瞬発力が必要です。
実際、TOEIC800点台の実力で英検準1級に挑戦して不合格になるケースは珍しくありません。
【まとめ】レベル別の難易度感覚
| 英語レベル | TOEICの難易度感 | 英検の難易度感 | より難しく感じるのは |
|---|---|---|---|
| 初級(〜400点) | 問題が理解できない | 級を選べるので取り組みやすい | TOEIC |
| 中級(500〜700点) | 時間が足りない | 4技能の対策が大変 | どちらも大変 |
| 上級(800点〜) | 攻略法が見えてくる | 語彙と表現力の壁 | 英検 |
自分のレベルに照らし合わせて、どちらの試験に挑戦するかの参考にしてみてください。
TOEIC975点&英検準1級の僕が感じた「難しさの本質」
結論:TOEICは「体力と処理速度」の試験、英検は「知識の幅と表現力」の試験でした。
「で、実際に両方受けた人はどう感じたの?」と思いますよね。
TOEICの難しさは「スピードと集中力」
TOEICを受けて一番感じたのは、とにかく時間が足りないということです。
リスニング45分+リーディング75分の合計120分。ずっと英語を処理し続けなきゃいけません。
特にリーディングのPart7(長文読解)は、英文をめちゃくちゃ速く読まないと最後まで辿り着けません。
僕が初めて900点以上のスコアを取ったときでも、Part7の最後の数問は「かなり急いで解いた」という感覚でした。
また、リスニングも苦労しました。僕が特に苦労したのはPart3・Part4です。
長めの会話や説明文を聞いて、3問連続で解く形式なんですが、1問目を考えている間に次の音声が始まります。「考える時間」がほぼゼロなんです。
これを45分間、100問ぶっ通しでやるわけです。リスニングが終わった時点で、脳がパンク寸前になります。
TOEICの難しさを一言でまとめると、「時間がなくて間に合わない」です。
英語力だけじゃなく、情報処理速度と体力が試されます。
英検の難しさは「語彙の壁と4技能の負担」
英検準1級を受けたとき、一番衝撃を受けたのは単語の難しさです。
TOEICの対策で金フレを1冊仕上げた状態で英検の問題を見たら、「見たこともない単語」がゴロゴロ出てきました。
TOEICで覚えた単語がほとんど役に立たない場面が多くて、正直焦りました。
英検準1級の語彙問題(大問1)は25問あるんですが、最初に解いたときは半分も正解できませんでした。
TOEICで高得点を取れる語彙力があったとしても、英検は全く別物。TOEICで鍛えた語彙力は英検じゃ通用しません。
そして、ライティングとスピーキングの対策が想像以上に大変でした。
TOEICは「選択肢から正解を選ぶ」だけなので、ある程度テクニックでカバーできます。
英検のライティングでは、白紙の状態から自分で文章を組み立てなきゃいけません。スピーキングの面接では、その場で考えて英語で意見を述べる瞬発力が求められます。
英検の難しさを一言でまとめると、「テクニックが通用しない」です。本物の英語力がないと突破できません。
TOEICなら「Part5は10分以内に解く」「Part7は設問を先に読む」のようにテクニックでスコアを上げる余地があります。
でも英検のライティングは「自分の考えを英語で書く」以外に方法がありません。スピーキングの面接も、練習量がそのまま結果に出ます。
僕はTOEICの場合、勉強を続ければ「次はもっとスコアが上がるな」という手応えがありました。
一方、英検準1級の対策中は「これで本当に受かるのか?」という不安がずっと消えませんでした。
「TOEICは努力の方向が見えやすいけど、英検は正解が見えにくい。」
この差は想像以上に大きかったです。
両方受けてわかったこと
結論、TOEICと英検の「難しさ」の違いはこうなります。
- TOEIC:英語力+情報処理速度+体力=「速く正確に処理する」難しさ
- 英検:語彙力+表現力+論理的思考力=「深く正確に使いこなす」難しさ
どちらが難しいかは人によります。でも、「どちらかが簡単」ということは絶対にないです。
個人的には、英検準1級以上の方が対策の負担は大きいと感じました。4技能すべてを仕上げる必要があるので、勉強の計画を立てるだけでも大変です。
TOEICスコアと英検の換算表
結論:文部科学省のCEFR対照表によると、英検2級≒TOEIC550点〜、英検準1級≒TOEIC785点〜が目安です。
「英検〇〇級ってTOEICだと何点くらい?」これ、めちゃくちゃ聞かれます。
正確な換算は正直できません。試験の形式がまるで違うので。ただ、CEFR(セファール)という国際的な英語力の基準を使えば、ざっくりとした目安はわかります。
CEFR対照表(TOEICスコア × 英検の級)
文部科学省が公表しているCEFR対照表を基に、TOEICスコアと英検の級を対比するとこうなります。
| CEFR | レベル | TOEIC L&R | 英検 |
|---|---|---|---|
| C1 | 熟練した言語使用者 | 945点〜 | 1級 |
| B2 | 自立した言語使用者 | 785点〜 | 準1級 |
| B1 | 自立した言語使用者 | 550点〜 | 2級 |
| A2 | 基礎段階の言語使用者 | 225点〜 | 準2級 |
| A1 | 基礎段階の言語使用者 | 120点〜 | 3級〜5級 |
ただし、この表はあくまで「目安」です。TOEICは2技能、英検は4技能を測るので、同じCEFRランクでも求められる力は異なります。
Proficiency Scale(TOEICの5段階評価)
TOEICにはProficiency Scaleという公式の5段階評価があります。これを英検と並べると、難易度のイメージがつかみやすくなります。
| TOEICレベル | スコア | 評価 | 英検の目安 |
|---|---|---|---|
| A | 860点〜 | 十分なコミュニケーションができる | 準1級〜1級 |
| B | 730点〜 | 適切なコミュニケーションの素地がある | 準1級 |
| C | 470点〜 | 限定された範囲で業務上のコミュニケーション可 | 2級〜準2級 |
| D | 220点〜 | 最低限のコミュニケーションができる | 3級〜準2級 |
| E | 〜220 | コミュニケーションが難しい | 4級〜5級 |
各レベルで「何ができるか」の目安
ETSのScore Descriptor Tableによると、TOEICのスコア帯ごとに「できること」の目安が示されています。英検の級と合わせると、以下のようなイメージです。
| TOEICスコア | 英検目安 | できることの目安 |
|---|---|---|
| 860点〜 | 準1級〜1級 | 専門外の分野でも十分に理解・表現できる。語彙・文法を正確に使いこなせる |
| 730点〜 | 準1級 | 通常会話は完全に理解でき、業務上も大きな支障がない |
| 470点〜 | 2級〜準2級 | 日常生活のニーズは充足。限定的な範囲で業務上のやり取りが可能 |
| 220点〜 | 3級〜準2級 | ゆっくり話してもらえば簡単な会話を理解できる |
この表を見ると、TOEIC730点と英検準1級が「業務で使えるレベル」の1つの目安になっていることがわかります。
英検準1級はTOEIC何点?
CEFR基準では英検準1級≒TOEIC785点以上が目安です。
英検準1級は「大学中級程度」のレベルです。ざっくり言うと、英語を使った仕事をこなせるレベル。
海外出張や英語での会議にも対応できる素地があると評価されます。
ただし、英検準1級はライティングとスピーキングも含めた4技能の試験です。
TOEIC785点を持っていても、ライティングやスピーキングの対策をしていなければ英検準1級には合格できません。
英検2級はTOEIC何点?
CEFR基準では英検2級≒TOEIC550点以上が目安です。
英検2級は「高校卒業程度」のレベルです。日常的な範囲で英語のやり取りができるレベルで、大学受験でも広く活用されています。
多くの大学で出願資格や加点の対象になっています。
TOEICで550点以上を取れる実力があれば、英検2級の合格圏内には入っています。ただし、ライティングとスピーキングの対策は別途必要です。
英検1級はTOEIC何点?
CEFR基準では英検1級≒TOEIC945点以上が目安です。
英検1級は「大学上級程度」のレベルです。専門分野の議論を英語でこなせるレベルで、通訳・翻訳などの専門職でも信頼される英語力の証明になります。
ただし、英検1級は語彙数が約15,000語と桁違いに多く、スピーキングでは2分間のスピーチ+質疑応答をこなす必要があります。
TOEIC満点を持っていても英検1級に落ちるケースは珍しくありません。
共通テストとTOEIC・英検はどっちが難しい?
結論:総合的にはTOEICの方が共通テストより難しいです。ただし、共通テストの方が英文の内容は難しいケースもあります。
「TOEICと共通テスト(大学入学共通テスト)はどっちが難しいの?」という疑問も多いので、ここで触れておきます。
共通テスト vs TOEIC
共通テストとTOEICは出題形式が似ている部分があります。
どちらもリスニングとリーディングで構成されていて、情報を組み合わせて解く問題が多いです。
ただし、難易度は以下の点でTOEICの方が上です。
- TOEICのリスニングは全問1回読み(共テは一部2回読み)
- TOEICのリスニングは45分と長い(共テは約30分)
- TOEICのリーディングは75分で100問(共テは80分で大問6つ)
- TOEICは5カ国のアクセントが混在(共テは主にアメリカ英語)
一方、共通テストは英文の内容がTOEICよりアカデミック寄りで、内容の読解力という点では共通テストの方が高度な場合もあります。
共通テスト vs 英検
英検との比較では、受ける級によって難易度が大きく変わります。
ざっくりとした目安として、共通テスト8割≒英検2級くらいの実力が必要です。
ただし、英検はライティングとスピーキングがある分、共通テストより対策の範囲が広くなります。
共通テストで高得点を取れる人であれば、英検のリスニング・リーディングは十分対応できますが、ライティングとスピーキングは別途しっかり対策が必要です。
TOEICと英検はどちらを受けるべき?
結論:迷ったらTOEICがおすすめです。ただし、大学受験で使いたい中高生は英検を選びましょう。
ここまで難易度を比較してきましたが、「で、結局どっちを受ければいいの?」という方も多いと思います。
目的別にまとめます。
大学受験で使いたいなら英検
大学受験で英語資格を活用したい場合は、英検がおすすめです。
英検はおおむね2級以上で、入試における出願資格・加点・試験免除などの優遇措置を受けられる大学が多いです。
「大学入学におけるTOEIC活用状況」によると、390校の大学がTOEICを大学入試で活用しています。
が、まだ英検の方が活用範囲は広いです。
詳しくは「高校生はTOEICと英検どっちを受けるべき?975点&準1級が解説」をご覧ください。
就活・転職で使いたいならTOEIC
就職活動や転職活動で英語力をアピールしたい場合は、TOEIC一択です。
IIBCの英語活用実態調査によると、新卒採用でTOEICスコアを「要件・参考にしている、または今後する可能性がある」と回答した企業は半数以上です。
また企業が求めるTOEICスコアの目安はこんな感じです。
- 新卒採用:545点
- 中途採用(英語使用部署):620点
- 海外赴任者選抜:635点
TOEICは600点以上で履歴書に書けるレベル、730点以上で明確に評価されるラインです。
英検も「準1級以上」であれば就活で評価されますが、そもそも英検準1級を取る難易度はTOEIC730点より遥かに高いです。
就活・転職のためだけに英語資格を取るなら、TOEICの方が圧倒的に効率的です。
なお就活/転職で評価されるTOEICスコアについては「TOEICは何点からすごいと評価される?自慢できる?|大学生・社会人別に徹底解説」をご覧ください。
迷ったらまずTOEICから
「どっちを受けるか決められない」という方は、まずTOEICから始めるのがおすすめです。
理由は3つあります。
- リスニングとリーディングだけなので対策の範囲が絞りやすい
- 開催頻度が高い(年間約20日)ので受験しやすい
- TOEICで伸ばしたリスニング・リーディング力は英検にもそのまま活きる
TOEICである程度の英語力を身につけてから、必要に応じて英検に挑戦するのが効率的です。
実際、TOEICで700点くらいまでスコアを伸ばしてから英検2級に挑戦すると、リスニングとリーディングはかなりラクに感じるはずです。
あとはライティングとスピーキングの対策に集中すればいいので、効率的に合格を目指せます。
両方受けるなら、TOEIC→英検の順
TOEICと英検の両方を受けたい方は、TOEICを先に受けるのがおすすめです。
TOEICで先にリスニング/リーディングの基礎を固めてから英検に入る方が心理的なハードルが低いです。
また前述のようにTOEICは大学入学以降(就活/転職)での活用幅が広いので、モチベにも繋がりやすいです。
ただし、同時期に両方の試験対策をするのはおすすめしません。試験形式が違うので、どっちつかずになりがちです。
まずは片方に集中して、合格またはスコア達成してからもう片方に取り組みましょう。
TOEICのスコアを最短で伸ばすために
結論:まずは自分のスコアを正確に把握すること。そこからすべてが始まります。
「TOEICを受けよう」と決めた方に、最短でスコアを伸ばすために意識してほしいことを2つだけお伝えします。
まずはスコア診断をする
TOEICはスコアによってやるべき勉強法が大きく異なります。
だから、勉強を始める前に今の自分のスコアを正確に把握することがとにかく重要です。
スコアを把握しないで勉強を始めると、レベルに合わない教材や勉強法を実践してしまい、時間と努力が無駄になります。
たとえば、実際には400点レベルなのに「なんとなく600点くらいはあるだろう」と思い込んで難しい教材から始めてしまう。
これはめちゃくちゃ多いパターンです。結果、内容がさっぱりわからなくて挫折します。
逆に、今の実力を正確に知っていれば「まずはPart1・2を集中的に」のようにやるべきことが一発で決まります。
だから、まずは今のスコアを把握してください。
スコアを把握する方法はいくつかあります。
- TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
- TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる&〇〇〇点というスコアではなく、〇〇〇点〜□□□点と幅のあるスコアしか診断できない)
- アプリを使う(楽だから推奨)
この中でも特におすすめなのがアプリの利用です。なぜかというと、無料で使えるものもありますし、圧倒的に楽、かつ精度も高いからです。
正しい順番で勉強する
スコアを把握したら、次は自分のスコアに合った正しい順番で勉強することです。
TOEIC勉強を始めたての時は教材に傾倒しがちですが、何より大切なのは「勉強の順番」です。どんなに良い参考書を使っても、順番を間違えると効果は半減します。
そして、前述のようにTOEICはスコアによってやるべき勉強内容が大きく変わります。
だから、スコア別の勉強法を教えたいんですけど、ここで書くとちょっと長くなりすぎて本題から逸脱します。
ですので、「TOEICの点数を上げる方法|スコア別の最短ロードマップ【短期間スコアアップ】」という記事にスコア別に勉強法をまとめました。
よくある質問
英検準1級はTOEIC何点くらいですか?
文部科学省のCEFR対照表を参考にすると、英検準1級≒TOEIC785点以上が目安です。ただし、英検は4技能の試験なので、TOEIC785点を持っていてもライティング・スピーキングの対策なしでは合格は難しいです。逆に英検準1級の実力があれば、TOEICでは750〜850点くらいのポテンシャルがあります。試験形式が違うので、それぞれに合った対策が必要です。
CEFR換算については「TOEICとCEFRの換算表 完全版【レベル:a1 a2 b1 b2 c1 c2 】」もあわせてご覧ください。
TOEICと英検を両方受けるならどちらが先?
TOEICを先に受けるのがおすすめです。
TOEICで先にリスニング/リーディングの基礎を固めてから英検に入る方が心理的なハードルが低いです。また前述のようにTOEICは大学入学以降(就活/転職)での活用幅が広いので、モチベにも繋がりやすいです。
英検1級とTOEIC満点はどっちがすごい?
どちらもすごいですが、求められる力の方向が違います。TOEIC満点(990点)は「リスニング・リーディングの処理速度と正確性」が極限レベルであることの証明です。英検1級は「語彙力・論理的表現力・スピーキング力」が総合的に高いことの証明です。実際にTOEIC満点を持っていても英検1級に落ちる人はいますし、英検1級保持者でもTOEIC満点は取れないケースがあります。一概にどちらが上とは言えません。
なおTOEIC満点については「TOEIC満点(990点)の割合/すごさ/レベルを解説【何人いる?意味ないと言われる理由も】」で詳しく解説しています。
就活ではTOEICと英検のどちらが評価される?
就職活動ではTOEICの方が評価されやすいです。IIBCの英語活用実態調査によると、新卒採用の半数以上の企業がTOEICスコアを「要件・参考にしている、または今後する可能性がある」と回答しています。企業が求める目安は新卒で545点、英語使用部署の中途採用で620点です。実際、ES等にもTOEICスコアの入力欄を設けているところは多いです。英検は大学受験での活用が中心で、就活ではTOEICほど重視されない傾向があります。
TOEICと共通テストはどっちが難しい?
総合的にはTOEICの方が難しいです。TOEICはリスニング45分+リーディング75分で合計200問を解く必要があり、共通テストよりも圧倒的に問題量が多いです。さらに、リスニングは全問1回読みで5カ国のアクセントが混在します。ただし、英文の内容自体は共通テストの方がアカデミック寄りで難しいケースもあります。
TOEICと共通テストの比較については「TOEICと共通テストのスコア換算を徹底解説!どっちが難しい?」もご覧ください。
まとめ
TOEICと英検は「難しさの質」がまったく違う試験です。
- TOEICが難しい点:リーディング・リスニングの問題量と制限時間。スピードと集中力が勝負
- 英検が難しい点:語彙の難しさと4技能の対策範囲。知識の幅と表現力が勝負
どちらが難しいかは、あなたの英語レベルと目的によって変わります。
迷ったらまずTOEICから始めるのがおすすめです。リスニングとリーディングに集中して英語力を伸ばしたうえで、必要に応じて英検にも挑戦していきましょう。
これからTOEICの勉強を始める方に絶対に知っておいて欲しいことがあります。TOEICで大切なのは、間違いなく「勉強のやり方」と「勉強の手順」です。 勉強を始める前に何をどの順番で行うのか どんな[…]


