今回はTOEIC350点のレベルと、350点からスコアを上げる勉強法・おすすめ参考書を解説します。
TOEIC350点は非常に低いスコアです。しかし、順序立てて勉強を進めれば、着実にスコアはアップしていきます。
- TOEIC対策で何から始めれば良いのかわからない
- TOEIC350点から脱出したい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

TOEIC350点はやばい?レベルを解説
全体の上位93.24%で偏差値34.9
TOEIC350点は全体の下位6.76%のスコアです。
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC公開テスト平均スコアは612点です。
よって、TOEIC350点は平均点より260点ほど低いことになります。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
よって、TOEIC350点は偏差値およそ34.9です。
大学生の平均点より121点低い
大学生のTOEIC IPテスト(大学で受ける団体受験の試験)の平均点は471点です。
よって、TOEIC350点は大学生の平均点より121点低いことになります。
白鴎大学経営学部の新入生と同じくらい
ちなみに、上で紹介した「471点」というスコアは大学生全体の平均です。
いくつかの大学では、個別で所属学生のTOEIC平均点を公表しているので簡単に紹介します。
- 広島大学:496.9点(全体の平均)
- 佐賀大学:411.7点(全体の平均)
- 埼玉大学:477点(1年生の平均)
- 千葉大学:505.6点(大学院生280人を含む全体の平均)
- 新潟大学:425点(1年次)
- 香川大学:418点
- 山口大学人文学部:492.75点
- 白鴎大学経営学部:330点(入学時)
高校1年生のTOEIC平均点より低い
また、高校1年生のTOEIC IPテストの平均点は407点です。よって、TOEIC350点は高校1年生の平均点より57点低いことになります。
正答率は約40%
平均的に、リスニングとリーディングは50点ほど差がつきます。
よって、TOEIC350点の場合、リスニング200点前後、リーディング150点前後になることが多いです。
語彙力は中学生レベル
TOEIC350点を取るために必要な英単語数は2,500〜3,000単語程度です。
高校受験に必要な英単語数は2,500語程度なので、中学生と同程度の語彙力ということになります。
文法理解度は中学生レベル
語彙力と同様に、TOEIC350点の文法理解度は中学生レベルです。
文の構造を正しく捉えられないので、リスニング・リーディングともに英文の内容を正しく理解できません。
通常会話で最低限のコミュニケーションができる
TOEICは990点満点の試験で、10〜990点の間で5点刻みでスコアが評価されます。
そして、TOEICが定めているスコアランクは以下の通りです。
ランク(スコア) | 英語レベル |
Aランク(860~990) | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる |
Bランク(730~860) | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている |
Cランク(470~730) | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションも出来る |
Dランク(220~470) | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる |
Eランク(10~220) | コミュニケーションが出来るまでに至っていない |
TOEIC350点は下から2番目のDランクで「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」レベルです。
ゆっくり話してもらったり、繰り返しや言い換えをしてもらえば簡単な会話は理解できます。
また、身近な話題であれば応答も可能かもしれません。
しかし、語彙・文法など、基礎的な英語力が不十分なので、特別な配慮なしには意思疎通をはかることはできないでしょう。
また、ビジネスシーンでの電話対応や会議などには全く対応できません。
よって、就職活動・転職活動ではTOEIC350点は全く評価されないどころか、逆にマイナス評価になる可能性があります。
英検4級レベル
TOEIC350点は「英検4級」に相当します。
TOEIC350点の評価
ここからはTOEIC350点の評価を以下の4つの視点から解説します。
- 大学・大学院
- 就職・転職
- 昇進・昇格
- 年収
大学・大学院で活用できない
一部の大学・学部では、一定以上のTOEICスコアを取ることで英語試験が免除されたり、単位が認定されたりすることがあります。
基準となるスコアは大学・学部により異なりますが、そのような優遇制度を受けるには500点程度は必要になることが多いです。
よって、TOEIC350点は大学ではほとんど活用できないと言えるでしょう。
また、大学院ともなると、やはりさらに高いスコアが求められます。
たとえば地方国立大学の大学院ではおおむね600点程度、旧帝大の大学院ではおおむね700点程度が最低条件となっている場合が多いです。
よって、TOEIC350点は大学院でもほとんど活用できないと言えるでしょう。
就活や転職で使えない、履歴書に書くべきではない
TOEIC活用状況と求められるスコア
英語活用実態調査2019によると、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
よって、TOEIC350点だと、就職活動や転職活動で活用することはほぼできないと言っていいでしょう。
就職・転職活動を有利に進めたいなら、最低でもTOEIC600点以上を目指しましょう。
また、TOEIC700点以上取れれば、一般的な企業であれば英語力で他の候補者と大きく差をつけられます。
昇進・昇格に関する評価で不利になる可能性がある
TOEIC活用状況と求められるスコア
英語活用実態調査2019によると、昇進・昇格では500点以上のスコアが基準になっていることがわかります。
よって、TOEIC350点だと、所属する企業によっては昇進・昇格の際に不利になる場合があります。
昇進・昇格でTOEICを活用したいなら、最低500点、できれば600点以上を目指して勉強しましょう。
TOEICハイスコアと比べて年収が低い
ここまで解説してきたように、TOEICは就職・転職や昇進・昇格の評価でよく活用されています。
TOEICでハイスコアを取れば就職・転職や昇進・昇格で有利になるため、年収が上がると言えるでしょう。
では、TOEIC350点とTOEICハイスコアの方ではどれほど年収に差が出るのでしょうか。
出典:日経転職版
上のグラフは、日経転職版会員の年代&TOEICスコア別の平均年収を表しています。
そして、TOEIC350点は「〜499点」、つまり青色(各年代の一番下の棒)に含まれます。
たとえば20代のグラフをみてみると、499点以下のスコア保持者の平均年収は410万円です。
一方、500〜599点のスコア保持者の平均年収は440万円なので、30万もの差がついていることになります。
TOEIC350点の方が抱える問題点
TOEIC350点の方の課題は3つあります。
- 中学レベルの英単語・英文法がわからない
- 英語に触れる機会がない
- 英語を勉強する習慣がない
中学レベルの英単語・英文法がわからない
TOEIC350点は、中学校で勉強するような英単語・英文法の知識が不足しています。
中学英単語・英文法は、どんな英文にも頻出です。中学レベルの英語が身についていなければ、英文は絶対に読めないし聞けません。
英語に触れる機会がない
TOEIC350点の方は英語に触れる機会が圧倒的に少ないです。
英語に触れる機会とは、英語でコミュニケーションを取る事だけでなく、洋楽を聴いたり、英語音声・字幕で海外ドラマ・英語を観たりすることも含まれます。
英語に触れる機会がないと、「英語」そのものに対して抵抗感を感じます。
また、英語を読む体力や集中力がなくなるので、TOEICの試験で最後まで集中できなくなります。
英語を勉強する習慣がない
TOEIC350点の方は英語の勉強時間が圧倒的に少ないです。
どんなに効率の良い方法で勉強しても、勉強時間が少なければ英語力は伸びません。
TOEIC350点からでもスコアは上がる
ここまでTOEIC350点のレベルを解説してきました。350点は平均よりかなり低いスコアなので、ショックに感じた方は多いかもしれません。
しかし、安心してください。冒頭でも言いましたが、正しい順序で勉強すれば、着実にスコアは伸びていきます。
TOEIC350点からスコアを伸ばすのにかかる勉強時間
一般的に、TOEICのスコアを100点アップさせるには200〜300時間かかると言われています。
よって、たとえばTOEIC350点から600点に伸ばすとなった場合には、500〜750時間もかかることになります。
しかし、それは試行錯誤しながら勉強した場合です。
これから解説するよう、順序立てて努力の方向性を間違えることなく勉強すれば、それより短い時間でスコアを伸ばせます。
TOEIC350点から600点までスコアを上げる勉強法
ということで、ここからはTOEIC350点から、就活や転職で使える「600点」までスコアを上げる勉強法を解説します。
語彙力を鍛える
TOEIC350点の方は語彙力が低いです。
語彙力が低ければ英文の理解度が低くなり、問題の正答率は下がります。
また、読解スピードが落ちるので、解ける問題の数が少なくなり、全体のスコアがガクッと下がります。
よって、まずは語彙力をしっかり身につけることから始めていきましょう。
一つ良いことを言っておくと、現状TOEIC350点の場合、英単語を覚えるだけでも驚くほど英語が読みやすく/聞き取りやすくなります。
そして、スコアがどんどんアップするので、勉強のモチベーションを維持しやすいです。
逆にTOEIC700点とかハイスコアになってくると、英単語を覚えることは必須ですが、英単語を覚えるだけでは全然スコアは伸びません。
他の要素(リスニング力など)の重要性が高まってくるからです。
おすすめの英単語帳は「TOEIC銀のフレーズ」です。
英文法を勉強する
英単語と並んで英語の基礎となるのが英文法です。
英文法がわからなければ、英文の構造を捉えられないので、英文の意味を正しく理解できません。
現状TOEIC350点の方は英文法の理解がまだ浅いです。
品詞の判別やbe動詞、基本5文型などの基礎からしっかり英文法を勉強しましょう。
簡単な長文問題を解く
英単語と英文法をある程度勉強できたら、簡単な長文問題をいくつか解きましょう。
なぜこんなことをするのかというと、いきなりTOEICの問題を解くと難しくて挫折する可能性があるからです。
おすすめの問題集は「英語長文レベル別問題集」のレベル2です。高校1・2年生レベルの長文で、無理なく演習できます。
問題を解き終わったら、復習として以下の3点を行なってください。
- 文中の英単語・英文法を調べて覚える
- 音読する
- 音声を使ってオーバーラッピングする
③のオーバーラッピングというのは、英文を見ながら、音声に重ねるように発声するリスニング練習法です。
- リスニング音声のスピードに慣れる
- 英語の音を判別できるようになる
といった効果があります。
リスニングはPart1・2を重点的に対策する
さて、ここからは本格的にTOEIC対策に入っていきます。
TOEICのリスニングセクションはPart1〜4までありますが、Partごとに問題の形式・難易度が大きく異なります。
まず対策すべきなのは、簡単なPart1・2です。
どちらのPartも流れは同じです。
- 問題を解く
- 復習する
問題を解く
問題演習には、「初心者特急パート1・2」を使うのがおすすめです。
復習する
そして復習方法ですが、
- Part1は「わからない単語・表現を覚える」
- Part2は「音声を書き取る→聞き取れない箇所を聞き取れるようになるまで聞き直す」
というように復習すると効果的です。
また、TOEIC450点を取れるようになったかどうか判断するには、2週間に1回程度、定期的なスコア測定が必要です。
スコアを測定する方法の1つは「TOEICの模試を2時間かけて通しで解く」です。
そこでおすすめなのが、「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
模試なら2時間かかりますが、「Santaアルク」なら10分もかかりません。
「自分のスコアを把握する」という作業をサボってしまうと闇雲に勉強してしまいます。
もしスコア診断しなければ、不適切な勉強法を実践して、時間と努力が無駄になります。
ですので、、必ず「Santaアルク」で改めて今のスコアを把握してください。
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リーディングはPart5・6を対策する
TOEICのリーディングセクションはPart5〜7までありますが、Partごとに問題の形式・難易度が大きく異なります。
まずは比較的簡単なPart5・6を対策しましょう。
Part5・6対策には「文法問題はじめの400問」を使うのがおすすめです。
本番より易しいレベルの問題から演習できるので、挫折することなく着実に力を身につけられます。
TOEIC350点におすすめの参考書
ここからはTOEIC350点の方におすすめの参考書を紹介します。
銀のフレーズ
銀のフレーズはTOEICの定番英単語帳です。
銀のフレーズに載っている英単語を全て覚えれば、TOEIC600点を取れるくらいの語彙力が身につきます。
大岩のいちばんはじめの英文法
中学レベルの基礎から英文法を勉強できる参考書です。これ1冊あれば、TOEICに出る英文法の大部分はカバーできます。
問いかけや「〜だよね」というように会話するように解説が進んでいくので、まるで本物の授業を受けているかのような感覚でどんどん読み進められるのが魅力です。
また、大学受験用の参考書なので、TOEIC参考書より価格がリーズナブルなのもポイントです。
英語長文レベル別問題集
大学受験の英語の長文問題が載っている問題集です。
レベルが1〜6に分かれており、今の自分のレベルに合わせて問題を解けるのが魅力です。
英単語・英文法を勉強していきなりTOEICの問題を解くと、難しくて挫折する可能性があります。
挫折の可能性を極力減らすために、英語長文レベル別問題集で簡単な問題を解いて「英語ができる!」という自信を身につけつつ、着実にレベルアップしていきましょう。
TOEIC 文法問題はじめの400問
中学レベルの基本的な英文法をおさらいしながら、TOEIC Part5の文法問題と同形式の問題を使って演習できる問題集です。
本番より問題文が短く単語のレベルが低いため、挫折することなく着実にPart5のスコアを上げていけます。
また、問題量が400問と非常に多いのもポイント。
繰り返し同じ問題に触れることで、問題パターンを素早く把握し、適切な解き方を適用できるようになります。
まとめ
今回はTOEIC350点のレベルと、スコアを伸ばす勉強法やおすすめの参考書を解説しました。
TOEICで350点は全体の下位6.76%のスコアです。偏差値に換算すると34.9になります。
正答率の目安は約40%です。
TOEIC350点は就職活動や転職活動で活用できるスコアではありません。
よって、スコアを伸ばしていくことが必要です。
TOEIC350点からスコアを伸ばしていくには、以下のように勉強を進めていきましょう。
- 語彙力を鍛える
- 英文法を勉強する
- 簡単な長文問題を解く
- リスニングはPart1・2対策
- リーディングはPart5対策
- 実践演習
今回はTOEIC400点のレベルと400点からスコアを伸ばす勉強法・おすすめ参考書を解説します。 TOEIC400点のレベルが知りたい TOEIC400点からスコアを伸ばす勉強法を知りたい どの参考書を使うべきか迷って[…]