今回はTOEIC500点から800点に上げる方法を徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
TOEIC500点と800点の差
TOEIC500点は上位72.8%のスコアで、正答率の目安は55%です。
一方、TOEIC800点は上位14.4%のスコアで、正答率の目安は82%です。
TOEIC800点は平均点より200点も高いので、一般的な企業への就職活動・転職活動であれば、英語力はトップ評価になるでしょう。
以下に挙げるような有名企業が求めるTOEICスコアが800点であることからも、就職・転職市場におけるTOEIC800点の価値が高いことが伺えます。(執筆時点の情報)
- 三井物産
- 三菱商事
- 楽天
- KDDI
- 住友不動産
- 野村不動産
- 韓国LG
- 韓国ヒュンダイ
TOEIC500点と800点の主な差は5つです。
- 中学英語の理解度
- 高校英語の理解度
- リスニング・リーディングの精度
- TOEICの理解度
- TOEICへの慣れ
- 苦手パートの有無
TOEIC500点の方は中学・高校英語の理解度が低いです。
まずは英語の基礎(主に英単語・英文法)をしっかり固めてください。
その後、リスニング・リーディングの精度を高めるよう勉強を進めましょう。
TOEICについてよく知り、問題形式に慣れることも重要です。
TOEIC500点から800点に上げる勉強法
ここからはTOEIC500点から800点に上げる勉強法を解説します!
TOEICについて知る
TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。
Part1 | 写真描写問題 |
Part2 | 応答問題 |
Part3 | 会話問題 |
Part4 | 説明文問題 |
Part5 | 短文穴埋め問題 |
Part6 | 長文穴埋め問題 |
Part7 | 長文読解問題 |
それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。
まずはその違いを知りましょう。
「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」で詳しく解説しているので、必ずご覧ください。
語彙力を強化する
現状TOEIC500点の方のは、中学レベルの基本的な英単語でまだ覚えられていない部分があります。
よって、まずは基本的な英単語を覚えるようにしましょう。
基本的な英単語を覚えた後は、次は「TOEIC特有の英単語」を覚えていきましょう。
TOEICはビジネスシーンや日常英会話を想定した英語がテーマになるので、大学受験等とは異なる英単語が多く登場します。
よって、TOEIC特有の英単語を覚えることが、TOEIC攻略のカギです。
また、英単語を覚えるコツが4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。
英文法を完璧にする
現状TOEIC500点の方は、英文法の理解度が低いです。
英文法の理解度が低ければ、リスニングの聞き取りの精度が落ちるので、正答率が下がります。
リーディングについても、英文を読むスピードと読解の精度が落ちるので、全体のスコアがガクッと落ち込みます。
さらに、TOEICのリーディングセクションには英文法問題が多数出題されるので、確実に理解することが大切です。
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その理由は4つあります。
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スラッシュリーディング
現状TOEIC500点の方の多くは、英文を「返り読み」する癖があります。
返り読みとは英文を一度最後まで目を通した後に後ろからもう一度読んで日本語に訳していくことです。
返り読みしてしまうと、以下のような悪影響があります。
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
英文を返り読みしないで前から理解できるようにするために、スラッシュリーディングをしましょう。
スラッシュリーディングというのは意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。
例えば、以下のように行います。
※これはあくまで一例です。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュの量は多くなると思います。
が、練習するうちにより多くの部分を「ひとまとまり」として認識できるようになります。
そして最終的には、スラッシュを入れなくても英文を前から理解できるようになります。
オーバーラッピング
さて、ここからはリスニングの対策方法を解説します!
オーバーラッピングとは、スクリプト(音声の書き起こし)を見ながら音声を流し、音声に重ねるように発音するという練習法です。
- リスニング音声のスピードに慣れる
- 正しい発音を理解する
といった効果があります。
オーバーラッピングは以下の手順で行います。
- リスニング教材・素材を選ぶ
- 一度全文を聞いてみる
- スクリプトを確認する
- 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
- スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
ディクテーション
ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。
- リスニング音声のスピードについていけるようになる
- 音の連結を判別できるようになる
という効果があります。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
シャドーイング
シャドーイングは、オーバーラッピングと似た練習方法で、以下の手順で進めます。(教材は公式問題集がおすすめ)
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
ここから、オーバーラッピングの効果について簡単に解説します。
まず、相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。
- 音声認識
- 意味理解
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。
意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。
しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。
つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。
オーバーラッピング・ディクテーション・シャドーイングの教材には公式問題集を使いましょう。
最初は短文のPart1・2を、慣れてきたら長文のPart3・4の音声を使うのがおすすめです。
Part5の文法問題を解く
さて、ここからはリーディングの対策方法を解説します!
リーディングで最も安定して点数を取れるのはPart5の文法問題です。
よって、まずはPart5の問題をしっかり解けるようになることが、TOEIC800点を取るカギです。
具体的な勉強法としては、とにかく問題を解いてください。
問題を解いて、問題のパターンを覚えてしまいましょう。
そして、慣れてきたら解答スピードを意識してください。
1問あたり12秒以内に解けるようになれば、TOEIC800点にグッと近づきます。
TOEICのテクニックを学ぶ
TOEIC800点以上を取るためには、「問題を素早く正確に解くテクニック」を学ぶことが重要になってきます。
以下の手順でTOEICのテクニックを身につけていきましょう。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でテクニックを学ぶ
- ①で学んだテクニックを実践する
実践演習する
TOEICは形式が特殊な試験です。
また、試験時間が合計約120分と長いです。
よって、実践演習を通じて
- 形式に慣れること
- 時間配分の感覚を身につけること
- 120分間集中する体力を身につけること
が重要です。
実践演習には、先ほどから何度も紹介している公式問題集を使いましょう。
最初は解答時間を気にする必要はありません。
ゆっくりと時間をかけて、辞書を用いながら問題を解いてみてください。
また、実践演習が終わった後は、以下4点を意識しながらじっくり復習してください。
- わからなかった英単語を調べてノートにまとめておく(ノートは定期的に見直す)
- わからなかった文法事項を調べて理解する
- リスニングで聞き取れなかった部分の音声を聞き取れるようになるまで繰り返し聞き直す
- リーディングで解き終わらなかった問題を解き直す
苦手なパートを克服する
TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。
苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。
しかし、苦手なパートの対策から逃げていてはスコアはなかなか伸びません。
特に800点を目指すなら、苦手パートがあると大きく足を引っ張られます。
そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単です。
また、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結します。
さらに、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。
TOEIC500点から800点に短期間で上げるコツ
短期間でスコアを上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 強みと弱みを把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
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しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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TOEIC500点から800点に上げるのにおすすめの参考書・教材
ここからは、TOEIC500点から800点に上げるためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- TOEIC勉強ルーティーン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
「Part7の長文が苦手だからPart5・6でしっかり点数を稼げるようになりたい」という方におすすめです。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC500点から800点に上げるのに役立つ学習ツール・アプリ
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるツールを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
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TOEIC500点から800点に上げるのに必要な勉強時間【1ヶ月だと厳しい】
TOEIC500点から800点に上げるのに必要な勉強時間は、約600〜700時間です。
ただし、これはあくまで目安です。
今回解説した勉強法をしっかり実践できれば、これよりはるかに短時間でスコアアップできます。
まとめ
TOEIC500点から800点に上げる勉強法を解説しました。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でTOEICについて知る
- 語彙力を強化する
- 英文法を勉強する
- スラッシュリーディング
- オーバーラッピング
- ディクテーション
- シャドーイング
- 文法問題を解く
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でテクニックを学ぶ(700点以上〜)
- 実践演習する
- 苦手パートを克服する
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]