TOEIC対策で文法特急はいらない?975点が正直レビュー【使い方も解説】

toeic 文法特急 1駅1題

「文法特急って評判いいけど、本当に必要?」

「でる1000とどっちを使えばいいの?」

テン
TOEIC975点の僕が、実際に使った経験ベースで正直にレビューします。YouTubeでも比較動画を出しているテーマなので、この記事が一番詳しいはずです。

 

先に結論をお伝えすると、文法特急は「いらない」どころか、Part5対策の定番として買う価値のある1冊です。

ただし、向いている人とそうでない人がハッキリ分かれます。

 

この記事では、文法特急のレベル・使い方はもちろん、「どんな人にはいらないのか」「でる1000問とどっちを選ぶべきか」まで、7つの視点で具体的に解説します。

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
筆者のTOEICスコア リスニング495 リーディング480 計975

【結論】文法特急は「500〜700点のPart5基礎固め」にお勧め

まず結論から。あなたの状況別の答えは以下の通りです。

あなたの状況文法特急は?
500〜700点で、文法の「なぜ」から理解したい買い。一番向いているゾーン
スキマ時間中心でPart5対策したい買い。持ち運びやすさは全参考書トップ級
Part5で9割以上を狙いたい文法特急だけでは問題量不足。でる1000問へ
基本文法(品詞・時制など)が未習まだ早い。中学英文法からやり直しが先

文法特急とはどんな参考書?【基本情報】

1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急 表紙

「文法特急」は、TOEIC Part5・6の文法問題を1問ずつ解き進める形式の対策書です。

正式名称は「1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急」。TOEIC対策書の定番「特急シリーズ」の看板的な1冊です。

価格935円(税込)
著者花田徹也
出版社朝日新聞出版
最新版増補改訂版(2021年3月発売・Part6の新形式問題を追加)
収録Part5形式125問+Part6形式28問(計153問)/335ページ
音声解説の朗読音声つき(アプリ「abceed」で無料再生可)

※価格・収録情報は2026年時点のものです。書誌情報は朝日新聞出版の公式ページでも確認できます。

 

1点だけ購入時の注意があります。文法特急には旧版(「新TOEIC TEST 文法特急」表記)が存在し、中古市場にはこちらも多く出回っています。

旧版はPart6の新形式問題が入っていないので、必ず「TOEIC L&R TEST」表記の増補改訂版を選んでください。

 

著者の花田徹也さんは、TOEIC対策塾「花田塾」を主宰するカリスマ講師です。

毎回TOEICを受験し続けている「本物のTOEICマニア」で、その研究の蓄積が153問に凝縮されています。

 

本の中身は、スコア帯別の3部構成になっています。

  1. 550点レベル(初級編)
  2. 730点レベル(中級編)
  3. 900点レベル(上級編)
テン
実際に解いた感想として、各レベル間の難易度差はかなり大きいです。550点レベルはサクサク解けても、730点レベルで急にきつくなる。ここが文法特急の「使い方に工夫がいる」ポイントで、後半で詳しく解説します。

文法特急のレベル|開始は500点前後から・到達はPart5の7〜8割

文法特急のレベル感は以下の通りです。

  • 使い始められるスコア:500点前後〜
  • やり込んだ場合の到達点:Part5の正答率7〜8割

 

注意してほしいのは、文法特急は見た目のコンパクトさに反して、使いこなすのが意外と難しい参考書だということです。

理由は2つあります。

  1. 基本文法(品詞・時制・不定詞など)を理解している前提で書かれているから
  2. 問題が153問に厳選されている分、1問から学びを吸収する力が求められるから

 

「1駅1題」という気軽なコンセプトに見えて、中身は本格派です。

基本文法があやふやな状態で始めると、解説を読んでも「そもそもこの用語がわからない」となって挫折します。

テン
英文法に自信がない方は、文法特急の前に基礎固めが必要です。基礎からの文法学習は「TOEIC文法の勉強法【基礎固めから】」の記事で解説しているので、先にそちらをどうぞ。

文法特急が「いる人」「いらない人」

ここまでの内容を踏まえて、文法特急が必要な人とそうでない人を整理します。

文法特急が「いる人」

  • TOEIC500〜700点で、Part5の正答率を上げたい人:一番効果が出るゾーンです
  • 文法問題を「なぜその答えになるのか」から理解したい人:話し言葉の丁寧な解説は、この目的に最適です
  • 通勤・通学のスキマ時間で対策したい人:新書サイズで持ち運びやすく、1問単位で区切れる設計です
  • でる1000問を見て「分厚すぎて無理」と感じた人:まず文法特急で基礎を固めてから移行する2段構えが有効です

文法特急が「いらない人」

  • Part5で9割以上を狙う人:153問では演習量が足りません。1,049問載っている 「でる1000問」が正解です
  • 基本文法が未習の人:解説が理解できず挫折します。中学英文法のやり直しが先です
  • すでにでる1000問を持っていて順調に進んでいる人:あえて買い足す必要はありません
テン
「いらない」と言われがちなのは、9割狙いの上級者には物足りないからです。逆に500〜700点の人にとっては、935円でこの解説品質はコスパ最強クラスだと思います。

文法特急の使い方【TOEIC975点流の4ステップ】

ここからは、僕が実際にやっていた文法特急の使い方を解説します。

進める順番:550点レベル→730点レベルの順に反復

文法特急は最初のページから順番に、以下の優先度で進めます。

  1. 550点レベルを徹底的に反復する:ここが最重要。全問を瞬時に解けるまで固めます
  2. 730点レベルを反復する:550点レベルが仕上がってから進みます
  3. 900点レベルは無理にやらなくてOK
テン
「900点レベルはやらなくていいの?」と驚かれるかもしれませんが、本気で900点以上を狙う段階の人は、そもそも問題量の多いでる1000問や、本格問題の公式問題集に軸足を移すべきタイミングです。

 

Part5で7〜8割を安定させるという文法特急の役割においては、550点・730点レベルの完成度がすべてです。

解き方:4ステップで1問ずつ潰す

1問ごとの解き方は以下の4ステップです。

  1. 時間をかけて丁寧に解く(1周目はテクニックに頼らない)
  2. 解説を全部読む(正解した問題も含めて)
  3. 英文を訳して、解答の訳と比較・修正する
  4. 音読する

③の「訳して比較」は時間がかかりますが、精読力・速読力を同時に上げられる工程なので飛ばさないでください。

④の音読は、abceedで解説音声・英文を確認しながら、1英文あたりスラスラ言えるまで繰り返します。

テン
僕は滑舌が悪いので、1英文あたり20〜30回くらい音読していました。最初は恥ずかしいくらい噛みますが、繰り返すうちに口が慣れて、リスニングでも同じ英文がクリアに聞こえるようになります。

章ごとの「解答目標タイム」は無視してOK

文法特急には、章ごとに「この章の解答目標タイム」が書かれています。

文法特急の実物中身 初級編まずは550点 章ごとの解答目標タイムは無視してOK

結論、この目標タイムは無視してOKです。

 

1周目の目的は「速く解くこと」ではなく「文法の理解を深めること」だからです。

テン
タイムを気にして雑に解くと、せっかくの丁寧な解説が頭に残りません。スピードを意識するのは、全問の「なぜ」が説明できるようになった2周目以降で十分です。

モデルプラン:1日1章×スキマ時間で回す

参考までに、社会人・学生がスキマ時間で回す場合のモデルプランを紹介します。

  1. 1周目(2〜3週間):1日1章ペースで4ステップ(解く→解説→訳す→音読)を丁寧に。550点レベル→730点レベルの順
  2. 2周目(1週間):1日2〜3章にペースアップ。1問20秒以内のスピード重視
  3. 3周目以降(数日):間違えた問題・説明できない問題だけを潰す

持ち運びの負担が軽く、1セッションの問題量も少なめなので、電車の中・昼休み・寝る前の10分といったスキマ時間と相性抜群です。

試験直前期は、間違えた問題だけを一気に見直す「直前復習ノート」としても機能します。

文法特急だけでPart5・6対策は十分?

「文法特急1冊でPart5・6は大丈夫?」という質問への答えは、目標次第です。

  • Part5で7〜8割(600〜700点台)が目標→文法特急だけでもある程度行けます
  • Part5で9割以上(800点以上)が目標→演習量が足りません。でる1000問や公式問題集の上乗せが必要です

また、見落とされがちな注意点が2つあります。

 

1つ目は、Part6対策としては補助的だということ。Part6形式の問題も28問収録されていますが、Part6は文書全体の流れを読む力も問われるので、本格的な対策は公式問題集での演習が必要です。

 

2つ目は、Part5の語彙問題はカバーしきれないということ。Part5には文法問題だけでなく「単語の意味を知らないと解けない語彙問題」も出ます。

選択肢に意味の違う単語が4つ並び、文法知識では絞り込めないタイプの問題です。ここは文法書ではなく単語帳の守備範囲です。

テン
つまり「文法特急+金のフレーズ」がPart5対策の最小セットです。語彙問題を単語帳で潰しておかないと、文法を完璧にしても正答率は頭打ちになります。

文法特急とでる1000問を7つの視点で比較

Part5対策の二大巨頭「文法特急」と「でる1000問」。どっちを使うべきか、7つの視点で比較します。

文法特急でる1000問
①費用935円2,530円
②レベル500点〜/到達はPart5の7〜8割500点〜/到達はPart5の9割
③問題量153問1,049問
④構成問題→ページをめくって解説問題と解説が同じ見開き
⑤解説話し言葉で詳しいシンプルで淡々
⑥付属品なし文法模試13セット+別冊「1000本ノック」
⑦持ち運び新書サイズで持ち運びやすい分厚くて不向き(別冊は持ち運び可)

使い分けの結論はこうです。

  • ガチでPart5を対策したい人(9割狙い)→でる1000問
  • サクッと効率よく対策したい人(7〜8割狙い)→文法特急
  • 500点台で文法に不安がある人→文法特急で基礎を固めてから、でる1000問へ進む2段構え
テン
ちなみに僕自身は「でる1000問派」です。Part5は演習量が正義だと考えているからです。ただ、でる1000の淡々とした解説が合わない人・分厚さで挫折した人を指導する中で何人も見てきたので、解説の丁寧さで選ぶなら文法特急が正解です。

金の文法との違いは?

同じ特急シリーズに「出る問特急 金の文法」もあり、こちらと迷う方もいると思います。

違いをひとことで言うと、以下の通りです。

  • 文法特急:解説の「なぜ」をじっくり理解する教材
  • 金の文法:Part5の出題パターンをコンパクトに総ざらいする教材

文法の理解を深めながら進みたいなら文法特急、試験まで時間がなくパターンを一気に押さえたいなら金の文法、という使い分けです。

どちらか1冊で十分なので、両方買う必要はありません。

文法特急を実際に使って感じた良い点・残念な点

最後に、実際に使って感じたことを正直にまとめます。

良かった点

  • 解説が話し言葉で、スッと頭に入る:「先生に横で教わっている」感覚に近く、独学でも文法の「なぜ」が腹落ちします
  • 問題の質が高い:TOEICを受験し続けている著者の出題予想が随所に効いていて、本番で「見たことある」が起きやすいです
  • とにかく携帯しやすい:新書サイズ・335ページで、カバンに入れっぱなしにできます。「1駅1題」の名前通り、移動時間との相性は全参考書トップ級です

残念な点

  • 問題量が少ない:153問はあくまで厳選集。Part5で9割以上を狙う演習量にはなりません
  • 付属品がない:でる1000問の模試13セット+別冊のような「おかわり」がありません
  • 基礎文法の説明はない:文法用語がわからないレベルの方には不親切です

文法特急の前に、無料でPart5対策する方法もあります

「まずはお金をかけずにPart5対策を始めたい」という方には、イングルート公式の無料TOEIC学習アプリ「演習中毒iPhone / Android)」があります。
演習中毒 完全無料のTOEICアプリ
975点講師が作った「ゼロからTOEIC800点レベルまでの27講座295レッスン」と4,000問以上を、スコアが伸びる順番で勉強できるよう設計しています。

文法の基礎(インプット)からPart5形式の本格演習まで全部無料で完結するので、「文法特急を買う前の基礎固め」にも「買った後の演習量の補強」にも使えます。

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まずはダウンロードして使ってみてください。あれこれ説明するより、まず使ってみていただくのが使用感を把握する最良かつ最短の方法です。

 

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文法特急に関するよくある質問

よくいただく質問にまとめて答えます。

Q1. 文法特急は何周すればいいですか?

最低3周が目安です。

1周目は理解重視でじっくり、2周目以降はスピード重視で1問20秒以内。全問について「なぜこの答えになるのか」を説明できる状態がゴールです。

Q2. 文法特急とでる1000問、結局どっちがいいですか?

目的が違うので、どちらが上とは言えません。文法特急は解説の丁寧さで文法の「なぜ」を理解する教材、でる1000問は圧倒的な問題量で実践力を鍛える教材です。

500点台なら文法特急で基礎を固めてから、でる1000問に進むのがおすすめです。詳しくは「TOEIC文法問題でる1000問はいらない?975点が正直レビュー【レベルと使い方も解説】」もご覧ください。

Q3. 文法特急だけでPart5は何割取れますか?

やり込めば7〜8割が目安です。

9割以上を安定させるには演習量が足りないので、でる1000問や公式問題集で問題数を積む必要があります。

Q4. 900点レベルの章はやるべきですか?

無理にやらなくてOKです。

900点以上を狙う段階なら、文法特急の上級問題より、でる1000問・公式問題集で演習量を積む方がスコアに直結します。

Q5. 文法特急の音声はどうやって聴けますか?

無料アプリ「abceed」に対応しており、解説の朗読音声を無料で聴けます。

通勤中に音声だけ流して復習する使い方もできるので、ぜひ活用してください。

Q6. 730点レベルで急に難しくなったのですが、どうすればいいですか?

無理に進めず、いったん550点レベルに戻って「全問を人に説明できる」状態まで仕上げ直してください。550点レベルの完成度が上がると、730点レベルの解説の吸収率が目に見えて変わります。

それでもきつい場合は、基本文法の抜けが原因なので、基礎からの文法学習を挟みましょう。

Q7. 文法特急が終わったら次は何をやるべきですか?

Part5をさらに伸ばすならでる1000問、実践力をつけるなら公式問題集です。

単語力に不安があるなら、金のフレーズ(500点未満なら銀のフレーズ)を並行して進めましょう。

まとめ

今回はTOEIC Part5対策の定番「文法特急」を正直にレビューしました。

この記事の要点をまとめます。

  • 文法特急は500〜700点のPart5基礎固めに最適な1冊。935円でこの解説品質はコスパ最強クラス
  • 到達点はPart5の7〜8割。9割以上を狙うなら、でる1000問へ
  • 使い方は550点レベル→730点レベルの順に反復。900点レベルは無理にやらなくてOK
  • 1周目は理解重視。章ごとの解答目標タイムは無視してOK
  • 基本文法が未習の人には難しいので、基礎固めが先

Part5はTOEICの中で最も対策が結果に出やすいパートです。

自分の目標スコアに合った教材で、確実に得点源にしていきましょう。

テン
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