「公式問題集を解いているのに、スコアが伸びない」
「1冊を何周すればいいのか分からない」
「TOEICはとりあえず公式問題集をやっておけば伸びる」という話をよく聞きます。
これは半分正解で、半分不正解です。
公式問題集を使えばスコアは伸びます。ただしそれは、正しい使い方をした場合だけです。
僕の感覚では、「公式問題集を使っているのに伸びない」という人の大半は、解き方ではなく復習のやり方でつまずいています。
この記事では、1周目から3周目までの具体的な進め方と、Part別の復習メニューを全部公開します。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!100人以上の学習者にTOEIC指導を行ってきました。

【結論】公式問題集は3周。伸びるかどうかは「間隔」と「復習」で決まる
先に全体像をお見せします。
公式問題集の1セット(TEST1など)を、次のように3周してください。
| 周回 | タイミング | 解き方 |
| 1周目 | いつでも | 本番と同じように時間を計って通しで解く |
| 2周目 | 2週間後 | 時間無制限で、1問ずつ丁寧に解く |
| 3周目 | さらに2週間後 | もう一度時間を計って通しで解く |
| 4周目以降 | 任意 | 伸ばしたいセクションだけでOK |
そしてどの周回でも、解いた後に必ずPart別の復習をします。この復習こそが本体です。
よくある失敗が、1回解いて答え合わせをして終わりにすることです。
それだと公式問題集の価値を3割くらいしか引き出せていません。1セット2時間かけて解いた労力を考えると、あまりにもったいない使い方です。
この記事では、次の順番で解説していきます。
- なぜ他の問題集ではなく公式問題集なのか
- 3周サイクルの具体的な進め方と間隔の空け方
- Part別の復習メニュー(ここが本体です)
- 使うときに意識したい5つのこと
- スコア帯別の使い方
- どの巻を何冊買えばいいか
なぜ公式問題集を使うのか【他のTOEIC問題集との決定的な差】

使い方の前に、そもそもなぜ公式問題集なのかを整理しておきます。
①本番と同じプロセスで作られている
IIBC公式によると、公式問題集の問題はすべて米国のテスト開発機関ETSが、本番のテストとまったく同じプロセスで制作しています。
つまり問題の形式・難易度が、本番に最も近いということです。
市販の問題集は、あくまで「本番に似せて作られたもの」です。似せる精度は出版社によって差がありますが、公式問題集にはその差がそもそも存在しません。この1点だけでも、他の問題集との差は大きいです。
②リスニング音声を本番と同じナレーターが担当している
もう1つが音声です。
公式問題集のリスニング音声は、本番のテストと同じ公式スピーカーが収録しています(IIBC公式の説明にも明記されています)。
これは想像以上に大きい差です。
同じ英文でも、話者が変わると聞こえ方は変わります。本番と同じ声・同じスピードで練習できるということは、極めて本番に近い環境で演習できるということです。
しかも、後で解説するリスニングの復習(ディクテーションやシャドーイング)の効果も、本番と同じ音声で練習できるぶん高くなります。
なお「公式問題集以外の模試も含めて比較したい」という方は、「TOEIC模試おすすめ9選を975点が解説|無料あり・問題集の選び方・活用法【スコア別】」で9種類を比較しています。
TOEIC公式問題集はいつから使い始めるべき?
「まだ実力が足りないから、もう少し勉強してから……」と後回しにする方は多いです。
ですが結論から言うと、単語帳を1周して、基本的な文法をひと通り確認したら、もう始めて大丈夫です。
理由はシンプルで、形式に慣れるのが早いほど、その後の勉強の効率が上がるからです。
「600点を超えてから初めて解く」というように考えていては、遅すぎます。
ただし、中学英文法や基本単語が怪しい段階でいきなり解くと、ほとんど手が出ず時間を浪費します。その場合は先に土台を作ってください。
>TOEICは銀フレだけで十分?レベルと使い方【何点取れる?】(500点未満の方)
>TOEIC金のフレーズの使い方【レベル/どこまで覚える?】(500点以上の方)
公式問題集の使い方【3周サイクルと間隔の空け方】
ここからが本題です。1セットを3周する具体的な進め方を解説します。
1周目:本番と同じように時間を計って通しで解く
まずは本番を想定して、リスニング約45分・リーディング75分(IIBC公式のテスト形式)を計りながら通しで解きます。
とはいえリスニングは音声が勝手に進んでいくので、実際に時間を管理するのはリーディングだけです。
このとき必ずマークシートを使ってください。
問題用紙に直接答えを書き込む形だと、マークする時間が計算に入りません。本番では「解答用紙に転記する時間」も込みで75分です。ここを省くと、本番で時間が足りなくなります。
公式問題集には本番と同じ形式のマークシートが付属しているので、それをコピーして使えばOKです。
IIBC公式のアプリには自動採点マークシート機能もあり、答え合わせを短縮できます(アプリの利用にはTOEIC申込サイトへの会員登録が必要です)。
で、解き終わったらまず自己採点をします。
スコアの換算表は、ここでもまとめておきますね。なぜこのように換算されるのかについては「TOEICの正答率と点数・スコアの関係【配点の仕組み・Part別正答数つき】」もご覧ください。

2周目(2週間後):時間無制限で、1問ずつ丁寧に解く
1周目から2週間ほど空けて、同じ問題をもう一度解きます。このときは時間無制限です。1周目とは目的がまったく違います。
- リスニングの音声は何度聞き直してもOK
- リーディングでわからない単語や文法は調べてOK
とにかく1問1問に丁寧に向き合ってください。
1周目が「今の実力を測る」ための回だとすれば、2周目は「解けなかった問題を解けるようにする」ための回です。
「2週間だと答えを覚えているのでは?」
よく聞かれますが、意外と覚えていないものです。
ただし、記憶力が良い方だと覚えていることがあります。
問題をパラパラ見て答えがすぐ思い浮かぶようなら、2週間ではなく3週間後、1ヶ月後というように間隔を伸ばしてください。
逆に「まったく覚えていない」場合は、間隔の空け方として問題ありません。そのまま進めて大丈夫です。
3周目(さらに2週間後):もう一度、時間を計って解く
2周目からさらに2週間ほど空けて、3周目に入ります。
今度は1周目と同じく、本番を想定して時間を計り、マークシートを使って解いてください。
ここで見るのは、2周目で潰したはずの問題が時間制限のある状態でも解けるかです。
時間無制限なら解けるけれど、本番のスピードだと解けない。これはよくある状態で、ここを埋めるのが3周目の役割です。
4周目以降:伸ばしたいセクションだけでOK
3周でも十分ですが、余裕があれば4周、5周と繰り返す価値はあります。回数を重ねるほど、1冊から吸収できる量は増えます。
ただし4周目以降は、通しで解く必要はありません。
「リスニングを伸ばしたいからリスニングだけ」「リーディングだけ」という使い方に切り替えたほうが、短時間で狙った分野を対策できます。
600点未満の方は、1周目と2周目を入れ替える
ここまでが基本の進め方ですが、現状600点未満の方は、1周目と2周目を逆にしてください。
つまり、こうなります。
- 1周目:時間無制限でじっくり解く
- 2周目・3周目:時間を計って通しで解く
間隔は通常どおり2週間ずつ空けてください。4周目以降の扱いも同じです。
時間に追われると1問ずつ向き合えなくなり、演習の効果が半減します。
それなら最初は時間を気にせず、1問1問しっかり考えて解いたほうが得るものが多いです。
TOEIC公式問題集のPart別の復習法
ここからが、この記事で一番お伝えしたい部分です。
冒頭でも書いた通り、公式問題集でスコアが伸びるかどうかは、復習で決まります。
そして復習は、Partごとにやることが違います。「間違えた問題を見直す」だけでは、リスニングは伸びません。
なお、これから紹介する復習にはほぼ全て音声を使います。まだ音声を用意していない方は、先に音声の入手方法を確認してください。
まず全体像です。
| Part | やること |
| Part1 | 出てきた単語・表現を全部覚える |
| Part2 | ディクテーション(書き取り) |
| Part3・4 | リピーティング → オーバーラッピング → シャドーイング |
| Part5・6 | 文構造を考えて訳し、解答の訳と比べる |
| Part7 | 解説を読み込み、訳を確認して音読 |
1つずつ解説します。
Part1:出てきた単語・表現を全部覚える
Part1でやることはシンプルで、問題に出てきた単語・表現を全部覚えることです。
Part1に出る単語・表現は、ある程度決まっています。
たとえば face は動詞で「〜に面する・向く」の意味でよく出ますし、be propped up against「〜に立てかけられている」も頻出表現です。
公式問題集に出てきた表現は、1つ残らず拾っておいてください。
Part2:ディクテーションで「聞き逃し」を潰す
Part2の復習はディクテーションです。音声を聞いて、聞き取った英文を書き取る練習法です。
なぜPart2でディクテーションなのか。理由は、Part2は1単語の聞き逃しが命取りになるからです。
Part3・4は長い会話なので、多少聞き取れない箇所があっても話の流れで解けることがあります。
一方Part2は短文です。情報量が少ないぶん、1つ1つの単語の重要度が高くなります。だからこそ「正確な聞き取り」を鍛える必要があります。
ディクテーションの2つの効果
- 正しい発音が身につく:正しい音を知って初めて、その音を聞き取れるようになります
- 聞き取れない箇所が明確になる:「なんとなく聞けている」が「ここが聞けていない」に変わります
具体的なやり方
- まず音声を通しで聞いて、大まかな内容をつかむ
- 一文ずつ音声を止めて、聞き取った内容をメモに書き取る(音声は何度再生してもOK)
- 「もうこれ以上は絶対に聞き取れない」と感じるまで粘る
- スクリプトと自分の書き取りを照らし合わせる
- 間違えた箇所・聞き取れなかった箇所を、スクリプトを見ながら聞き直す
最後の5番のとき、ただ聞き直すだけでなく、音声を真似して発音してみてください。効果が一段上がります。
Part3・4:3つの音読トレーニングをレベル順に
Part3とPart4は問題形式がほぼ同じなので、復習法も同じでOKです。
やることは3つあります。ただし同時にやるのではなく、難易度順に段階を上げていってください。
| 練習法 | 難易度の目安 | やり方 |
| ①リピーティング | 400点くらい〜 | 音声を区切って止め、真似して発音する |
| ②オーバーラッピング | ①ができたら | スクリプトを見ながら、音声に重ねて発音する |
| ③シャドーイング | 700点くらい〜 | スクリプトを見ずに、音声を追いかけて発音する |
①リピーティング
音声を流し、キリのいいところで止めて、真似しながら発音する練習です。学校で先生が言っていた Repeat after me のイメージです。
効果は3つあります。
英語を聞くことへの抵抗感がなくなること、正しい発音が身につくこと、そして聞いた英文を記憶できるようになることです。
3つの中では最も難易度が低いので、リスニングに慣れていない方・400点くらいの方はここから始めてください。
②オーバーラッピング
スクリプトを見ながら、音声に重ねるように発音する練習です。
効果は、発音を理解できることと、音声のスピードについていけるようになることの2つ。
リピーティングより難易度が上がるので、リピーティングがしっかりできるようになってから移ってください。「1つの音声でリピーティング10回、オーバーラッピング10回」のように組み合わせるのもアリです。
③シャドーイング
スクリプトを見ずに、音声に少し遅れて発音する練習です。
目的は3つありますが、特に重要なのが音声認識を自然にできるようにすることです。
音を認識する処理が自動化されると、脳のメモリーの大部分を「意味の理解」に回せるようになります。その結果、正答率が上がります。
Part5・6:文構造を考えて訳し、解答の訳と比べる
Part5・6の復習は次の手順です。
- わからない単語・文法を調べる
- 文構造を考えて、自分なりに訳してみる
- 解答の訳と見比べる
- 自分の訳とかけ離れていたら、その原因を特定して修正する
大事なのは2番です。「なんとなく意味が分かった」で済ませず、必ず訳してください。
最初は解答の訳とズレることが多いはずです。ただ、繰り返すうちに訳の精度は確実に上がっていきます。
そして文構造を素早く把握できるようになると、その効果はPart5・6にとどまりません。
Part7の長文を読むスピードが上がりますし、リスニングでも「聞き取った英文を理解する速度」が上がります。結果として、TOEIC全体のスコアが上がります。
なお、公式問題集だけではPart5の演習量は足りません。集中的に鍛えたい場合は、専用の問題集を足してください。
>TOEIC対策で文法特急はいらない?【使い方も解説】(基礎固め向け)
>TOEIC文法問題でる1000問はいらない?【レベルと使い方も解説】(演習量重視)
>TOEIC Part5 練習問題 解説付き【完全無料200問】
>TOEIC Part5が伸びない人必見!苦手を克服する勉強法
Part7:解説を読み込んでから音読する
Part7の復習は3ステップです。
- 解答解説をしっかり読み込む
- 文書の日本語訳を確認する
- 音声を聞いて音読する
1番でひとつだけ注意があります。
間違えた問題の「なぜ間違えたか」を確認するのは当然として、正解できた問題も「なぜ合っていたか」を確認してください。
なんとなく選んで当たっただけの問題を放置すると、本番で同じ形式が出たときに落とします。
音読は「詰まらずスラスラ読めるまで」
Part7の復習で最も効果が高いのが音読です。
効果はいろいろありますが、特に大きいのが英語を語順どおりに理解できるようになることです。
日本語に訳し直さず前から理解できるようになると、読解スピードが一段上がります。リスニングでも同じことが起きるので、全体のスコアが動きます。
では何回やればいいのか。目安は回数ではなく「詰まることなくスラスラ読めるようになるまで」です。
参考までに、僕の場合は滑舌があまり良くないこともあって、1つの英文につき20〜30回ほど音読してようやくスラスラ読めるようになります。
公式問題集を使うときに意識したい5つのこと
使い方と復習法に加えて、演習の効果を上げるために意識してほしいことが5つあります。
①Part3・4は必ず設問を先読みする
音声が流れる前に設問を読んでおくと、どんな内容が流れるかを予測できます。
さらに聞き取りに集中できるようになるため、内容の理解度が上がります。結果として正答率が上がります。
先読みはリスニング攻略の要ですが、いきなり本番でできるものではありません。
普段の演習から常に先読みを癖づけておいてください。公式問題集を解くときは、本番と同じように先読みしながら解きましょう。
②リーディングの時間配分を決めておく
時間配分を先に決めておくと、「前半に使いすぎて後半が解けない」という失敗を防げます。
TOEICのリーディングは時間が厳しく、基本的には全部解き終わりません。だからこそ、限られた時間で最大限に解くための設計が要ります。
ただし最適な配分は目標スコアによって変わります。
自分の配分が決まっていない方は、「TOEICのおすすめ時間配分【Part5/6/7別・時間足りない対策・解く順番】」で型を決めてから演習してください。
③リスニングとリーディングは通しで解く
やりがちなのが「今日はリスニング、リーディングは明日」と分けて解くことです。
2時間かかるので分けたくなる気持ちは本当によく分かります。僕も昔は分けていました。
本番は2時間ぶっ通しです。その状態を再現できるのは通し演習だけです。
なお先ほど書いた通り、4周目以降は分割してOKです。1〜3周目は通しで解いてください。
どうしても2時間の確保が難しい場合も、分けるのは復習だけにしてください。解く工程そのものは通しで行うのが原則です。
④最新の巻から揃える
公式問題集はシリーズになっていて、番号が大きいほど新しい巻です。
IIBC公式サイトによると、2026年時点の最新刊は「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12」(2025年10月発売)です。

古い巻は中古で安く手に入るので惹かれますが、スコアを最短で伸ばしたいなら新しい巻から使ってください。
⑤演習と復習を一気にやろうとしない
最後がこれです。実はここでつまずく人が一番多いと思っています。
公式問題集は通しで解くだけで2時間。そこからしっかり復習すると、さらに2〜3時間は平気でかかります。
これを1日でやろうとすると、体力的にきついだけでなく、復習した内容を吸収しきれません。
なので、数日に分けてください。たとえば4日に分けるならこうなります。
- 1日目:問題演習+解答解説を読む
- 2日目:Part1〜4の復習
- 3日目:Part5・6の復習
- 4日目:Part7の復習
これなら1日あたり2時間前後で収まりますし、無理なく続けられます。
スコア帯別・公式問題集の使い方
基本の進め方は同じですが、現在のスコアによって調整したほうがいいポイントがあります。
| 現在のスコア | 調整するポイント |
| 〜500点 | 1周目は時間無制限で。Part3・4はリピーティング中心(シャドーイングはまだ早い) |
| 500〜600点 | 同じく1周目は時間無制限。オーバーラッピングに進む |
| 600〜700点 | 1周目から時間を計って通しで。オーバーラッピング中心、余裕が出たらシャドーイングも。通しがきつい場合は復習だけPart別に日を分ける |
| 700点〜 | 1周目から時間を計って通しで。シャドーイングを取り入れる |
ポイントは2つです。
1つ目は、600点未満のうちは「時間を計ること」を優先しないこと。先ほど書いた通り、時間に追われると1問ずつ向き合えなくなります。
2つ目は、リスニングのトレーニングをレベルに合わせること。400点の段階でシャドーイングに挑んでも、音を追うだけで精一杯になり効果が出ません。リピーティングから順に上げてください。
また、今の自分のスコアがわからないなら、必ずスコアを把握してから公式問題集を使ってください。
今のスコアに合わせた使い方をしなければ、挫折したり、勉強時間を確保してるのにスコアUPに繋がらなかったりします。復習のやり方もスコア別に変わるので、必ずスコアを把握してから勉強しましょう。
スコアを測定する方法はいくつかあります。
- TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
- TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる、公式問題集の1SETがスコア把握に消えるのがもったいない)
- アプリを使う(楽だから推奨)
この中でも特におすすめなのがアプリの利用です。なぜかというと、無料で使えるものもありますし、圧倒的に楽でかつ精度も高いからです。
TOEIC試験直前に公式問題集をどう使うか
試験が近づいてきた時期の使い方も触れておきます。
直前期に、新しいセットを通しで解くのはおすすめしません。
2時間の演習と数時間の復習は、本番前の体力を確実に削ります。しかも新しい弱点が見つかったところで、それを潰す時間がもう残っていません。
直前期にやるなら、すでに解いたセットのリスニング音声を聞き直すくらいがちょうどいいです。耳を英語に慣らす目的なら、初見の問題である必要はありません。
なお試験1週間前から当日までに何をすべきかは「TOEIC直前対策11選|前日・当日にやるべきこと【1週間前〜試験中】」で時系列にまとめています。
公式問題集を解く時間が取れない日はどうするか
ここまで読んで、こう思った方もいるはずです。
「2時間+復習の時間なんて、毎日は確保できない」
その通りだと思います。平日は1時間も取れない日のほうが多いのが普通です。
そういう日は、公式問題集を無理に開かなくて大丈夫です。かわりにスマホで問題演習だけ回しておくと、勉強のリズムが途切れません。
イングルート公式の無料TOEIC学習アプリ「演習中毒(iPhone / Android)」なら、Part5・6・7の問題演習を解説つきで進められます。
- クレジットカードの登録が不要:ダウンロードしてすぐ解けます
- サブスクなしで使える:無料体験期間や解約手続きがありません。演習・スコア診断は広告表示のみで使え、講座は広告動画の視聴で解放されます
- 4,000問以上を収録:スキマ時間の演習量を確保できます
975点講師が「ゼロからTOEIC800点レベルまでの27講座295レッスン」を、スコアが伸びる順番で全部設計しています。
「これさえあれば参考書を買わない、スコアに合わない余計な勉強もしなくて良い」という考え方のもと作成した完全無料アプリです。
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公式問題集はどれを何冊買えばいい?
最後に、購入の判断について整理しておきます。
基本は最新の「12」から
先ほど書いた通り、新しい巻から揃えるのが原則です。2026年時点の最新刊は12です。
直近の出題傾向が反映されているぶん、本番との差が最も小さくなります。
中古で揃えるなら「5」以降
費用を抑えたい場合もあると思います。その場合は公式問題集5以降を選んでください。
理由は2つあります。
- 5からリーディングセクションの一部の音声がダウンロードできる:Part7の音読をするとき、発音を確認できるかどうかは大きな差になります(4以前はリスニング音声のみ)
- 僕の体感では、初期の巻ほど易しく感じました:問題集1を解いた印象ですが、今の本番との差はありました
特に1つ目は見落とされがちです。この記事で解説したPart7の音読をやるなら、音声があるかどうかで復習の質が変わります。
音声はどうやって手に入れる?
公式問題集の復習は、音声がないと成立しません。ディクテーションもシャドーイングも音読も、すべて音声が前提だからです。
IIBC公式によると、公式教材の音声は次の2つの方法で無料で利用できます。
- 「TOEIC公式教材アプリ」で再生する
- IIBC公式サイトから音声をダウンロードする
アプリを使う場合は、TOEIC申込サイトへの会員登録が必要です。手順はアプリをダウンロード→ログイン→音声を再生、の3ステップだけです。
スマホに音声を入れておけば、通勤中にシャドーイングやリピーティングができます。復習の大半はスキマ時間に回せるので、必ず最初に設定しておいてください。
何冊必要か
まずは1冊を3周してください。それだけで2セット分(TEST1・TEST2)を3周することになるので、かなりの演習量になります。
進め方はTEST1を3周し終えてから、同じ要領でTEST2へ。2つを並行して回すと、周回のタイミング管理が煩雑になって続きません。
1冊を使い切ってから、次の巻に進めば十分です。
なお、公式問題集以外の模試も含めて選びたい方は、「TOEIC模試おすすめ9選|無料あり・問題集の選び方・活用法【スコア別】」で比較しています。
TOEIC公式問題集の使い方に関するよくある質問
Q1. 公式問題集は何周すればいいですか?
最低3周が目安です。
1周目は時間を計って通しで、2周目(2週間後)は時間無制限で、3周目(さらに2週間後)は再び時間を計って解きます。余裕があれば4周、5周と繰り返すほど吸収できる量は増えます。
Q2. 周回の間隔はどれくらい空けるべきですか?
2週間が目安です。
ただし目的は「答えを忘れた状態で解くこと」なので、問題を見て答えがすぐ思い浮かぶ場合は3週間後、1ヶ月後と伸ばしてください。
Q3. 公式問題集だけでスコアは伸びますか?
正しい使い方をすれば伸びます。ただし単語力が不足している場合は、単語帳を並行して進めてください。
公式問題集は「実戦形式に慣れて、弱点を見つけて潰す」ための教材です。語彙のような基礎は別で積む必要があります。
Q4. 古い公式問題集は使えますか?
5以降なら使えます。
5からリーディングセクションの一部の音声がダウンロードできるようになり、Part7の音読での復習がしやすくなるためです。僕の体感では初期の巻ほど易しく感じたので、今の本番に近い形で演習したいなら新しい巻を選んでください。
Q5. 復習にはどれくらい時間がかかりますか?
演習2時間に対して、復習は2〜3時間かかります。
1日で終わらせようとすると挫折しやすいので、4日程度に分けてください。1日目に演習と解答解説、2日目にPart1〜4、3日目にPart5・6、4日目にPart7という配分が現実的です。
Q6. 500点未満でも公式問題集を使っていいですか?
使って大丈夫です。ただし600点未満の方は1周目と2周目を入れ替えて、1周目を時間無制限で解いてください。
いきなり時間を計ると解ける問題が極端に少なくなり、1問ずつ向き合えなくなるからです。
Q7. 公式問題集と他の模試問題集はどちらを先に使うべきですか?
公式問題集を先に使ってください。
本番と同じプロセスで作られていて、リスニング音声も本番と同じナレーターが担当しているため、最初に基準を作る教材として最適です。演習量を増やしたくなった段階で、他の模試問題集を足すのがおすすめです。
まとめ
今回は、TOEIC公式問題集の使い方を解説しました。
要点をまとめます。
- 公式問題集は3周する。1周目は時間を計って通し、2周目は時間無制限、3周目は再び時間を計る
- 周回の間隔は2週間が目安。答えを覚えてしまうなら3週間〜1ヶ月に伸ばす
- 復習が本体。Part1は単語・表現、Part2はディクテーション、Part3・4はリピーティング→オーバーラッピング→シャドーイング、Part5・6は文構造と訳、Part7は音読
- 音読は回数ではなく「詰まらずスラスラ読めるまで」が基準
- 演習と復習は数日に分ける。一気にやろうとすると挫折する
- 買うなら最新の12から。中古なら5以降(音声DLの有無が効く)
公式問題集は、正しく使えば1冊で驚くほどスコアが伸びる教材です。
逆に、解きっぱなしにすると価値の大半を捨てることになります。ぜひ使い倒してください。

