今回はTOEICリーディング200点のレベルと、200点以下から200点、そして200点から300点に上げる勉強法を解説します。
- TOEICリーディング200点がどのくらいのレベルなのか知りたい
- TOEICリーディングで200点以上を目指している
- TOEICリーディングのスコアが伸び悩んでいる
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
TOEICリーディング200点のレベル
TOEICリーディング200点は上位78.2%
TOEIC公式が発表した「第353回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- リーディングのスコアが220点未満は全体の下位26.0%
- リーディングのスコアが195点未満は全体の下位19.0%
です。よって、リーディング200点は上位74.0%〜81.0%だと考えられます。
TOEICのスコアは5点刻みなので、190点から215点までの点数の種類は以下の6通りです。
- 190点(上位81.0%)
- 195点
- 200点
- 205点
- 210点
- 215点(上位74.0%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は1.4%(=(81.0%-74.0%)/5)になります。
よって、リーディング200点は上位78.2%(=81.0%-1.4%×2)です。
TOEICリーディング200点は偏差値43.5
第353回のリーディングの平均スコアは279.6点です。
そのため、200点だと平均より79.6点低いことになります。
過去のTOEIC統計から、リーディングのスコアが9.4点下がると、偏差値が1ダウンする計算になります。
TOEICリーディング200点は公式の4段階のリーディング力評価で一番下のレベル
「Score Descriptor Table」によると、リーディング200点は4段階中最も低い評価で、以下のような特徴が認められます。
- 限られた範囲を読む場合は事実に基づく情報に関する問題に正答できる
- 簡単な語彙・句・文法構造が理解できる
- 情報を推測できない
- 言い換えが理解できない
- 1つの文中の情報さえ関連づけることができない
TOEICリーディング200点は正答率46〜55%くらい
以下の表より、リーディングで46%〜55%ほど正答できれば、スコアは200点くらいになります。
TOEICリーディング200点ならリスニングは250点取れる
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。
年度 | リスニング | リーディング | 合計点 |
2022 | 331 | 277 | 608 |
2021 | 331 | 279 | 611 |
2020 | 337 | 282 | 620 |
このデータから、リスニングとリーディングで50点くらいの差があることがわかります。
よって、TOEICリーディング200点の場合、リスニングは250点くらいになる人が多いです。
TOEICリーディング200点だと就職・転職活動では活用できない
(英語活用実態調査2019より引用)
上の画像から、TOEICリーディング200点リスニング250点で合計450点の場合、企業が求めるTOEICスコアに達していません。
全体の平均点(608点)よりも低いので、履歴書に記載しても「平均より英語ができない」という評価をされ、逆効果になる可能性があるので注意しましょう。
TOEICリーディング200点を取るための勉強法
さて、ここからはTOEICリーディング200点以下から200点を取るための勉強法を解説します!
TOEICについて知る
現状TOEICのリーディングで200点未満の方は、TOEICに関する知識がとても浅いです。
よって、まずはTOEICについて知ることが重要です。
これをやるのとやらないのとでは、今後の学習効率、つまりスコアの伸び方が大きく変わってきます。
語彙力を鍛える
TOEICのスコア別に求められる目安の英単語数は以下です。
スコア(リーディングの目安スコア) | 必要英単語数 |
400点(175点) | 3000語程度 |
500点(225点) | 4000語程度 |
600点(275点) | 5000語程度 |
700点(325点) | 7000語程度 |
800点(375点) | 8000語程度 |
900点(425点) | 10000語以上 |
200点を取るには、約4,000〜5,000単語を覚えることが必要です。
リーディング200点レベルの語彙力を身につけるためには、以下のように勉強を進めてください。
- 基本の英単語を覚える
- TOEIC特有の英単語帳で英単語を覚える
また、英単語を覚えるときは「反復」を意識してください。
たとえば5日で100単語覚えたい場合、
- 20単語確実に覚える×5日
- 3回100単語目を通す×5日
だと、②の方が圧倒的に暗記効率が高くなります。
英文法を勉強する
英文法は軽視されがちですが、英単語と並んで重要な英語の基礎です。
英文法の理解度が低ければ、英文を読むスピードと読解の精度が落ちるので、全体のスコアがガクッと落ち込みます。
また、TOEICには文法問題が多数出題されるため、英文法をしっかり理解しておくことがスコアアップのために重要です。
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毎日英語を読む
試験時間の最後まで集中して読解スピードを落とさない体力を身につけるために、毎日英語を読むことを習慣づけましょう。
最初はじっくり時間をかけて、辞書やインターネットを駆使しながら、一文一文丁寧に読みましょう。
慣れてきたら、次はスピードを意識しながらスラスラ読むことに挑戦してください。
文法問題を解く
リーディングで200点を目指すなら、まず対策すべきは比較的簡単なPart5・Part6の文法問題です。
文法問題で6割以上正答できるようになれば、200点にグッと近づきます。
文法問題対策には、とにかく文法問題を解いてパターンを覚えることが効果的です。
実践演習する
- 時間の感覚を身につける
- 問題の形式に慣れる
- 75分間集中する体力を身につける
ために、実践演習しましょう。
実践演習にはTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。
なお、総合スコアが600点未満の場合、実践演習する際は基本的に時間を測らないでOKです。
時間を測って焦って解くよりも、辞書やインターネットを用いてじっくり時間をかけて解いた方が演習の効果が高まります。
また、実践演習が終わった後、丁寧に復習することが大切です。
以下の点を意識しながら、じっくり時間をかけて復習しましょう。
- わからなかった英単語を調べてノートにまとめておく(ノートは定期的に見直す)
- わからなかった文法事項を調べて理解する
- リーディングで解き終わらなかった問題を解き直す
TOEICリーディング200点を取るのにかかる勉強時間
TOEICリーディングで200点を取るのにかかる勉強時間は現在のレベルにより異なります。
一般的に、TOEICの合計スコアを100点伸ばすのに必要な勉強時間は約200〜300時間必要と言われています。
よって、単純計算でリーディングを50点伸ばすには約100〜150時間かかることになります。
「そんなに勉強しないといけないのか…」と思ったかもしれません。
しかし、「約200〜300時間」というのは、あくまで一般的な方法で勉強した場合です。
今回紹介したように順序立てて勉強すれば、それよりはるかに短時間でスコアを伸ばせます。
TOEICリーディング200点から300点に上げる勉強法
さて、ここからは200点から300点に上げる勉強法を解説します!
ここまで解説してきた方法でしっかり勉強したうえで、以下を実践してください。
- 語彙力をさらに鍛える
- 時間配分を決める
- スラッシュリーディングをする
- テクニックを学ぶ
語彙力をさらに鍛える
TOEICリーディングで300点を取るには、5,000〜7,000語程度の英単語を覚える必要があります。
300点レベルの語彙力を身につけるには、以下を実践しましょう。
- TOEIC特有の英単語帳で英単語を覚える(金フレ)
- 文中でわからない英単語を調べノートにまとめ、定期的に見直す
①を通じて、TOEICに頻出の英単語をカバーしていきます。
そして、②によって、頻出ではないが重要な英単語を覚えましょう。
時間配分を決める
Part5、Part6、Part7の時間配分を決めておきましょう。
時間配分を決めることで、1つのパートに時間を使い過ぎることを予防できます。
300点を目指すなら、以下の時間配分がおすすめです。
問題 | 時間 |
Part5 | 13分 |
Part6 | 15分 |
Part7 | 47分(この時間で解けるだけ解く) |
そして、問題演習をするときは決めた時間配分を必ず意識するようにしましょう。
これにより、時間の感覚を身体で覚えられます。
ただ、毎回時間配分通りに問題を解けるとは限りません。
時間を意識しすぎると気が散って集中できなくなる可能性もあるので、あまり神経質になる必要はありません。
スラッシュリーディング
現状TOEICリーディング200点台の場合、「返り読み」する癖があります。
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
英文を返り読みしないで前から理解できるようにするために、スラッシュリーディングをしましょう。
スラッシュリーディングというのは意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
しかし、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして、最終的にはスラッシュを入れなくても、前から英文の内容を理解できるようになります。
テクニックを学ぶ
問題を素早く正確に解くテクニックを学びましょう。
そして、学んだテクニックを問題演習で使って、自由自在に使いこなせるようになりましょう。
TOEICリーディング200点から300点に上げるのにかかる勉強時間
先ほど解説したように、TOEICの合計スコアを100点伸ばすのに必要な勉強時間は約200〜300時間必要と言われています。
よって、単純計算でリーディングを100点伸ばすには約200〜300時間かかることになります。
しかし、「約200〜300時間」というのは、あくまで一般的な方法で勉強した場合です。
上で解説した勉強法を丁寧に実践すれば、それよりはるかに短い時間で200点から300点にスコアをアップさせられます。
TOEICリーディングのスコアを短期間で上げるコツ
短期間でスコアを上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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TOEICリーディングのおすすめ参考書・教材
ここからは、TOEICリーディングのおすすめ参考書・教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5英文法問題集
- TOEIC勉強ルーティーン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
とはいえ「市販の教材の方が安心」 と思う方もいますよね。
ということで、ここからは市販のTOEIC教材も紹介しますね。
中学3年間の英単語が1ヶ月で1000語覚えられる本
どんな英文でも頻出の中学レベルの英単語を覚えられる英単語帳・参考書です。
TOEIC対策本ではありませんが、語彙力に不安がある方にはおすすめです。
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC500点〜600点を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
TOEICに出てきそうなフレーズ・例文が載っており「英単語が実際にどのような場面で使われるのか」を確認しながら覚えられます。
また、TOEIC・英語初心者が覚えやすいよう、英単語が難易度順に並んでいるのもポイントです。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使ってほしい問題集です。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEICリーディング200点を取るために使うべき学習ツール・アプリ
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるサービスを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
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まとめ
TOEICリーディング200点は、上位78.2%のスコアです。
200点を取るための勉強法は以下の通りです。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」でTOEICについて知る
- 語彙力を鍛える
- 英文法を勉強する
- 毎日英語を読む
- 文法問題を解く
- 実践演習する
また、200点から300点に上げる勉強法は以下です。
- さらに語彙力を鍛える
- 時間配分を決める
- スラッシュリーディング
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」でテクニックを学ぶ
25.48今回はTOEICリーディング350点のレベルと、350点を取るための勉強法・勉強時間を解説します。 TOEICリーディング350点がどのくらいのレベルなのか知りたい TOEICリーディングで350点以上を目指してい[…]