今回はTOEIC500点から600点に上げる方法を徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEIC500点と600点のレベル差
TOEIC500点は上位72.8%のスコアで、正答率の目安は55%です。
一方、TOEIC600点は上位52.3%のスコアで、正答率の目安は62%です。
TOEIC500点と600点の主な差は以下の3つです。
- 英語の基礎の理解度
- TOEICの理解度
- TOEICへの慣れ
TOEIC500点の方は英語の基礎が固まりつつあるものの、まだ知識の抜け漏れや曖昧にしか理解できていない部分があります。
TOEIC600点以上のスコアを取るには、基礎は完璧に固めるべきです。
また、TOEIC500点の方はTOEICの理解度が低かったり、演習不足で問題形式に慣れていなかったりすることが多いです。
TOEICについてよく知り、また、実践演習をしっかり行うことが重要です。
TOEIC500点から600点に上げるのに必要な勉強時間
他のサイトだと、TOEICのスコアを100点アップさせるには200〜300時間程度必要と言われています。
これに基づくと、TOEIC500点から600点に上げるためには200〜300時間勉強することが必要だということになります。
しかし、実際にはこんなにかかりません。
というのは、「200〜300時間」という値は、あくまで1985年の調査結果なんです。
より正確に言えば、「Saegusa, Y. (1985) Prediction of English Proficiency Progress. Musashino English and American Literature, 18: 165–185」から持ってきているデータです。
当然、1985年と現在では状況が全くと言っていいほど異なります。
TOEICの勉強法に関する情報はネットで簡単に手に入りますし、英語・TOEICの教材もたくさんあります。
よって、現在では、TOEIC500点から600点に上げるのに200〜300時間もかからないと考えるのが妥当です。
そもそも、すでにTOEIC500点取れてるなら英語の基礎は、ある程度は身についています。
よってこのまま基礎をしっかり固めて、TOEIC対策を少しすれば、TOEIC600点にはすぐに上げられます。
TOEIC500点から600点に上げる勉強法
さて、ここからはTOEIC500点から600点に上げる勉強法を解説します!
英語の基礎を固める
ここまで何度も言っているように、TOEIC500点から600点に上げるにはまず英語の基礎を固めることが重要です。
では、英語の基礎とは何か。ズバリ、英単語と英文法です。
英単語を覚えていなければ、聞き取れる/読める英文が少なくなります。また、英文法を覚えていなければ、英文を正しく捉えられません。
よって、英単語と英文法をしっかり勉強することが大切です。
英単語
英単語学習には定番の「金のフレーズ」を使いましょう。
TOEICに頻出の英単語だけが載っているので、金フレの英単語を覚えれば覚えるほどTOEICの問題が解きやすくなります。
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英文法
次に英文法について、英文法を勉強するときは、インプットとアウトプットのバランスが大切です。
インプットだけだと英文法の理解は深まりきりません。
アウトプットすることで、英文法をしっかり理解できます。また、問題を解くときにすぐ必要な英文法の知識を思い出しやすくなります。
音読
音読の効果は4つあります。
- 発音がわかる
- 英文を前から理解できるようになる
- 英文のリズムに慣れる
- 自分がどこを理解できていないのか把握する(スラスラ読めていない部分が理解できていない)
リーディング力とリスニング力を同時に鍛えられるので、積極的に音読しましょう。
音読する際は、下準備として音読する英文を精読しておくことが大切です。
英文のテーマを理解することはもちろん、わからない英単語・英文法はすべて調べておきましょう。
リスニング力を伸ばす
さて、ここからはリスニング力を伸ばす方法を解説します。
リスニング力を伸ばすのに効果的な方法は2つあります。
- オーバーラッピング
- ディクテーション
オーバーラッピング
オーバーラッピングは、スクリプト(音声の書き起こし)を見ながら音声を流し、音声に重ねるように発音する練習方法です。
- リスニング音声のスピードに慣れる
- 正しい発音がわかる
といった効果があります。
オーバーラッピングの具体的な手順は以下です。
- リスニング教材・素材を選ぶ
- 一度全文を聞いてみる
- スクリプトを確認する
- 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
- スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
ディクテーション
ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。
- リスニング音声のスピードについていけるようになる
- 音の連結を判別できるようになる
という効果があります。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
実践演習する
TOEICは形式が特殊な試験です。また、試験時間が合計約120分と長いです。
よって、実践演習を通じて
- 形式に慣れること
- 時間配分の感覚を身につけること
- 120分間集中する体力を身につけること
が重要です。
実践演習のやり方は以下の通りです。
- 時間を気にせずに解く
- 丸付け・解答解説を読む
- わからない英単語・英文法は全て調べる(Part1・2・5・6だけでOK)
- 聞き取れない英文は聞き取れるようになるまで聞き直す(Part1・2・5・6だけでOK)
- スラスラ読めない英文はスラスラ読めるようになるまで読み直す(Part1・2・5・6だけでOK)
- 2週間後に同じ問題を解く(時間を測って)
- 2〜5を行う(Part1・2・5・6だけでOK)
- 1ヶ月後に同じ問題を解く(時間を測って)
- 2〜5を行う(Part1・2・5・6だけでOK)
TOEIC500点から600点に上げるのにおすすめの参考書・教材
ここからは、TOEIC500点から600点に上げるためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの超定番英単語帳です。TOEIC受験者なら全員持っていると言っても過言ではありません。
以下のように単語がレベル別に分けられているので、自分の目標スコアを達成するために必要な英単語を過不足なく覚えられます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
また、上記のメインの英単語のほか、以下の補足的な英単語集もついています。
- パート1重要語100
- 部署・職業名
- 前置詞・接続詞・接続副詞
- 多義語
- 定型表現
どれも覚えておくとTOEICで有利になるものばかりなので、積極的に覚えていきましょう。
大岩のいちばんはじめの英文法
中学レベルの基礎から英文法を勉強できる参考書です。これ1冊あれば、TOEICに出る英文法の大部分はカバーできます。
問いかけや「〜だよね」というように会話するように解説が進んでいくので、まるで本物の授業を受けているかのような感覚でどんどん読み進められるのが魅力です。
また、大学受験用の参考書なので、TOEIC参考書より価格がリーズナブルなのもポイントです。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
まとめ
TOEIC500点から600点に上げる勉強法を解説しました。
- 英語の基礎を固める
- Part1・2・5・6を対策する
- 音読
- オーバーラッピング
- ディクテーション
- 実践演習する
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