結論:大学1年生のTOEIC平均は453点(IPテスト)。正直、このスコアじゃ単位認定とか就活じゃほぼ使えません。が、1年生は受験英語力が残っている”最後のボーナスタイム”です。正しいやり方で勉強すれば、600〜700点は十分に届きます。
- 「大学1年生のTOEIC平均って何点なの?」
- 「何点を目指せばいいかわからない」
- 「周りはまだ受けてないけど、もう始めた方がいい?」
こういった疑問を持っている方は多いと思います。
結論から言うと、大学1年生のTOEIC平均はIPテストで453点、公開テストで555点です。
でも、ここが超重要なんですが——1年生は受験で鍛えた英語の基礎がまだ残っています。この貯金があるうちに動くのと、3年生になって焦って始めるのとでは、かかる労力がまるで違います。
また、企業が新卒に求めるスコアは545点。大学1年の平均453点とのギャップは約100点。
正しい手順で勉強すれば、この100点は簡単に埋められる距離です。
この記事では、IIBCの最新公式データをもとに、大学1年生のTOEIC平均点から、目指すべきスコア、1年生から始めるべき理由、やりがちな失敗パターン、スコアを上げる勉強の方向性まで全部まとめて解説します。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

大学1年生のTOEIC平均点【最新IIBCデータ】
結論:大学1年生のTOEIC平均はIPテストで453点・公開テストで555点で、全学年のなかでもっとも低いですが、そのぶん伸びしろは一番大きいです。
ここでは、IIBCが公表している最新データをもとに、大学1年生の平均スコアを正確に解説します。
「自分は平均より上?下?」を確認してみてください。
IPテストと公開テストの平均
大学1年生のTOEIC平均は、テストの種類によって大きく数字が変わります。
IPテスト(大学で実施)の平均は453点(リスニング252点・リーディング201点、受験者数257,352人)。
一方、公開テスト(自分で申し込む)の平均は555点(リスニング303点・リーディング252点、受験者数30,194人)。
同じ「大学1年生」でも、100点以上の差があります。
この差の理由はシンプルです。IPテストは大学の授業や単位の都合で「受けさせられる」層が多いため、英語が得意でない学生も大量に含まれます。対して公開テストは、自分でお金を払って受けに行く人たちが対象なので、もともとのモチベーションや英語力が高い傾向にあります。
だから、日本全体の大学1年生の実態に近いのはIPテストの453点です。公開テストの555点は「すでにやる気がある層」の平均なので、参考値として捉えておく程度で十分です。
ちなみに、大学生全体(学年問わず)のIPテスト平均は約470点、公開テスト平均は約600点。1年生の453点はそれより少し下に位置します。
他の学年と比べるとどうか?
1年生の立ち位置を確認するために、他の学年のデータも見ておきましょう。
【IPテスト・学年別平均スコア】
| 学年 | 平均スコア | L | R | 人数 |
|---|---|---|---|---|
| 大学1年 | 453点 | 252 | 201 | 257,352人 |
| 大学2年 | 466点 | 263 | 203 | 120,508人 |
| 大学3年 | 512点 | 288 | 224 | 70,493人 |
| 大学4年 | 545点 | 305 | 240 | 25,404人 |
【公開テスト・学年別平均スコア】
| 学年 | 平均スコア | L | R | 人数 |
|---|---|---|---|---|
| 大学1年 | 555点 | 303 | 252 | 30,194人 |
| 大学2年 | 589点 | 322 | 267 | 48,751人 |
| 大学3年 | 602点 | 328 | 274 | 124,175人 |
| 大学4年 | 613点 | 335 | 278 | 101,159人 |
IPテストで見ると、1年(453点)→2年(466点)の上昇は13点とほぼ横ばい。ところが2年→3年では一気に46点上がっています。
これは就活の影響です。大学3年になると就職活動を意識し始め、「TOEICのスコアを上げなければ」と本気で勉強し始める学生が増えます。
受験者数を見ると、3年(70,493人)→4年(25,404人)と急減しているのも、IPテストが1〜2年次に集中して実施されるからです。
公開テストではむしろ3年(124,175人)・4年(101,159人)が主力で、「就活対策として自分で申し込む層」が多数を占めています。
より詳細な属性別の詳しい平均については以下の記事をどうぞ。
・国公立大学のTOEIC平均点を解説
・東京大学のTOEIC平均点を解説
・理系大学生・大学院生のTOEIC平均点を解説
・早稲田大学のTOEIC平均点を解説
・Fラン大学生のTOEIC平均点を解説
大学1年生がTOEICで目指すべきスコア
結論:まず600点を取って「企業基準超え」を証明し、700点で就活の武器にする。
ここからは「何点取ればいいの?」という話をします。データを見れば答えはシンプルです。
まずは600点が最初の壁
まず目指して欲しいのは600点です。
IIBCが実施した英語活用実態調査によると、企業が新卒採用で要件・参考とするスコアは545点。
企業・団体の主なTOEICProgram活用目的でも新入社員に期待するスコアは550点という数字が出ています。
つまり600点あれば、企業が求めている水準をしっかり上回っているということです。
大学1年生のIPテスト平均は453点。600点まではおよそ150点の差です。
700点で就活の武器になる
TOEIC700点取れれば、就活で周りの大学生と明確に差別化できます。
正直、ほとんどの大学生はTOEICを受けすらしていません。
その中で700点以上持っていると爆裂アドバンテージです。
しかも就活の面接では「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」をよく聞かれます。
大学1年から計画的にTOEICに取り組み、700点を達成した経験はそのまま説得力のあるガクチカになります。
スコアという客観的な数字がある分、面接官にも伝わりやすいです。
なお就活で「すごい」と言われるスコアについては「TOEICは何点からすごい?自慢できる?|大学生・社会人別に徹底解説」もご覧ください。
大学1年生からTOEICを始めるべき5つの理由
結論:大学1年生でTOEICを勉強していれば留学/ワーホリや単位認定で役立ちます。また、大学1年は「受験知識」「時間的余裕」「ライバル不在」の3条件が同時に揃うという意味で、TOEICを始める最高のタイミングです。
留学やワーキングホリデーで役立つ
留学やワーキングホリデーに興味を持っている方は多いですよね。
TOEICで英語力を身につけておけば、留学・ワーホリのハードルがグッと低くなります。
さらに、渡航後すぐに現地の方々とコミュニケーションできるので、留学・ワーホリを通じてより大きく成長できます。
逆に、もし英語力がほぼゼロの状態で渡航した場合、コミュニケーションが取れません。
せっかく海外に居るのに、一人で英語を勉強し直すことから始めなければならないので、時間が無駄になってしまいます。
単位認定で楽になる
大学にもよりますが、TOEICは大学の単位認定にも使われることが結構多いです。
主に英語の単位認定に使われ、単位認定されればその分の授業は受けなくて良くなります。
だから、浮いた時間をあそびに使ったり、バイトや就活準備に使ったりと有意義に活用できます。
受験英語力が残っている”ボーナスタイム”だから
大学1年生の今は、受験勉強で鍛えた英語力がまだ頭に残っています。単語力・文法・長文読解力など、これらはTOEICにもそのまま活きる力です。
TOEICが難しそうに見えるのは「ビジネス英語だから別物」というイメージのせいですが、実際はそんなことありません。
TOEICと大学受験の英語は、語彙がビジネス寄りになるだけで、文法や読解の仕組みはほとんど共通しています。
問題は、その受験知識が時間と共に抜けていくことです。2年後半になると「この文法、なんだっけ」と思い出す作業から始めないといけなくなります。
でも1年生のうちならまだ知識が染みついている段階なので、「思い出す」ではなく「TOEIC用に切り替える」だけでOKです。
就活タイムラインから逆算すると1年生がベスト
就活のスケジュールを確認しておきましょう。大手企業のインターン応募は3年生の夏(6〜8月)から始まり、本選考は3年冬〜4年春が中心です。
最近だと就活早期化の影響で、2年の秋〜冬から始まるところも多くなってきています。
ということで逆算すると、3年生の夏にスコアが必要なら、実質的な準備リミットは2年後半〜3年春になります。
でもそこから始めると、1年弱しか準備期間がありません。
短期集中でスコアを伸ばそうとして、結局中途半端なまま就活本番に突入するパターンで失敗する人、とても多いです。
仮に1年生から始めれば、2年以上の準備期間があります。毎日1〜2時間のペースでコツコツ積み上げるだけで、600〜700点は余裕で射程圏内です。
周りがまだ動いていない今が一番差をつけやすい
先ほどのデータで見た通り、大学生のTOEIC平均スコアが急上昇するのは3年生になってからです。
裏を返せば、1年生でTOEICの勉強をしている人はかなりの少数派です。
少数派だからこそ、今動き始めると圧倒的に有利です。
3年生になったとき、多くのライバルが「さあ、始めよう」とスタートラインに立つ頃、あなたはすでにスコアを持っている側に回れます。
ESに書けるスコアが既にある状態で就活に臨めるかどうかは、心理的な余裕でも大きく違います。
大学1年生がTOEICでやりがちな失敗パターン3選
結論:「頑張ったのにスコアが伸びなかった」という人には共通した失敗パターンがあります。知っておくだけで回避できます。
TOEIC学習で伸び悩む1年生には、驚くほど同じパターンが見られます。
これから紹介する3つ、どれか当てはまっていないか確認してみてください。
いきなり難しい教材に手を出す
「TOEIC対策 おすすめ」と検索すると、まず出てくるのが金フレやでる1000問です。


TOEICの書店コーナーに行っても、この2つの参考書はまず一番目立つところに置かれています。
どちらも定番の良書には違いないんですが、実はこれ、ある程度英語の土台がある人向けの教材です。
中学〜高校レベルの文法や単語が怪しい状態でいきなり使うと
- まず解説の意味がわからない
- わからないから進まない
- 進まないから挫折する
この流れにはまる人がめちゃくちゃ多いです。
だからこそ今の自分のレベルに合った教材から始めるのが、遠回りに見えて一番の近道です。
闇雲に問題を解きまくる
「とにかく数をこなせばスコアが上がる」と思って、問題集を片っ端から解きまくるパターンも多いです。
気持ちはすごくわかりますが、単語の土台がない状態で問題を解き続けても効率が悪すぎます。
「知らない単語が出るたびに止まる。解説を読んでも意味がわからない。同じ問題を解き直しても身についている感覚がない。」
これは量の問題ではなく、やり方の問題です。
「まず単語を固めて、次に文法を整理して、それから問題演習に入る。」
この流れを意識するだけで、同じ時間での伸びがまるで変わります。
「まだ1年生だから」と先延ばしにする
「3年生になったら本気出す」は、TOEIC失敗あるあるの筆頭です。先ほど解説した通り、3年生になってからだと実質1年弱しか残っていません。
しかもその間には、ゼミの本格始動、サークルの引退、インターン準備、OB訪問と、やることが山積みになっていきます。
1年生の「まだ時間がある」という感覚は、最大のアドバンテージであると同時に、最大の落とし穴でもあります。
「余裕がある」と思っているうちが、実は一番動きやすいタイミングです。
焦りがないうちに動ける人が、就活でも強いです。
「まだ余裕があるから今日はいいか」を繰り返していると、気づいたときには取り返しのつかない状態になっています。
大学1年生がTOEICスコアを最短で上げる勉強法
結論:スコアを最短で上げるには、「何をやるか」より「どの順番でやるか」が9割を決めます。
最短ルートで伸ばすには、まず自分の現在地を正確に把握して、正しい順番で勉強を積み上げていく必要があります。
まず自分のレベルを知る
自分の現在地がわからないまま勉強を始めるのは、地図なしで目的地を目指すようなものです。
どの教材を選べばいいかも、どこに時間をかければいいかも、全部ズレてしまいます。
自分のスコアに合う適切な勉強法でなければ、時間をかけても効果がほぼゼロです。
例えば内容が簡単すぎれば得るものがなく、逆に難しすぎれば「何が書いてあるのかさっぱりわからない」状態になって挫折します。
だから、最初にやるべきことは教材を選ぶことでも問題を解くことでもなく、今の自分のスコアを正確に知ることです。
これがすべての出発点になります。
では、どのようにスコアを把握すれば良いのか。
スコアを把握する方法はいくつかあります。
- TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
- TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる&〇〇〇点というスコアではなく、〇〇〇点〜□□□点と幅のあるスコアしか診断できない)
- アプリを使う(楽だから推奨)
この中でも特におすすめなのがアプリの利用です。なぜかというと、無料で使えるものもありますし、圧倒的に楽でかつ精度も高いからです。
「教材」より「順番」が9割
TOEIC勉強で多くの大学1年生がはまる罠が、「どの参考書が一番いいか」という教材選びに時間をかけすぎることです。
ぶっちゃけ、大切なのは「教材」よりも「勉強の順番」です。
たとえば、単語を覚えていないまま問題演習をしても、わからない単語だらけで正解の根拠がつかめません。
文法の基礎がないまま長文を読んでも、文の構造が見えず読み飛ばすだけになります。
スコアが伸びない原因は努力不足ではなく、順番の間違いであることがほとんどです。
大きな流れは、先ほどお伝えした通り「単語・文法→問題演習」です。
この順番を守ることで、それぞれの勉強が次のステップの土台として機能するようになります。
単語と文法の基礎が積み上がってから問題演習に入ることで、「解いても解いてもスコアが伸びない」という最悪のループを避けられます。
ただし、「どの単語帳を何周すればいいのか」「文法はどの参考書のどこから始めるのか」など具体的な手順は、一人ひとりのスコアや目標によって変わります。
ここで画一的な手順をサラッと書いても、あなたに合っていない可能性があります。
だから、スコア別の勉強法を教えたいんですけど、ここで書くとちょっと長くなりすぎて本題から逸脱します。
ですので、「TOEICの点数を上げる方法|スコア別の最短ロードマップ【短期間スコアアップ】」という記事にスコア別に勉強法をまとめました。
大学1年生のTOEICに関するよくある質問
大学1年生でTOEIC何点取れたらすごい?
大学1年生のIPテスト平均が453点なので、600点以上なら平均を大きく上回っており、十分すごいです。700点以上であれば大学4年生の平均(IPテスト545点)をも超えているため、就活でも即戦力として評価されるレベルです。
なお初受験のスコアについては「TOEIC初めて受ける大学生は何点取れる?平均点/偏差値と目指すべきスコアを解説」もご覧ください。
TOEICのスコアに有効期限はある?
公式には有効期限はありませんが、TOEICの開発元は最新スコアの参照を推奨しており、一般的には2年以内のスコアが信頼されます。企業によっては独自に「2年以内」と定めているケースもあるため、1年生で取ったスコアを就活で使う場合は、3年時に再受験しておくと安心です。
IPテストと公開テストのどちらを受けるべき?
どちらのスコアも就活で使えるため、受けやすい方でOKです。大学でIPテストが実施されるなら、まずはそちらで腕試ししてみましょう。自分で申し込む公開テストは、受験料(7,810円)がかかる代わりに公式認定証が発行されます。公式認定証の提出を求める企業を志望する場合は、3年時に公開テストも受けておくのがおすすめです。
関連記事:TOEIC IPテストとは?公開テストとの違い・活用法を975点が徹底解説
大学1年生からTOEICの勉強を始めるのは早すぎる?
まったく早くありません。むしろ1年生が最高のタイミングです。受験英語の知識が残っているうちに始めれば、2年以上の準備期間を使って無理なく600〜700点に到達できます。多くの学生が3年から焦って始めることを考えると、1年生から動いておく方が圧倒的に有利です。
まとめ
大学1年生のTOEIC平均点と、目指すべきスコア、今始めるべき理由を解説しました。
大学1年生のTOEIC平均
- IPテスト: 453点(L252, R201)
- 公開テスト: 555点(L303, R252)
目指すべきスコア
- まず600点で企業基準超え
- 700点で就活の武器に
大学1年生は「受験英語が残っている」「就活までの時間がある」「周りがまだ動いていない」という3条件が揃う、TOEICを始めるのに最高のタイミングです。
ただし、やみくもに始めても効率は上がりません。正しい順番で勉強することが、最短でスコアを伸ばすカギです。

