結論:TOEIC IPテストのスコアは就活で問題なく使えます。ただし、スコアが低いまま就活に突入すると「書かない方がマシ」になるリスクがあります。
- 「IPテストのスコアって就活で使えるの?」
- 「公開テストじゃないとダメな企業がある?」
- 「何点あれば就活で武器になる?」
こういった疑問を持っている方は多いと思います。
結論から言うと、IPテストのスコアは公開テストと同等に評価されるため、就活でも履歴書にも問題なく使えます。
ただし——ここが超重要なんですが——スコアが600点未満だと「英語力が低い」というマイナス評価になるリスクがあります。
企業が新卒に期待するスコアは550点。大学生のIPテスト平均は470点。つまり「普通に受けただけ」では差別化にならないんです。
しかも就活にはタイムリミットがあります。3年夏のインターン前にスコアを持っておかないと、間に合いません。
この記事では、IIBCの公式データをもとに、IPテストが就活で使える根拠・武器になるスコアライン・タイムリミットから逆算した勉強の方向性を全部まとめて解説します。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!

TOEIC IPテストのスコアは就活で使えない?使える?【結論:使えます】
結論:IPテストのスコアは就活で問題なく使えます。ただし「公式認定証」の提出を求める企業が一部あるため、注意が必要です。
「IPテストのスコアって、就活で本当に使えるの?」という疑問、正直めちゃくちゃ多いんですよね。
ということで、IPテストが就活で使える根拠をしっかり解説します。
IPテストのスコアは公開テストと同等に評価される
IPテストと公開テストは、問題の形式・難易度・採点方法がまったく同じです。
「IPテストって公開テストより簡単じゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、実はそうじゃないんです。
だから企業側からしても、IPテストのスコアを見て「これは公開テストじゃないから信頼性が低い」とはなりません。
公開テストとまったく同じ尺度で評価されます。
ぶっちゃけ、多くの企業はスコアの数字を見ているだけです。
「IPテストか公開テストか」を細かく区別している採用担当者は、正直そこまで多くありません。
というか、「IPテストか公開テストか」で大きく評価が分かれる場合、採用担当者がTOEICについて知らなさすぎると言う問題があります。
ですので、履歴書に「TOEIC 730点」と書いてあれば、それで判断されます。
ただし「公式認定証の提出」を求める企業もある
ここだけは注意が必要です。一部の企業は「公式認定証(Official Score Certificate)」の提出を求めることがあります。
公式認定証とは、IIBCが発行する公開テストの公式スコア証明書のことです。
IPテストだと、この公式認定証が発行されません。IPテストで受け取るのは「スコアレポート」であり、公式認定証とは別物です。
ただし、こういった企業は全体のごく一部です。
一般的な日系企業・中小企業・ベンチャーでは、スコアレポートや履歴書への記載で十分対応できます。
公式認定証の提出が必要になるのは、主に以下のケースです。
- 外資系企業の一部(書類選考で厳密な証明を求める場合)
- TOEICスコアを昇進・昇格要件として管理している大企業の一部
- エントリーシートに「公式認定証のコピーを添付のこと」と明記されている場合
逆に言えば、志望先が公式認定証を求めていなければ、IPテストのスコアで完全に問題ありません。
念のため確認したい場合は、企業の採用ページや募集要項を確認するか、エントリーシートの注意書きをチェックするのが一番確実です。
オンラインIPテストのスコアも就活で使える
コロナ以降に普及したオンラインIPテスト(TOEIC IP テスト オンライン受験)のスコアも、就活で使えます。
オンラインIPテストは、通常のテスト(会場受験)と同じIIBCの評価基準を用いており、スコアの有効性は同等です。
ただし、オンラインIPテストも通常のIPテストと同様に「公式認定証」は発行されません。
つまり、公式認定証の提出を求める企業に対しては、オンラインIPテストのスコアも対応できないという点は共通です。
TOEIC IPテストと公開テストの違い
結論:IPテストと公開テストの最大の違いは「公式認定証が発行されるかどうか」です。
両者の違いを一気にまとめたので、まずテーブルで確認してください。
違いを比較表で確認
| 項目 | IPテスト | 公開テスト |
|---|---|---|
| 主催者 | 大学・企業などの団体 | IIBC |
| 受験会場 | 団体が指定(大学の教室等) | IIBCが指定 |
| 申し込み | 所属団体経由 | 個人 |
| 試験方式 | 対面(マークシート)・オンライン | 対面(マークシート)のみ |
| 問題 | 過去問のリサイクル | 最新の問題 |
| 受験料(税込) | 4,230円 | 7,810円 |
| 結果通知 | 対面:約5営業日、オンライン:試験直後 | 約3週間後 |
| 公式認定証 | なし(スコアレポート) | あり |
| 履歴書への記載 | 可能 | 可能 |
| スコアの有効期限 | 2年(2024年4月〜) | 2年(2024年4月〜) |
表を見てもらうと、スコアの有効期限・履歴書への記載可否はIPテストも公開テストも同じです。
「IPテストだと就活で使えない」は間違いで、この点はまったく同じ条件です。
受験料は公開テスト(7,810円)に比べてIPテスト(4,230円)はほぼ半額。
結果通知も
- IPテストのオンライン受験なら試験直後
- IPテストの会場受験なら5営業日後
にわかるので、早めにスコアを確認したい人にはIPテストの方が便利な面もあります。
一番大きな違いは「公式認定証」の有無
テーブルの中で就活に直結するのは、「公式認定証」の行です。
公開テストには発行されるが、IPテストには発行されない。この1点だけが、提出書類で差がつく可能性がある部分です。
先ほど解説した通り、公式認定証を求める企業はごく一部なので、大多数の就活生はIPテストのスコアで問題ありません。
一度は公開テストを受けておくと安心
IPテストのスコアで就活は十分に戦えます。ただ、「公式認定証が手元にある」という安心感は、就活を進めるうえで意外と大きいです。
外資系や大手の一部では、選考の過程でスコア証明の提出を求められるケースがゼロではありません。
そのとき手元に公式認定証があれば、提出を求められても即対応できます。
ですので、就活を本格的に進める前に、一度だけ公開テストを受けておくのが現実的です。
公開テストは年間で複数回実施されているので、2年〜3年のインターン前に受けておけば、万が一の場面にも対応できます。
ただし、ここで大事なのは「公開テストを受ければOK」ではなく、提出できるスコアを持っていることです。
就活の現場では「何点持っているか」が評価に直結します。
IPテストでも公開テストでも、結局「スコアを上げる」ことが先決です。
では、就活で実際に武器になるスコアラインはどのあたりなのか。次で具体的に解説します。
就活で「武器になる」TOEICスコアラインは?
結論:600点で最低ラインを超え、700点で「英語できる人」認定、800点以上で無双です。
「IPテストのスコア、就活で使えることはわかった。でも、実際に何点あれば武器になるの?」という疑問、めちゃくちゃ多いです。
スコアラインごとに、企業側の評価がどう変わるかをIIBCの調査データ(英語活用実態調査 / 企業・団体の主なTOEIC® Program活用目的)をもとに解説します。
600点=新卒採用要件545点を上回る「最低ライン」
「英語活用実態調査」によると、企業が新卒採用で設定しているTOEICスコアの平均要件は545点です。
「企業・団体の主なTOEIC® Program活用目的」でも、企業が新入社員に期待するスコアは550点という数字が出ています。
つまり、600点あれば採用要件をクリアしている証明になります。「英語、一応できます」というメッセージをデータで示せる最初のラインが600点です。
ただし、600点をもって「武器になる」かというと、正直まだ弱いです。
公式が定める5段階評価(Proficiency Scale)では、600点台は上から3番目のCレベル(470〜725点)の中間です。「英語が使える人材」として際立つには、もう一段上のラインを目指す必要があります。
なおTOEIC600点のレベルに関しては「TOEIC600点のレベルを解説」もご覧ください。
700点=Bレベルに届く「英語できる人」認定ライン
700点を超えると、公式5段階評価で上から2番目のBレベル(730〜855点)が射程に入ります。
そして730点を超えた瞬間にBレベルに上がり、採用担当者の見る目が変わります。
なぜかというと、Bレベルは「どんなトピックでも英語でコミュニケーションが取れる」と公式で定義されているレベルだからです。
CレベルとBレベルの間で、企業からの評価がガラッと変わります。
また、海外出張者の要件が620点、海外赴任者の要件が635点です。
よって、700点以上を持っていると「出張や赴任に使える人材候補」として見られ始めます。
ぶっちゃけ、700点台は「一般的な就活生の中では頭一つ抜ける」ラインです。
ちなみに大学生のIPテスト平均が470点なので、700点持ちは同世代の上位層に入ります。
なおTOEIC700点のレベルに関しては「TOEIC700点のレベルを解説」、730点のレベルに関しては「TOEIC730点のレベルを解説」もご覧ください。
800点以上=外資・商社でも通用する「無双ライン」
800点以上、特に860点以上(5段階評価最高のAレベル)になると、就活における英語スコアとしてはほぼ最強の状態です。
外資系企業や総合商社など、英語力を重視する企業が中途採用で設定するスコア要件は620点です。
新卒採用であれば800点以上あれば要件を大きく上回り、「英語が強みになっている」ことを疑いようのない形で示せます。
さらに日経転職版のスコア調査によると、最もスコアが高い業種の上位3つは以下の通りです。
- 投資・投信・投資顧問:811.5点
- 総合商社:808.7点
- コンサルティングファーム:791.3点
800点はこれら「英語力が特に重視される業種の平均」に近い数値です。
しかもこれは現役で働いている人たちの平均です。
就活生の時点で800点を持っていれば、現役で働いている人たちと英語力は同等ということになります。
ですので外資系・グローバル企業・総合商社・コンサルへの就職を考えているなら、800点はかなり強い武器になります。
なおTOEIC800点のレベルに関しては「TOEIC800点のレベルを解説」、860点のレベルに関しては「TOEIC860点のレベルを解説」もご覧ください。
また、就活ですごいと評価されるスコアに関しては「TOEICは何点からすごい?自慢できる?|大学生・社会人別に徹底解説」をご覧ください。
TOEICスコアが低いまま就活に突入するとどうなるか
結論:スコアが低いまま書くと、武器どころか「マイナス評価」になる可能性があります。
「IPテストって就活で使えるんでしょ?じゃあとりあえず書いておこう」——この判断が、就活を想像以上に苦しくさせることがあります。
ここではIIBCの公式データと英語活用実態調査をもとに、「低スコアで書くとどうなるか」を具体的に示します。
600点未満は「書かない方がマシ」になるリスク
正直に言います。600点未満のTOEICスコアを履歴書に書くのは、リスクがあります。
600点未満のスコアを書くと、採用担当者に「英語をアピールしたかったのに、平均以下なんだ」と映る可能性があるんです。
なんでかというと、TOEIC 公開テストの平均点が600点だからです。
だからTOEIC600点未満のスコアを「英語のアピールポイント」として書いてしまうと、採用担当者から見ると「自分の立ち位置を分かっていない人」と受け取られる可能性があります。
大学生のIPテスト平均は470点——「平均レベル」では差別化にならない
「まあ平均くらい取れてればいいか」——はっきり言って、その感覚は就活では通用しません。
IIBCのデータによると、大学生のIPテスト平均スコアは470点です。
リスニング263点・リーディング207点という内訳です。
さらに学年別に分解するとこうなります。
- 大学1年生:平均453点
- 大学2年生:平均466点
- 大学3年生:平均512点
- 大学4年生:平均545点
3年生の平均が512点、4年生が545点です。就活本番の時期(3〜4年生)の平均値がこのラインです。
つまり、「ふつうに過ごしていたら到達できるスコア」は500点前後ということです。
ここで考えてほしいのですが、あなたが「英語の強みをアピールしたい」と思ったとき、周りの就活生も同じことを考えているわけです。
全員が同じ「平均500点前後」のスコアを持ってきたら、誰も差別化できません。
さらに厄介なのは、IPテストはモチベーションが高くない状態で受けた人も含まれていることです。
大学の授業やゼミで「とりあえず受けさせられた」人も、この470点の平均の中に入っています。
企業が新入社員に期待するスコアは550点——大学生平均より80点上を「最低ライン」と見ている
一番刺さるデータを出します。
IIBCの企業・団体の主なTOEIC Program活用目的によると、企業が新入社員に期待するスコアは550点です。
また、英語活用実態調査では、新卒採用要件の平均が545点という数字も出ています。
つまり企業は「入社してきた新人に550点を期待する」し、採用時の選考では「545点を一つの基準」にしているわけです。
ここで数字を整理します。
- 大学生IPテスト平均:470点
- 企業の新卒採用要件:545点
- 企業が新入社員に期待するスコア:550点
大学生の平均(470点)と、企業が期待するライン(550点)の間には80点ものギャップがあります。
「平均を取っていれば安心」どころか、平均のままでは企業の期待ラインにすら届かないんです。これはかなりシビアな現実です。
さらに言うと、550点は「これだけあれば武器になる」ラインではありません。
先ほど解説した通り、就活で武器になるのは600点以上からです。
550点はあくまで「期待の出発点」であって、「使える武器」とはまだ言えません。
ただし、就活にはタイムリミットがあります。
ということで次は、そのタイムリミットから逆算した動き方を解説します。
就活のタイムリミットからTOEIC受験の期限を逆算する【今動かないと間に合わない】
結論:3年の夏までにスコアを用意しないと、就活で使える機会が一気に減ります。
「いつかやろう」では間に合わない理由を、具体的なタイムラインと勉強時間の目安で確認していきます。
3年夏のインターン前にスコアが必要 → 今が本当にギリギリ
就活のTOEICで見落とされがちなのが、「スコアが必要な最初のタイミング」です。
多くの人は「本選考(3〜4年の春)に間に合えばいい」と思っています。でも正直、それだと遅いです。
大手・人気企業のサマーインターンの応募が始まるのは3年の6〜7月。インターン選考でTOEICスコアの提出を求めてくる企業は少なくありません。
インターン経験が内定に直結するルートも今は当たり前になっているので、「スコアを使う最初のチャンス」はインターンの応募時期まで遡ります。
逆算すると、こうなります。
- 3年6〜7月:サマーインターン応募スタート → スコア提出が必要
- 3年3〜5月:インターン対策・GD練習・SPI勉強が始まる → TOEIC に時間を使えなくなる
- 2年2〜3月:ESの書き方・自己分析に追われる
- 2年の秋〜冬:就活開始
- 〜2年の秋:実質的にTOEICに全集中できる最後のタイミング
就活準備が本格化する前に勉強を終わらせておかないと、スコアが間に合わない可能性が高いです。
「就活と並行してTOEICやろう」と思う就活生はとても多いですが、あまりにきついので思うように実現できないのが普通です。
しかもIPテストは大学でまとめて受ける機会があるとはいえ、実施タイミングは大学次第。
公開テストに関しても、申し込みから受験日まで1ヶ月、そして結果が返ってくるまで3週間かかります。
このように自分でコントロールできない要素もあります。
だから、早くから受けることが大切です。
今のスコアから600点・700点に届く勉強時間 → 数字で見るとリアルさが違う
「間に合うかどうか」を感覚で判断している間は動けません。勉強時間の目安を数字で確認しましょう。
以下はイングルートで100人以上指導してきた経験に基づくスコア別の必要時間の目安です。
| 現在のスコア | 目標スコア | 必要な勉強時間(イングルートの見解) |
|---|---|---|
| 300点台 | 600点 | 200〜300時間 |
| 400点台 | 600点 | 100〜200時間 |
| 500点台 | 600点 | 50〜100時間 |
| 500点台 | 700点 | 150〜250時間 |
| 600点台 | 700点 | 75〜150時間 |
たとえば今500点台なら、600点まで50〜100時間です。1日1時間なら50〜100日、1日2時間なら25〜50日。これだけ見れば「やればいける」と思えるはずです。
一方、300点台から600点を目指すと200〜300時間かかります。1日1時間なら最大300日、つまり約10ヶ月。今から始めても、3年の夏に間に合わせるには1日2〜3時間のペースが必須になります。
ちなみにTOEIC業界では「100点UPに200〜300時間かかる」とよく言われています。途方もないですよね。
が、イングルートで推奨している「正しい勉強法」でやれば、まずそんなにかかりません。
正直、ほとんどの人にとって余裕なんてないと思います。
大学生のIP平均が470点というデータを踏まえると、今何もしていない人は300〜500点台にいる可能性が高いからです。
最短で600点以上に上げるために重要なのは「勉強のやり方を間違えないこと」です。ただ闇雲に時間をかけても、スコアは上がりません。
スコアが伸びない原因のほとんどは、努力不足ではなく勉強のやり方が間違っているからです。正しい順番でやれば、上で解説した数字は十分に現実的な目安になります。
まずは今のスコアを正確に把握する → 手を動かす前に現在地を確認
勉強時間の計算をしようにも、今のスコアがわからなければ話が始まりません。
「何点くらいかな」という感覚だけで進めると、ズレた計画を立てることになります。
また、TOEICは現在のスコア・レベルによって、適切な勉強方法が大きく異なります。
今のスコアより低すぎる内容を勉強しても、得られるものはほとんどありません。
逆に、今のレベルより高すぎる教材に手を出すと、わからないことが多すぎて途中で止まってしまいます。
だから、必ず今のスコアを把握してください
では、どのようにスコアを把握すれば良いのか。スコアを把握する方法はいくつかあります。
- TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
- TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる&〇〇〇点というスコアではなく、〇〇〇点〜□□□点と幅のあるスコアしか診断できない)
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TOEIC IPスコアの履歴書への書き方・注意点
結論:正式名称・受験日・IPテストの明記の3点を押さえれば、迷わず書けます。
いざ履歴書に書こうとして「なんて書けばいいんだろう」と手が止まる人は多いです。
TOEICって略称がいくつかあるし、IPテストかどうかも書くべきなのか正直わからない。ここで一気に整理します。
正式名称で記載する(記載例付き)
履歴書には略称ではなく正式名称で書くのが基本です。
「TOEIC」「TOEIC IP」だけでは正式名称として不完全です。IIBCが定める正式名称は「TOEIC® Listening & Reading Test」です。
実際の記載例はこちらです。
2026年2月 TOEIC® Listening & Reading Test IPテスト 730点取得
「点取得」まで書くか、「点」で終わらせるかは企業によって異なりますが、スコアと取得年月は必ずセットで書いてください。
年月だけ・スコアだけ、というのは情報として不完全です。
資格取得日は「受験日」を書く
「TOEICの取得日ってどこを書くの?」という疑問もよく出ます。
結論、受験した日を書けばOKです。スコアを記録した資料が届くのが受験からしばらく経ってから、「資料の発送日」を書く必要はありません。
履歴書の資格欄の慣例として、「資格を取得した日=受験日」で統一されています。
IPテストかどうかを明記する
IPテストの場合は「IPテスト」と明記するのがマナーです。
先ほど解説した通り、IPテストは公式認定証が発行されない仕組みです。企業によってはIPテストのスコアを確認するために別途書類提出を求めることがあります。
そのとき「IPテスト」と書いておけば、企業側もスムーズに対応できます。
スコアの有効期限は2年(2024年4月〜)
もう1つ知っておきたいのが、スコアの有効期限です。
2024年4月からTOEICスコアの有効期限が2年に設定されました。それ以前は有効期限の定めがありませんでしたが、IIBCの基準が変更されたことで、2年以上前のスコアは「有効期限切れ」として扱われる場合があります。
ただし、企業・団体が許可する場合は2年以上前のスコアでも使えます。「2年を過ぎたら一切ダメ」というわけではなく、企業ごとに判断が異なります。応募先の採用要項や募集要項を確認するのが一番確実です。
なおTOEICの有効期限改訂については「TOEICの有効期限は2年!履歴書に書ける期間とスコア【2026年最新】」で解説しているので、気になる場合はご覧ください。
ここまで履歴書の書き方を解説しました。要点をまとめると次の通りです。
- 正式名称:TOEIC® Listening & Reading Test
- 取得日:受験月を書く(例:2026年2月)
- IPテストは「IPテスト」と明記する
- 2024年4月以降、スコアの有効期限は2年(企業判断で延長可)
TOEIC IPテストがダメな企業はあるのか?
IPテストが「使えない」企業は、ゼロではありませんが全体のごく一部です。
先ほど解説した通り、「公式認定証(IIBC発行の公開テスト専用スコア証明書)の原本提出」を選考条件にしている企業の場合、IPテストのスコアレポートでは対応できません。具体的には、外資系企業の一部や、社内の昇進・昇格要件を厳密に管理している大手企業の一部がこれに当たります。
一般的な日系企業・中小企業・ベンチャーでは、スコアレポートや履歴書への自己申告で問題なく対応できるケースがほとんどです。
官公庁については、採用ページに要件が明記されている場合が多いので、応募前に確認しておくのがベターです。
「自分が受ける企業はどうか」を確認したいなら、採用ページの募集要項・エントリーシートの注意書きを見るのが一番確実です。
「公式認定証を提出すること」「Official Score Certificateが必要」と明記されていれば、公開テストのスコアが必要です。書いていなければ、IPテストのスコアで問題ありません。
TOEIC IPに関してよくある質問(FAQ)
就活のためにTOEICはいつ受けるべき?
結論から言うと、勉強は大学1・2年から始めて、3年夏のインターン本格開始前にスコアを確保するのが理想です。
タイムラインをざっくり整理するとこうなります。
- 大学1〜2年秋まで:基礎固め。単語・文法・リスニングをコツコツ積み上げる時期。この時期に動ける人は本当に強い
- 大学2年秋〜大学3年の春(4〜5月)まで:目標スコアを確保するラストチャンス。ESや自己分析が本格的に始まる前に終わらせたい
- 大学3年の夏(6〜7月):サマーインターン応募スタート。スコアを提出する最初のタイミング
- 大学3年秋〜4年春:本選考。TOEICに時間を使える余裕はほぼない
「本選考に間に合えばいい」という感覚は、甘いです。
インターン選考でスコアを求める企業は増えており、インターン経験が内定直結ルートになっているケースも多いからです。
つまり、就活でTOEICを最大限に活かしたいなら、3年春の時点でスコアを持っていることが条件になります。
「今が3年春以降なんだけど?」という方は今すぐ始めることが大事です。
本選考は3・4年の春。まだ間に合う時間はあります。
ただし、手順を間違えると時間だけ溶けます。正しい順番でやることが、間違いなく重要です。
IPテストの方が簡単って本当?
これ、よく言われますが事実と少し違います。
そもそも数字を並べると、IPテストの全体平均は495点で、公開テストの全体平均は615点です。
この数字からもIPテストの方が簡単とは言えませんよね。
じゃあなぜこんなに差があるかというと、母集団がまったく違うからです。
IPテストは大学の授業や企業の研修でまとめて受験させられるケースが多く、「TOEICを受けることが目的」で対策していない人が大量に含まれています。
一方、公開テストは自分でお金を払って申し込む仕組みなので、スコアアップを目指して勉強した人が中心になります。
つまり、IPテストの平均が低いのは、受験者の英語力の平均が低いからです。「IPテストは簡単だからスコアが高く出る」ということではありません。
同じ人が両方受けた場合、スコアに大きな差はほぼ出ません。問題の形式・難易度・採点方法は同じだからです。
公開テストとIPテストの難易度について詳しくは「TOEIC IPテストの難易度|公開テストより簡単って本当?975点が解説」もご覧ください。
TOEIC IPのオンラインでも就活で使える?
TOEIC IPテストには通常のマーク式の試験に加えて、オンライン試験もあります。オンライン試験の場合、いつでもどこからでも受験できます。
TOEIC IPテストのオンライン試験のスコアも、通常の公開テスト・IPテストと同様に履歴書に記載できます。
オンライン受験に関しては「TOEIC IPのオンライン受験とは?対策法・コツ・時間配分を解説【個人は不可】」もご覧ください。
就活で受けるべきTOEICの種類はどれ?
TOEICには5種類のテストがあります。
- TOEIC Listening & Reading Test
- TOEIC Speaking & Writing Tests
- TOEIC Speaking Test
- TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
- TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
このうち、就活で受けるべきなのは「TOEIC Listening & Reading Test」です。
一番有名ですし、企業で見ているのも「TOEIC Listening & Reading Test」のスコアだけです。
他のTOEICのスコアを提出しても、「そもそも何それ?」と思われる可能性もあります。
ですので、基本は「TOEIC Listening & Reading Test」だけ受けとけばOK。そして外資系企業などを狙う場合は「TOEIC Speaking & Writing Tests」を受験するのもアリです。
詳しくは「TOEICはどれを受けるべき?就活で使える試験の種類を975点が解説」もご覧ください。
TOEICを初めて受ける場合に目指すべきスコアは?
600点です。600点なければ就活では使いづらいからです。
まとめ
TOEIC IPテストのスコアは、就活で問題なく使えます。公開テストとスコアの有効性は同じで、大多数の企業がIPテストのスコアを受け入れています。
ただし、この記事で繰り返しお伝えした通り、「使える」と「武器になる」は別の話です。
- 大学生のIPテスト平均は470点。平均レベルでは差別化にならない
- 企業が新入社員に期待するスコアは550点。平均では届かない
- 就活で「武器になる」のは600点以上。700点で高評価、800点以上で無双
- 3年夏のインターン前にスコアが必要。タイムリミットは思ったより早い
この記事で一番伝えたかったのは「IPテストは就活で使える。でもスコアが低いまま突入すると逆効果」ということです。
勉強のやり方さえ間違えなければ、600点も700点も十分に届く目標です。
大事なのは「教材」よりも「勉強の順番/やり方」です。今のスコアから逆算して、正しい手順で動き出してください。


