TOEIC IPテストの平均点は何点?大学生・社会人など属性別に紹介!スコアの目安も解説!

  • 2024年5月4日
  • 2024年9月20日
  • 知識

今回はTOEIC IPテストの平均点を属性別(全体、社会人、役職、社歴、大学生、学生)に紹介します!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

TOEIC IPテストとは?公開テストの違いを解説

TOEICには「IPテスト」と「公開テスト」の2つの受験制度があります。

それぞれの特徴を表にまとめると、以下のようになります。

IPテスト公開テスト
主催者大学・企業・塾などの団体公式の団体
受験会場各団体による(通いなれた教室などが多い)指定の場所
申し込み所属団体個人
試験方式対面・オンライン対面のみ
試験実施時間各団体による午前:10:20〜12:20 午後:15:00〜17:00
試験日各団体による毎月1回程度(午前午後実施)
土曜日か日曜日
試験問題過去問最新の問題
受験料(税込)4,230円(団体によって異なる場合もある)7,810円
テスト結果の通知対面は約5営業日、オンラインは試験直後3週間後
公式認定証なし(代わりにスコアレポートが届く)あり(受験後30日以内に届く)
履歴書等へのスコア記載可能可能

TOEIC IPテストを受験するメリット

表で見てもいまいち違いわからないと思うので、ここからはTOEIC IPテストを受験するメリットを整理して解説します!

受験料がリーズナブル

公開テストの受験料は7,810円ですが、 IPテストは基本的に4,230円で受けられます。

受験料が3,500円ほど低くなっているので、お金に余裕がない大学生でも受けやすいのがポイントです。

都合に合わせて気軽に受験できる

公開テストは日程が決まっている一方、IPテストは主催する団体が都合に合わせて受験日を設定します。

また、通い慣れた大学の教室などで受験できるので、わざわざ遠い試験会場に行く必要はありません。

オンラインの場合は試験時間が短い

所属団体によっては、TOEIC IPテストをオンラインでも受験できる場合があります。

 

通常のテストの場合、リスニングとリーディングの問題数はそれぞれ100問ずつ、試験時間は合計約2時間です。

それに対して、オンラインのテストの場合、問題数はそれぞれ50問ずつ、試験時間は約1時間です。

 

さらに、IPテストのオンライン受験なら、自宅でも受験できます。

しかも、指定された日時の中であれば、24時間いつでも受験可能です。

テン
なお、オンラインのIPテストの対策方法は、通常のIPテストと同じです。

申し込みが簡単

公開テストはWEB上で自分で申し込みの手続きを進めることが必要ですが、IPテストは簡単な書類を提出すれば後は団体が申し込みの手続きを行なってくれます。

また、顔写真の用意が不要なので、わざわざお金をかけて証明写真を撮りに行く必要もありません。

スコアがすぐに分かる

公開テストでスコアを確認できるのは、はやくても試験日から17日後です。

一方、IPテストでは試験日から約5営業日経過すればスコアを確認できます。また、オンラインのIPテストなら、試験直後にスコアを確認可能です。

履歴書にスコアを書ける

TOEIC IPテストのスコアは、公開テストと同様、履歴書に記載できます。

スコアの有効性に違いはありません。

TOEIC IPテストの平均点/スコア

では、ここからTOEIC IPテストの平均点を属性別に紹介します!

参照:TOEIC Program DATA & ANALYSIS

全体

受験者全体のTOEIC IPテストの平均点は以下のとおりです。

年度平均スコア(リスニング,リーディング)受験者数
2023492点(275点,217点)1,017,037人
2022493点(277点,219点)1,000,926人
2021498点(279点,219点)1,010,779人
2020502点(282点,221点)854,301人

社会人

社会人(企業・団体)のTOEIC IPテストの平均点は532点(リスニング236点、リーディング296点)です。(2023年度)

スコア分布は以下のとおりです。

点数人数(割合)
895点以上12,685人(3.2%)
845点〜895点13,457人(3.4%)
795点〜895点17,997人(4.5%)
745点〜795点21,393人(5.3%)
695点〜745点25,537人(6.4%)
645点〜695点29,498人(7.4%)
595点〜645点33,119人(8.3%)
545点〜595点35,720人(8.9%)
495点〜545点35,450人(8.9%)
445点〜495点34,067人(8.5%)
395点〜445点32,560人(8.1%)
345点〜395点31,110人(7.8%)
295点〜345点27,793人(6.9%)
245点〜295点23,330人(5.8%)
195点〜245点17,528人(4.4%)
145点〜195点8,001人(2.0%)
145点未満1,245人(0.35%)

大学生

大学生のTOEIC IPテストの平均点は471点(リスニング264点、リーディング208点)です。(2023年度)

社会人の平均点より61点低いですね。

 

また、学年別のIPテストの平均点は以下の通りです。

学年平均スコア(リスニング,リーディング)人数
1年454点(252点,201点)259,788人
2年468点(264点,204点)115,369人
3年515点(290点,225点)70,885人
4年545点(304点,242点)24,044人

学生

全学生のTOEIC IPテストの平均点は466点(リスニング262点、リーディング204点)です。(2023年度)

役職別スコア

役職別スコアは以下のとおりです。

役職名平均スコア(リスニング,リーディング)人数
役員563点(312点,251点)1,978人
部長560点(311点,249点)10,154人
課長533点(296点,237点)34,034人
係長522点(290点,232点)38,511人
一般社員534点(296点,237点)260,187人
派遣社員604点(338点,265点)3,157人

社歴別スコア

社歴別スコアは以下のとおりです。

役職名平均スコア(リスニング,リーディング)人数
内定者617点(332点,284点)16,278人
新入社員527点(289点,237点)61,144人
入社2〜5年目555点(307点,248点)78,701人
入社6〜10年目554点(308点,246点)57,000人
入社11年以上506点(285点,221点)136,337人

TOEIC IPテストの公開テストの平均点より100点以上低い!理由を解説

ここまで、TOEIC IPテストの平均点を紹介してきました。

実は、TOEIC IPテストの平均点は、公開テストの平均点より100点以上低いんです。(以下表参照)

TOEIC IPテストの平均点は公開テストの平均点より100点以上低い

TOEIC IPテストの平均点が公開テストより低い理由は2つです。

  1. 受けさせられた人が多いから
  2. 受験料が比較的安くとりあえず申し込む人が多いから

受けさせられた人が多いから

TOEIC IPテストは大学や企業が主催する団体受験の試験です。

そのため、大学や企業によって、強制的に受けさせられた人が一定数います。

 

一方、公開テストは個人受験の試験です。

申し込みは自分で行います。

 

以上から、IPテストはしっかり対策する人が少ない一方で、公開テストはしっかり対策する人が多いです。

そのため、IPテストの平均点は公開テストの平均点より大幅に低くなっていると考えられます。

受験料が比較的安くとりあえず申し込む人が多いから

また、IPテストの受験料は4,230円です。(団体により異なる)

一方、公開テストの受験料は7,810円です。

 

IPテストの受験料は公開テストの受験料より3,000円以上安く気軽に受験できるため、「とりあえず申し込む」という人が多いです。

 

しかし、とりあえず申し込んだ人は、しっかり対策しない傾向にあります。

よって、IPテストの平均点は公開テストの平均点より大幅に低くなっていると考えられます。

 

じゃあ「平均点が高い公開テストを受けた方が良いスコアを取れるんじゃない?」と思うかもしれませんが、それは誤りです。

 

というのは、TOEICでは正確な英語力を測るために、独自の統計処理を採用しているからです。

つまり、問題の難易度によってスコアが極端に高くなるor極端に低くなることがないように調整されます。

テン
もし「簡単な問題を解いた方がスコアが高くなる」なんてことがあったら不公平ですし、スコアの信頼性はガクッと落ちます。そんなことがないように、統計処理を施しているわけですね。

TOEIC IPテストの素点と点数・スコアの換算

さて、ここからはTOEIC IPテストの素点と点数・スコアの換算を紹介します。

リスニング

TOEIC IPテストのリスニングの素点と点数・スコアの換算は以下の通りです。

素点点数・スコア
96~100475~495
91〜95435〜495
86〜90405〜475
81〜85370〜450
76〜80345〜420
71〜75320〜390
66〜70290〜360
61〜65265〜335
56〜60235〜310
51〜55210〜280
46〜50180〜255
41〜45155〜230
41〜45155〜230
36〜40125〜205
31〜35105〜175
26〜3085〜145
21〜2560〜115
16〜2030〜90
11〜155〜70
6〜105〜60
1〜55〜50
05〜35

たとえば、リスニングの素点が21〜25点だった場合、スコアは60〜115点の間になります。

リーディング

TOEIC IPテストのリーディングの素点と点数・スコアの換算は以下の通りです。

素点点数・スコア
96~100460~495
91〜95425〜490
86〜90395〜465
81〜85370〜440
76〜80335〜415
71〜75310〜390
66〜70280〜365
61〜65250〜335
56〜60220〜305
51〜55195〜270
46〜50165〜240
41〜45140〜215
41〜45115〜180
36〜4095〜145
31〜3575〜120
26〜3060〜95
21〜2545〜75
16〜2030〜90
11〜1530〜55
6〜1010〜40
1〜55〜30
05〜15

リスニングと比較すると、リーディングは配点が厳しいです。

たとえば満点を取ろうと思った場合、リスニングは5問ミスくらいまでは許されますが、リーディングでは1〜2問ミス以内に抑えなければなりません。

TOEIC IPテストのスコア目安

TOEIC IPテストのスコアごとの英語レベルの評価は以下のとおりです。

スコア英語レベルの評価
400点未満上位89%以上
英語の基礎を理解できていない
400〜500点上位75〜89%
英語の基礎がある程度身についている
500〜600点上位54〜75%
英語の基礎がしっかり身についたTOEIC初級者
600〜700点上位33〜54%
一般より英語ができる
履歴書に自信を持って記載できるのはここから
700〜800点上位15〜33%
一般よりはるかに英語ができる
一般企業なら「すごい!」と評価される
800点〜900点上位4〜15%
就職・転職で国際系の仕事に応募できる
900点以上上位4%以内
履歴書上の英語力の評価で困ることはほとんどない

TOEIC IPテストで目指すべきスコアは就職・転職で使える600点以上

TOEICの活用状況と要件・参考とされるTOEICスコア

TOEIC活用状況と求められるスコア

上画像より、おおむね600点以上を取れば履歴書に記載して英語力を効果的にアピールして、就職活動・転職活動を有利に進められることがわかります。

よって、600点以上のスコアを目指しましょう。

TOEIC IPテストの勉強法

TOEIC IPテストの対策は以下のように進めましょう。

  • 語彙力を鍛える
  • 英文法を勉強する
  • 毎日英語を聞いてリスニングに対する抵抗感を無くす
  • ディクテーションやシャドーイングで根本的なリスニング力を伸ばす
  • 毎日英語を読んでリーディングに対する抵抗感を無くす
  • 文法問題を解く
  • 実践演習する

TOEIC IPテストのスコアを短期間で上げるコツ

ここからは、短期間でTOEIC IPテストのスコアを上げるコツ・意識してほしいポイントを解説します。

スキマ時間はアプリで勉強

短期間でTOEICのスコアを上げるにはスキマ時間の使い方が重要です。

  • 通勤・通学の移動時間
  • 休憩時間

など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。

1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。

 

スキマ時間の勉強には「スタディサプリTOEIC」を活用するのがおすすめです。

スマホでいつでもどこからでも気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。

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私もスタサプを愛用していました。個人的に特に最高だったのは、4000問以上の実践問題が収録されており、外出先でもたっぷり問題演習できることです。4ヶ月で500→975点に上がったのはスタサプのおかげと言っても過言ではありません。

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定期的に自分の実力を把握する

定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。

目的は2つあります。

  1. 「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断すること
  2. 自分の苦手パート/単元を見つけること

①について、スコアが伸びているなら今やっている勉強法は効果的ということなので、そのまま続ければOKです。

一方で、スコアが伸びていないなら今やっている勉強法は効果的でないため、「何か改善すべきだ」とわかります。

 

②について、TOEICのスコアを効率的に伸ばすには苦手パート/単元を克服することが効果的です。

そして苦手パート/単元を把握するには、実践演習を通じて「どのパート/単元の正答率が低いのか」を確認するのが最も確実です。

 

  • 公式問題集を持っていない
  • 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない

という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。

 

 

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TOEIC IPテスト対策におすすめの参考書・教材

ここからはTOEIC IPテスト対策をするのにおすすめの参考書・教材を紹介します!

TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ

TOEICの定番単語帳です。

書店のTOEICコーナーに行くと、必ずと言っていいほど一番目に入るところに置かれています。

テン
通称「銀フレ」です。

 

銀フレには、TOEIC頻出の1000単語が掲載されています。

覚えてなきゃやばい重要単語ばかりなので、確実に覚えましょう。

TOEIC 出る単特急 金のフレーズ

TOEICの超定番英単語帳です。

TOEIC対策をする方ならみんな持っていると言っても過言ではありません。

テン
上で紹介した銀のフレーズの姉妹書ですね。

 

以下のように単語がレベル別に分けられているので、自分の目標スコアを達成するために必要な英単語を過不足なく覚えられます。

  1. 600点レベル(400単語)
  2. 730点レベル(300単語)
  3. 860点レベル(200単語)
  4. 990点レベル(100単語)

また、上記のメインの英単語のほか、以下の補足的な英単語集もついています。

  • パート1重用語100
  • 部署・職業名
  • 前置詞・接続詞・接続副詞
  • 多義語
  • 定型表現

どれも覚えておくとTOEICで有利になるものばかりなので、積極的に覚えていきましょう。

TOEIC勉強法大全

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TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。

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このほかにも、英文法の教材や英単語語源集・レベル別英単語集などをゲットできます。

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TOEIC公式問題集

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TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。

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私もいろんな問題集を使ってきましたが、個人的には公式問題集が一番スコアアップに直結すると感じています。

 

「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。

そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。

 

現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。

問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です

TOEIC IPテストに関してよくある質問

TOEIC IPテストと公開テストはどちらを受けるべきか

TOEIC IPテストと公開テストで、スコアの有効性に差はありません。

よって、基本的にはTOEIC IPテストと公開テストはどちらを受けても構いません。

 

ただ、就職活動や転職活動等をする際、「公式認定証」の原本またはコピーが求められる場合があります。

その場合には、公開テストを受験する必要があるので注意しましょう。

IPテストでは公式認定証が発行されません。代わりに、スコアレポートが発行されます。

TOEIC IPテストと公開テストの難易度に差はあるのか?

IPテストでは過去問を使用する一方、公開テストでは毎回新たに作成した問題を使用します。

よって、一般的には難易度に差はないと言われているものの、実際には多少の差が生じていることはありえるかもしれません。

テン
特に最近は「公開テストの方が難しい」と言われることが多いようです。

 

しかし、TOEICでは正確な英語力を測るために、独自の統計処理を採用しています。

そのため、問題の難易度によってスコアが極端に高くなるor極端に低くなることはないと考えられます。

まとめ

TOEIC IPテストの平均点を解説しました。

  • 受験者全体の平均点:493点
  • 社会人の平均点:536点
  • 大学生の平均点:474点
  • 学生の平均点:467点
テン
ぜひ参考にしてください!

 

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