今回は「TOEICリーディングで20問残しでも700点や800点を取れるのか」を解説します!
- TOEICのリーディングで時間が足りなくて、どうしても20問残ってしまう
- 700点/800点を目指しているのに、TOEICの本番で20問残してしまった
という悩みを持っている方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
【結論】TOEIC20問残しでも700点や800点は取れる
まず結論から言うと、TOEIC20問残しでも700点は取れます。
しかも、条件はそこまで厳しくありません。
また、TOEIC20問残しでも800点を取ることは可能です。
ただし、こちらは条件が厳しく、「リスニングで高スコアを取ること」または「リーディングの正答率が極めて高いこと」が必須です。
TOEICの素点・スコア換算方法
TOEIC20問残しで700点や800点を取れることを説明するために、まずは素点とスコアの換算方法を解説します。
リスニング
TOEICリスニングの素点・スコアの換算は以下のようになります。
リーディング
TOEICリーディングの素点・スコアの換算は以下のようになります。
よって、20問残しの場合の最大スコアは「415点」となります。(マークした問題は全て正解した場合)
TOEIC20問残しで700点を取るためのシミュレーション
TOEIC20問残しで700点を取るための、現実的なリスニング・リーディングの点数は以下です。
- リスニング350点リーディング350点
- リスニング400点リーディング300点
- リスニング375点リーディング325点
リスニング350点リーディング350点
リスニングで350点を取るために必要な素点は、おおむね71〜75点です。
そして、リーディングで350点を取るために必要な素点は、おおむね66〜80点です。
よって、リーディングで解答できた問題がほとんど正解であれば、十分700点を取れるでしょう。
リスニング400点リーディング300点
リスニングで400点を取るために必要な素点は、おおむね81〜85点です。
リーディングで300点を取るために必要な素点は、おおむね66〜70点です。
よって、リスニングがかなり得意な方であれば、リーディング20問残しでも700点を取れる可能性は高いです。
リスニング375点リーディング325点
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。
年度 | リスニング | リーディング | 合計点 |
2022 | 331 | 277 | 608 |
2021 | 331 | 279 | 611 |
2020 | 337 | 282 | 620 |
このデータから、リスニングとリーディングの平均点を比較すると、リスニングの方が50点ほど高いことがわかります。
よって、リスニング375点リーディング325点というのは、700点を取るために最も平均的な点数構成だと言えます。
リスニングで375点を取るために必要な素点は、おおむね76〜80点です。
リーディングで325点を取るために必要な素点は、66〜75点です。(20問残しの場合の満点)
リスニングで実力通りの力を発揮しつつ、リーディングでも大きなミスをしていなければ、20問残しでも700点は十分取れるスコアです。
TOEIC20問残しで800点を取るためのシミュレーション
TOEIC20問残しで800点を取るための、現実的なリスニング・リーディングの点数は以下です。
- リスニング450点リーディング350点
- リスニング425点リーディング375点
- リスニング400点リーディング400点
リスニング450点リーディング350点
リスニングで450点を取るために必要な素点は、おおむね86〜95点です。
リーディングで350点を取るために必要な素点は、おおむね70〜80点です。
リスニングが特別得意な方であれば、リーディング20問残しでも十分800点を取れるでしょう。
リスニング425点リーディング375点
前述のように、TOEICの平均点はリスニングの方がリーディングより50点ほど高いことがわかります。
よって、リスニング425点リーディング375点というのは、800点を取るために最も平均的な点数構成だと言えます。
リスニングで425点を取るために必要な素点は、おおむね81〜90点です。
リーディングで375点を取るために必要な素点は、おおむね76点以上です。
リスニングでしっかり正答数を稼ぎ、リーディングでも解いた問題のほとんどが正解であれば、TOEIC800点を取るのは不可能ではありません。
リスニング400点リーディング400点
リスニングで400点を取るために必要な素点は、おおむね76〜85点です。
リーディングで400点を取るために必要な素点は、80点です。(20問残しの場合の満点)
リーディングで解いた問題が全て合っていれば、リスニングで400点でも合計800点を取れるでしょう。
TOEIC20問残しで700点や800点を取る方法
ここまでの内容を踏まえて、20問残しで700点や800点というハイスコアを目指すためには以下の2点が重要です。
- リスニングのスコアを伸ばす
- リーディングの正答率を上げる
リスニングのスコアを伸ばす
リスニングのスコアが高ければ、リーディングで20問解き残しても十分700点を狙えます。
また、リスニングのスコアが極めて高ければ、リーディングで20問解き残しても800点を取るのは不可能ではありません。
リスニングのスコアを高めるには、4つ方法があります。
- 問題文を先読みする
- 問題演習を通じてリスニングの問題形式に慣れる
- 根本的なリスニング力を高める
①・②は言葉通りです。
③については「TOEICリスニングが絶望的にできない理由と対策法をL満点が解説!」をご覧ください。
リーディングの正答率を上げる
リーディングで20問残したとしても、解いた問題の正答率が高ければ700点を取れます。
また、解いた問題の正答率が極めて高ければ、800点を取ることも不可能ではありません。
リーディングの正答率を上げるには、以下2点が重要です。
- 語彙力を鍛える
- 英文法を勉強する
語彙力を鍛える
TOEICには、大学受験等とは異なる「TOEIC特有の英単語」が多く登場します。
よって、TOEIC特有の英単語を覚えることがスコアアップのために重要です。(おすすめの英単語帳は記事後半で紹介)
英単語を覚えるコツは4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。
英文法を勉強する
英文法の勉強には、LINE公式アカウント追加特典の「TOEIC英文法完全攻略」を使うのがおすすめです。
「TOEICに出る英文法だけ」に絞り、余計な解説を一切省いているので、無駄なく効率的に英文法をインプットできます。
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TOEICリーディングで時間が足りない時はとりあえず塗ろう
時計を見て「時間が足りないな」と感じた場合、残り2分になったら残っている問題をテキトーに塗りましょう。
TOEICは4択なので、テキトーに塗っても4分の1で正答になります。
よって、20問残っているなら、単純計算で5問正答数を増やせます。
TOEICリーディングの時短のコツ
ここまで「リーディング20問残しでも700点や800点を取れるか」という観点でお話ししてきました。
結論、20問残しでも「700点は十分取れる」「条件は厳しいが800点も可能」ということでした。
しかし、安定して700点を取るため、また、現実的に800点を取るためには、やはり解き残す問題は極力減らすべきです。
そのために、以下を実践しましょう。
- 文法問題をたくさん解いて、正答率と解答スピードを上げる
- スラッシュリーディングで「返り読み」の癖を無くす
- 時間配分を決める
- 1分考えてわからない問題は飛ばす
- 実践演習をして時間の感覚と集中力を身につける
詳しくは「『TOEICリーディングで時間が足りない』の対策法を徹底解説」をご覧ください。
TOEICに関してよくある質問
TOEICの平均点はどれくらい?
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは
- IPテスト(団体受験)で493点(2022年度)
- 公開テスト(個別受験)で608点(2022年度)
です。
TOEICは何点からすごい?
一般的に、TOEICは700点以上からすごいと言えます。
周りに自慢できますし、企業からも高い評価を得られるでしょう。
また、外資系企業など英語を積極的に使う企業等の場合は、900点以上が高評価の基準になることが多いです。
公開テストとIPテストはどちらを受けるべき?
TOEICには「IPテスト」と「公開テスト」の2つの受験制度があります。
それぞれの特徴を表にまとめると、以下のようになります。
IPテスト | 公開テスト | |
主催者 | 大学・企業・塾などの団体 | 公式の団体 |
受験会場 | 各団体による(通いなれた教室などが多い) | 指定の場所 |
申し込み | 所属団体 | 個人 |
試験方式 | 対面・オンライン | 対面のみ |
試験実施時間 | 各団体による | 午前:10:20〜12:20 午後:15:00〜17:00 |
試験日 | 各団体による | 毎月1回程度(午前午後実施) 土曜日か日曜日 |
試験問題 | 過去問 | 最新の問題 |
受験料(税込) | 4,230円(団体によって異なる場合もある) | 7,810円 |
テスト結果の通知 | 対面は約5営業日、オンラインは試験直後 | 3週間後 |
公式認定証 | なし(代わりにスコアレポートが届く) | あり(受験後30日以内に届く) |
履歴書等へのスコア記載 | 可能 | 可能 |
基本的にはどちらを受けても構いません。
ただし、「公式認定証」の原本・コピーが求められる場合には、公開テストを受ける必要があるので注意しましょう。
まとめ
TOEIC20問残しでも700点や800点は取れます。
ただし、800点についてはあまり現実的ではありません。
安定して700点を取るため、また、現実的に800点を取るためには、やはり解き残す問題は極力減らすべきです。
今回解説した時短のコツを参考に、リーディングの解答スピードを上げていきましょう!
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