TOEIC10問残しで狙えるスコアは?シミュレーションしてみた!

  • 2024年6月25日
  • 2024年10月19日
  • TOEIC

今回は「TOEICリーディングで10問残しで何点取れるのか」をシミュレーションしてみました。

また、時短のコツも解説します。

  • 本番で10問残してしまってどのくらいのスコアになるか知りたい
  • 毎回10問解き残してしまう

という悩みを持っている方は必見です!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

TOEICの素点・スコア換算方法

「TOEIC10問残しで何点取れるのか」をシミュレーションするにあたって、まずは素点とスコアの換算方法を解説します。

リスニング

TOEICリスニングの素点・スコアの換算は以下のようになります。

TOEIC リスニング 素点とスコアの換算表

テン
たとえば81〜85問正解できた場合には、スコアは370〜450点の間になります。実際には端っこの値を取ることはあまりないので、390〜430点くらいが多いですね。

リーディング

TOEICリーディングの素点・スコアの換算は以下のようになります。

TOEIC リーディング 素点とスコアの換算表

よって、10問残しの場合の最大スコアは「445点」となります。(マークした問題は全て正解した場合)

ただ、前述のように実際には端っこの値を取ることは少ないので、425点くらいになることが多いのではないでしょうか。

 

また、塗り絵(残した問題をテキトーに塗りつぶすこと)した場合に1/4の確率で正答になると考えると、解き残した10問中2〜3問が正答になります。

3問正答できたと仮定すれば最大素点は93問になり、450点程度を取れる可能性もあります。

TOEIC10問残しで取れるスコアをシミュレーションしてみた

では、「ここからはTOEIC10問残しで何点取れるのか」を考えてみます!

話を簡単にするために、ここでは「塗り絵をしなかった」=「10問解答できなかった」という状況を想定します。

解いた問題が全て正解だった場合は900点

まずは解いた問題が全て正解だった場合、つまり最大スコアについて考えていきます。

 

素点は90点なので、リーディングのスコアは385点〜445点(素点換算86点〜90点)の間です。

範囲の端っこの値を取ることは少ないので、現実的には425点程度になるでしょう。

 

ここで「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。

年度リスニングリーディング合計点
2022331277608
2021331279611
2020337282620

このデータから、リスニングとリーディングの平均点を比較すると、リスニングの方が50点ほど高いことがわかります。

よって、リーディング425点だと、リスニングは475点になると考えられます。

 

したがって、10問残した場合の最大スコアは900点程度と言えるでしょう。

 

900点は全体の上位4.0%のスコアで、TOEIC上級者レベルです。

公式のコミュニケーション力評価「PROFICIENCY SCALE」では、A〜Eの5段階評価のうち最高評価のA評価(860点以上)になります。

 

外資系企業など英語を業務で活用する企業における就職活動・転職活動においても、他の候補者に引けを取らないスコアと言えるでしょう。

テン
以下のような英語力トップクラスの大学・学部・学科の学生と同程度のスコアであることからも、TOEIC900点のすごさがわかるかと思います。

大学別 TOEIC スコア ランキング

解いた問題の正答率が9割だった場合は790点

この場合のリーディングの正答数は81点なので、スコアは350点〜440点(素点換算81点〜85点)の間です。

範囲の端っこの値を取ることは少ないので、現実的には370点程度になるでしょう。

 

リーディング370点の場合、リスニングは420点前後になることが多いです。

よって、10問残し&解いた問題の正答率が9割だった場合のスコアは790点程度と言えるでしょう。

 

790点は上位15.7%のスコアです。

公式のコミュニケーション力評価「PROFICIENCY SCALE」では、A〜Eの5段階評価のうち上から2番目のB評価(730点以上)になります。

 

また、以下に挙げるような有名企業が求めるTOEICスコアは800点です。(執筆時点の情報)

  • 三井物産
  • 三菱商事
  • 楽天
  • KDDI
  • 住友不動産
  • 野村不動産
  • 韓国LG
  • 韓国ヒュンダイ

790点は800点より10点だけ低いですが、十分市場価値が高いと言えます。

一般企業では英語力で他の候補者と差別化して、選考を有利に進められるでしょう。

解いた問題の正答率が8割だった場合は700点

この場合のリーディングの正答数は72点なので、スコアは290点〜390点(素点換算71点〜75点)の間です。

範囲の端っこの値を取ることは少ないので、現実的には310点〜370点になるでしょう。

 

以下のように均等にスコアが配分されると考えれば、リーディング72点のスコアは325点です。

  • 71点:310点
  • 72点:325点
  • 73点:340点
  • 74点:355点
  • 75点:370点

 

リーディング325点の場合、リスニングは375点前後になることが多いです。

よって、10問残し&解いた問題の正答率が8割だった場合のスコアは700点程度と言えるでしょう。

 

TOEIC700点は上位33%のスコアです。

公式のコミュニケーション力評価「PROFICIENCY SCALE」では、A〜Eの5段階評価のうち上から3番目のC評価(470点以上)になります。

 

dodaが行った調査によると、700点以上から年収アップが明確に傾向としてあらわれています。(以下表参照)

TOEICスコア平均年収
スコアなし379万円
300点未満374万円
300点台419万円
400点台434万円
500点台437万円
600点台436万円
700点台459万円
800点台487万円
900点台534万円
テン
700点は難易度が高い分、市場価値も高いということですね。

 

解いた問題の正答率が7割だった場合は620点

この場合のリーディングの正答数は63点なので、スコアは235点〜335点(素点換算61点〜65点)の間です。

範囲の端っこの値を取ることは少ないので、現実的には255点〜315点になるでしょう。

 

以下のように均等にスコアが配分されると考えれば、リーディング63点のスコアは285点です。

  • 61点:255点
  • 62点:270点
  • 63点:285点
  • 64点:300点
  • 65点:315点

リーディング285点の場合、リスニングは335点前後になることが多いです。

よって、10問残し&解いた問題の正答率が8割だった場合のスコアは620点程度と言えるでしょう。

 

TOEIC620点は上位45.7%のスコアです。

公式のコミュニケーション力評価「PROFICIENCY SCALE」では、A〜Eの5段階評価のうち上から3番目のC評価(470点以上)になります。

 

TOEICの活用状況と要件・参考とされるTOEICスコア

TOEIC活用状況と求められるスコア

上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。

また、TOEIC公開テストの平均点は608点です。

 

TOEIC620点は公開テストの平均点より高く、中途採用で求められる平均スコアと同程度です。

よって、就職活動や転職活動で十分活用できるでしょう。

TOEIC10問残しで取れるスコア一覧

さて、一旦ここまでの話をまとめましょう。

仮定スコア
解いた問題全問正解(リーディング素点90点)900点(リスニング475点、リーディング425点)
解いた問題の正答率90%(リーディング素点81点)790点(リスニング420点、リーディング370点)
解いた問題の正答率80%(リーディング素点72点)700点(リスニング375点、リーディング325点)
解いた問題の正答率70%(リーディング素点63点)620点(リスニング335点、リーディング285点)
10問残しで解いた正答率70%未満は、スピードを重視しすぎです。現実的ではないので、シミュレーションしません。

 

以上から、TOEIC10問残しでも十分ハイスコアを取れると言えます。

TOEICリーディングで時間が足りない時はとりあえず塗ろう

ここまでは「塗り絵しない」という状況を想定してきました。

しかし、実際に試験を解くとき、時計を見て「時間が足りないな」と感じた場合は、必ず残り2分になったら残っている問題をテキトーに塗りましょう。

 

TOEICは4択なので、テキトーに塗っても4分の1で正答になります。

よって、10問残っているなら、単純計算で2〜3問正答数を増やせます。

テン
正答数が2〜3問も増えれば、スコアは10点〜20点くらいアップします。

TOEICリーディングの時短のコツ

ここまで「TOEICリーディング10問残し」で取れるスコアについて考えてきました。

しかし、理想はすべての問題を解き切ることです。

 

そのために、以下を実践しましょう。

  • 文法問題をたくさん解いて、正答率と解答スピードを上げる
  • 時間配分を決める(Part5:10分、Part6:10分、Part7:55分がおすすめ)
  • 1分考えてわからない問題は飛ばす
  • 実践演習をして時間の感覚と集中力を身につける

本気でTOEICのスコアを伸ばしたいならイングルートがおすすめ

イングルートでは、本WEBメディアやXYouTubeでTOEICの勉強法を体系的&具体的に解説しています。

しかし、これだけ勉強法を発信しているのに、その勉強法を実際に実践してくれる人はほとんどいません。

 

ですが、これは当然です。実践するのは、この世の中で最も難しいことだからです。

テン
サイトやX、YouTubeで情報を集めるのは何も苦労しません。しかし、いざ実践となると、一気にハードルが高くなります。

 

そこでイングルートでは、TOEICの勉強を実践させるために「TOEICコーチング」を提供しています。

主な内容は以下の通りです。

  • TOEIC975点がマンツーマンでコーチング
  • オーダーメイドで学習計画作成
  • 1ヶ月に1度のオンライン面談で課題の特定&学習計画修正
  • 予算やライフスタイルに合った教材選定
  • TOEICに関する疑問点の質問対応

「毎日、何を、どのように、どのくらい勉強するのか」を事細かく指示するので、「何をやれば良いのかわからない」と悩む心配はもうありません。

また、「スコアの伸び悩み」を防ぐために、1ヶ月に1度のオンライン面談で課題を特定します。そして、課題を克服できるように、学習計画を適宜修正していきます。

 

イングルートのコーチングを受ければ、勉強を継続して、TOEICのスコアを着実に伸ばすことができます。

そして、「スコアが伸びる→モチベアップ→さらにスコアが伸びる→さらにモチベアップ→・・・」というように良いサイクルにハマることができます。

 

受講料は24,800円/月(税込)です。
※別で教材費(市販の教材費)がかかります。教材費は、現在持っている教材の種類や現状スコア・目標スコアにより変動します。
※入会金はかかりません。

TOEICコーチングの相場は月150,000〜200,000円+入会金+教材費なので、破格の料金です。

しかも、「2ヶ月」「3ヶ月」というような「期間指定型」ではなく、「サブスク型」なので目標スコアに到達したらすぐに辞められます。

テン
僕も昔TOEICコーチングを検討したのですが、正直料金が高すぎて手が出ませんでした。そんな経験から、「より多くの人が利用できるように」という思いで、24,800円/月でTOEICコーチングを提供しています。

 

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以上に当てはまる人は、ぜひイングルートのTOEICコーチングを受けてください。

 

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まとめ

TOEICリーディング10問残しで取れるスコアは以下の通りです。

仮定スコア
解いた問題全問正解(リーディング素点90点)900点(リスニング475点、リーディング425点)
解いた問題の正答率90%(リーディング素点81点)790点(リスニング420点、リーディング370点)
解いた問題の正答率80%(リーディング素点72点)700点(リスニング375点、リーディング325点)
解いた問題の正答率70%(リーディング素点63点)620点(リスニング335点、リーディング4285点)

以上から、TOEIC10問残しでも十分ハイスコアを取れると言えます。

 

とはいえ、10問残しだとスコアが安定しません。

今回解説した時短のコツを実践して、解き残す問題を限りなく減らしていきましょう!

 

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