今回はTOEIC350点の大学生がスコアを伸ばすための勉強法を徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!(大学3年時取得)
TOEIC350点の大学生のレベル
TOEIC350点は全体の上位93.24%(下位6.76%)
2022年度のTOEIC公開テストスコア取得者の割合は以下の通りです。
(TOEIC Program DATA & ANALYSISより筆者作成)
よって、350点は上位88.4%〜93.7%の間のスコアだと考えられます。
ただ、このデータには1年に何度もTOEICを受験している人も含まれています。
そのような重複カウントを省くために、個別の試験の状況も確認してみましょう。
TOEIC公式が発表している「第351回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- 点数が395点未満の人は全体の下位9.7%
- 点数が345点未満の人は全体の下位5.4%
です。よって、TOEIC350点は上位90.3%〜94.6%の間のスコアだと考えられます。
TOEICのスコアは5点刻みなので、340点から390点までの点数の種類は以下の11通りです。
- 340点(上位94.2%)
- 345点
- 350点
- 355点
- 360点
- 365点
- 370点
- 375点
- 380点
- 385点
- 390点(上位89.4%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は0.48%(=(94.2%-89.4%)/10)になります。
よって、350点は上位93.24%(=94.2%-0.48%×2)、つまり下位6.76%です。
TOEIC350点は全体の平均より約250点低い
第341回の平均スコアはリスニングとリーディング合わせて「611.6点」です。
そのため、TOEIC350点だと平均より250点ほど低いことになります。
TOEIC350点は大学生の平均より約120〜230点低い
また、「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、大学生の平均スコアは
- IPテスト(団体受験)で合計474点
- 公開テスト(個別受験)で合計588点
です。
よって、TOEIC350点だと、
- 平均的な大学生のTOEICのスコアより120点
- 英語を勉強している大学生のTOEICの平均スコアより230点
ほど低いことになります。
TOEIC350点は偏差値36
過去のTOEIC公開テストの統計より、スコアが約17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
TOEIC350点だと偏差値はおよそ36です。(公開テストの大学生平均点に基づき算出)
TOEIC350点は英語の基礎が理解できていない
TOEIC350点だと、中学レベルの英語の基礎を理解できていません。
- 語彙力
- 英文法の理解
- リスニング力
- 速読力
- TOEICについての知識
など、改善すべきことがたくさんあります。
TOEIC350点だと就活でアピールできない
一般的に、就活でTOEICを活用するには600点以上必要です。
350点の場合、履歴書等に記載すると「英語があんまりできないんだ」という悪い印象を持たれます。
よって、スコアを履歴書に記載しない方が良いです。
TOEIC350点は英検3級レベル
TOEIC350点は「英検3級」(中学卒業程度)に相当します。
ただし、TOEICと英検は試験の形式が大きく異なるので単純に比較することはできません。
よって、参考程度にとどめておいてください。
TOEIC350点の大学生は600点を目指そう
英語学習では、目標を持つことがとても大切です。
TOEIC350点の大学生は、600点取ることを目標にしましょう。
600点あれば就職活動の際に「平均以上の英語力を備えています」とアピールして、英語力で他の候補者と差別化できるので、選考を有利に進められます。
TOEIC350点の大学生の勉強法
さて、ここからは具体的な勉強法を解説します。
TOEICについて知る
TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。
Part1 | 写真描写問題 |
Part2 | 応答問題 |
Part3 | 会話問題 |
Part4 | 説明文問題 |
Part5 | 短文穴埋め問題 |
Part6 | 長文穴埋め問題 |
Part7 | 長文読解問題 |
それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。
まずはその違いを知りましょう。
「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」で詳しく解説しているので、必ずご覧ください。
基本英単語を身につける
英単語が分からなければ英文は読めません。
もちろん、英語を聞き取ることもできませんし、問題も解けません。
TOEIC350点の方は英単語力が圧倒的に不足しています。
中学レベルの英単語から、しっかり覚えていきましょう。
英単語を覚えるコツは3つあります。
- 読むのではなく発音する
- とにかく反復する
- 毎日夜寝る前に覚える
英単語の暗記効率がグッと向上するので、必ず実践してください。
英文法をしっかり理解する
英文法の理解度が低いとリスニングの聞き取りの精度が落ちるので、正答率が下がります。
また、リーディングでは読解スピードと精度が落ちるので、正答率がガクッと下がります。
さらに、Part5で多数出題される文法問題の解答スピードと正答率が落ちるため、全体のスコアがグッと落ち込みます。
よって、英文法はしっかり理解することが重要です。
英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」を利用するのがおすすめです。
その理由は4つあります。
- TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
- 関先生が授業を担当しているからとにかくわかりやすい
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オーバーラッピング
オーバーラッピングは、スクリプト(音声の書き起こし)を見ながら音声を流し、音声に重ねるように発音する練習法です。
- リスニング音声のスピードに慣れる
- 正しい発音がわかる
といった効果があります。
オーバーラッピングの手順は以下です。
- リスニング教材・素材を選ぶ
- 一度全文を聞いてみる
- スクリプトを確認する
- 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
- スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
リスニング教材・素材は難しすぎないモノを選びましょう。
おすすめの教材はTOEIC公式問題集のPart1・2、慣れてきたらPart3やPart4の長文でオーバーラッピングしていきましょう。
TOEICの問題を解いてみる
TOEICは形式が特殊な試験です。
そのため、問題を解いて形式に慣れることがスコアアップのために重要です。
問題演習には、公式問題集を使いましょう。
「公式」とついているだけあって、本番の難易度・形式に最も近い問題が掲載されています。
最初は解答時間を気にする必要はありません。
ゆっくりと時間をかけて、辞書を用いながら問題を解いてみてください。
TOEIC350点の大学生が優先的に対策すべきパート
TOEIC350点の方が重点的に対策するべきパートは以下のとおりです。
- Part1
- Part2
- Part5
Part1
Part1は「写真描写問題」です。
音声を聞いて写真を最も適切に描写している英文を、選択肢4つからを選びます。
リスニングの中で最も簡単なPartなので、優先して対策しましょう。
Part2
Part2は「応答問題」です。
音声を聞いて最も適切な応答を、選択肢3つから選びます。
選択肢が3つしかなく音声の英文が短いので、Part1に続いて簡単です。
問題数も多いので、優先して対策しましょう。
Part5
Part5は「短文穴埋め問題」です。
空欄に最も適切に当てはまる語句を、選択肢4つから選びます。
リーディングの中で最も簡単で問題数も多いので、優先して対策しましょう。
TOEIC350点から短期間でスコアを上げるコツ
短期間でスコアを上げるために以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、実践演習を通じて自分の苦手を見つけることができます。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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TOEIC350点の大学生におすすめの参考書/教材
ここからはTOEIC350点の大学生が使うべき参考書や教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月で975点取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5文法問題集
- スコアがぐんぐん伸びるTOEIC勉強ルーティン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
とはいえ「なんだかよくわからない人が監修した教材はちょっと不安」と感じる方もいるかもしれません。
ということで、ここからは市販のおすすめ参考書・教材も紹介しますね。
中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本
名前の通り、中学レベルの英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
1000語を1ヶ月で暗記する具体的な暗記スケジュールがついています。
中学英語をもう一度ひとつひとつつわかりやすく
前述のように、英文法を学ぶなら「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」が断然おすすめです。
とはいえ、参考書で勉強したい方もいますよね。
そんな方におすすめなのが、「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」です。
簡単な練習問題を解きながら、中学3年分の英文法を復習できます。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
ただ、価格が3,300円と問題集にしては高いのが難点です。
TOEIC350点の大学生におすすめの学習サービス
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるサービスを紹介します。
Santaアルク
SantaアルクはTOEIC対策をするなら必須級のアプリです。
Santaアルクがおすすめな理由は3つあります。
- レベルテストでスコアを診断できる
- AIがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してくれる
- 無料プランでも講義・模試(30問)を受けられる
最も注目してほしいのが「①レベルテストでスコアを診断できる」ことです。
たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができるので、定期的に自分のスコアを把握するのに非常に役立ちます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
Santaアルクは、TOEICの勉強をするなら必ず使いたいアプリです。
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まとめ
間違った勉強法だと英語力は全くと言って良いほど伸びません。
逆に、正しい方法で勉強できれば、英語はどんどんできるようになります。
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