TOEICのリーディングの試験時間は75分間です。
数字だけ見ると長いように感じますが、問題数を考えるとかなり短いと言えます。
そのため、多くのTOEIC受験者は「リーディングで時間が足りなくて全然解き終わらない」と悩んでいるでしょう。
ということで今回は、「TOEICリーディングで時間が足りない問題」の解決法を解説します。
理想の時間配分やPart5〜7の解く順番についても解説するので、ぜひ参考にしてください!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
「TOEICリーディングで時間が足りない」の対策法
早速、「TOEICリーディングで時間が足りない問題」の対策法を解説します。
語彙力を鍛える
語彙力が低いと、英文でわからない英単語に遭遇する確率が上がります。
わからない英単語に遭遇すると単語の予測に時間を費やすことになるので、全体として時間が足りなくなります。
よって、まずは語彙力をしっかり鍛えることが重要です。
TOEIC英単語対策で大切なことは、TOEIC特化の英単語帳を使うことです。
大学受験や英検用の単語帳だと「大学受験・英検には出るけどTOEICには出ない英単語」まで覚えることになり単語の学習効率が落ちるのでやめてください。
また、英単語を覚えるときは「反復」を意識してください。
たとえば5日で100単語覚えたい場合、
- 20単語確実に覚える×5日
- 3回100単語目を通す×5日
だと、②の方が圧倒的に暗記効率が高くなります。
英文法を勉強する
英文法の理解度が低ければ、英文の構造を捉えるのに時間がかかります。
また、主にTOEIC Part5で多数出題される文法問題を解くのに時間がかかり、後半の問題を解く時間がなくなってしまいます。
英文法は軽視されがちですが、英単語と同様に重要な英語の基礎なので、しっかり勉強しましょう。
英文法を勉強するなら、「スタディサプリTOEIC」を利用するのが圧倒的におすすめです。
その理由は4つあります。
- TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
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文法問題をたくさん解いて慣れる
TOEICリーディングのPart5では、文法問題が多く出題されます。
Part7の長文問題に使える時間を増やすには、Part5の文法問題をとにかく素早く解くことが重要です。
文法問題を解くスピードを上げるためには、文法問題をたくさん解いてパターンを覚える&解答の感覚を身につけることが重要です。
音読
音読のメリットは4つあります。
- 英語の音に慣れる
- 英語のリズムに慣れる
- 英語を前から理解できるようになる
- 英文をスラスラ読めるようになる
音読する際は、事前準備として音読に使う英文を精読してください。
英文のテーマを理解しておくのはもちろん、わからない英単語・英文法を調べておきましょう。
音読の教材には、公式問題集を使うのがおすすめです。
最初はPart3・4のスクリプトやPart6の問題を、慣れてきたらPart7の長文を使って音読しましょう。
スラッシュリーディングで速読力を鍛える
スラッシュリーディングは、意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。
以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
スラッシュリーディングをすることで、英文を前から理解できるようになります。
よって、根本的な速読力がアップします。
多読
たくさんの英文を読む「多読」はリーディングの速読力を上げるために効果的な方法です。
また、いろんな英文に触れることによる語彙力アップも期待できます。
多読で意識してほしいポイントは、意味が正確にわからなくてもとにかく読み進めることです。
わからない単語があっても飛ばしてOK。ざっくりと意味を把握しながらどんどん読み進めてください。
多読初心者の場合、なるべく簡単な教材を使うことが大切です。
おすすめの教材は「News in Levels」というWEBサイトです。
「News in Levels」は英語学習者向けのニュースサイトで、同じ内容のニュースをLevel1・Level2・Level3の3つのレベルで読めます。
ニュースのテーマはエクササイズや歴史、スポーツや自然、娯楽などさまざま。ボリュームもそれほど多くないので、毎日の多読のために利用するのがおすすめです。
もちろん、途中で「読みにくいな」「面白くないな」と感じたら教材を変えてOKです。
子ども向けの洋書はユーモアに溢れていてクスッと笑えるストーリーが多いですよ。
600点未満はPart5・6を重点的に対策する
TOEIC リーディングセクションはPart5・6・7の3つのパートで構成されています。
難易度はPart5が最も簡単、Part6が中間、Part7が最も難しいです。
TOEIC600点未満の方は、難しいPart7は捨てて、まずは簡単なPart5やPart6を重点的に対策するようにしましょう。
各パートの勉強法は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる「TOEIC勉強法大全」で詳しく解説しています。
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時間配分を決める
Part5、Part6、Part7の時間配分を決めておきましょう。
時間配分を決めることで、1つのパートに時間を使い過ぎることを予防できます。
そして、問題演習をするときは決めた時間配分を必ず意識するようにしましょう。
これにより、時間の感覚を身体で覚えられます。
ただ、毎回時間配分通りに問題を解けるとは限りません。
時間を意識しすぎると気が散って集中できなくなる可能性もあるので、あまり神経質になる必要はありません。
時間配分を意識しながら実践演習する
- 時間の感覚を身につける
- 問題の形式に慣れる
- 75分間集中する体力を身につける
ために、実践演習しましょう。
実践演習する際は、時間配分を意識することが大切です。
普段から時間配分を意識して練習することで、本番でもその時間配分で問題を解けるようになります。
実践演習にはTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。
本番と同様のプロセスで作られているので、問題の形式や難易度が本番に最も近くなっています。
そのうえ、リスニング音声の収録も本番と同様の公式スピーカーが担当しているので、限りなく実戦に近い形で演習できます。
実践演習後は復習を欠かさず行ってください。
復習の際には特に以下の2点を意識することが大切です。
- わからない英単語・英文法を調べる
- スラスラ読めるようになるまで読み直す
地道な作業ですが、抜群に効果的です。
これをやるのとやらないのとではスコアの伸び方が大きく変わってくるので、面倒に感じるかもしれませんが、確実に丁寧に行ってください。
TOEICリーディングで時間が足りない原因
ここからはTOEICリーディングで時間が足りない原因についてお話しします。
英語の基礎ができていない
英語の基礎である英単語と英文法の学習がおろそかになると、英文を読むスピードが落ちます。
また、問題文の理解度も落ちるので、問題を解くのに時間がかかります。
「英語の基礎ができているか」を確認するには、Part5・Part6を解くのにかかる勉強時間を測ればOKです。
Part5・Part6に30分以上かかる場合、英語の基礎は全くと言っていいほど固まっていません。
まずは焦らず、語彙力・英文法をしっかり勉強してください。
25分程度で解ける場合、英語の基礎がある程度固まりつつあるものの、まだ抜けている部分があります。
音読や多読などリーディング力を根本的に伸ばす練習と並行して、単語・文法学習を続けてください。
速読を意識しすぎている
速読を意識するのは悪いことではありません。
むしろ、速読することは問題を解き切るために重要です。
しかし、速読を意識しすぎるがあまり、問題文の主題を掴めないほど飛ばし読みしてしまうことがあります。
その場合、問題文を読むスピード自体は速くなりますが、主題がわからないので問題が解けず、結局余分に時間がかかってしまいます。
「速読を意識しすぎているかどうか」を判断するには、Part7の長文を要約してみるのがおすすめです。
「文章のテーマは何か」をしっかり把握できており、スラスラ要約できるなら、速読を意識しすぎていることはありません。
逆に、要約できないなら速読を意識しすぎなので、精読と速読のバランスを調整しましょう。
1つの問題にこだわりすぎている
TOEICリーディングは問題数の割に、試験時間が短いです。
そのため、1つの問題に時間を使いすぎてしまうと、後半の問題を解く時間がなくなります。
TOEICは難問1題に時間をかけて解くより、同じ時間で簡単な問題3問解く方がスコアは伸びます。
目安として、30秒考えてわからない問題は飛ばしてしまいましょう。
最初から捨てる問題を決めておくのもアリです。
- Part6の文挿入問題
- Part7のマルチパッセージ(2つ以上の文書)
- Not問題(この中で本文に当てはまらないものはどれですか?)
あたりは難しいですし、解くのに時間もかかるので「捨て問」の候補として考えてみるのが良いでしょう。
TOEICリーディングを時間内に解ききるのは難しい
ここまで「TOEICリーディンで時間が足りない」という問題の対策法を解説してきました。
しかし、試験時間内にリーディングのすべての問題を解くこと自体、かなり困難です。
時間内に全て解き終わる可能性があるのは、800点以上を取れる実力がある場合です。
そうでない場合は、基本的に時間内に全て解くのはほぼ不可能と言えるでしょう。
よって、現状800点未満の方は「時間内により多くの問題を解くこと」を目指しましょう。
また、TOEIC800点未満の方は、試験時間が残り3分になったら解けていない問題を後ろからテキトーにマークするのがおすすめです。
TOEICリーディングは選択肢が4つなので、もし20問解き残した場合でも、テキトーにマークしておけば単純計算で5問くらいは正答になります。
TOEIC目標スコア別の正答率と理想の時間配分
ここからはTOEICの目標スコア別に理想の時間配分を紹介します。
600点
600点を目指す場合、リーディングのスコアは275点くらいが目安です。
リーディングで275点を取るには、正答率61〜70%(素点で61点〜70点)くらいが必要です。
そして、275点を取るために理想の時間配分は以下です。
問題 | 時間 |
Part5 | 13分 |
Part6 | 15分 |
Part7 | 47分(この時間で解けるだけ解く) |
700点
700点を目指す場合、リーディングのスコアは325点くらいが目安です。
リーディングで325点を取るには、正答率71〜80%(素点で71点〜80点)くらいが必要です。
そして、325点を取るために理想の時間配分は以下です。
問題 | 時間 |
Part5 | 10分 |
Part6 | 15分 |
Part7 | 50分(この時間で解けるだけ解く) |
800点
800点を目指す場合、リーディングのスコアは375点くらいが目安です。
リーディングで375点を取るには、正答率76〜85%(素点で76点〜85点)くらいが必要です。
そして、375点を取るために理想の時間配分は以下です。
問題 | 時間 |
Part5 | 8分 |
Part6 | 12分 |
Part7 | 55分(全部解くことを目指す) |
900点
900点を目指す場合、リーディングのスコアは425点くらいが目安です。
リーディングで375点を取るには、正答率81〜90%(素点で81点〜90点)くらいが必要です。
そして、425点を取るために理想の時間配分は以下です。
問題 | 時間 |
Part5 | 6分 |
Part6 | 10分 |
Part7 | 55分 |
解き直し/見直し | 4分 |
TOEICリーディングパートの解く順番
TOEICリーディングパートは、通常通りPart5→Part6→Part7の順に解くのがおすすめです。
先ほども言ったように、TOEICリーディングパートは「解ける問題から解く」ことが重要です。
簡単なPart5・Part6でしっかり正答数を稼いで、Part7でより多くの問題を解くことを目指しましょう。
TOEICリーディングのおすすめ参考書・教材
最後に、TOEICリーディングのおすすめ参考書を紹介します!
TOEIC勉強法大全
「TOEIC勉強法大全」は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる特典の1つです。
TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。
そのほか、英単語の語源集やレベル別の英単語集がついているので、語彙力強化もできます。
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TOEIC L&Rテスト 英文法をひとつひとつわかりやすく
最近発売された、TOEICに出る英文法に絞って解説しているのが特徴の参考書です。
英文法は基本的に「スタディサプリTOEIC」で勉強するのがおすすめですが、参考書派の場合はこちらを使うのが良いでしょう。
この参考書では、見開きの左ページに英文法の解説が、右ページにPart5形式の問題が載っています。
インプットとアウトプットを交互に行えるので、学んだ英文法の理解を深めつつ、効率よく定着させられるのが魅力です。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーが音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編
TOEIC公式が出版しているリーディングの問題集です。
以下の2冊ありますが、購入する場合はより新しい「トレーニング2」を選びましょう。
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編(2017/6/23発売)
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング 2 リーディング編(2023/12/4発売)
公式の問題集だけあって、本番に近い形式の問題が載っているのがポイント。
Part5・Part6・Part7の問題が1セット18〜20問、合計20セットで計377問収録されています。(トレーニング2)
「公式問題集だけだと物足りない」と感じた場合は、こちらの問題集で演習量を増やすのがおすすめです。
公式TOEIC Listening &Reading 800+
800点以上を取るためには正解したい「難問」に特化した問題集です。
過去のテストで正答率が低かった問題をパート別に掲載しています。
難問の傾向と解き方をピンポイントで解説しているのが特徴。
また、難易度の高い重要英単語をまとめた単語集がついています。
リーディングの難問を解けるようになりたい方は、こちらの問題集で繰り返し演習するのがおすすめです。
ただしかなり難易度が高いので、この問題集を使用するのは「TOEICリーディングで350点以上を安定して取れるようになってから」にしましょう。
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
この問題集を繰り返し解けばPart5の解答スピード・精度が爆伸びします。
まとめ
「TOEICリーディングで時間が足りない」と悩んでいる方は、以下を実践しましょう。
- 語彙力を鍛える
- 英文法を理解する
- 音読
- スラッシュリーディング
- 多読
- 時間配分を決める
- 実践演習する
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