TOEIC900点のレベルの大学は?勉強法・勉強時間・おすすめ参考書も解説

今回はTOEIC900点のレベルと、900点以上を取るための勉強法・おすすめ参考書を解説します。

  • TOEIC900点のレベルが知りたい
  • TOEIC900点を取るための勉強法が知りたい

という方は必見です!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

TOEIC900点のレベル

TOEIC900点は全体の上位4.0%

2022年度のTOEIC公開テストスコア取得者の割合は以下の通りです。

TOEICスコア取得者の割合 890点は上位4.2% 840点は上位9.1%

TOEIC Program DATA & ANALYSISより筆者作成)

この図から、895点以上が上位4.2%だとわかります。

ただ、以上のデータからは900点以上の詳細が正確に読み取れません。

 

よって、次は「TOEIC平均スコア・分布詳細」より、リスニング・リーディングのスコア分布を見てみましょう。

TOEIC 第531回 リスニングとリーディングのスコア分布 295点〜470点

上右表に注目すると、リーディング470点以上は全体の下位98.8%、つまり上位1.2%だとわかります。

そしてリーディング470点の場合、リスニングは満点の495点となることが多いので、合計965点が上位1.2%のスコアだとみなせます。

 

TOEICのスコアは5点刻みなので、895点から965点までの点数の種類は以下の15通りです。

  1. 895点(上位4.2%)
  2. 900点
  3. 905点
  4. 910点
  5. 915点
  6. 920点
  7. 925点
  8. 930点
  9. 935点
  10. 940点
  11. 945点
  12. 950点
  13. 955点
  14. 960点
  15. 965点(上位1.2%)

それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は0.214%(≒(4.2%-1.2%)/14)になります。

よって、900点は上位3.99%程度(≒4.2%-0.214%×1)だと言えるでしょう。

TOEIC900点は偏差値67で大学は旧帝大・医学部・早慶レベル

TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは608点(公開テスト)です。

 

過去のTOEIC統計より、スコアが約17点アップすると、偏差値が1上がる計算になります。

よって、TOEIC900点は偏差値およそ67.2です。(公開テストのスコアより算出)

テン
大学で言うと、旧帝大や医学部、早慶など最難関大学と同じくらいの偏差値になるようです。

TOEIC900点は正答率92%程度

TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、過去3年間の受験者全体の平均スコアは以下です。

年度リスニングリーディング合計点
2022331277608
2021331279611
2020337282620

このデータから、平均的にリスニングとリーディングは50点ほど差がつくことがわかります。

よって、TOEIC900点の場合、リスニング475点前後、リーディング425点前後になるでしょう。

テン
正答率の目安は92%程度です。つまり、リスニングとリーディング合わせて17〜19問ミス以内だと、TOEIC900点になる可能性が高いでしょう。

TOEIC900点は公式の3段階のリスニング力評価でトップレベル

Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング475点は3段階中一番上の評価です。

具体的には、以下のようにリスニング力が評価されます。

  • 間接的な応答や予測が難しい会話でも文脈を理解できる
  • 長い英文において幅広い語彙が使用されていても主旨を推測できる
  • 構文が複雑だったり、難解な語彙が使われたり、情報が言い換えられたりしても詳細を理解できる
  • 広い範囲の情報を関連づけることができる

TOEIC900点は公式の4段階のリーディング力評価でトップレベル

また、リーディング425点は4段階中一番上の評価です。

具体的には、以下のようにリーディング力が評価されます。

  • 文章の趣旨・目的・詳細が推測できる
  • 言い換えがあっても情報を理解できる
  • 文章全体にわたる情報を関連づけられる
  • 英単語の例外的な意味や慣用句的な使い方を理解できる
  • 似たような意味で使われる複数の英単語を区別できる
  • 複雑であまり使用されないような文法的構造でも理解できる

TOEIC900点は公式の5段階のコミュニケーション能力評価でトップレベル

PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC900点はA〜Eの5段階評価のうち、最高評価のA評価(860点以上)です。

A評価は「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」レベルで、具体的には以下のような評価になります。

  • 経験の範囲内であれば、専門外の分野でも十分に理解・表現できる
  • 語彙・文法・構文を正確に把握し流暢に駆使する力を持っている
  • Native Speakerとはまだ隔たりがある

TOEIC900点はCEFRB2で英検準1級レベル

CEFRとTOEICスコアの対照表

参照元:各試験団体のデータによるCEFRとの対照表

CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。

上記の文部科学省のデータによると、TOEIC890点はCFFR B2程度に相当します。

 

また、英検に換算すると、TOEIC900点は英検準1級(大学中級程度)に相当します。

テン
TOEICと英検は問題の形式が大きく異なるので、完璧に換算するのは難しいです。あくまで参考程度にしておきましょう。

TOEIC900点は就活や転職で無双できる

TOEICの活用状況と要件・参考とされるTOEICスコア

TOEIC活用状況と求められるスコア

上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。

また、TOEIC全体の受験者の平均点は608点です。

 

900点はそれらのスコアよりはるかに高いです。

 

一般的な企業への就職・転職活動であれば、ほぼ確実に英語力はトップ評価になるでしょう。

他の候補者と大きく差別化して、選考を有利に進められます。

 

また、外資系企業など英語を積極的に使う企業においても、他の候補者に引けを取らないスコアです。

テン
ただし、実務での英語力を測るために、英語での面接を行うところもあります。その場合、TOEICのスコアだけをアピールしても効果がない可能性があるので、注意しましょう。

TOEIC900点だと昇進・昇格や海外赴任のチャンスがある

昇進・昇格・海外出張・海外赴任者選抜で要件・参考とされるTOEICスコア

TOEIC活用状況と求められるスコア

この画像から、昇進・昇格でTOEICスコアを要件・参考にしている企業は2019年時点の調査で30%近くあり、500点以上が基準になっていることがわかります。

よって、TOEIC900点以上取れれば、昇進・昇格のチャンスが増えるでしょう。

 

また、海外出張や海外赴任でTOEICスコアを要件・参考にしている企業は2019年時点の調査で40〜50%近くあり、600点以上が基準となっていることがわかります。

よって、海外出張や海外赴任に挑戦するチャンスも増えるでしょう。

TOEIC900点を取るための勉強法

ここからはTOEICで900点を取るための勉強法を解説します!

語彙力を鍛える

TOEIC900点以上取るためには、10000語以上の語彙力が必要です。

 

900点レベルの語彙力を鍛えるには、以下を実践しましょう。

  1. TOEIC特化の英単語帳で英単語を覚える
  2. 問題演習で登場したわからない英単語を調べてノートにまとめて定期的に見直す

まずはTOEIC特化の英単語帳を1冊覚えるようにしましょう。

この作業を通じて、TOEICに頻出の英単語を覚えられます。

 

さらに、「頻出ではないけど重要」な英単語をカバーするために、問題演習していてわからなかった英単語の意味を調べましょう。

そしてノートにまとめ、定期的に見直してください。

テン
ノートは「あなただけの英単語帳」になります。

 

英単語を覚えるコツは3つあります。

  1. 発音する
  2. 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
  3. 毎日寝る前に暗記する

これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。

ディクテーション

ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。

  • リスニング音声のスピードについていけるようになる
  • 音の連結を判別できるようになる

という効果があります。

 

ディクテーションは以下の手順で進めます。

  1. 全文を聞く
  2. 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
  3. 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
  4. スクリプトを見て間違いがないかチェック
  5. 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す

シャドーイング

相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。

  1. 音声認識
  2. 意味理解

日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。

意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。

 

しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。

つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。

 

そこで、音声認識を自然とできるようになるために効果的なリスニング練習法がシャドーイングです。

シャドーイングは以下の手順で進めます。

  1. 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
  2. スクリプトを確認する
  3. スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
  4. ③を最低3回繰り返す
  5. スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
  6. ⑤を最低3回繰り返す

ディクテーション・シャドーイングの教材には、TOEIC公式問題集のPart3・4の問題を使うのがおすすめ。

慣れてきたら、音声のスピードを1.2〜1.6倍速にするなど、さらに負荷をかけてください。

文法問題をスピード重視で解く

ここからはリーディング対策です。

900点を取るためには、試験時間内に全ての問題を解き終えるとともに、見直しや怪しい問題の解き直しに使う時間を確保することが重要です。

テン
ケアレスミスを極限まで減らすためです。最低でも5分以上は見直し・解き直しに使う時間を確保したいですね。

 

よって、簡単なPart5の文法問題に多くの時間を使うわけにはいきません。

 

文法問題の解答スピードを上げるには、問題演習を繰り返すことが効果的です。

1問あたり10以内に解けるようになるまで、問題演習を繰り返しましょう。

 

おすすめの文法問題集は「TOEIC文法問題でる1000問」です。

Part7の情報処理能力を鍛える

  • Part7で解答の根拠が見つからず本文を何度も読み直してしまう
  • マルチパッセージ(複数の英文がある問題形式)で頭が混乱する

という方は情報処理能力を鍛えることが必要です。

 

情報処理能力を鍛えるには、以下の練習方法が効果的です。

  1. TOEIC Part7の英文を読む(このとき、設問や選択肢は確認しない)
  2. 内容を要約する
  3. 本文を見ずに、要約を頼りに設問に解答する
テン
内容の要約は、最初は時間をかけてOKです。慣れてきたら「2分以内」など時間を設けながら練習してください。

 

要約を通じて情報処理能力が鍛えられるのはもちろん、解答に必要な情報と不必要な情報をなんとなく予測できるようになります。

Part7の正答率と解答スピードがグッと上がるので、スコアもどんどんアップしていきます。

苦手なパートを無くす

TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。

苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。

 

しかし、苦手なパートの対策から逃げていては、900点以上を取るのは厳しいです。

 

そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単ですし、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結しやすいです。

また、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。

 

各パートの勉強法は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる「TOEIC勉強法大全」で詳しく解説しています。

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実践演習する

実践演習の目的は主に4つあります。

  1. TOEICの問題形式に慣れる
  2. 120分間集中する体力と、時間配分を身につける
  3. 抜けている知識を身につける
  4. 苦手なPartを把握する

①と②は言葉通りです。

 

③について、実践演習をしていると知らない/勉強したが忘れてしまった知識がたくさん登場するはずです。

復習のタイミングでこのような知識を調べることで、知識の抜け漏れを防げます。

テン
このように「知らない/わからない」をひとつひとつ潰すことがTOEICスコアアップのために重要です。

 

また④について、問題を解いていると感触が悪い苦手なPartが明らかになるはずです。

苦手なPartを克服するように勉強すれば、自ずとスコアは伸びていきます。

 

なお、実践演習には公式問題集を使うのがおすすめです。

「公式」とついているだけあって本番に最も近い形式・難易度の問題が掲載されており、他の教材を使うより学習効果が高いからです。

 

さらに、復習の際は以下の2点を丁寧に行いましょう。

  1. 英文は聞き取れるようになるまで聞き直す
  2. スラスラ読めるようになるまで読み直す

TOEIC900点を短期間で取るコツ

短期間でTOEIC900点に上げるために、以下を実践しましょう。

  • スキマ時間を活用する
  • 定期的に自分の実力を把握する

スキマ時間を活用する

仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。

その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。

 

  • 通勤・通学の移動時間
  • 休憩時間

など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。

1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。

 

スキマ時間の勉強には「スタディサプリTOEIC」を活用するのがおすすめです。

スマホでいつでもどこからでも気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。

テン
私もスタサプを愛用していました。個人的に特に最高だったのは、4000問以上の実践問題が収録されており、外出先でもたっぷり問題演習できることです。4ヶ月で500→975点に上がったのはスタサプのおかげと言っても過言ではありません。

スタディサプリTOEICは無料体験もできるので、ぜひ試してみてください!

 

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定期的に自分の実力を把握する

定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。

目的は2つあります。

  1. 「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断すること
  2. 自分の苦手パート/単元を見つけること

①について、スコアが伸びているなら今やっている勉強法は効果的ということなので、そのまま続ければOKです。

一方で、スコアが伸びていないなら今やっている勉強法は効果的でないため、「何か改善すべきだ」とわかります。

 

②について、TOEICのスコアを効率的に伸ばすには苦手パート/単元を克服することが効果的です。

そして苦手パート/単元を把握するには、実践演習を通じて「どのパート/単元の正答率が低いのか」を確認するのが最も確実です。

 

  • 公式問題集を持っていない
  • 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない

という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。

 

 

無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。

しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。

 

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TOEIC900点を取るためにおすすめの参考書・教材

TOEIC参考書を選ぶときは以下の3点に注目しましょう。

  1. 参考書の目的・扱っている内容
  2. 参考書の難易度
  3. 参考書の出版年度・新しさ

 

まず、「TOEIC参考書」には様々な種類があります。主要なモノは以下の通りです。

  • 勉強法解説書
  • 実践問題集
  • TOEIC英単語帳
  • 英文法解説書
  • リスニング対策特化
  • リーディング対策特化
  • パート別対策
テン
ここに挙げた参考書は、下に行けば行くほど扱っている内容が狭く深くなります。自分の目的や現在の学習状況に合わせて参考書を選ぶことが、着実にTOEICのスコアを上げるために重要です。

 

次に難易度について、参考書を選ぶときは「今のレベルより少しだけ高い難易度」のモノを選ぶことが重要です。

 

簡単すぎる参考書を使ってしまうと、学ぶことが何もなくお金が無駄になってしまいます。

逆に、今の自分のレベルより遥かに高い難易度の参考書だと、わからないことが多すぎて挫折してしまいます。

 

最後に、なるべく出版年度が新しい参考書を選びましょう。

テン
特に最近はTOEIC本番の難易度が上がっていると言われています。この難化傾向に対応した最近の参考書を選べば、本番でも焦ることなく問題を解ける力が身につきます。

 

さて、ここからはTOEIC900点を取るためにおすすめの参考書を厳選して紹介します!

TOEIC勉強法大全

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「TOEIC勉強法大全」は私のLINE公式アカウントを友達追加で受け取れる特典の1つです。

TOEICスコアアップに必要な勉強法を、基礎/リスニング/リーディング/Part別/総合という5つのカテゴリーに分けて徹底解説しています。

テン
勉強法大全を使うことで、今のあなたがやるべき勉強がすぐにわかります。

 

このほか、英単語の語源集やレベル別の英単語集がついているので、語彙力強化もできます。

完全無料でゲットできるので、ぜひ活用してください!

 

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公式TOEIC Listening &Reading 問題集

created by Rinker
国際ビジネスコミュニケーション協会

「公式TOEIC Listening &Reading 問題集」は公式が出してる実践形式の問題集です。

 

本番のテストと同じプロセスで作成した問題が2問掲載されています。

さらに、リスニングについても本番のテストと同じ公式スピーカーの音声が収録されているので、実践演習をするのに最適です。

 

また、公式問題集はディクテーション(英文の書き取り)やシャドーイング(音声に少し遅れながら発音)の教材に使うのもおすすめです。

本番に極めて近い音声・スクリプトでディクテーション・シャドーイングすることで、その効果はグッと上がります。

 

公式問題集は、TOEICのスコアを伸ばすために必ず持っておきたい問題集です。

現在、公式問題集は1〜11まであります。購入する場合は、今のTOEIC本番の形式・難易度に近い「最新のモノ」(現在は11)を選ぶようにしましょう。
テン
私もいろいろな問題集を使いましたが、個人的に実践問題集の中では「公式問題集」が特におすすめです。本番の難易度・形式に近いだけあって、他の問題集で演習するよりスコアが伸びやすいと感じました。

公式TOEIC Listening &Reading 800+

800点以上を取るためには正解したい「難問」に特化した問題集です。

過去のテストで正答率が低かった問題をパート別に掲載しています。

 

難問の傾向と解き方をピンポイントで解説しているのが特徴。

また、難易度の高い重要英単語をまとめた単語集がついています。

 

「公式TOEIC Listening &Reading 800+」は難問を解けるようになりたい方におすすめです。

ただしかなり難易度が高いので、この問題集を使用するのは「700点以上を安定して取れるようになってから」にしましょう。

テン
700点未満の方が使うと問題がほとんど解けず、自信をなくしてしまう可能性があります。

TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ

「TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ」はTOEIC800点以上を狙う中級者〜上級者向けの英単語帳です。

各ページに以下のようにランク分けされた英単語が掲載されています。

  • Aランク:600〜800点レベルの「やや難」単語
  • Bランク: 800点から900点レベルの「難」単語
  • Cランク: 900点から950点レベルの「超難」単語
  • Sランク: 950点から990点レベル「鬼難」単語

黒のフレーズは他の英単語帳では扱わない「頻出ではないが試験でときどき登場し、解答に関わる英単語」を覚えるのに役立ちます。

 

「頻出ではないが試験でときどき登場し、解答に関わる英単語」は、普通文脈から推測することになります。

しかし、推測には時間がかかりますし、時間をかけたとしても正しく推測できるとは限りません。

 

黒のフレーズを使うことで、推測する必要がなくなるので、読解スピード・正答率の向上が期待できます。

必須の英単語帳ではありませんが、英単語推測による精度のブレを減らしたい方は使ってみても良いのではないかなと思います。

テン
ちなみに、さらにハイレベルの「超上級単語特級 暗黒のフレーズ」という英単語帳がありますが、それは流石に必要ないです。TOEICマニア向けの英単語帳なので。

TOEIC L&Rテスト Part2 応答問題 でる600問

「TOEIC L&Rテスト Part2 応答問題 でる600問」は、Part2に登場する問題をパターン別に分類し、それぞれの問題パターンの解き方を詳しく解説する参考書です。

問題パターン別の練習問題が合計378問、実践問題が10セット分で合計250問掲載されています。

 

「正答の理由」だけでなく「他の選択肢が間違っている理由」が解説されるため、「自分がなぜ間違ったか」が明確になるのがうれしいポイント。

また、解答したら見開き右ページですぐに正解と解説を確認できるため、テンポよく問題演習できます。

 

900点を目指す場合、簡単なPart2でミスすべきではありません。

Part2でミスしない力を身につけるために、「TOEIC L&Rテスト Part2 応答問題 でる600問」はおすすめです。

TOEIC L&R TEST 音読特急 速聴力をつける

「TOEIC L&R TEST 音読特急 速聴力をつける」は、Part3・4の問題を使って根本的なリスニング力を強化できる参考書です。

 

速度を変えながら音読トレーニングをするのが特徴。

音読のメリットは3つあります。

  1. 正しい発音を理解できる
  2. 英語のスピードに慣れることができる
  3. 語彙力・文法力が身につく

 

問題は、Part3が13セット合計39問、Part4が10セット30問収録されています。

スクリプト・音声の難易度は本番と同程度です。

 

「TOEIC L&R TEST 音読特急 速聴力をつける」は、リスニングが伸び悩んでいる方におすすめの参考書です。

公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編

「公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編」は、TOEIC公式が出版しているリーディングの問題集です。

以下の2冊ありますが、購入する場合はより新しい「トレーニング2」を選びましょう。

  1. 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編(2017/6/23発売)
  2. 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング 2 リスニング編(2023/12/4発売)

公式の問題集だけあって、本番に近い形式の問題が載っているのがポイント。

Part5・Part6・Part7の問題が1セット18〜20問、合計20セットで計377問収録されています。(トレーニング2)

 

900点を目指す場合には、リスニングだけでなく、リーディングでもしっかりスコアを稼げるようになることが重要です。

しかし、上で紹介した公式問題集には、1冊あたりリーディングは100問×2セットしか収録されていません。

 

そこでおすすめなのが「公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リーディング編」です。

この問題集を使うことでリーディングの演習量をグッと増やせるので、リーディングのスコアをどんどん伸ばせます。

TOEIC 文法問題 でる1000問

TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。

 

とにかく網羅性が高いのが特徴。

Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使ってほしい問題集です。

TOEIC900点を取るための参考書ルート

TOEIC900点を取るために、以下の順番で参考書を使いましょう。

  1. 勉強法解説書
  2. 英単語帳
  3. パート別対策書(必要に応じて)
  4. 実践問題集

TOEICPart別攻略法解説書

まずはTOEICの勉強法を解説している参考書を使って、今の自分に必要な勉強を整理しましょう。

ここまで紹介してきた参考書の中で該当するのは「TOEIC勉強法大全」です。

LINE友達追加特典

英単語帳

実践する勉強法にかかわらず、英単語帳で語彙力を強化することは必須です。

上で紹介したLINE友達追加特典の「レベル別英単語集」や「黒のフレーズ」でしっかり覚えていきましょう。

テン
なおTOEIC900点を目指すレベルにいる方ならすでにTOEIC英文法はほぼ完璧に身についていると思うので、英文法書は必ずしも必要ありません。

パート別対策書

英単語や英文法の学習がある程度進んできたら、次の段階です。

必要に応じて、パート別に特化した対策書を使いましょう。

 

「必要に応じて」と書いたのは、パート別に特化した参考書は必須ではないからです。

基本的には公式問題集などの「実践問題集」があれば、十分対策はできます。

 

しかし、人には得意不得意があります。

そのため、900点を取るための戦略は人により異なります。

 

もしリスニングが得意なら、たとえばPart3・4でスコアをさらに稼げるよう学習を進めていくことは大いに効果的です。

また、「Part5が苦手だからこそ、Part5特化の参考書でしっかり対策する」というやり方も有効でしょう。

テン
このような戦略を取る場合には、パート別に特化した(問題数の多い)参考書を使うのは1つの手です。

実践問題集

最後に使うのは、公式問題集などの「実践問題集」です。

実践問題集を使う目的は6つあります。

  1. 形式に慣れること
  2. 時間配分の感覚を身につけること
  3. 120分間(TOEICの試験時間)集中する体力を身につけること
  4. 知識の抜け漏れを把握すること
  5. 苦手パートを把握すること
  6. スコアの伸び方を把握して今の勉強法が適切かどうか判断すること
テン
実践演習は特に試験直前期は重要です。

900点を取るために必要な勉強時間

他のサイトだと、TOEICのスコアを100点アップさせるには200〜300時間程度必要と言われています。

これに基づいて計算すると、TOEIC600点を取るために必要な勉強時間は以下の通りです。

  • TOEIC600点から900点:600〜900時間
  • TOEIC700点から900点:400〜600時間
  • TOEIC800点から900点:200〜300時間

しかし、実際にはこんなにかかりません。

 

というのは、「100点アップに200〜300時間」という値は、あくまで1985年の調査結果なんです。

より正確に言えば、「Saegusa, Y. (1985) Prediction of English Proficiency Progress. Musashino English and American Literature, 18: 165–185」から持ってきているデータです。

 

当然、1985年と現在では状況が全くと言っていいほど異なります。

TOEICの勉強法に関する情報はネットで簡単に手に入りますし、英語・TOEICの教材もたくさんあります。

 

よって、100点アップに200〜300時間もかからないと考えるのが妥当です。

テン
「じゃあどのくらいかかるのか」と言うと人により異なりますが、80〜180時間くらい100点アップする方が多いです。なお、一般的に必要な勉強時間はスコアが上がると長くなります。つまり、600点から700点に上げるより、800点から900点に上げる方が時間がかかります。

まとめ

900点はTOEICの受験者の中でもトップクラスのスコアです。

 

TOEIC900点を取るために大切なのは「地道な努力」です。

「地道で退屈なことをどれだけ突き詰められるか」が「TOEIC900点を取れるかどうか」を左右します。

 

今回解説した勉強法を丁寧に実践して、ぜひ900点を取ってください!

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