ネットサーフィンをしているとこんな主張を発見しました。↓
- TOEICはひたすら英単語を覚えればOK
- TOEICは単語力だけで乗り切れる
確かにTOEICにおいて、英単語を覚えることはとても重要です。
しかし、「TOEICはひたすら英単語を覚えればOK」というのは、はっきり言って間違ってます。
ということで今回は、TOEIC975点を取った私がTOEICの英単語学習について徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!

TOEICはひたすら英単語を覚えるだけ(単語力だけ)では攻略できない
冒頭で言ったように、TOEICはひたすら英単語を覚えるだけでは攻略できません。
というのは、TOEICのスコアを上げるためには、単語力を鍛えるだけでなく以下も大切になるからです。
- 英文法を勉強する
- 根本的なリスニング力・リーディング力を伸ばす
- パートごとに特化した対策をする
- 実践演習をして問題形式に慣れる
TOEIC対策において英単語を覚えることは必須
もちろん、TOEIC対策において英単語を覚えることは必須です。
英単語がわからなければ、英文は読めないし聞けません。
覚えている英単語の数が少なければ、英文法学習やリスニング・リーディング対策の効率もガタ落ちです。
また、「英単語をただ知っている」だけでは不十分です。
「英単語を見たら/聞いたら瞬時に意味がわかる」レベルまで定着させなければ英文を読んで理解するスピードが落ちて解答に時間がかかるので、スコアはなかなか伸びません。
「英単語を覚える」というのは、正直地道で退屈な作業です。
しかし、英単語を覚えることなしにTOEICのスコアを上げるのは不可能だと言っても過言ではありません。
TOEICのスコア別に必要な英単語数
TOEICのスコア別に必要な英単語数の目安は以下の通りです。
スコア | 必要英単語数 |
400点 | 3000語程度 |
500点 | 4000語程度 |
600点 | 5000語程度 |
700点 | 7000語程度 |
800点 | 8000語程度 |
900点 | 10000語以上 |
400点は3000語程度
400点を目指す場合、3000単語程度覚えればOKです。
また、400点を目指すべきに覚えるべき英単語は「中学・高校レベルの基本英単語」です。
中学・高校レベルの基本英単語は、TOEICに限らずどんな英文にも頻出です。
よって、基本英単語がわからなければ、世の中に存在するほとんどの英文が読めない/聞けません。
具体的に覚えるべき英単語の例を挙げると、以下の通りです。
- sell:売る
- usual:いつもの
- permit:許す
500点は4000語程度
500点を目指す場合は約4000単語覚えましょう。
500点以上を目指す場合は、「中学+高校レベルの基本英単語」に加えて「TOEIC特有の英単語」を覚えることが重要です。
TOEIC特有の英単語とは、たとえば以下のような英単語です。
- negotiate:交渉する
- highlight:強調する
- finalize:最終決定する
600点は5000語程度
TOEIC600点は就職活動・転職活動の際に履歴書に書ける最低ラインのスコアです。
TOEIC600点を取るには、約5000単語を覚えることが必要です。
TOEIC600点を目指すために覚えるべき英単語の例は以下の通りです。
- facility:施設
- committee:委員会
- profit:利益
700点は7000語程度
TOEIC700点は履歴書に書いて周囲と差別化して、就職活動・転職活動の選考をさらに有利に進められるスコアです。
TOEIC700点はTOEIC受験者にとって1つのハードルになっており、覚えるべき英単語の数は約7000単語です。
今までは100点上げるのに1000単語で十分でしたが、600点→700点に上げるには2000単語覚えることが必要になります。
700点を取るために覚えるべき英単語の例は以下の通りです。
- supervisor:上司
- complimentary:無料の
- install:設置する
800点は8000語程度
TOEIC800点は外資系企業など英語を日常的に活用する企業への就職活動・転職活動においても、周囲と引けを取らないスコアです。
TOEIC800点を取るには約8000単語覚えることが必要です。
TOEIC800点を取るために覚えるべき英単語の例は以下の通りです。
- voluntary:自主的な
- expertise:専門知識
- transit:輸送
900点は10000語程度
TOEIC900点ともなるとネイティブレベルです。
TOEIC900点を履歴書に書けば、就職活動・転職活動において英語力はトップ評価になるでしょう。
TOEIC900点を取るには約10000単語覚えることが必要です。
「TOEICの英文を読んで/聞いて、英単語の意味で悩むことがない」というレベルにまで上げましょう。
英単語を覚えていないことが原因のミスを繰り返してしまううちは、TOEIC900点は狙えません。
TOEIC900点を取るために必要な英単語の例は以下の通りです。
- carpool:相乗りする
- endorse:推薦する
- viable:実行可能な
TOEIC英単語の効率的な覚え方
ここからはTOEIC英単語の効率的な覚え方を解説します。
英単語・日本語の意味に限定して覚える
単語帳を開くと、英単語の例文や活用事例などが掲載されています。
もちろん、例文や活用事例もまとめて確認するのが理想です。
しかし、特に英単語力が低いうちは、例文や活用事例をまとめて確認するのはあまりおすすめしません。
まずは「英単語」と「意味」だけに限定して覚える方が、より多くの英単語をより少ない労力で覚えられます。
とにかく反復
「1日10単語を確実に覚える」というような英単語学習法を実践する方が一定数います。
この覚え方が間違っているわけではありませんが、効率的にはそれほど良くありません。
というのも、私たちは勉強した内容の74%を翌日には忘れてしまうからです。
つまり、1日10単語暗記したとしても、翌日覚えてるのはせいぜい2〜3単語です。
よって、英単語は毎日反復して覚えるのがおすすめです。
具体的には「1日5回100単語に目を通す×3日」というような覚え方をすることで、長期的に英単語を覚えられます。
問題演習でわからない英単語を調べてメモ帳にまとめる
問題演習していてわからない英単語をその都度調べて、メモ帳にまとめておくことも効果的な方法です。
わからない英単語をまとめたメモ帳は、いわば「あなただけの英単語帳」になります。
「あなただけの英単語帳」を使って英単語を復習すれば、抜け漏れなく盤石な英単語力が身につきます。
ただし、この方法は主に700点以上の方向けです。
700点未満の方は語彙力が根本的に低いので、この方法だとメモ帳にまとめる英単語の数が膨大になってしまうので注意しましょう。
音声を活用して耳で聞いて口に出して覚える
CDやアプリで音声を聞きながら、発声するのも効果的です。
視覚と聴覚を同時に刺激することで、英単語学習の効率は上がります。
TOEIC対策向け英単語帳の選び方
TOEICの英単語帳を選ぶときは以下の3点に注目しましょう。
- 目標スコア
- 分厚すぎない(持ち運ぶことを考えている場合)
- いろんな意味を掲載せず「TOEICに出る意味」に絞って掲載している
①について、レベルが高すぎる英単語帳をつかうと挫折します。
逆にレベルが低すぎる英単語帳だと、ほとんどの英単語を覚えているので学べることが少ないです。
また③について、基本的に英単語には複数の意味があります。
複数の意味を全て覚えるのが理想ですが、実際にはそれはかなり大変です。
TOEIC英単語帳の中には、TOEICに出る意味に絞って掲載しているモノもあります。
よって、複数の意味を覚えるのが苦手な方は、そのような英単語帳を選ぶのがおすすめです。
TOEICのおすすめ英単語帳
さて、ここからはTOEICのおすすめ英単語帳を厳選して紹介します!
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC500点〜600点を取るのに必要な英単語が1000語掲載されているTOEIC単語帳です。
TOEICに出てきそうなフレーズ・例文が載っており「英単語が実際にどのような場面で使われるのか」を確認しながら覚えられます。
また、TOEIC・英語初心者が覚えやすいように、英単語が難易度順に並んでいるのもポイントです。
銀のフレーズは、TOEIC対策を始めたばかりの方におすすめの単語帳です。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている単語帳です。
銀のフレーズの姉妹単語帳ですね。
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
金のフレーズは、銀のフレーズの英単語を9割以上覚えられている方におすすめの単語帳です。
TOEIC 上級単語特急 黒のフレーズ
「黒のフレーズ」はTOEIC800点以上を狙う中級者〜上級者向けの英単語帳です。
各ページに以下のようにランク分けされた英単語が掲載されています。
- Aランク:600〜800点レベルの「やや難」単語
- Bランク: 800点から900点レベルの「難」単語
- Cランク: 900点から950点レベルの「超難」単語
- Sランク: 950点から990点レベル「鬼難」単語
黒のフレーズは、普通の英単語帳ではカバーできない「頻出ではないがときどき登場し、解答に関わる英単語」を覚えるのに使います。
このような英単語は、普通文脈から推測することになります。
しかし、推測には時間がかかりますし、時間をかけたとしても正しく推測できるとは限りません。
黒のフレーズを使うことで、推測する必要がなくなるので、読解スピード・正答率が向上します。
TOEICスコアを最短で伸ばすコツ
さて、ここからはTOEICのスコアを最短で伸ばすために特に意識してほしいポイントを紹介します。
定期的にスコア診断する
TOEICはスコアによりやるべき勉強法が大きく異なります。
よって、スコアを定期的に測定して「今自分がやるべき勉強を把握すること」がとても重要です。
スコアを測定する1つの方法は「TOEICの公式問題集を2時間かけて通しで解く」です。
そこで、おすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
「自分のスコアを把握する」という作業をサボってしまうと、闇雲に勉強することになります。
TOEICは闇雲に勉強して攻略できるほど甘くありません。
ですので、今の自分のスコアがわからない方は今すぐ「Santaアルク」で自分のスコアを診断してください。
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勉強の質にとことんこだわる
「勉強の成果=勉強の質×勉強の量」です。どれだけ勉強しても、その質が低ければスコアは伸びません。
イングルートでは、勉強の質を上げる方法をたくさん発信しています。
まとめ
TOEICにおいて英単語を覚えることは必須です。
しかし、「TOEICはひたすら単語を覚えればOK」「単語力だけでTOEICは攻略できる」というのはウソです。
英文法を勉強したり、リスニング力・リーディング力を伸ばしたり、実践演習をしたりと、単語暗記以外にもやるべきことはいろいろあります。
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