今回はTOEIC550点から700点に上げる方法を徹底解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
TOEIC550点のレベル
TOEIC550点は全体の上位64%です。
基本的な英語力は身についているものの、TOEICの対策はまだ不十分なTOEIC初級者のレベルです。
TOEIC550点のレベルを解説
TOEIC700点のレベル
TOEIC700点は全体の上位33%です。
TOEIC700点なら、一般よりはるかに英語ができると言えます。
履歴書に記載して英語力をアピールすることで、ほかの候補者と差別化できるので、就職活動や転職活動を有利に進められるでしょう。
さらに、以下の画像から昇進・昇格や海外出張・海外赴任の評価では、TOEIC500〜600点以上が基準になっていることがわかります。
よって、TOEIC700点以上取れれば、仕事の幅が広がるでしょう。
(英語活用実態調査2019より引用)
TOEIC700点のレベルを解説
TOEIC550点から700点に上げる勉強法
TOEIC550点は英語の基礎がある程度身についています。
そのため、700点に上げるのはそう難しいことではありません。
以下のように勉強を進めていきましょう。
- TOEICについて知る
- TOEIC特有の英単語を覚える
- 英文法を勉強する
- 毎日英語を聞く
- ディクテーションする
- シャドーイングする
- Part5の文法問題をスピード重視で解く
- スラッシュリーディングする
- 実践演習する
TOEICについて知る
TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。
Part1 | 写真描写問題 |
Part2 | 応答問題 |
Part3 | 会話問題 |
Part4 | 説明文問題 |
Part5 | 短文穴埋め問題 |
Part6 | 長文穴埋め問題 |
Part7 | 長文読解問題 |
それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。
まずはその違いを知りましょう。
「TOEIC全パート攻略法+テクニック」で詳しく解説しているので、必ずご覧ください。
TOEIC特有の英単語を覚える
TOEICには大学受験等とは異なる「TOEIC特有の英単語」が多数登場します。
TOEIC特有の英単語を覚えるには、「TOEIC特化の英単語帳」を使うのが効果的です。
おすすめのTOEIC特化英単語帳は「銀のフレーズ」と「金のフレーズ」です。
英単語を覚えるコツは4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。
英文法を勉強する
現状TOEIC550点の方は、英文法の理解度が低いです。
英文法の理解度が低いと、リスニングでは聞き取りの精度が落ちるので、正答率も落ちます。
また、リーディングでは読解の精度とスピードが落ちるので、正答率が落ち、解ける問題の数が減るので、全体のスコアがグッと下がります。
また、Part5には文法問題が多数出題されます。
700点を取るには、文法問題でしっかり点数を稼げるようになることが重要です。
英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
」を利用するのが圧倒的におすすめです。
その理由は3つあります。
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スラッシュリーディングする
TOEIC550点の方は、「返り読み」する癖があります。
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
英文を返り読みしないで前から理解できるようにするために、スラッシュリーディングをしましょう。
スラッシュリーディングというのは意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
ですが、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを入れずとも英文を前から理解できるようになります。
ディクテーション
ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。
- リスニング音声のスピードについていけるようになる
- 音の連結を判別できるようになる
という効果があります。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
教材には、オーバーラッピングと同様に、TOEIC公式問題集のPart1・2の問題を使うのがおすすめ。
慣れてきたら、より難易度の高いPart3・4の問題を使いましょう。
シャドーイングする
相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。
- 音声認識
- 意味理解
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。
意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。
しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。
つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。
そこで、音声認識を自然とできるようになるために効果的なリスニング練習法がシャドーイングです。
シャドーイングは以下の手順で進めます。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
Part5の文法問題をスピード重視で解く
さて、ここからはリーディング対策です。
まず、リーディングで最も安定して点数を取れるのはPart5の文法問題です。
よって、まずはPart5の問題をしっかり解けるようにしましょう。
具体的な勉強法としては、とにかく問題を解いてください。
問題を解いて、問題のパターンを覚えてしまいましょう。
そして、慣れてきたらスピードを意識してください。
1問あたり15秒〜20秒以内に解けるようになれば、TOEIC700点にグッと近づきます。
おすすめの文法問題集は「TOEIC文法問題でる1000問」です。
実践演習する
TOEICは形式が特殊な試験です。
また、試験時間が合計約120分と長いです。
よって、実践演習を通じて
- 形式に慣れること
- 時間配分の感覚を身につけること
- 120分間集中する体力を身につけること
が重要です。
実践演習には、公式問題集を使いましょう。
最初は解答時間を気にする必要はありません。
ゆっくりと時間をかけて、辞書を用いながら問題を解いてみてください。
TOEIC700点を取るためにリスニング・リーディングの目標スコア
TOEIC700点を取るための目標スコアは以下です。
- リスニング:375点
- リーディング:325点
素点に直すと、以下のようになります。
- リスニング:76〜80点
- リーディング:71〜76点
TOEIC550点から700点に短期間でスコアを上げるコツ
短期間でTOEICのスコアを550点から700点に上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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Santaアルク
TOEIC550点から700点に上げるのにおすすめの参考書・教材
ここからは、TOEIC550点から700点に上げるためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月で975点取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
など、「これさえ読めばTOEICのことがバッチリ理解できる!」と自信を持って言えるほど内容が充実しています。
さらに、英単語帳やTOEIC英文法解説pdf、リーディングセクションPart5の文法問題集なんかも付いています。
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC500点〜600点を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
TOEICに出てきそうなフレーズ・例文が載っており「英単語が実際にどのような場面で使われるのか」を確認しながら覚えられます。
また、TOEIC・英語初心者が覚えやすいよう、英単語が難易度順に並んでいるのもポイントです。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使ってほしい問題集です。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC550点から700点に上げるために使うべき学習ツール・アプリ
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれる学習ツールを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
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TOEIC550点から700点に上げるのに必要な勉強時間
TOEIC550点から700点に上げるのに必要な勉強時間は、約250〜350時間です。
1日3時間勉強できれば4〜5ヶ月ほどで達成できるでしょう。
ただし、これはあくまで目安です。
今回解説した勉強法を丁寧に実践できれば、これよりはるかに短い時間で700点に到達できるでしょう。
まとめ
TOEIC550点から700点に上げる勉強法を解説しました。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック)」でTOEICについて知る
- TOEIC特有の英単語を覚える
- 英文法を勉強する
- スラッシュリーディング
- ディクテーション
- シャドーイング
- Part5の文法問題をスピード重視で解く
- 実践演習する