TOEICノー勉の平均点と即効性のあるコツを975点が紹介

toeic ノー勉 平均 コツ 600

TOEIC L&Rは、2時間でリスニング・リーディングそれぞれ100問を解くテストです。スコアは10点〜990点で評価されます。

 

この記事を見てくれている方は、そんなTOEICに申し込んだけれども「ノー勉でやばい!」と感じているのではないでしょうか。

はっきり言ってしまうと、完全ノー勉でTOEICに挑むと9割以上の方が惨敗します。

テン
もちろん僕もTOEIC本番ではありませんが、ノー勉で「公式のTOEIC問題集」を解いた時は惨敗で、スコアは約400点でした。まともに解けるのは「大学受験で英語が凄まじく得意」という方だけです。

 

しかし、少しだけでもTOEICのために時間を割いてあげるだけで驚くほど結果は変わってきます。

ということで今回は、TOEICノー勉の方向けに、即効性のあるコツを紹介します。

テン
これから解説するコツを実践するだけでも、+30点〜+50点くらいは可能だと思います。「もう本当にTOEICについて何も知らない。」という方なら、+100点くらいにもなるかもしれません。

 

この記事を読めば、ノー勉からでも最大限高いスコアを取る秘訣がわかります。

  • 大学・会社でTOEICを受けさせられた
  • 勢いでTOEICに申し込んだけど勉強してない
  • 少しでも良いスコアを取りたい

という方はぜひ参考にしてください!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
筆者のTOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

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TOEICノー勉受験者の平均点

まずはTOEICノー勉受験者の平均点を見ていきたいと思うんですが、実際に「ノー勉受験者の平均点のデータ」があるわけではありません。

 

そこで今回は、「ノー勉受験者の平均点のデータ」に近いと思われる「TOEIC IPテスト」の「大学1年生」の平均点を代替データとして用います。

「なぜこのデータが『ノー勉受験者の平均点のデータに近いか』ということを簡単に説明します。

①TOEIC IPテスト
TOEICには「公開テスト」「IPテスト」という2つの試験方式があります。簡単に言えば公開テストは個別申込、IPテストは大学・企業での団体申込です。IPテストは「大学・会社で受けさせられた」「受験料が安いから勢いで申し込んだ」という受験者が多く、自発的に申し込む公開テストの受験者と比較して、TOEIC対策をそれほど行わない傾向にあります。よって、「ノー勉受験者のデータ」に近いのは「IPテストのデータ」です。

②大学1年生
TOEIC IPテストの受験者は約100万人です。このうち、大学生が約47万人、そして大学1年生が約26万人です。つまり、大学1年生の割合が他と比較して異常に高いです。その理由は「大学で強制的に受けさせられている1年生が多いから」と推測できます。強制的に受けさせられる場合、普通は勉強しませんよね(僕なら勉強しません)。よって、TOEIC IPテストを受ける大学1年生は「ノー勉」で受けている方が多いと予想しました。

さて、ちょっと長くなりましたが、「ノー勉受験者の平均点」≒「TOEIC IPテストの大学1年生の平均点」は「454点」です。

テン
高いと思いましたか?低いと思いましたか?僕がノー勉で公式のTOEIC問題集を解いた時のスコアは約400点なので、僕的には結構高いなという印象です。

 

ちなみに、一般的に就活や転職の際に使えるスコアは「TOEIC600点以上」です。

「ノー勉受験者の平均点」≒「TOEIC IPテストの大学1年生」=「454点」は、600点より146点低いです。

テン
TOEIC454点だと、就活や転職では使えませんね。履歴書に記載することはできますが、「全然英語ができない」と逆効果になる可能性が高いです。

TOEICノー勉から最大限スコアを伸ばすコツ【即効性アリ】

さて、ここからはTOEICノー勉から最大限スコアを伸ばすコツを伝授します!

TOEICの問題形式を知る

問題形式を知らない状態で問題を解くのと、問題形式を知った状態で問題を解くのとでは、結果が段違いに変わってきます。

テン
冗談抜きで、問題形式を知るだけで50点〜100点アップすることはザラにあります。

 

まず、TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。

Part1写真描写問題:6問
1枚の写真に関する4つの短い説明文が流れる。4つの写真の状況を最もよく描写している選択肢を選ぶ。
Part2応答問題:25問
1つの質問または文章とそれに対する3つの応答候補が流れる。3つの中から設問に対して最もふさわしい答えを選ぶ。
Part3会話問題:39問
2〜3人による会話が流れる。会話を聞いて問題用紙に印刷されている設問を解く。各会話に設問は3つ。設問の選択肢は4つ。図表が付いている問題もある。
Part4説明文問題:30問
アナウンスのようなミニトークが流れる。会話を聞いて問題用紙に印刷されている設問を解く。各トークに設問は3つ。設問の選択肢は4つ。図表が付いている問題もある。
Part5短文穴埋め問題:30問
不完全な文章を完成させるために、4つの選択肢から最も適当なものを選ぶ。
Part6長文穴埋め問題:16問
不完全な文章を完成させるために、4つの選択肢の中から最も適当なものを選ぶ。各長文には設問が4問ずつある。
Part7長文読解問題:54問
いろいろな文書が印刷されている。設問について、4つの選択肢からら最も適当なものを選ぶ。各文書には設問が2〜5問ある。

リスニングの試験時間は約45分間、リーディングの試験時間は75分間です。

問題数はそれぞれ100問で合計200問。スコアはそれぞれ5〜495点で評価されます。

テン
なお、リスニングは全て1回読みです。

 

そしてここからが特に重要なんですが、Partごとに難易度が大きく異なります。

  • 易しい:Part1・2・5
  • 普通:Part3・4・6
  • 難しい:Part7

現在のレベルにもよりますが、ノー勉の場合は基本的にPart1・2・5が満足に解ければ上出来です。

そして、Part3・4・6が順調に解けたらすごいです。

 

Part7については、文章自体の難易度は高くないモノもありますが、試験時間がとても厳しいです。

「基本的には解き終わらない」ということを理解しておきましょう。(解き終わるのはTOEIC900点以上の方くらいです…)

テン
このPartごとの難易度感を意識しながら問題を解きましょう。Part3・4・6・7は解けなくても、それほど落ち込まなくてOKです。みんなあんまり解けないからです。

Part2は疑問詞を徹底的に聞き取る

Part2は以下のように問題が出題されます。

  1. 短い英文が流れる
  2. ①に対する応答の選択肢A、B、Cが流れる
  3. 最も適当なものを選択する

このうち、①では疑問文が流れます。

テン
たまに平叙文(疑問文ではない普通の文)が流れますが、問題数的には少ないですし、何より解くのが難しいので「ノー勉」の場合は無視しましょう。

 

疑問文の中で、特に多いのが以下のような疑問詞を使った疑問文です。

  • Who(誰)
  • Whose(誰の)
  • When(いつ)
  • What(何を)
  • Which(どの)
  • Where(どこ)
  • Why(なぜ)
  • How(どのようにして)

疑問詞を聞き取ることができれば、それに対する適切な応答も自ずと見えてきます。

 

たとえば「When」から始まる疑問文に対する適切な応答は「時間を答える応答」ですよね。

Whenと聞かれているのに「At that park」(あの公園で)みたいな応答はおかしいです。

テン
もちろん例外もあります。”When will the party start?”という疑問文に対して、”Please ask him”という応答が正解になるような場合です。このような「間接的な応答」はノー勉だと解くのが非常に難しいので諦めましょう。

 

このルールがわかっていれば、6問くらいは正答できるはずです。そして6問正答できれば30点くらいアップします。

Part3・4は設問を先読みする

Part3・4では、設問が問題用紙に印刷されています。

その設問を、音声が流れる前に先読みしましょう。

テン
音声と音声の間には休憩時間があります。また、Part3・4の最初には「direction」という問題形式を説明する音声が流れますが、上で解説した問題形式を知っていれば聞かなくて構いません。よって、休憩時間やdirectionの時間を使えば設問を先読みできます。

 

設問の先読みをするべき理由は3つあります。

  1. 聞き取りに集中するため
  2. 会話の内容をあらかじめ予測するため
  3. 集中して聞くべき箇所を把握するため

①聞き取りに集中するため

聞き取りながら設問を読んでしまうと、脳のメモリーが分散するので聞き取りの精度、設問を読む精度がともに落ちます。

その結果、問題が解けなくなります。

テン
よって、音声が流れるまでに設問を先読みすることで、聞き取りの作業と設問を読む作業を分離して、聞き取りに集中できるようになることが重要です。

②会話の内容をあらかじめ予測するため

たとえば、What was recently built?というような設問があったとします。

この設問を事前に確認しておけば、「会話の中で何か建築物に関する情報が登場するんだな」ということを予測できます。

テン
このように会話の内容を予測するのとしないのとでは、聞き取りの難易度が大きく異なってきます。

③集中して聞くべき箇所を把握するため

たとえば先ほどの設問、What was recently built?を事前に確認して「建物に関する情報が登場する」と予測できた場合、建物に関する単語やフレーズを聞き取れれば、他の部分を多少聞き逃したとしても問題は解けます。

逆に、もし設問を読んでいなければ、どの部分に集中するべきかわからないので、全ての英文を集中して聞かなければなりません。

テン
しかし、全て正確に聞き取るというのは非常に難しいので、正答数が安定しなくなります。

 

以上、「聞き取りに集中する」「会話の内容をあらかじめ予測する」「集中して聞くべき箇所を把握する」という3つの理由から、設問の先読みはPart3・4で必須です。

ただし、音声が流れ始めたら途中だとしても先読みは中断してください。

テン
なお、Part3・4の後半には図表が出てくる問題も登場します。図表が出てくる問題の場合は、設問と合わせて図表も先に確認することが大切です。

Part3・4は聞こえた単語が含まれる選択肢をマークする

たとえば音声の中で”contract”という単語が登場したとしましょう。

そしてこんな設問があるとします。

What are the speakers mainly talking about?
(A) A contract
(B) A meeting
(C) A party
(D) A reservation

この場合、音声の中に登場したcontractが含まれている選択肢Aが正答になる可能性が高いです。

もちろん100%とは言い切れませんが、たとえ音声の内容が理解できなかったとしても、断片的に聞こえた単語が含まれている選択肢を選んでおけば、高い確率で正答できます。

テン
まさに裏技ですね。

リーディングは塗り絵をする

リーディングの試験時間は75分間です。「そんなにあるの?余裕じゃん」と思うかもしれませんが、全くそんなことはありません。

素の英語力にもよりますが、リーディングの後半20問〜30問くらいは解き残す方が多いです。

テン
解き終える可能性があるのは、TOEIC900点以上のハイスコアの方だけです。

 

しかし、マークもしないで解き残すのは勿体無いです。

TOEICリーディングは4択なので、ランダムにマークしたとしても単純計算1/4で正答になるからです。

 

たとえば解き残した問題数が20問だとしても、ランダムにマークすれば正答数を5問増やせます。

5問も正答数が増えれば、スコアは25点くらい伸びます。

テン
試験終了2〜3分前になったら、残っている問題をテキトーにマークしましょう。ちなみに、この作業を「塗り絵」と言います。

わからない問題をすぐに捨てる

わからない問題に固執してしまうと、リスニングでは次の問題の音声を聞き逃してしまったり、先読みする時間がなくなったりします。

その結果、わからない問題を捨てていれば1問ミスで済んだものが、3問、4問、5問とドミノ倒しのようにミスが増えていきます。

 

また、リーディングでは後半の問題を解く時間がなくなります。

後半にも簡単な問題はありますが、その問題を解く機会を失うのでスコアが伸びきりません。

テン
よって、わからない問題はさっさと捨てちゃいましょう。ランダムにマークしても1/4で当たります。また、1問くらいミスしても5〜10点くらいしかスコアは下がりません。

TOEICノー勉だとやはり限界がある

ここまで解説してきたコツを実践していただければ、ノー勉からでも最大限スコアを伸ばせます。

ただ、ノー勉だとやはり限界があります。

 

よって、今後TOEICを受けていくなら、しっかり勉強してから臨みましょう。

テン
せっかく受験料を支払っているんですから、勉強しないで受けるのはもったいないです。

 

TOEICは

  • 就活・転職
  • 昇進・昇格
  • 海外赴任・海外出張

など、さまざまな場面で活用されます。

よって、TOEICで一定以上のスコアを取るメリットは非常に大きいです。

 

実際、dodaが行った調査(以下表)によると、700点以上から平均年収のアップが明確に傾向として表れています。

TOEICスコア平均年収
スコアなし379万円
300点未満374万円
300点台419万円
400点台434万円
500点台437万円
600点台436万円
700点台459万円
800点台487万円
900点台534万円
テン
なので、TOEICはしっかり勉強するのがおすすめです。

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まとめ

「ノー勉受験者の平均点」≒「TOEIC IPテストの大学1年生の平均点」は「454点」です。

ノー勉から最大限のスコアを伸ばすコツは6つあります。

  1. TOEICの問題形式を知る
  2. Part2は疑問詞を徹底的に聞き取る
  3. Part3・4は設問を先読みする
  4. Part3・4は聞こえた単語が含まれる選択肢をマークする
  5. リーディングは塗り絵をする
  6. わからない問題はすぐに捨てる
テン
特に実践難易度が低いのは、①・④・⑤です。①・④・⑤だけでも実践してください。(ちなみに、⑥は意外と難しいです。わからない問題を捨てるのはかなり勇気がいります。)

 

参考資料

IIBC「TOEIC DATA&ANALYSIS

doda「TOEICスコアが高いほど年収は高い!スコア別平均年収と転職成功アドバイス

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