「英語初心者でこれからTOEICの勉強を始めるけど、まず何から勉強すべきかわからない」と悩む方は多いのではないでしょうか。
そのうえ、参考書やアプリなどの学習ツールが豊富にあるので、ますます何をやるべきかわからなくなりますよね。
答えを申し上げますと、英語初心者がTOEIC対策をこれから始めるなら、まず「中学英語」をしっかり理解することが大切です。
ただし、中学高校で英語をしっかり勉強してきたなど、「中学英語はもう理解できている」という自信がある場合は、中学英語を必ずしもやり直す必要はありません。
以下の記事を参考に、本格的なTOEIC対策を始めましょう。
今回はTOEIC600点のレベルと、600点以上を取るための勉強法を解説します。また、600点を取るために必要な勉強時間の目安も解説します。 TOEIC600点のレベルが知りたい TOEIC600点を取るための勉強法[…]
ということで今回は、「TOEIC対策で中学英語を勉強すべき理由」と「効率的に中学英語を勉強する方法/おすすめ参考書・学習ツール」を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
そもそもTOEIC受験にはどれくらいの英語力が必要なのか
TOEICを受けたことがない場合、そもそもTOEICではどれくらいの英語力が求められているのかわかりませんよね。
結論を先に言うと、「TOEICを受験するのにどれくらいの英語力が必要なのか」という明確な基準はありません。
というのも、TOEICには合否の概念がありません。
TOEICは、今の自分の英語力を10点〜990点満点の「スコア」で示す試験なんです。
英語が全くできない方も、英語がものすごくできる方も、みんな同じ試験を受けます。
そして、「何点取れたか」を受験者全体と相対的に評価して、スコアが決まります。
また、どんなスコアだとしても、履歴書等に記載することは可能です。
一方で、TOEICと同様に認知度の高い「英検」では級により必要な英語力が目安として示されており、試験結果は合否で表されます。
級ごとに問題の難易度が異なる(級が上がれば難しくなる)ので、たとえば英語が全くできない方が最高級の英検1級を受けても何がなんだかわからないまま「不合格」となります。
ただし、就職活動や転職活動などでTOEICスコアを英語力の証明として活用する場合は、それなりの点数が必要になります。
目安は「600点以上」です。600点あれば「平均以上に英語ができる」というアピールになります。
よって、TOEICの学習をこれから始める方は、まずは600点を目標に据えるのが一般的です。
TOEIC対策で中学英語を勉強すべき理由
さて、600点が1つの基準になることは前述の通りですが、英語をあまりできない方が600点を取るのは簡単ではありません。
ましてや、中学英語の理解が浅い場合はなおさらです。
ということで、ここからはTOEIC対策で中学英語を勉強すべき理由を解説します!
「なぜビジネス英語の試験であるTOEIC対策で中学英語を勉強すべきなの?」と疑問に思っている方はぜひ参考にしてください
中学英語は英語の基礎だから
中学で習う英単語や英文法の知識は英語の基礎です。
つまり、どんな英文にも、中学範囲の英単語・英文法が登場します。
よって、中学英語がわからなければ、どんなに簡単な英文でも読めないし、リスニングもできません。
基本問題で確実に正解することがTOEICスコアアップのために重要だから
前述のように、TOEICは受験者全員が同じ問題を受けて、相対評価でスコアが決まります。
英語力を正確に測るために、簡単な問題から難しい問題まで、幅広い難易度の問題が登場します。
TOEICで安定してスコアを伸ばすためには、まず簡単な問題で確実に正解できるようになることが重要です。
簡単な問題を正解できるようになるためには、やはり中学英語を深く理解することが大切です。
応用範囲を理解するために中学英語は必須だから
また、中学英語は英語の基礎、つまり土台となるわけです。
よって、しっかり中学英語を理解できていれば、本格的にTOEIC対策を始めてから勉強するレベルの高い内容でもスムーズに理解できます。
中学英語は英語初心者でもとっつきやすいから
最後に、中学英語は高校英語やTOEIC英語と比較すると、シンプルなので理解しやすいです。
よって、英語初心者やしばらく英語から離れていた方でも、とっつきやすいでしょう。
もしいきなりTOEICの難しい英語から勉強してしまうと、わからないことが多すぎて挫折してしまう可能性が高いです。
まずは簡単な中学英語から勉強してひとつひとつ理解していくことで、「自分でも英語ができるようになるんだ」という自信につながります。
中学英語を理解したらTOEICで何点取れるのか
では、中学英語をマスターしてすぐにTOEICを受けた場合のスコアはどれくらいになるのでしょうか。
これは得意/不得意や過去の学習経験などにもよりますが、中学英語マスター=英検3級(中学卒業程度)とすると、TOEICのスコアは400〜500点くらいになるでしょう。
ただし、中学英語をマスターしてTOEICで400点以上を取れるなら、600点に上げるのは簡単です。
英語の基礎が身についているので、しっかり順序立てて勉強すれば600点にはすぐに到達できます。
ちなみに、スコアチェックするなら「Santaアルク」というアプリがおすすめです。
無料で使えますし、たった12問解くだけで短時間でTOEICスコアを測れます。
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【TOEIC】中学英語の勉強法
さて、ここからは中学英語の効率的な勉強法を解説します!
基礎を固める
まずは英語の基礎である単語と文法を勉強しましょう。
単語と文法がわからなければ英文は読めないし聞けません。
毎日英語を読む
英単語と英文法の勉強がある程度進んできたら、実際に英語を読んでみましょう。
毎日英語を読む習慣を身につけることで、英語を読むことに対する抵抗感が徐々に薄れていくうえ、読む体力・集中力が身につきます。
ただし、いきなり難易度の高い英文を読もうとするのはやめましょう。わからない英単語や文法事項が多すぎて挫折する可能性があります。
また、最初は辞書やインターネットでわからない英単語や英文法を調べながら、じっくりゆっくり英文を読むようにしましょう。
この作業を通じて知識の抜け漏れを埋めることができるので、中学英語をより深くから理解できるようになります。
スラッシュリーディング
最後に、「返り読み」対策に効果的な「スラッシュリーディング」という練習法を紹介しておきます。
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
スラッシュリーディングは意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法で、例えば以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
ですが、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを書き込まなくても、英語を前から理解できるようになります。
【TOEIC】中学英語を勉強するのにおすすめの参考書・学習ツール
さて、ここからは中学英語を勉強するのにおすすめの参考書・教材・学習ツールを紹介します!
ターゲット中学英単語1800
どんな英文にも頻出の中学英単語を「英文に出る順」で覚えられる英単語帳です。
前から順番に覚えるだけで、どんどん英文を読む/聞く力が身につきます。
大岩のいちばんはじめの英文法
中学レベルの基礎から英文法を勉強できる参考書です。これ1冊あれば、TOEICに出る英文法の大部分はカバーできます。
問いかけや「〜だよね」というように会話するように解説が進んでいくので、まるで本物の授業を受けているかのような感覚でどんどん読み進められるのが魅力です。
また、大学受験用の参考書なので、TOEIC参考書より価格がリーズナブルなのもポイントです。
中学英語をマスターした後のTOEIC対策
中学英語をマスターした後の基本的なTOEIC対策の流れはこんな感じです。
- 語彙力を鍛える
- 英文法を勉強する
- オーバーラッピング
- ディクテーション
- 文法問題演習
- 実践演習
①・②は土台作り、③・④・⑥はリスニング対策、⑤・⑥はリーディング対策です。
①〜⑥までしっかりできれば、600点や700点くらいのスコアを取るのは難しくありません。
今回はTOEIC600点のレベルと、600点以上を取るための勉強法を解説します。また、600点を取るために必要な勉強時間の目安も解説します。 TOEIC600点のレベルが知りたい TOEIC600点を取るための勉強法[…]
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まとめ
TOEIC対策における中学英語の重要性や効率的な勉強法を解説しました。
中学英語は英語の基礎・土台となります。
中学英語ができなければ基本問題すら満足に解けませんし、TOEIC対策をしてもスコアは伸びていきません。
まずは中学英語をしっかり理解してから、本格的なTOEIC対策を行なっていきましょう。
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