今回はTOEIC250点のレベルと、300点以上のスコアを目指す勉強法・おすすめ参考書を解説します。
はっきり言って、TOEICで250点はやばいです。
しかし、順序立てて勉強を進めれば、着実にスコアはアップしていきます。
- TOEIC対策、何から始めれば良いのかわからない
- TOEIC250点からスコアを伸ばしたい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!(大学3年時取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
TOEIC250点のレベル|やばい
TOEIC250点は全体の下位1.0%
TOEIC公式が発表している「第345回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- 点数が295点未満の人は全体の下位3.0%
- 点数が245点未満の人は全体の下位1.0%
- 点数が195点未満の人は全体の下位0.2%
です。よって、250点だと100人中99位になるでしょう。
TOEIC250点は偏差値29
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは
- IPテスト(団体受験)で493点(2022年度)
- 公開テスト(個別受験)で608点(2022年度)
です。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
よって、TOEIC250点は偏差値およそ29です。(公開テストの平均スコアより算出)
TOEIC250点はリスニングで音声が全く聞き取れないレベル
TOEIC250点だと、リスニングのスコア目安はおよそ125点〜150点です。
上表から、正答率31〜35%でリスニングのスコアが125点〜150点になる可能性が高いことがわかります。
TOEICのリスニングセクションの選択肢は基本4択です。(Part2のみ3択)
よって、TOEIC250点だと、ランダムに選択肢を選んだ場合の点数と同じくらいのスコアだと考えられます。
TOEIC250点はリーディングで文章をほとんど読めないレベル
TOEIC250点だと、リーディングのスコア目安はおよそ100点〜125点です。
上表から、正答率31〜35%でリスニングのスコアが100点〜125点になる可能性が高いことがわかります。
簡単な問題ならなんとか正解できるかもしれませんが、長文問題や難問になると正答率がガクッと下がるはずです。
TOEIC250点は英語の基礎ができていない
TOEIC250点の方は、英語の基礎がほとんどできていない状態です。
中学レベルの英単語・英文法すら十分に理解できていません。
問題を読んでも「何を書いてあるのかわからない」と感じることがほとんどでしょう。
TOEIC250点は履歴書等に書くべきではない
TOEIC250点だと平均よりかなり低いスコアになります。
よって、就職活動や転職活動の際に履歴書に記載するべきではありません。
就職や転職で英語力をアピールしたいなら、最低でも600点以上は欲しいところです。
TOEIC250点だと昇進・昇格に関する評価で不利になる可能性がある
(英語活用実態調査2019より引用)
この画像から、昇進・昇格でTOEICスコアを要件・参考にしている企業は30%近くあり、500点以上のスコアが基準となっていることがわかります。
よって、TOIEC250点だと、所属する企業によっては昇進・昇格の際に不利になる場合があります。
TOEIC250点は英検4〜5級レベル
TOEICと英検は試験の形式が大きく異なるので単純に比較することはできませんが、
TOEIC250点は「英検4〜5級」に相当すると言われています。
TOEIC250点からでもスコアは上がる
ここまでTOEIC250点のレベルを解説してきました。
「こんなに低いの…」とショックを受けたかもしれません。
しかし、悲観する必要はありません。
冒頭でも言いましたが、順序立てて勉強すれば、着実にスコアは伸ばせます。
TOEIC250点からスコアを伸ばす勉強法
TOEIC250点の方は、以下のように勉強を進めていきましょう。
- TOEICについて知る
- 英単語を覚える
- 英文法を勉強する
- 毎日英語を聞く
- オーバーラッピングする
- 毎日英語を読む
- TOEICの問題を解いてみる
TOEICについて知る
TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。
Part1 | 写真描写問題 |
Part2 | 応答問題 |
Part3 | 会話問題 |
Part4 | 説明文問題 |
Part5 | 短文穴埋め問題 |
Part6 | 長文穴埋め問題 |
Part7 | 長文読解問題 |
それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。
まずはその違いを知りましょう。
「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」で詳しく解説しているので、必ずご覧ください。
英単語を覚える
英単語は英語の基礎です。
英単語がわからなければ、英文は読めませんし、聞き取ることもできません。
TOEIC250点の方は、まずは中学レベルの英単語をしっかり覚えていきましょう。
また、英単語を覚えるコツが4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これだけで英単語の暗記効率はグッと向上するので、ぜひ実践してください。
英文法を勉強する
英単語だけわかっても、文章を正しく読むことはできません。
文章を正しく読むためには、英文法の知識が必要です。
英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
」を利用するのが圧倒的におすすめです。
その理由は4つあります。
- TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
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毎日英語を聞く
TOEIC250点だと、「英語を聞く」ことに対して抵抗感を持っているはずです。
その抵抗感を無くすために、毎日英語を聞くことを習慣づけましょう。
おすすめのリスニング教材はYouTubeです。
YouTubeで「リスニング 聞き流し」と検索すれば、簡単なモノから難しいモノまで、さまざまなレベルのリスニング音声が出てきます。
いろいろ視聴してみて「これならストレスなく聞けそうだ」と感じた教材を選びましょう。
オーバーラッピングする
オーバーラッピングは、スクリプト(音声の書き起こし)を見ながら音声を流し、音声に重ねるように発音する練習法です。
- リスニング音声のスピードに慣れる
- 英語の音を判別できるようになる
といった効果があります。
オーバーラッピングの手順は以下です。
- リスニング教材・素材を選ぶ
- 一度全文を聞いてみる
- スクリプトを確認する
- 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
- スクリプトを見ながら音声と同時に発声する
リスニング教材は難しすぎないモノを選びましょう。
おすすめの教材はTOEIC公式問題集のPart1・2、慣れてきたらPart3やPart4の長文でオーバーラッピングしていきましょう。
毎日英語を読む
TOEIC250点だと、「英語を読む」ことに対しても抵抗感を持っているはずです。
その抵抗感を無くすために、毎日英語を読むことを習慣づけましょう。
おすすめのリーディング教材は、TOEIC公式問題集のPart6です。
TOEICの問題を解いてみる
TOEICは形式が特殊な試験です。
そのため、問題を解いて形式に慣れることがスコアアップのために重要です。
問題演習には、上で紹介した公式問題集を使いましょう。
「公式」とついているだけあって、本番の難易度・形式に最も近い問題が掲載されています。
最初は解答時間を気にする必要はありません。
ゆっくりと時間をかけて、辞書を用いながら問題を解いてみてください。
TOEIC250点から短期間でスコアを伸ばすコツ
短期間でスコアを伸ばすために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、先ほど紹介したスタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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TOEIC250点におすすめの参考書/教材
ここからはTOEIC250点の方におすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月で975点取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5文法問題集
- スコアがぐんぐん伸びるTOEIC勉強ルーティン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
とはいえ「知らない人が監修した教材はちょっと不安」と感じる方もいるかもしれません。
ということで、ここからは市販のおすすめ参考書・教材も紹介しますね。
中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本
名前の通り、中学レベルの英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
1000語を1ヶ月で暗記する具体的な暗記スケジュールがついています。
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC500点〜600点を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
TOEICに出てきそうなフレーズ・例文が載っており「英単語が実際にどのような場面で使われるのか」を確認しながら覚えられます。
また、TOEIC・英語初心者が覚えやすいよう、英単語が難易度順に並んでいるのもポイントです。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC250点が使うべきTOEIC学習ツール
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるツールを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
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SantaアルクはTOEIC対策をするなら必須級のアプリです。
Santaアルクがおすすめな理由は3つあります。
- 無料のレベルテストでスコアを診断できる
- AIがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してくれる
- 無料プランでも講義・模試(30問)を受けられる
特に注目してほしいのが「①無料のレベルテストでスコアを診断できる」ことです。
たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができるので、定期的に自分のスコアを把握するのに非常に役立ちます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
Santaアルクは、TOEICの勉強をするなら必ず使いたいアプリです。
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スタディサプリENGLISH TOEICテスト対策
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目標スコア別の勉強法と目安の勉強時間
最後に、250点から目標とするスコアに上げるための勉強法と目安の勉強時間を解説します。
250点から400点
250点から400点に上げるためには、今回勉強した勉強法を素直に実践することが重要です。
それだけで400点には到達できます。
勉強時間は人により大きく異なります。
中学高校で英語をしっかり勉強してきた方なら、50〜100時間もかからないでしょう。
英語をほとんど勉強したことがない方だと、200〜400時間ほどかかるかもしれません。
250点から500点
250点から500点に上げるためには、今回勉強した勉強法を実践するとともに、リスニングを本格的に対策しましょう。
具体的には、今回解説したオーバーラッピングを重点的に練習してください。
250点から500点にスコアを伸ばすための勉強時間は以下です。(あくまで目安)
- 中学高校で英語をしっかり勉強してきた方:100〜200時間ほど
- 英語をほとんど勉強したことがない方:400時間以上
250点から600点
600点は就職活動や転職活動で履歴書に記載して英語力をアピールできる点数です。
昇格・昇進・海外赴任の条件となっている場合もあり、TOEIC受験者が最初に目指すゴールのスコアとも言えます。
250点から600点に上げるためには、今まで紹介してきた勉強法に加えて、以下を実践しましょう。
- さらに英単語を覚える|「金のフレーズ」がおすすめ
- Part5の文法問題を解く|「文法問題でる1000問」がおすすめ
- ディクテーション
- 実践演習を繰り返す
250点から600点にスコアを伸ばすための勉強時間は以下です。(あくまで目安)
- 中学高校で英語をしっかり勉強してきた方:300〜400時間ほど
- 英語をほとんど勉強したことがない方:600時間以上
250点から800点
800点は就職活動や転職活動で英語力を高く評価されるスコアです。
外資系企業など、国際系の企業・業界・業種にも応募できるでしょう。
250点から800点には、今までの勉強法に加えて、以下を実践しましょう。
- シャドーイング
- 実践演習を繰り返し復習をしっかり行う
250点から800点にスコアを伸ばすための勉強時間は以下です。(あくまで目安)
- 中学高校で英語をしっかり勉強してきた方:600〜800時間ほど
- 英語をほとんど勉強したことがない方:1000時間以上
まとめ
TOEICで250点は全体の下位1%です。
はっきり言って、とても低いスコアです。
しかし、250点からでも、今回解説したように順序立てて勉強すればスコアは着実伸ばせます。