一言に「TOEIC」と言っても、その種類はさまざまです。
よって、どれを受ければ良いのか迷う方は多いでしょう。
ということで今回は、TOEICテストの種類を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
TOEICテストの種類
主なTOEICのテストは5種類あります。
- TOEIC®️ Listening & Reading Test
- TOEIC®︎ Speaking & Writing Tests
- TOEIC®︎ Speaking Test
- TOEIC®︎ Bridge Listening & Reading Tests
- TOEIC®︎ Bridge Speaking & Writing Tests
TOEIC Listening & Reading Test
「TOEIC Listening & Reading Test」はリスニングとリーディングの能力を測る試験です。
試験時間は合計約2時間。(オンラインIPテストの場合は約1時間)
問題数はリスニング・リーディングそれぞれ100問ずつで、マークシートで解答します。(オンラインIPテストの場合は合計90問)
満点はリスニング・リーディングそれぞれ495点で、合計990点。
受験料は公開テスト7,810円、IPテスト4,230円(団体により異なる場合がある)です。
TOEIC Speaking & Writing Tests
「TOEIC Speaking & Writing Tests」はスピーキングとライティングの能力を測る試験です。
実際のビジネスシーンに即した問題が出題され、「英語でのコミュニケーションが円滑にできるかどうか」を複数の人間が評価します。
問題数・試験時間は、スピーキングが11問・約20分間、ライティングが8問・約60分間です。
試験会場(オンラインIPテストの場合は任意の場所)でパソコンとヘッドセットを使用して受験します。
満点はスピーキング・ライティングそれぞれ200点。
受験料は公開テスト10,450円、IPテスト9,215円(団体により異なる場合がある)です。
TOEIC Speaking Test
「TOEIC Speaking Test」はスピーキングの能力を測る試験です。
短い時間の中で質問に素早く的確に返答するなど、実務での円滑なコミュニケーション能力を証明するために活用できます。
問題数は11問で、試験時間は約20分間。
試験会場(オンラインIPテストの場合は任意の場所)でパソコンとヘッドセットを使用して受験します。
満点は200点。
受験料は公開テスト6,930円、IPテスト6,285円(団体により異なる場合がある)です。
TOEIC Bridge Listening & Reading Test
Bridgeテストは「通常のテストに興味があるけど試験が難しそうでまだ自信がない」という英語学習初級者〜中級を対象としたテストです。
「TOEIC Bridge Listening & Reading Test」ではリスニングとリーディングの能力を測ります。
試験時間は合計約1時間。
問題数はリスニング・リーディングそれぞれ50問ずつで、マークシートで解答します。
満点はリスニング・リーディングそれぞれ50点で、合計100点。
受験料は公開テスト4,950円、IPテスト2,970円(団体により異なる場合がある)です。
ちなみに、「TOEIC L&R」と「TOEIC Bridge L&R」のスコア換算は以下の通りです。
TOEIC L&Rのスコア | TOEIC Bridge L&Rのスコア |
610〜 | 91〜 |
605 | 90 |
490 | 80 |
400 | 70 |
325 | 60 |
265 | 50 |
210 | 40 |
〜120 | 30 |
参考:TOEIC Bridge L&RとTOEIC L&Rのスコア比較表
TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
「TOEIC Bridge Listening & Reading Test」ではスピーキングとライティングの能力を測る試験です。
問題数・試験時間は、スピーキングが8問・約15分間、ライティングが9問・約37分間。
パソコンとヘッドセットを使用して受験します。
満点はスピーキング・ライティングそれぞれ50点。
受験料は公開テスト9,370円、IPテスト6,800円(団体により異なる場合がある)です。
一般的にTOEICと言えば「TOEIC L&R」を指す
一般的に「TOEIC」と言えば「TOEIC Listening & Reading Test」(TOEIC L&R)のことを指します。
就職や転職、キャリアアップや海外赴任などで主に活用されているのも、TOEIC L&Rのスコアです。
どのTOEIC試験を受けるべき?→迷ったら「TOEIC L&R」を受けるべき
どの試験を受けるべきか迷った場合は、スコアを活用できる場面が多い「TOEIC L&R」を受けるのがおすすめです。
TOEICは公開テストとIPテストのどっちを受けるべき?→基本的にどちらでも良い
さらに、「TOEIC L&R」には「IPテスト」と「公開テスト」の2つの受験制度があります。
それぞれの特徴を表にまとめると、以下のようになります。
IPテスト | 公開テスト | |
主催者 | 大学・企業・塾などの団体 | 公式の団体 |
受験会場 | 各団体による(通いなれた教室などが多い) | 指定の場所 |
申し込み | 所属団体 | 個人 |
試験方式 | 対面・オンライン | 対面のみ |
試験実施時間 | 各団体による | 午前:10:20〜12:20 午後:15:00〜17:00 |
試験日 | 各団体による | 毎月1回程度(午前午後実施) 土曜日か日曜日 |
試験問題 | 過去問 | 最新の問題 |
受験料(税込) | 4,230円(団体によって異なる場合もある) | 7,810円 |
テスト結果の通知 | 対面は約5営業日、オンラインは試験直後 | 3週間後 |
公式認定証 | なし(代わりにスコアレポートが届く) | あり(受験後30日以内に届く) |
履歴書等へのスコア記載 | 可能 | 可能 |
基本的に、公開テストとIPテストはどちらを受けても構いません。
ただ、「公式認定証の原本orコピー」を求められる場合には、公開テストを受験する必要があるので、事前に確認しておきましょう。
TOEIC L&Rで目指すべきスコア
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像より、新卒採用では平均545点、中途採用では平均620点のスコアを求められていることがわかります。
また、海外出張者の選抜では平均620点、海外赴任者の選抜では平均635点のスコアが求められていることがわかります。
よって、幅広い場面で活用するために、TOEIC L&Rを受験する場合は最低限600点以上のスコアを目指しましょう。
さらに700点以上のスコアなら、英語力で他の就活生と差別化して選考を有利に進められます。
また800点以上のスコアなら、外資系企業など、英語を積極的に使う企業・業態・業種にも応募できます。
TOEIC L&Rの勉強を始めたらまずやるべきこと
TOEICをゼロから対策する場合に最初にやるべきことは6つあります。
- TOEICについて知る
- 今の英語レベルを把握する
- 目標スコアを設定する
- スケジュールを立てる
- 教材を用意する
- 勉強時間を確保する
特に重要なのが「①TOEICについて知ること」です。
これをやるのとやらないのとでは、今後の勉強の効率、つまりスコアの伸び方が大きく変わってきます。
「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)で解説しているので、必ずご覧ください。
TOEIC L&Rの勉強法
ここからはTOEIC L&Rの勉強法を解説します!
語彙力を鍛える
英単語は英語の基礎です。
英単語がわからなければ、英文は読めませんし、聞き取ることもできません。
語彙力を鍛えるには、以下を実践しましょう。
- 基本英単語を覚える(スコア500点以下の場合)
- TOEIC特化の英単語帳を使って英単語を覚える
- 問題演習でわからなかった英単語を調べてノートにまとめ、定期的に見返す(700点以上の場合)
また、英単語を覚えるコツが4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。
英文法を勉強する
英文法は英単語と並んで重要な英語の基礎です。
英文法の理解度が低ければ、リスニングの聞き取りの精度が落ちるので、正答率が下がります。
リーディングについても、英文を読むスピードと読解の精度が落ちるので、全体のスコアがガクッと落ち込みます。
さらに、TOEICのリーディングセクションには英文法問題が多数出題されるので、確実に理解することが大切です。
英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」が圧倒的におすすめです。
その理由は4つあります。
- TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
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毎日英語を聞く
普段英語に触れていない場合、「英語を聞く」ことに対して抵抗感を持っているはずです。
その抵抗感を無くすために、毎日英語を聞くことを習慣づけましょう。
おすすめのリスニング教材はYouTubeです。
YouTubeで「リスニング 聞き流し」と検索すれば、簡単なモノから難しいモノまで、さまざまなレベルのリスニング音声が出てきます。
いろいろ視聴してみて「これならストレスなく聞けそうだ」と感じた教材を選びましょう。
毎日英語を読む
普段英語に触れていない場合、「英語を読む」ことに対しても抵抗感を持っているはずです。
その抵抗感を無くすために、毎日英語を読むことを習慣づけましょう。
おすすめのリーディング教材は、TOEIC公式問題集のPart6です。
実践演習
TOEICは形式が特殊な試験です。
そのため、問題を解いて形式に慣れることがスコアアップのために重要です。
実践演習には、公式問題集を使いましょう。
「公式」とついているだけあって、本番の難易度・形式に最も近い問題が掲載されています。
最初は解答時間を気にする必要はありません。
ゆっくりと時間をかけて、辞書を用いながら問題を解いてみてください。
TOEIC L&Rのスコアを短期間で上げるコツ
短期間でTOEICのスコアを上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- 基礎学習から逃げない
- 疑問点はすぐに調べる
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
基礎学習から逃げない
英単語の暗記や英文法の勉強など、基礎学習は単純作業が多く面倒なうえ、勉強の成果を実感しづらいです。
そのため、基礎学習をおろそかにしてしまう方はとても多いです。
しかし、基礎を固めることなくスコアをアップさせることは不可能です。
基礎理解が低いと基本的な英文を読む/聞く精度が落ちます。
また、基礎が固まっていなければ、スラッシュリーディングやディクテーションなど、根本的なリスニング力・リーディング力を上げる練習の効果は半減します。
基礎は1日では身につきません。
毎日コツコツと取り組むことが重要です。
疑問点はすぐに調べる
問題演習するとき、疑問に思った点があるならすぐに調べることを癖づけてください。
「わからないこと」をひとつひとつ潰していくことが、英語力をアップさせる=TOEICスコアをアップさせる秘訣です。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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TOEIC L&Rのおすすめ参考書・教材
さて、ここからはおすすめのTOEIC参考書・教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5英文法問題集
- TOEIC勉強ルーティーン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
TED
TEDは世界の著名人によるプレゼンテーションを配信している番組です。
TEDがおすすめな理由は5つあります。
- YouTubeで無料で気軽に視聴できる
- 英語が聞き取りやすい
- 話が面白い
- 英語字幕を表示できる(人気の番組は日本語字幕もある)
- 速度を調整できる
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーが音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC L&R対策に役立つ学習ツール・アプリ
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるツールを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
Santaアルク
SantaアルクはTOEIC対策をするなら必須級のアプリです。
Santaアルクがおすすめな理由は3つあります。
- 無料のレベルテストでスコアを診断できる
- AIがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してくれる
- 無料プランでも講義・模試(30問)を受けられる
特に注目してほしいのが「①無料のレベルテストでスコアを診断できる」ことです。
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Santaアルクは、TOEICの勉強をするなら必ず使いたいアプリです。
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TOEICに関してよくある質問
TOEICの平均スコアはどれくらい?
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは
- IPテスト(団体受験)で493点(2022年度)
- 公開テスト(個別受験)で608点(2022年度)
です。
IPテストの平均点が低くなっているのは
- 団体受験で受けさせられた
- 受験料が安いからとりあえず申し込んだ
という方が多いからです。
逆に、公開テストは個人で申し込みを行なっているため、しっかり勉強して試験を受ける方が多い傾向にあります。
TOEICと英検はどちらを受けるべき?
基本的にはTOEICを受けるのがおすすめです。
その理由は4つあります。
- TOEICの方が活用できる場面が多い
- リスニングとリーディングだけなので比較的対策しやすい
- 受験料がリーズナブル
- 開催頻度が高く受験しやすい
就活に活用するならTOEICはいつまでに受けるべき?
TOEICを就活に活用しようと考えている場合、大学2年生から受けるべきです。
そして、就活の2〜6ヶ月前には目標のスコアを取得できればベストですね。
まとめ
一般的に「TOEIC」と言えば「TOEIC L&R」のことを指します。
TOEIC L&Rのスコアは就職活動や転職活動など、幅広い場面で活用されています。
よって、大学生や社会人はまずTOEIC L&Rを受けるのがおすすめです!