結論:TOEIC L&RとTOEICは同じ試験です。「TOEIC L&R」が正式名称で、普段みんなが言う「TOEIC」はその通称です。
- 「TOEIC L&Rって何?TOEICと何が違うの?」
- 「S&Wってのもあるけど、どっちを受けるべき?」
- 「履歴書にはどう書けばいいの?」
こういった疑問、めちゃくちゃ多いです。
実はTOEICには5種類もの試験が存在しています。
この記事では、TOEIC975点の筆者がL&RとTOEICの違い・S&Wとの比較・5種類の一覧表・正式名称と履歴書の書き方まで、すべてまとめて解説します。
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!

TOEIC L&RとTOEICの違い【結論:同じです】
結論:TOEIC L&RとTOEICはまったく同じ試験です。名前が違うだけで、中身は一緒です。
「TOEIC L&Rって何?」と疑問に思っている方、安心してください。難しく考える必要はありません。
TOEIC L&R=TOEICです。みんなが受験しているTOEICは、TOEIC L&Rです。
正式名称は「TOEIC® Listening & Reading Test」。
リスニング(聴く力)とリーディング(読む力)の2技能を測るテストで、200問・約2時間のあの試験です。
なぜ「L&R」という名前がついたのか
ここを知っておくと、頭のモヤが一気に晴れます。
TOEICは1979年に開始した試験で、当初は「TOEIC」の1種類しかありませんでした。
ところが2006年、主催するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)がスピーキングとライティングを測る新しいテスト、TOEIC® Speaking & Writing Tests(S&W)を追加します。
そこで「もとのTOEICと区別するために」、従来のTOEICに「Listening & Reading」という名前をつけたのが経緯です。
つまり、名前が変わる前から試験自体は同じ。世の中では「TOEIC」という呼び方のまま定着したので、今でも「TOEIC = TOEIC L&R」として通じます。
TOEIC L&Rの正式名称まとめ
正式名称・省略表記・通称の3つが混在しているので、ここで整理しておきます。
- 正式名称:TOEIC® Listening & Reading Test
- 省略表記:TOEIC L&R
- 通称:TOEIC(一般的にはこれで通じる)
※ どの呼び方でも指しているのは同じ試験です。
どれが「正しい呼び方」というわけではなく、すべて同じ試験を指しています。
企業のTOEICスコア基準やビジネス文書でも「TOEIC L&R」「TOEIC」の両表記が混在していますが、読み替えて問題ありません。
履歴書・ESへの書き方
「正式名称で書かないとまずいのでは?」と心配している方もいると思いますが、結論はどれで書いても問題ありません。
以下の3つのどれでも通じます。
- 最も正式:TOEIC® Listening & Reading Test ○○点取得
- 省略表記:TOEIC® L&R ○○点取得
- 通称:TOEIC ○○点取得(これで十分)
企業の採用担当者が見ているのは、正式名称かどうかよりもスコアの数字です。
「TOEIC L&R」と書いても「TOEIC」と書いても、受け取る側の印象はほとんど変わりません。
強いて言うなら、証明書の提出が求められる場面では証明書に記載の正式名称に合わせると丁寧です。
ただ、履歴書・ESの記入欄では通称の「TOEIC ○○点」で十分に伝わります。
TOEICテストの種類は5つ【一覧テーブル】
結論:TOEICテストは全部で5種類ありますが、大学生・社会人が受けるのはL&Rだけで十分です。
「L&R = TOEIC」はわかった。じゃあそのL&Rって実際どんな試験なのか。基本情報をテーブルにまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | TOEIC® Listening & Reading Test |
| 測定技能 | リスニング・リーディング(2技能) |
| 問題数 | 200問(L100問・R100問) |
| 試験時間 | 約2時間(L約45分・R75分) |
| 解答方式 | マークシート |
| 満点 | 990点(L495点・R495点) |
| 受験料 | 7,810円(公開テスト)、4,230円(IPテスト) |
| 年間受験者数 | 約178万人 |
※ 年間受験者数は公開テスト735,425人+IPテスト1,041,495人。出典:DATA & ANALYSIS(IIBC)
年間約178万人が受験する、日本最大の英語テストです。
リスニング/リーディングだけですし、全問マークシートなので対策がしやすいです。
L&R以外にも4種類のテストがあります。一覧テーブルで全体像を把握しておきましょう。
| テスト名 | 技能 | 問題数 | 試験時間 | 満点 | 受験料(公開) | 主な対象者 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| L&R | L・R | 200問 | 約2時間 | 990点 | 7,810円 | 大学生・社会人(最も一般的) |
| S&W | S・W | 19問 | 約80分 | 400点 | 10,450円 | 外資系志望・通訳案内士 |
| Speaking | S | 11問 | 約20分 | 200点 | 6,930円 | スピーキングのみ測りたい人 |
| Bridge L&R | L・R | 100問 | 約1時間 | 100点 | 4,950円 | 英語初級者 |
| Bridge S&W | S・W | 17問 | 約52分 | 100点 | 9,370円 | 英語初級者 |
ほとんどの人はL&Rを受ければOKです。就活でも転職でも昇進でも、企業が見ているのはL&Rのスコアです。
S&Wが求められるシーンは外資系への就職や通訳案内士の資格試験など、かなり限られます。
どの種類を受けるべきか迷っている方は「TOEICはどれを受けるべき?就活/転職で使える試験の種類を975点が解説」で詳しく比較しています。
また、TOEIC Bridgeについて詳しく知りたい方は「TOEIC Bridgeの平均点とTOEIC換算【大学生・社会人の点数目安/何点満点】」をご覧ください。
TOEIC L&RとS&Wの違い【どっちを受けるべき?】
結論:就活・転職・昇進が目的なら、L&R一択です。S&Wが必要なのは外資系の一部や通訳案内士など、ごく限られたケースだけです。
先ほど5種類を紹介しましたが、「S&Wって受けなくて大丈夫なの?」と気になりますよね。
答えを言うと、L&Rだけで十分です。
L&RとS&Wは測っている能力がまるで違います。テーブルで比較すると、その差は一目瞭然です。
| 項目 | L&R | S&W |
|---|---|---|
| 測定技能 | リスニング・リーディング(受動技能) | スピーキング・ライティング(能動技能) |
| 問題形式 | マークシート(200問) | PC入力・録音(19問) |
| 試験時間 | 約2時間 | 約80分 |
| 満点 | 990点 | 400点 |
| 受験料(公開テスト) | 7,810円 | 10,450円 |
| 3〜4万人 | ||
| 主な活用場面 | 就活・転職・昇進・海外赴任 | 外資系の一部・通訳案内士 |
※ 受験者数データの出典:DATA & ANALYSIS(IIBC)
では、なぜL&Rだけで事足りると言い切れるのか。理由は3つあります。
まず、企業が採用・昇進で見ているのは圧倒的にL&Rのスコアだけです。IIBCの英語活用実態調査によると、TOEICを活用している企業の87.9%がL&Rを利用しています。
またESや履歴書に書く「TOEICスコア」は、ほぼすべての場面でL&Rの点数のことを指します。
次に、受験者数の差が桁違いです。L&Rの年間受験者数は約178万人。一方のS&Wは3〜4万人。
つまりS&Wの受験者はL&Rの1/50以下しかいません。それだけ社会的な認知度に差があるということです。L&Rは転職市場でも就活でも「スコアの共通言語」として機能していますが、S&Wはまだそこまで浸透していません。
そして3つ目。これが一番リアルな話です。S&Wのスコアを履歴書に書いても、採用担当者に伝わらないリスクがあるんですよね。
S&Wの存在自体を知らない人事担当者もいます。せっかく受験してスコアを取っても、「これ何ですか?」と聞かれてしまう可能性がある。L&Rは誰でも知っている。S&Wはまだそのポジションまでは到達していません。
もちろん、外資系企業で英語を日常的に使うポジションや、通訳案内士のように発信力が問われる職種ではS&Wが評価されることもあります。
ただそれはかなり限定的なケースで、大多数の人にとってはL&Rだけで事足ります。
TOEIC L&Rで目指すべきスコア
結論:まずは600点を目指しましょう。600点は就活・転職でESフィルターを通過する最低ラインです。
L&Rの基本情報や試験の種類を理解したところで、気になるのは「じゃあ何点を目指せばいいのか」です。
IIBCの英語活用実態調査のデータをもとに解説します。
企業が求めるスコアの水準はデータではっきり出ています。
新卒採用で平均545点、中途採用(英語使用部署)で620点、海外出張者選抜で620点、海外赴任者選抜で635点です。
つまり、600点がまず超えるべきラインになります。
600点を基準に、就活や転職で評価されるラインを挙げると以下のようになります。
| スコア | 評価 | 活用場面 |
|---|---|---|
| 600点 | 最低ライン | ESフィルター通過・基礎的なビジネス英語 |
| 700点 | 差別化ライン | 面接で英語力が武器になる・昇進要件を満たせる |
| 800点以上 | 上位層 | 外資系・海外赴任・管理職の英語要件 |
600点は、ESフィルターを通過するための最低ラインです。600点あれば大多数の企業の採用基準をクリアできます。ぶっちゃけ、600点はゴールではなく「スタート地点」くらいに捉えるのがちょうどいいです。
700点は、英語力で他の候補者と差がつくラインです。昇進要件として700点前後を設定する企業も多く、「英語が少し使える」から「英語が武器になる」へと評価が変わる水準です。面接でTOEICの話になったとき、700点台は「やるな」と思わせる数字です。
800点以上は、外資系や海外赴任の選考に応募できるレベルです。ここまで来ると英語が「強み」として明確に機能します。海外赴任者選抜の基準が635点なので、800点はそれを大きく上回ります。英語で不利になるということはほぼなくなります。
600〜800点のレベル感については「TOEIC600点のレベルを解説」、「TOEIC700点のレベルを解説」、「TOEIC800点のレベルを解説」をご覧ください。
また就活/転職ですごいと評価されるスコアについては「TOEICは何点からすごい?|大学生・社会人別に徹底解説」をご覧ください。
TOEIC L&Rのスコアを伸ばす方法
結論:TOEICは勉強のやり方がとにかく重要です。「スコアを把握する」→「スコア別の勉強法を実践する」という順番さえ守ればスコアは伸びます。
一般的にTOEIC業界では、100点UPに必要な勉強時間は「200〜300時間」と言われます。
が、イングルートで提唱する勉強のやり方を実践していただければ、勉強時間はその半分で済みます。
しかし、仮に勉強のやり方を間違えると、100点UPに200〜300時間以上かかることもあります。
TOEICのこわいところです。
では、正しい勉強のやり方とは何か。
以下の2つのステップを踏んで勉強することです。
- スコアを把握する
- スコアに合わせた勉強法を実践する
まず自分のスコアを把握する
勉強を始める前にやるべき、最初のステップがあります。それが自分の今のスコアを正確に把握することです。
なぜかというと、TOEICは自分のレベルに合わない勉強をしても効果がほぼゼロだからです。
たとえば、前述しましたが400点の人がいきなり有名な「金のフレーズ」(一番売れてる単語帳)を使っても、わからない単語だらけで挫折します。
レベルに合ってない勉強法は、やってもやっても効果ゼロです。だからこそ、最初に自分のスコアを正確に把握することが超重要なんです。
では、どのようにスコアを把握すれば良いのか。スコアを測定する方法はいくつかあります。
- TOEICを実際に受験する(1日潰れる&スコアがわかるまで時間がかかるのでおすすめしない)
- TOEICの模試を解く(めちゃくちゃ疲れる&〇〇〇点というスコアではなく、〇〇〇点〜□□□点と幅のあるスコアしか診断できない)
- アプリを使う(楽だから推奨)
この中でも特におすすめなのがアプリの利用です。なぜかというと、無料で使えるものもありますし、5分で終わるので圧倒的に楽、かつ精度も高いからです。
勉強のやり方が最も大事
現在地が把握できたら、次は勉強のやり方にフォーカスしてください。ぶっちゃけ、参考書の選び方よりも順番の方がはるかに重要です。
たとえば、単語力が足りていない段階でリスニング音声を何時間聞いても、それはただのBGMになるだけです。
また、文法の土台がないまま問題演習を繰り返しても、正答率は上がりにくいんですよね。
では具体的にどんな順番で進めるべきか。
まずスコアのベースとなる単語・文法の基礎固めが先です。
そのうえでリスニング対策、問題演習の順番で積み上げていく。この流れさえ守れば、同じ勉強時間でもスコアの伸び方が全然違います。
ただし、「何を」「どのように」「どれくらいやるか」の詳細な手順は、今のスコアや弱点によって一人ひとり変わります。
ここで全員に対して同じ手順を書いても、あなたには合わない可能性があります。
だから、スコア別の勉強法を教えたいんですけど、ここで書くとちょっと長くなりすぎて本題から逸脱します。
ですので、「TOEICの点数を上げる方法|スコア別の最短ロードマップ【短期間スコアアップ】」という記事にスコア別に勉強法をまとめました。
TOEIC L&Rに関するよくある質問
TOEIC L&RとTOEICは同じ試験ですか?
はい、同じ試験です。「TOEIC L&R」が正式名称で、「TOEIC」は通称として使われています。2006年にS&Wテストが追加された際に、従来のTOEICに「Listening & Reading」の名称がつきました。
TOEIC L&Rの正式名称は何ですか?
「TOEIC® Listening & Reading Test」が正式名称です。省略表記は「TOEIC L&R」、通称は「TOEIC」です。履歴書やエントリーシートでは、どちらの表記でも通じます。
履歴書にはTOEICとTOEIC L&Rのどちらで書くべきですか?
どちらで書いても問題ありません。「TOEIC® L&R ○○点取得」が最も正式な書き方ですが、「TOEIC ○○点取得」でも十分に通じます。企業は表記よりもスコアの数字を見ています。
TOEIC S&Wは受ける必要がありますか?
就活・転職・昇進が目的であれば、L&Rだけで十分です。S&Wが必要なのは外資系の一部や通訳案内士など、ごく限られたケースです。公開テストの年間受験者数を見ても、L&Rが約178万人に対してS&Wは3〜4万人です。
TOEIC L&Rは何点満点ですか?
990点満点です。リスニング495点・リーディング495点の合計で構成されています。全問マークシート形式で、試験時間は約2時間です。
TOEIC BridgeとTOEIC L&Rの違いは何ですか?
Bridgeは英語初級者向けのテストで、100点満点です。L&Rは大学生・社会人向けで990点満点です。就活・転職で英語力をアピールするなら、迷わずL&Rを受けてください。
まとめ
この記事の内容をまとめます。
- TOEIC L&RとTOEICは同じ試験。「TOEIC L&R」が正式名称で、「TOEIC」は通称です。履歴書への書き方はどちらでも問題ありません。
- 就活・転職ではL&Rだけ受ければOK。S&Wが必要なのはごく一部の職種に限られます。迷ったらまずL&Rに集中してください。
- まずは600点を目指してください。正しい手順で勉強すれば、誰でも到達できるスコアです。勉強のやり方さえ間違えなければ、才能も留学経験も必要ありません。
これからTOEICの勉強を始める方に絶対に知っておいて欲しいことがあります。TOEICで大切なのは、間違いなく「勉強のやり方」と「勉強の手順」です。 勉強を始める前に何をどの順番で行うのか どんな[…]
結論:迷ったら「TOEIC Listening & Reading Test」の公開テストを受けてください。就活・転職で企業が見ているのはこのテストのスコアです。 「TOEICっていろんな種類があるけど[…]



