今回はTOEIC420点のレベルと、420点からさらにスコアをアップさせるための勉強法・おすすめ参考書を解説します。
- TOEIC420点のレベルが知りたい
- TOEIC420点からさらにスコアをアップさせる勉強法を知りたい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!(大学3年時取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
TOEIC420点のレベル
TOEIC420点は全体の上位85.5%
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、2022年度のTOEIC公開テストスコア取得者の割合は以下の通りです。
よって、420点は上位81.6%〜88.4%の間だと考えられます。
ただ、このデータには1年に何度もTOEICを受験している人も含まれています。
そのような重複カウントを省くために、個別の試験の状況も確認してみましょう。
TOEIC公式が発表している「第351回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- 445点未満は全体の下位15.9%
- 395点未満は全体の下位9.7%
です。よって、TOEIC420点は上位84.1%〜90.3%の間のスコアです。
先ほどの数値(上位81.6%〜88.4%)と平均すると、TOEIC420点は上位82.9%〜89.4%となります。
TOEICのスコアは5点刻みなので、390点から440点までの点数の種類は以下の11通りです。
- 390点(上位89.4%)
- 395点
- 400点
- 405点
- 410点
- 415点
- 420点
- 425点
- 430点
- 435点
- 440点(上位82.9%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は0.65%(=(89.4%-82.9%)/10)になります。
よって、420点は上位85.5%(=82.9%+0.65%×4)程度です。
TOEIC420点は平均点より低く偏差値38.9
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは608点(公開テスト)です。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
よって、TOEIC420点は偏差値およそ38.9です。
TOEIC420点は公式の英語力評価でリスニング・リーディングが一番下のレベル
リスニングとリーディングは50点ほど差がつくことが多いです。
よってTOEIC420点の場合、リスニング235点前後、リーディング185点前後になるでしょう。
「Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング235点は3段階中最も低い評価で、以下のような特徴が認められます。
- 写真描写の短い記述が理解できる
- 情報が何度も繰り返されてあり、語彙が簡単なときは話の趣旨を理解できることがある
- 広い範囲にわたる情報を関連づける必要があるときは話の趣旨を理解できない
- 短い会話でやや難しい語彙・構文が使用されると話の詳細が理解できない
また、リーディング185点は4段階中最も低い評価、以下のような特徴が認められます。
- 限られた範囲を読む場合は事実に基づく情報に関する問題に正答できる
- 簡単な語彙・句・文法構造が理解できる
- 情報を推測できない
- 言い換えが理解できない
- 1つの文中の情報さえ関連づけることができない
TOEIC420点は公式のコミュニケーション能力評価で5段階中上から4番目のレベル
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC420点はA〜Eの5段階評価のうち、D評価(220点以上)です。
D評価は「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」レベルで、以下の特徴を備えています。
- ゆっくり話してもらうか繰り返し・言い換えをしてもらえば簡単な会話が理解できる
- 身近な話題であれば応答可能
- 不十分なところが多いが、特別な配慮をしてくれれば多少の意思疎通が取れる
TOEIC420点は英語の基礎が固まりつつある
TOEIC420点の場合、中学レベルの英語の基礎がまだ固まっていません。
まずはしっかり基礎を固めることがTOEICスコアアップのために重要です。
TOEIC420点はCEFRA2で英検準2級レベル
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。
上記の文部科学省のデータによると、TOEIC420点はCFFR A2程度に相当します。
また、英検に換算すると、TOEIC420点は英検準2級(高校中級程度)に相当します。
TOEIC420点は就活や転職で使えない
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
よって、TOEIC420点は就職活動や転職活動で活用するのは難しいです。
就職・転職活動を有利に進めたいなら、TOEIC600点以上を目指しましょう。
また、TOEIC700点以上取れれば、一般的な企業であれば英語力で他の候補者と大きく差をつけられます。
TOEIC420点からさらにスコアを伸ばす勉強法
ここからはTOEIC420点からさらにスコアを伸ばす勉強法を解説します!
TOEICについて知る
TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。
Part1 | 写真描写問題 |
Part2 | 応答問題 |
Part3 | 会話問題 |
Part4 | 説明文問題 |
Part5 | 短文穴埋め問題 |
Part6 | 長文穴埋め問題 |
Part7 | 長文読解問題 |
それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。
まずはその違いを知りましょう。
「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」で詳しく解説しているので、必ずご覧ください。
TOEIC特有の英単語を覚える
TOEICの英語は「ビジネスシーンを想定した英語」です。
大学受験や日常英会話とは異なる「TOEIC特有の英単語」が多く登場します。
よって、TOEIC特有の英単語を覚えることがスコアアップのために重要です。
TOEIC特有の英単語を覚えるには、TOEICに特化した英単語帳を使うのが最適です。
英単語を覚えるコツは4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。
英文法を勉強する
英文法は、英単語と並んで重要な英語の基礎です。
英文法の理解度が低ければ、リスニングの聞き取りの精度が落ちるので、正答率が下がります。
リーディングについても、英文を読むスピードと読解の精度が落ちるので、全体のスコアがガクッと落ち込みます。
さらに、TOEICのリーディングセクションには英文法問題が多数出題されるので、確実に理解することが大切です。
英文法を勉強するなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
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その理由は4つあります。
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毎日英語を聞く
現状TOEIC420点の場合、英語を聞くことに対してまだ抵抗感があるかもしれません。
また、英語を聞く体力・集中力がないので、リスニングの試験後半になると聞き取り能力が落ちる方が多いでしょう。
よって、抵抗感を無くし、体力を身につけるために、毎日英語を聞くことを習慣づけましょう。
おすすめのリスニング教材はTEDという番組です。
TEDがおすすめな理由は5つあります。
- YouTubeで無料で気軽に視聴できる
- 英語が聞き取りやすい
- 話が面白い
- 英語字幕を表示できる(人気の番組は日本語字幕もある)
- 速度を調整できる
毎日英語を読む
英語を読む体力と感覚を身につけるために、毎日英語を読むことを習慣づけましょう。
おすすめのリーディング教材は、TOEIC公式問題集のPart6とPart7です。
最初はじっくり時間をかけて、辞書やインターネットを駆使しながら、一文一文丁寧に読みましょう。
慣れてきたら、次はスピードを意識しながらスラスラ読むことに挑戦してください。
実践演習する
TOEICは問題の形式が特殊です。
また、試験時間はリスニング約45分リーディング75分、合計で約120分とかなり長いです。
形式に慣れるため、そして120分間集中できる体力を身につけるために、実践演習を繰り返しましょう。
実践演習にはTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。
「公式」とついているだけあって、本番の難易度・形式に近い問題が収録されています。
苦手なパートを克服する
TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。
苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。
しかし、苦手なパートの対策から逃げていてはスコアはなかなか伸びません。
そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単です。
また、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結します。
さらに、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。
TOEIC420点から短期間でスコアを上げるコツ
短期間でTOEICスコアを上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
- スクールを利用する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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スクールを利用する
- TOEICのスコアが伸び悩んでいる
- 独学で勉強できる気がしない
- 自分で勉強計画を立てられない
- まとまった勉強時間を確保できない
- 勉強のモチベーションが保てない
という方は、無理に独学でTOEIC対策するのではなく、スクールを利用するのがおすすめです。
おすすめのTOEICスクールは「LIBERTY ENGLISH」です。
LIBERTY ENGLISHがおすすめな理由は5つあります。
- 「根本的な英語力」を伸ばすカリキュラムだから安定してハイスコアが取れる英語力が身につく
- 1日平均1.5時間以下の勉強時間でスコアがアップする
- 好きな時間に授業を受講できるから隙間時間での学習も可能
- コーチングを通じてモチベーション維持ができる
- スコアアップの実績が豊富&点数保証があるから安心
LIBERTY ENGLISHが気になる方は、まず無料のカウンセリングを受けてみるのがおすすめです!
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TOEIC420点におすすめの参考書・教材
ここからはTOEIC420点の方におすすめの参考書・教材を紹介します。
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5英文法問題集
- TOEIC勉強ルーティーン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC420点からスコアを伸ばすために使うべきアプリ・学習ツール
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれる学習ツールを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
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SantaアルクはTOEIC対策をするなら必須級のアプリです。
Santaアルクがおすすめな理由は3つあります。
- 無料のレベルテストでスコアを診断できる
- AIがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してくれる
- 無料プランでも講義・模試(30問)を受けられる
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たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができるので、定期的に自分のスコアを把握するのに非常に役立ちます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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まとめ
TOEIC420点のレベルと、420点からさらにスコアを伸ばすための勉強法・おすすめ参考書を解説しました。
今回解説した勉強法を実践して、ぐんぐんスコアを伸ばしていきましょう!
今回はTOEIC450点のレベルと勉強法・おすすめ参考書を解説します。また、450点から500点/600点/700点/800点にスコアを伸ばすために具体的にやるべきことを解説します。 TOEIC450点[…]
今回はTOEIC500点のレベルと、500点を取るための勉強法・おすすめ参考書を解説します。また、500点を取るために必要な勉強時間の目安も解説します。 TOEIC500点のレベルが知りたい TOEIC500点を取る[…]