TOEICは何点からすごい?就職/転職で評価されるスコアの目安を徹底解説

TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。

就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。

 

では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」と評価されるのでしょうか。

 

ということで今回は、「TOEICは何点からすごいと評価されるのか」をさまざまな視点から解説します!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

TOEICを受験するメリット

TOEICを受験する主なメリットは4つあります。

  1. 就職活動・転職活動を有利に進められる
  2. 昇進・昇格や海外出張・海外赴任のチャンスを得られる
  3. 年収がアップする
  4. ほかの英語資格と比べて対策しやすい

就職活動・転職活動を有利に進められる

企業・団体が採用時に求めるTOEICスコア 英語活用実態調査2019

英語活用実態調査2019より引用)

上図から、新卒採用でTOEICスコアを「要件にしている」「参考にしている」「新たに要件・参考とする可能性がある」と回答した企業が半数以上を占めることがわかります。

 

また、60%以上の企業が、中途採用においてTOEICスコアを「要件にしている」「参考にしている」「新たに要件・参考とする可能性がある」と回答しています。

 

よって、TOEICで一定以上のスコアを取れば、就職活動や転職活動を有利に進められます。

昇進・昇格や海外出張・海外赴任のチャンスを得られる

昇進ん・昇格・海外出張等に必要なTOEICスコア 英語活用実態調査2019

英語活用実態調査2019より引用)

上図から、 昇進や昇格の評価にTOEICスコアを活用している企業が一定数あることがわかります。

また、海外出張や海外赴任の選抜にTOEICスコアを活用している企業も多いようです。

テン
ほかに、報奨金や資格手当などを設定しているところもあります。

年収がアップする

  • 就職や転職を有利に進められる
  • 昇進・昇格や海外出張・海外赴任のチャンスが増える

以上の結果として、年収がアップするでしょう。

 

実際、dodaによると、TOEICスコアと年収の相関関係は以下のとおりです。

TOEICスコア平均年収
スコアなし379万円
300点未満374万円
300点台419万円
400点台434万円
500点台437万円
600点台436万円
700点台459万円
800点台487万円
900点台534万円

たとえば、TOEICスコアなしと800点台では100万円以上の差がついています。

テン
700点以上になると明確に年収アップの傾向があらわれていますね。

ほかの英語資格と比べて対策しやすい

最も一般的で広く活用されている「TOEIC Listening and Reading Test」は、その名の通りリスニングとリーディングのテストです。

よって、ライティングやスピーキングの対策は必要ありません。

 

一方、TOEICと同様に日本で広く活用されている英検や、TOEFL・IELTSでは、英語4技能の能力を総合的に測ります。

つまり、リスニング・リーディングだけでなく、ライティング・スピーキングの対策が必要になります。

 

したがって、TOEICは他の英語資格と比較して、対策しやすいと言えます。

 

また、TOEICは開催頻度が高く、受験料も比較的リーズナブルです。

よって、気軽に受験できるのもポイントです。

TOEICは何点からすごい?

さて、ここから本題です。

「TOEICは何点からすごいのか」をさまざまな視点から解説します。

高校生なら600点以上ですごい(自慢できる)

TOEIC Program DATA & ANALYSISによると、高校生のTOEIC平均点は以下の通りです。

  • IPテスト(団体受験):427点(リスニング251点、リーディング154点)
  • 公開テスト(個別受験):508点(リスニング291点、リーディング218点)

 

公開テストより100点近く高い600点なら、「すごい!」と言われるでしょう。

大学生・社会人なら700点以上ですごい(自慢できる)

TOEIC700点を偏差値に換算すると、偏差値55くらいになります。

偏差値55と言えば、地方国公立大学や有名私立大学などと同程度です。

 

また、700点以上を取れる方は全体の上位約33%です。(試験により若干変動)

つまり、100人中33位ということになります。

 

よって、700点以上あれば、周りに「すごい!」と思われるでしょう。

 

企業・団体が採用時に求めるTOEICスコア 英語活用実態調査2019

英語活用実態調査2019より引用)

 

上画像より、新卒採用で求められるTOEIC平均スコアは545点、中途採用で求められるTOEIC平均スコアは620点であることからわかります。

ここから、おおむね600点が一つの基準になっていると言えるでしょう。

 

700点というのは、600点より100点も高いスコアです。

TOEICで100点を上げることの大変さは、多くの企業の採用担当は理解しているはずです。

 

よって、700点以上であれば、一般的な企業への就職活動・転職活動の際に高評価を得られるでしょう。

730点以上取れればさらに一段階評価が高くなる

公式のコミュニケーション能力評価「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC730点はA〜Eの5段階評価で上から2番目のB評価(730点以上)です。

730点が基準になっていることから、730点以上取れれば就職・転職活動においてさらに一段階高く英語力が評価されると言えるでしょう。

780点以上は偏差値60以上

一般的に偏差値60は頭が良いとみなされるでしょう。

実際、偏差値60の大学を調べてみると、青山学院大学などが含まれる「MARCH」などが該当します。

860点以上で公式のコミュニケーション能力評価で一番上のレベル

公式のコミュニケーション能力評価「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC860点はA〜Eの5段階評価でトップのA評価(860点以上)になります。

テン
860点は英語を積極的に活用する国際的な企業が求める1つの基準となっていることが多いです。

945点以上はCEFR C1

文部科学省の「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」によると、TOEIC945点以上はCEFR C1程度になります。

そしてBRITISH COUNCILの「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」によると、CEFR C1の評価は以下の通りです。

  • 熟達した言語使用者
  • さまざまな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解し、含意を把握できる
  • 流暢に、また自然に自己表現できる
  • 社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる
  • 腹圧な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる
CEFR(セファール)=外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標。C2〜A1の6段階評価で、C2が最も高い。
テン
ちなみに、CEFR C1は英検1級やIELTS7.0〜8.0、TOEFL iBT95〜120点と同程度です。

 

よって、945点以上は外資系企業などへの就職・転職活動においても周りに引けを取らないと言えるでしょう。

 

ただし、企業によっては「英語はできて当たり前」と考えているところもあります。

つまり、945点以上でも驚かれない、評価に全く影響を与えない場合もあるので注意が必要です。

TOEICスコアを就活・転職でアピールする方法

ここからはTOEICスコアを就職・転職活動で効果的にアピールする方法を解説します。

TOEICを学んだ理由を話す

  • グローバルに活躍したいと思ったから
  • 海外の方とコミュニケーションを取れるようになりたかったから

など、「なぜTOEICを受験しようと思ったのか」を話しましょう。

主体性の評価につながります。

 

この際、具体的なエピソードと合わせて話すことができるとなお良いです。

学んだことを入社後にどう生かせるかか伝える

培ったスキルをただアピールするだけではあまり効果的ではありません。

「TOEICで培ったスキルを入社後にどのように生かせるか」を伝えましょう。

テン
「私を採用することでこんなメリットがあります」と具体的にイメージしてもらいましょう。

 

また、外資系への就職・転職活動では、英語にまつわる将来の目標を語ることが効果的になることが多いです。

よって、より長期的な目線でも展望を語れるようにしておくと良いでしょう。

TOEICの勉強をガクチカとして語る

大学生の場合、TOEICの勉強経験をガクチカとして語ることもできます。

私が学生時代に力を入れたことは英語学習です。1年間計画的に勉強したことで、TOEICのスコアを△△点から〇〇点にアップさせることができました。なぜ英語学習に取り組んだかというと、「〜〜」というきっかけがあったからです。目標スコアを取得するためには「〜〜」が不足していると感じたため、「〜〜」をして改善しました。この経験から、「〜〜」ということを学びました。

TOEICは難しい試験です。

スコアを上げるためには、かなりの努力をすることが必要です。

テン
一般的に、TOEICスコアを100点上げるのに必要な勉強時間は「約200〜300時間」だと言われています。

 

そのため、TOEICを勉強して一定以上のスコアを取れば、「自分は目標に向かって努力ができる人材です!」とアピールできます。

TOEICスコアの英語レベル目安

ここからは、スコア別の英語レベルを解説します。

400点未満

400点未満は全体の下位11%です。

偏差値で言えば、38未満になります。

 

400点未満の場合、中学レベルの英語の基礎を全く理解できていません。

リスニング・リーディングともにほとんどの問題を解けないでしょう。

 

400点未満の方は「TOEIC対策」というより、「中学レベルの英語を勉強し直す」ことから始めましょう。

具体的には、中学レベルの英単語・英文法を勉強してください。

400点

400点〜500点は全体の上位89%です。

偏差値で言えば、38になります。

 

TOEICで400点取れるなら、英語の基礎がある程度身についています。

まだまだ不足している部分は多いものの、リスニング・リーディングともに簡単な問題であれば自信を持って正答できるでしょう。

500点

500点〜600点は全体の上位75%です。

偏差値で言えば、44になります。

 

500点取れる方は、英語の基礎がしっかり身についたTOEIC初級者です。

時間はかかるものの、基本問題であれば迷うことなく正答できるでしょう。

テン
また、英語の基礎がすでに身についているため、TOEICの対策を本格的に始めればぐんぐんスコアが伸びていきます。

600点

600点は全体の上位54%です。

偏差値で言えば、50になります。

 

600点取れる方は、一般より英語ができるTOEIC初級〜中級者です。

問題形式にも慣れてきており、Part1・2やPart5・6はスラスラと解ける実力が身についています。

テン
順序立てて勉強すれば、700点を超えることは容易です。

700点

700点は全体の上位33%です。

偏差値で言えば、55になります。

 

700点取れる方は、一般よりはるかに英語ができるTOEIC初級〜中級者です。

先ほど言ったように、一般的には700点以上取れば「すごい!」と評価されます。

 

TOEIC特有の英単語を多く覚えており、リスニングでは複雑な英文を聞き取る、そして意図推定問題を解く実力が身についています。

リーディングについても、試験時間内に全ての問題を解き終えることはできないものの、時間をかければ9割以上正答できるでしょう。

 

さらに、730点以上取れると、公式の「PROFICIENCY SCALE」でA〜Eの5段階評価のうち、上から2番目のB評価になります。

B評価の詳細は以下の通りです。

  • どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
  • 通常会話は理解でき応答もはやい
  • 話題が特定分野にわたっても対応できる力を備える
  • 業務上も大きな支障はない
  • 正確さと流暢さには個人差があり、文法・構文上の誤りが見られる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない
テン
よって、就職・転職において、さらに一段階高い評価になると言えるでしょう。

800点

800点は全体の上位15%です。

偏差値で言えば、61になります。

 

800点取れる方は、TOEIC中級〜上級者です。

就職や転職の際に、国際系の仕事にも応募できるラインと言えます。

テン
以下に挙げるような有名企業が求めるTOEICスコアが800点であることからも、就職・転職市場におけるTOEIC800点の価値が高いことが伺えます。(執筆時点の情報)

 

  • 三井物産
  • 三菱商事
  • 楽天
  • KDDI
  • 住友不動産
  • 野村不動産
  • 韓国LG
  • 韓国ヒュンダイ

 

TOEIC800点以上を取れるなら、リスニングなら満点を取れる実力が身についている方もいるかも知れません。

リーディングについても、時間内に解き終えることができる方がいるでしょう。

 

さらに、860点以上取れると、公式の「PROFICIENCY SCALE」でA〜Eの5段階評価のうち、最高評価のA評価になります。

  • Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
  • 経験の範囲内であれば、専門外の分野でも十分に理解・表現できる
  • 語彙・文法・構文を正確に把握し流暢に駆使する力を持っている
  • Native Speakerとはまだ隔たりがある
テン
外資系企業への就職活動・転職活動でも、周りと引けを取らないスコアだと言えるでしょう。

900点以上

900点以上は全体の上位4%以内です。

偏差値で言えば、67〜72(満点の990点の場合)になります。

 

900点以上取れる方は、間違いなくTOEIC上級者です。

国際系の仕事に応募する際にも、履歴書に堂々とスコアを記載できます。

 

リスニングでは、満点スコアである495点を取る方も多いでしょう。

リーディングでも、10問ミス以内に抑えることができる実力が身についています。

 

さらに、文部科学省の「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」によると、945点以上取れるとCEFR C1相当の評価になります。

CEFR(セファール)=外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標

 

そしてBRITISH COUNCILの「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」によると、C1の評価は以下の通りです。

  • 熟達した言語使用者
  • さまざまな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解し、含意を把握できる
  • 流暢に、また自然に自己表現できる
  • 社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる
  • 腹圧な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる

TOEICの平均スコア

ここまで、TOEICスコア別の英語レベルについて解説してきました。

では、TOEICの平均スコアはどのようになっているのでしょうか。

 

TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは

  • IPテスト(団体受験)で493点(2022年度)
  • 公開テスト(個別受験)で608点(2022年度)

です。

 

なお、公開テストとIPテストの違いは以下です。

IPテスト公開テスト
主催者大学・企業・塾などの団体公式の団体
受験会場各団体による(通いなれた教室などが多い)指定の場所
申し込み所属団体個人
試験方式対面・オンライン対面のみ
試験実施時間各団体による午前:10:20〜12:20 午後:15:00〜17:00
試験日各団体による毎月1回程度(午前午後実施)
土曜日か日曜日
試験問題過去問最新の問題
受験料(税込)4,230円(団体によって異なる場合もある)7,810円
テスト結果の通知対面は約5営業日、オンラインは試験直後3週間後
公式認定証なし(代わりにスコアレポートが届く)あり(受験後30日以内に届く)
履歴書等へのスコア記載可能可能

基本的にはどちらを受けてもOKです。(IPテストの方が受験料が安いのでおすすめ)

ただし、公開テストでのみ受け取れる「公式認定証」の原本・コピーが求められる場合もあるので注意しましょう。

TOEICの勉強法

ここからは、基本的なTOEICの勉強法を解説します!

TOEICについて知る

TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。

Part1写真描写問題
Part2応答問題
Part3会話問題
Part4説明文問題
Part5短文穴埋め問題
Part6長文穴埋め問題
Part7長文読解問題

それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。

まずはその違いを知りましょう。

テン
これはTOEIC対策を始めたら真っ先にやるべきことです。これをやるかどうかで、今後のTOEIC学習の効率は驚くほど変わってきます。

 

TOEIC全パート攻略法+テクニック」で詳しく解説しているので、必ずご覧ください。

TOEIC特有の英単語を覚える

TOEICの英語は「ビジネスシーンを想定した英語」です。

大学受験や日常英会話とは異なる「TOEIC特有の英単語」が多く登場します。

 

よって、TOEIC特有の英単語を覚えることがスコアアップのために重要です。

 

TOEIC特有の英単語を覚えるには、以下を実践しましょう。

  1. TOEIC特化の英単語帳で英単語を覚える
  2. 問題演習で登場したわからない英単語を調べてノートにまとめて定期的に見直す

まず「金のフレーズ」など、TOEIC特化の英単語帳を1冊覚えるようにしましょう。

この作業を通じて、TOEICに頻出の英単語を覚えていきます。

 

さらに、「頻出ではないけど重要」な英単語をカバーするために、問題演習していてわからなかった英単語の意味を調べましょう。

そしてノートにまとめ、定期的に見直してください。

テン
いわば、ノートは「あなただけの英単語帳」になります。

 

英単語を覚えるコツは3つあります。

  1. 発音する
  2. 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
  3. 毎日寝る前に暗記する

これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。

英文法を勉強する

英文法は、英単語と並んで重要な英語の基礎です。

 

英文法の理解度が低ければ、リスニングの聞き取りの精度が落ちます。

また、リーディングでは英文を読むスピードが落ちますし、英文を正しく捉えられなくなります。

テン
また、TOEICのリーディングセクションには英文法問題が多数出題されるので、確実に理解することが大切です。

 

英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」が圧倒的におすすめです。

その理由は3つあります。

  1. TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
  2. 関先生が授業を担当しているからとにかくわかりやすい
  3. スマホで動画を視聴できるから通勤通学などスキマ時間に勉強できる

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毎日英語を聞く

さて、ここからはリスニング対策です。

まずは毎日英語を聞く習慣を身につけてください。

 

おすすめのリスニング教材はTEDという番組です。

TEDがおすすめな理由は5つあります。

  1. YouTubeで無料で気軽に視聴できる
  2. 英語が聞き取りやすい
  3. 話が面白い
  4. 英語字幕を表示できる(人気の番組は日本語字幕もある)
  5. 速度を調整できる
テン
TEDの視聴には、移動中や休憩時間など、スキマ時間を活用するのがおすすめです。

オーバーラッピング

オーバーラッピングは、スクリプト(音声の書き起こし)を見ながら音声を流し、音声に重ねるように発音する練習法です。

  • リスニング音声のスピードに慣れる
  • 正しい発音がわかる

といった効果があります。

 

オーバーラッピングの手順は以下です。

  1. リスニング教材・素材を選ぶ
  2. 一度全文を聞いてみる
  3. スクリプトを確認する
  4. 音声を聞きながらスクリプトを黙読する
  5. スクリプトを見ながら音声と同時に発声する

リスニング教材・素材は難しすぎないモノを選びましょう。

おすすめの教材はTOEIC公式問題集のPart1・2、慣れてきたらPart3やPart4の長文でオーバーラッピングしていきましょう。

ディクテーション

ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。

  • リスニング音声のスピードについていけるようになる
  • 音の連結を判別できるようになる

という効果があります。

 

ディクテーションは以下の手順で進めます。

  1. 全文を聞く
  2. 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
  3. 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
  4. スクリプトを見て間違いがないかチェック
  5. 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す

 

オーバーラッピングやディクテーションは、慣れてきたら音声のスピードを1.2〜1.6倍速にしてみましょう。

負荷はかかりますが、その分効果も大きくなります。

Part5の文法問題を解く

ここからはリーディング対策です。

 

リーディングで最も安定して点数を取れるのはPart5の文法問題です。

まずは文法問題でスコアを稼げるようになりましょう。

 

具体的な勉強法としては、とにかく問題を解いてください。

問題を解いて、問題のパターンを覚えてしまいましょう。

 

おすすめの文法問題集は「TOEIC文法問題でる1000問」です。

 

最初は時間を測らずに、慣れてきたら時間を測って問題を解くようにしてください。

文法問題を素早く解けるようになれば、Part7の長文問題に使える時間が増えるので、スコアが伸びやすくなります。

スラッシュリーディング

TOEICのスコアが伸び悩んでいる場合、英文を「返り読み」しているかもしれません。

返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。

 

返り読みをしてしまうと、

  • リーディングでは読解スピードが遅くなる
  • リスニングは内容が理解できなくなる

など、たくさんの弊害が出てきます。

 

英文を返り読みしないで前から理解できるようにするために、スラッシュリーディングをしましょう。

スラッシュリーディングというのは意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。

 

例えば、以下のように行います。

The construction company / will negotiate a new agreement / with the city council  / to build the public park.
テン
スラッシュの入れ方は1つではありません。慣れないうちはスラッシュは多くなるはず。ですが、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。

Part7の情報処理能力を鍛える

  • Part7で解答の根拠が見つからず本文を何度も読み直してしまう
  • マルチパッセージ(複数の英文がある問題形式)で頭が混乱する

という方は情報処理能力を鍛えることが必要です。

 

情報処理能力を鍛えるには、以下の練習方法が効果的です。

  1. TOEIC Part7の英文を読む(このとき、設問や選択肢は確認しない)
  2. 内容を要約する
  3. 本文を見ずに、要約を頼りに設問に解答する
テン
内容の要約は、最初は時間をかけてOKです。慣れてきたら「2分以内」など時間を設けながら練習してください。

 

要約を通じて情報処理能力が鍛えられるのはもちろん、解答に必要な情報と不必要な情報をなんとなく予測できるようになります。

Part7の正答率と解答スピードがグッと上がるので、スコアもどんどんアップしていきます。

実践演習する

TOEICは問題の形式が特殊です。

また、試験時間はリスニング約45分リーディング75分、合計で約120分とかなり長いです。

 

形式に慣れるため、そして120分間集中できる体力を身につけるために、実践演習を繰り返しましょう。

テン
実践演習にはTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。

苦手なパートを克服する

TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。

苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。

 

しかし、苦手なパートの対策から逃げていてはスコアはなかなか伸びません。

 

そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単ですし、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結しやすいです。

また、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。

 

パート別の対策法については、先ほども紹介した「TOEIC全パート攻略法+テクニック」で解説しているのでぜひご覧ください。

TOEICスコアを短期間で上げるコツ

短期間でスコアを上げるために、以下を実践しましょう。

  • 英語に触れる時間を増やす
  • スキマ時間を活用する
  • 定期的に自分の実力を把握する

英語に触れる時間を増やす

  • 英語の本を読む
  • 英語のニュースを聞く
  • 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
  • 英語で日記を書く

というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。

 

  1. 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
  2. 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる

①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。

しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。

スキマ時間を活用する

仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。

その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。

 

  • 通勤・通学の移動時間
  • 休憩時間

など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。

1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。

 

スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。

テン
スマホで気軽に、かつ、本格的にTOEIC対策できます。

定期的に自分の実力を把握する

定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。

 

この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。

効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。

 

また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。

弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。

テン
また、苦手意識がなくなれば、モチベーションアップも期待できます。

 

  • 公式問題集を持っていない
  • 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない

という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。

 

 

無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。

しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。

 

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おすすめのTOEIC参考書・教材

ここからはおすすめのTOEIC参考書・教材を紹介します!

TOEIC全パート別攻略法

4ヶ月で975点取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。

  • 問題の傾向・形式
  • スコア別の目標解答時間
  • 各Partの勉強法
  • 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
  • スコアアップのコツ

など、「これさえ読めばTOEICのことがバッチリ理解できる!」と自信を持って言えるほど内容が充実しています。

さらに、英単語帳やTOEIC英文法解説pdf、リーディングセクションPart5の文法問題集なんかも付いています。

テン
どの参考書よりも充実した内容になっているので、ぜひご覧ください!

TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ

TOEIC500点〜600点を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。

 

TOEICに出てきそうなフレーズ・例文が載っており「英単語が実際にどのような場面で使われるのか」を確認しながら覚えられます。

また、TOEIC・英語初心者が覚えやすいよう、英単語が難易度順に並んでいるのもポイントです。

TOEIC 出る単特急 金のフレーズ

TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。

テン
銀のフレーズの姉妹書ですね。

 

語彙力は鍛えれば鍛えるほど、強力な武器になります。

銀のフレーズを見て「9割以上の英単語は覚えているな」と感じた方は、金のフレーズを使いましょう。

TOEIC 文法問題 でる1000問

TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。

 

とにかく網羅性が高いのが特徴。

Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使ってほしい問題集です。

TOEIC公式問題集

created by Rinker
国際ビジネスコミュニケーション協会

本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。

テン
私もいろんな問題集を使ってきましたが、個人的には公式問題集が一番スコアアップに直結すると感じています。

 

「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。

そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。

 

現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。

問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。

おすすめのTOEIC学習ツール

ここからは、TOEICの学習効率を上げてくれるツールを紹介します。

短期間でTOEICのスコアをアップさせたい方は積極的に活用しましょう。

Santaアルク

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SantaアルクはTOEIC対策をするなら必須級のアプリです。

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  3. AIが「今解くべき問題を出題&苦手な部分を発見」してくれるので効率的に学習できる

スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策は、本気でTOEIC対策するなら絶対に使うべき学習ツールです。

 

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TOEICに関してよくある質問

TOEICの対策を始めたらまず何をやるべき?

TOEICの対策をこれから始める方もいるでしょう。

TOEICの対策を始めるなら、まずは以下を実践してください

  1. TOEICについて知る
  2. 今の英語レベルを把握する
  3. 目標スコアを設定する
  4. スケジュールを立てる
  5. 教材を用意する
  6. 勉強時間を確保する

これらをやっておくだけで、今後のスコアはグッと伸びやすくなります。

リスニングが聞き取れないときはどうすれば良い?

リスニングが聞き取れない原因は、人によりさまざまです。

  • 基礎学習が不足している
  • スピードについていけない
  • 音の連結や同化に対応できない

などなど。(他にも、いろんな原因が考えられます。

 

原因は1つとは限りません。複数の原因が同時に重なっている場合もあります。

リスニングをできるようにするためには、このような「聞き取れない原因」を特定し、適切に対処することが大切です。

 

詳しくは「TOEICリスニングが聞き取れない6つの原因と対策法をL満点が解説」をご覧ください。

リーディングで時間が足りない場合はどうすれば良い?

前提として、リーディングで時間が足りないのは普通です。

テン
時間内に解き終わる実力を持っているのは、800点以上からです。

 

スコアをアップさせるためには、短い試験時間の中で、より多くの問題を解けるようになることが必要です。

そのために、以下を実践しましょう。

  • 語彙力を鍛える
  • 英文法をしっかり理解する
  • 文法問題をたくさん解いて慣れる
  • スラッシュリーディングする
  • 時間配分を決める
  • 1分考えてわからない問題は飛ばす
  • テクニックを学ぶ
  • 実践演習する

詳しくは『「TOEICリーディングで時間が足りない」の対策法を徹底解説』をご覧ください。

まとめ

「TOEICは何点からすごいと評価されるのか」をさまざまな視点から解説しました。

 

周りから「すごい!」と評価されるTOEICスコアは700点以上です。

また、一般的な企業であれば、700点以上あれば英語力で高い評価を得られるため、就職活動や転職活動の際に英語力でほかの候補者と差別化できます。

 

さらに、900点以上あれば国際的な企業においても自信を持って履歴書に記載できるでしょう。

 

このようなスコアを取るのは確かに大変ですが、今回解説したように順序立てて勉強すれば不可能ではありません。

テン
ぜひ参考にしてください!

TOEICの攻略法を徹底的に解説した記事です。僕のTOEIC研究の全てを詰め込みました。効率的にスコアをアップさせたい人は必ずご覧ください。