結論:迷ったら幅広く活用できる&受験者が多い「TOEIC Listening & Reading Test」を受けるべき
英語力を客観的に証明できるTOEIC。認知度も高く、就活や転職では半数近くの企業でTOEICのスコアを参考・要件として取り扱っています。
そのため、TOEICで一定以上のスコアを取れれば、就活や転職を有利に進められます。
しかし、「いろんな種類のテストがあって、どれを受ければ良いのかわからない」と悩む方は多いですよね。
ということで今回は、就活や転職で活用するために受験すべきTOEICテストの種類を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!

TOEICってそもそもどんなテスト?
TOEICの正式名称は「TOEIC Program」です。
ETS(教育試験サービス)という世界最大のテスト専門機関によって開発・制作されています。
TOEICの試験では、英語によるコミュニケーション能力を評価することを目的としています。
国内外で、非常に知名度の高い英語コミュニケーション能力試験の1つです。
ちなみに、日本におけるTOEICの受験者数は年間で約200万人です。
英語資格試験では、日本の試験である「実用英語検定」の受験者数(約450万人)につぐ受験者がいます。
TOEICテストには、以下の2つの種類があります。
- 公開テスト
- IPテスト
TOEICのテストには級や合否がありません。
全員が同じスコアを受け、テストを受けるたびにスコアが算出されます。
よって、自分の現在の実力がどれくらいなのかを客観的に測りやすいのが特徴です。
就職活動や転職活動、昇進・昇格や海外赴任・海外出張など、幅広く活用されています。
TOEICの受験方式は2種類
前述のように、TOEICには2つの受験方式があります。
- 公開テスト
- IPテスト
公開テスト
公開テストは個人で申し込みを行う試験です。
自分で手続きを行い、指定された日時に、指定された試験会場で試験を受けます。
公開テストでは「公式認定証」というスコアの証明書が手に入ります。
IPテスト
IPテストは大学等の団体が主催する試験です。公開テストとの違いは主に6つあります。
- 試験問題には過去問が利用されている
- 各団体が受験日・試験会場を設定する
- 申し込みが簡単
- スコアがすぐに分かる
- 公式認定証ではなくスコアレポートが発行される
- 受験料が比較的リーズナブル
- 一部のテストはオンラインでも受けられる
TOEICのテストは5種類ある
主なTOEICのテストは5種類あります。
すべて、公開テスト・IPテストのどちらでも受験できるテストです。
- TOEIC®︎ Listening & Reading Test
- TOEIC®︎ Speaking & Writing Tests
- TOEIC®︎ Speaking Test
- TOEIC®︎ Bridge Listening & Reading Tests
- TOEIC®︎ Bridge Speaking & Writing Tests
それぞれ、簡単に解説していきます。
TOEIC Listening & Reading Test
「TOEIC Listening & Reading Test」はリスニングとリーディングの能力を測る試験です。
一般的に「TOEIC」と言えば「TOEIC Listening & Reading Test」のことを指します。
TOEIC Listening & Reading Testのスコアは、就職や転職、キャリアアップや海外赴任など、幅広く活用されています。
試験時間は合計約2時間。(オンラインIPテストの場合は約1時間)
問題数はリスニング・リーディングそれぞれ100問ずつで、マークシートで解答します。(オンラインIPテストの場合は合計90問)
満点はリスニング・リーディングそれぞれ495点で、合計990点。
受験料は公開テスト7,810円、IPテスト4,230円(団体により異なる場合がある)です。
TOEIC Speaking & Writing Tests
「TOEIC Speaking & Writing Tests」はスピーキングとライティングの能力を測る試験です。
実際のビジネスシーンに即した問題が出題され、「英語でのコミュニケーションが円滑にできるかどうか」を複数の人間が評価します。
問題数・試験時間は、スピーキングが11問・約20分間、ライティングが8問・約60分間です。
試験会場(オンラインIPテストの場合は任意の場所)でパソコンとヘッドセットを使用して受験します。
満点はスピーキング・ライティングそれぞれ200点。
受験料は公開テスト10,450円、IPテスト9,215円(団体により異なる場合がある)です。
TOEIC Speaking Test
「TOEIC Speaking Test」はスピーキングの能力を測る試験です。
短い時間の中で質問に素早く的確に返答するなど、実務での円滑なコミュニケーション能力を証明するために活用できます。
問題数は11問で、試験時間は約20分間。
試験会場(オンラインIPテストの場合は任意の場所)でパソコンとヘッドセットを使用して受験します。
満点は200点。
受験料は公開テスト6,930円、IPテスト6,285円(団体により異なる場合がある)です。
TOEIC Bridge Listening & Reading Test
Bridgeテストは「通常のテストに興味があるけど試験が難しそうでまだ自信がない」という英語学習初級者〜中級を対象としたテストです。
「TOEIC Bridge Listening & Reading Test」ではリスニングとリーディングの能力を測ります。
試験時間は合計約1時間。
問題数はリスニング・リーディングそれぞれ50問ずつで、マークシートで解答します。
満点はリスニング・リーディングそれぞれ50点で、合計100点。
受験料は公開テスト4,950円、IPテスト2,970円(団体により異なる場合がある)です。
TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
「TOEIC Bridge Listening & Reading Test」ではスピーキングとライティングの能力を測る試験です。
問題数・試験時間は、スピーキングが8問・約15分間、ライティングが9問・約37分間。
パソコンとヘッドセットを使用して受験します。
満点はスピーキング・ライティングそれぞれ50点。
受験料は公開テスト9,370円、IPテスト6,800円(団体により異なる場合がある)です。
IPテストでのみ受験できるテストもある
IPテストでのみ受験できるテストは以下の3つです。
- TOEIC Writing Test
- TOEIC Bridge Speaking Test
- TOEIC Bridge Writing Test
TOEICはどれを受けるべき?
ここまで解説してきたように、TOEICには複数の試験が用意されています。
よって「どの試験を受ければ良いのかわからない」と悩む方は多いでしょう。
ということでここからは、それぞれのテストのメリットを踏まえつつ、おすすめの種類を紹介します。
TOEIC Test / Tests(公開テスト)がおすすめな人
- TOEIC®︎ Listening & Reading Test
- TOEIC®︎ Speaking & Writing Tests
- TOEIC®︎ Speaking Test
以上のテストを「公開テスト」で受けるのがおすすめなのは、こんな人です。
- 公式認定証が必要な人
- 就職活動や転職活動でTOEICのスコアをアピールしたい人
- 英語学習に本格的に力を入れている人
公開テストの場合、公式認定証が発行されます。一方で、IPテストの場合は公式認定証は発行されず、スコアレポートが発行されます。
スコアの有効性に違いはありませんが、就活・転職の際、企業によっては「公式認定証の原本・コピー」を求めているところがあります。
よって、公式認定証が必要な場合は必ず公開テストを受験しましょう。
TOEIC Test / Tests(IPテスト)がおすすめな人
IPテストでTOEICを受験するのがおすすめなのは、こんな人です。
- 所属する学校や企業で申し込める人
- お試しでTOEICを受けてみたい人
- 公式認定証が必要ない人
公開テストとは異なり、IPテストは団体申し込みです。
所属している団体が開催していなければ受験できないので、もし学校や企業で行われているなら挑戦してみるのが良いでしょう。
また、TOEIC IPテストの方が受験料がリーズナブルです。よって、お試しで受けるならIPテストの方がおすすめです。
TOEIC Bridgeがおすすめな人
TOEIC Bridgeを受験するのがおすすめなのは、こんな人です。
- 英語初心者
- TOEIC Test/Tests だと難しいと感じた人
- ゆるく英語を学びたい人
TOEIC Bridgeは、通常のTOEIC Test/Testsと比較すると、問題の難易度が易しいです。
なので、英語初心者やTOEIC Test/Testsが難しいと感じた場合は、TOEIC Bridgeから始めるのがおすすめです。
また、趣味としてゆるく英語を学びたい人にもおすすめです。
ペースメーカーとしてTOEIC Bridgeを受ければ自分の英語力の伸びを測定できて、勉強のモチベもさらに上がるでしょう。
迷ったらTOEIC Listening & Reading Testを受けよう
前述したように、一般的に「TOEIC」と言えば「TOEIC Listening & Reading Test」を指します。
就活や転職でも、多くの企業が求めるのは「TOEIC Listening & Reading Test」のスコアです。
そのため、TOEICを就活や転職で活用したいなら、「TOEIC Listening & Reading Test」を受験するのがおすすめです。
なお、受験方式について、基本的には公開テスト・IPテストのどちらでも構いません。
就活や転職で使えるTOEICスコア
ここからは就活や転職で使える「TOEIC Reading & Listening Test」のスコアを解説します。
600点以上なら履歴書に書ける
一般的な企業・業態・業種であれば、600点以上のスコアなら、履歴書に書いて英語力をアピールできます。
なぜ600点が基準になっているかというと、TOEICの平均スコアが約600点(厳密には612点)だからです。
ちなみに、「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、公開テストの学生の平均スコアは588点、社会人の平均スコアは638点です。
700点以上なら英語力で差別化できるから就活や転職を有利に進められる
700点以上のスコアなら、英語力で他の就活・転職希望者と差別化できます。
そのため、さらに就活や転職を有利に進められます。
800点以上なら英語を使う業界に応募できる
800点以上のスコアなら、外資系企業など、英語を積極的に使う企業・業態・業種にも応募できます。
さらに900点以上のスコアを取れれば、そのような業界で就活や転職する場合でも、堂々と英語力をアピールできるでしょう。
TOEICスコアを最短で伸ばすコツ
TOEICのスコアを最短で伸ばすために意識してほしいことは4つあります。
- 単語学習をサボらない
- 定期的にスコア診断する
- 勉強の質に徹底的にこだわる
- スキマ時間を積極的に活用する
単語学習をサボらない
単語学習って、正直退屈でつまらないですよね。しかし、単語学習はみなさんが思っているより遥かに重要です。
覚えている単語の数が少なければ、読める・聞ける英文の数は当然少なくなります。また、復習の際に調べる単語の数が多くなり、日本語訳と英文を紐付けるのに時間がかかるため、復習の効率も悪くなります。
特にTOEICは、それほど文構造が複雑な英文や、難しいテーマの英文が出るわけではありません。単語がちょっと特殊なだけで、単語さえわかってしまえば問題はどんどん解けるようになります。
ですので、単語学習は決してサボらず行いましょう。
おすすめの英単語帳は定番の「銀のフレーズ」「金のフレーズ」です。
定期的にスコア診断する
TOEICはスコアによりやるべき勉強法が大きく異なります。よって、スコアを定期的に測定することがとても重要です。
スコアを測定するには、公式問題集を本番と同様に2時間計って通しで解くのが1つの方法です。
そこで、おすすめなのが「Santaアルク」というスマホアプリを利用することです。
「Santaアルク」の画面
「Santaアルク」は無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
スコア診断をするのとしないのとでは、日々の学習効率が格段に変わります。
もしスコア診断しなければ、自分のレベルに合わない不適切な勉強法を実践して、時間と努力が無駄になります。
ですので、
- 今の自分のスコアがわからない方
- 前にスコアを測定してから2週間以上時間が経っている方
- 公式問題集を2時間かけて解くのが面倒な方
は必ず「Santaアルク」で自分のスコアを診断してください。
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勉強の質にとことんこだわる
「勉強の成果=勉強の質×勉強の量」です。どれだけ勉強しても、その質が低ければスコアは伸びません。
イングルートでは、勉強の質を上げる方法をたくさん発信しています。
・TOEIC300点を取る勉強法
・TOEIC350点を取る勉強法
・TOEIC400点を取る勉強法
・TOEIC450点を取る勉強法
・TOEIC500点を取る勉強法
・TOEIC550点を取る勉強法
・TOEIC600点を取る勉強法
・TOEIC650点を取る勉強法
・TOEIC700点を取る勉強法
・TOEIC750点を取る勉強法
・TOEIC800点を取る勉強法
・TOEIC850点を取る勉強法
・TOEIC900点を取る勉強法
・TOEIC950点を取る勉強法
まとめ
今回はTOEICの受験方式とテストの種類を解説しました。
就活や転職でTOEICを活用するなら「TOEIC Listening & Reading Test」を受けましょう。
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]