今回はTOEIC400点のレベルと、400点を取るための勉強法・おすすめ参考書を解説します。
また、400点から500点/600点/700点/800点にスコアを伸ばす勉強法についても解説します。
- TOEIC400点のレベルが知りたい
- TOEIC400点を取るための勉強法が知りたい
- TOEIC400点からさらにスコアをアップさせる勉強法を知りたい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!(大学3年時取得)
TOEIC400点のレベル|やばい
TOEIC400点は全体の上位88.1%
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、2022年度のTOEIC公開テストスコア取得者の割合は以下の通りです。
よって、400点は上位81.6%〜88.4%の間だと考えられます。
ただ、このデータには1年に何度もTOEICを受験している人も含まれています。
そのような重複カウントを省くために、個別の試験の状況も確認してみましょう。
TOEIC公式が発表している「第351回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- 点数が445点未満は全体の下位15.9%
- 点数が395点未満は全体の下位9.7%
です。よって、TOEIC400点は上位84.1%〜90.3%の間のスコアです。
先ほどの数値(上位81.6%〜88.4%)と平均すると、TOEIC400点は上位82.9%〜89.4%となります。
TOEICのスコアは5点刻みなので、390点から440点までの点数の種類は以下の11通りです。
- 390点(上位89.4%)
- 395点
- 400点
- 405点
- 410点
- 415点
- 420点
- 425点
- 430点
- 435点
- 440点(上位82.9%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は0.65%(=(89.4%-82.9%)/10)になります。
よって、400点は上位88.1%(=89.4%-0.65%×2)程度です。
TOEIC400点は平均点より低く偏差値37.7
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは608点(公開テスト)です。
過去のTOEIC統計より、スコアが約17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
よって、TOEIC400点は偏差値およそ37.7です。
TOEIC400点は正答率45%程度
平均的に、リスニングとリーディングは50点ほど差がつきます。
よって、TOEIC400点の場合、リスニング225点前後、リーディング175点前後になるでしょう。
TOEIC400点は公式の3段階のリスニング力評価で一番下のレベル
「Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング225点は3段階中最も低い評価で、以下のような特徴が認められます。
- 写真描写の短い記述が理解できる
- 情報が何度も繰り返されてあり、語彙が簡単なときは話の趣旨を理解できることがある
- 広い範囲にわたる情報を関連づける必要があるときは話の趣旨を理解できない
- 短い会話でやや難しい語彙・構文が使用されると話の詳細が理解できない
TOEIC400点は公式の4段階のリーディング力評価で一番下のレベル
また、リーディング175点は4段階中最も低い評価で、以下のような特徴が認められます。
- 限られた範囲を読む場合は事実に基づく情報に関する問題に正答できる
- 簡単な語彙・句・文法構造が理解できる
- 情報を推測できない
- 言い換えが理解できない
- 1つの文中の情報さえ関連づけることができない
TOEIC400点は公式のコミュニケーション能力評価で5段階中上から4番目のレベル
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC400点はA〜Eの5段階評価のうち、D評価(220点以上)です。
D評価は「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」レベルで、以下の特徴を備えています。
- ゆっくり話してもらうか繰り返し・言い換えをしてもらえば簡単な会話が理解できる
- 身近な話題であれば応答可能
- 不十分なところが多いが、特別な配慮をしてくれれば多少の意思疎通が取れる
TOEIC400点は英語の基礎がある程度身についている
TOEIC400点なら中学レベルの英語の基礎が身についてきています。
- TOEICの理解度
- 根本的なリスニング力
- 語彙力
- 解答スピード
- 速読力
など、まだまだ不足している部分は多いもの、順序立ててしっかり勉強すればスコアはぐんぐん伸びていくでしょう。
TOEIC400点は英検準2級〜3級レベル
TOEICと英検は試験の形式が大きく異なるので単純に比較することはできませんが、TOEIC400点は「英検準2級〜3級」に相当します。
「英検準2級」=「高校中級程度」、「英検3級」=「中学卒業程度」です。
TOEIC400点は就職・転職活動では使えない、履歴書等に書くべきではない
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均点は608点です。
TOEIC400点は公開テストの平均点スコアより、また、新卒採用で求められる平均スコアより低いです。
就職活動や転職活動ではほとんど活用できないでしょう。
就職・転職活動で活用したいなら、最低でもTOEIC600点以上を目指しましょう。
順序立てて勉強すれば600点に上げるのは難しくありません。
TOEIC400点だと昇進・昇格に関する評価で不利になる可能性がある
(英語活用実態調査2019より引用)
この画像から、昇進・昇格でTOEICスコアを要件・参考にしている企業は30%近くあり、最低でも500点以上が求められています。
よって、TOEIC400点だと、所属する企業によっては昇進・昇格の際に不利になる場合があります。
TOEIC400点を取る勉強法
ここからはTOEICで400点を取るための勉強法を解説します!
TOEICについて知る
TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。
Part1 | 写真描写問題 |
Part2 | 応答問題 |
Part3 | 会話問題 |
Part4 | 説明文問題 |
Part5 | 短文穴埋め問題 |
Part6 | 長文穴埋め問題 |
Part7 | 長文読解問題 |
それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。
まずはその違いを知りましょう。
「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」で詳しく解説しているので、必ずご覧ください。
英単語を覚える
TOEICの英語は「ビジネスシーンを想定した英語」なので、大学受験等とは異なる「TOEIC特有の英単語」が多く登場します。
よって、TOEIC特有の英単語を覚えることがスコアアップのために重要です。
TOEIC特有の英単語を覚えるには、TOEICに特化した英単語帳を使うのが最適です。
英単語を覚えるコツは4つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
- 1冊しっかり覚える
これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。
英文法を勉強する
英文法は、英単語と並んで重要な英語の基礎です。
英文法の理解度が低ければ、リスニングの聞き取りの精度が落ちるので、正答率が下がります。
リーディングについても、英文を読むスピードと読解の精度が落ちるので、全体のスコアがガクッと落ち込みます。
さらに、TOEICのリーディングセクションには英文法問題が多数出題されるので、確実に理解することが大切です。
英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」を利用するのが圧倒的におすすめです。
その理由は4つあります。
- TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
- 関先生が授業を担当しているからとにかくわかりやすい
- インプットとアウトプットを交互に行うから学習内容が定着する
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毎日英語を聞く
TOEIC400点未満の方は「英語を聞く」ことに対して、まだ抵抗感を持っているはずです。
その抵抗感を無くすために、毎日英語を聞くことを習慣づけましょう。
おすすめのリスニング教材はYouTubeです。
YouTubeで「リスニング 聞き流し」と検索すれば、簡単なモノから難しいモノまで、さまざまなレベルのリスニング音声が出てきます。
いろいろ視聴してみて「これならストレスなく聞けそうだ」と感じた教材を選びましょう。
毎日英語を読む
TOEIC400点未満の方は「英語を読む」ことに対して、まだ抵抗感を持っているはずです。
その抵抗感を無くすために、毎日英語を読むことを習慣づけましょう。
おすすめのリーディング教材は、TOEIC公式問題集のPart6とPart7です。
最初はPart6を、慣れてきたらpart7を読みましょう。
TOEICの問題を解いてみる
TOEICは形式が特殊な試験です。
そのため、問題を解いて形式に慣れることがスコアアップのために重要です。
問題演習には、公式問題集を使いましょう。
「公式」とついているだけあって、本番の難易度・形式に最も近い問題が掲載されています。
最初は解答時間を気にする必要はありません。
ゆっくりと時間をかけて、辞書を用いながら問題を解いてみてください。
TOEIC400点を取れるPart別正答数の目安
TOEIC400点を目指す場合、Part別の正答数の目安は以下のとおりです。
問題数 | 正答数 | |
Part1 | 6問 | 4問 |
Part2 | 25問 | 16問 |
Part3 | 39問 | 16問 |
Part4 | 30問 | 14問 |
Part5 | 30問 | 18問 |
Part6 | 16問 | 10問 |
Part7 | 54問 | 22問 |
各パートの勉強法については「TOEIC全パート攻略法+テクニック」をご覧ください。
最短でTOEIC400点を取るためのコツ
短期間でTOEIC400点を取るために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、実践演習を通じて自分の苦手を見つけることができます。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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TOEICで400点を取るためにおすすめの参考書・教材
ここからはTOEIC400点を取るためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月で975点取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5文法問題集
- スコアがぐんぐん伸びるTOEIC勉強ルーティン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
とはいえ「なんだかよくわからない人が監修した教材なんて大丈夫なの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
ということで、ここからは市販のおすすめ参考書・教材も紹介しますね。
中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本
名前の通り、中学レベルの英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
1000語を1ヶ月で暗記する具体的な暗記スケジュールがついています。
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC500点〜600点を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
TOEICに出てきそうなフレーズ・例文が載っており「英単語が実際にどのような場面で使われるのか」を確認しながら覚えられます。
また、TOEIC・英語初心者が覚えやすいよう、英単語が難易度順に並んでいるのもポイントです。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
TOEIC400点を取るために使うべき学習ツール
ここからはTOEICの勉強効率を上げてくれる学習ツールを紹介します。
短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。
Santaアルク
SantaアルクはTOEIC対策をするなら必須級のアプリです。
Santaアルクがおすすめな理由は3つあります。
- 無料のレベルテストでスコアを診断できる
- AIがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してくれる
- 無料プランでも講義・模試(30問)を受けられる
特に注目してほしいのが「①無料のレベルテストでスコアを診断できる」ことです。
たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができるので、定期的に自分のスコアを把握するのに非常に役立ちます。
しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
Santaアルクは、TOEICの勉強をするなら必ず使いたいアプリです。
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スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策は、本格的なTOEIC対策ができる学習ツールです。
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目標スコア別の勉強法と目安の勉強時間
ここからは400点から目標とするスコアに上げるための勉強法と目安の勉強時間を解説します。
前述のように400点取れる方は中学レベルの英語の基礎がある程度身についています。
そのため、勉強のやり方さえ間違えなければ、スコアは着実に上がっていきます。
400点から500点
400点から500点に上げるためには、これまで紹介してきた勉強法に加えて以下を実践しましょう。
- スラッシュリーディング
- オーバーラッピング
400点から500点にスコアを伸ばすための勉強時間は約200時間です。
400点から600点
600点は就職活動や転職活動で履歴書に記載して英語力をアピールできる点数です。
昇格・昇進・海外赴任の条件となっている場合もあり、TOEIC受験者が最初に目指すゴールのスコアとも言えます。
400点から600点に上げるためには、今まで紹介してきた勉強法に加えて、以下を実践しましょう。
- TOEIC特有の英単語を覚える|金のフレーズがおすすめ
- ディクテーション
- 実践演習
400点から600点にスコアを伸ばすための勉強時間は約400〜500時間です。
400点から700点
700点となると、一般的な企業であれば高い評価を得られるので、有利に就活・転職を進められるでしょう。
昇進・昇格の際にも英語力を高く評価してもらえます。
400点から700点に上げるためには、今まで紹介してきた勉強法に加えて、以下を実践しましょう。
- シャドーイング
- 文法問題をたくさん解いて正答率と解答スピードを上げる
400点から700点にスコアを伸ばすための勉強時間は約600〜700時間です。
400点から800点
800点ともなると、外資系企業など国際系の企業・業界・業種に就活・転職するチャンスがあります。
400点から800点に上げるためには、今まで紹介してきた勉強法に加えて、以下を実践しましょう。
- テクニックを学ぶ
- 実践演習を繰り返し復習をしっかり行う
400点から800点にスコアを伸ばすための勉強時間は約800〜900時間です。
まとめ
TOEIC400点を取るための勉強法とおすすめ参考書/教材、そして400点からさらにスコアをアップさせる勉強法を解説しました。
TOEICは勉強のやり方がとても大切です。
勉強のやり方を間違えてしまうと、驚くほどスコアがアップしません。
今回解説した勉強法を実践して、ぐんぐんスコアを伸ばしていきましょう!
今回はTOEIC450点のレベルと勉強法・おすすめ参考書を解説します。また、450点から500点/600点/700点/800点にスコアを伸ばすために具体的にやるべきことを解説します。 TOEIC450点[…]