今回はTOEIC455点〜495点のレベルと、455点〜495点からスコアをアップさせるための勉強法を解説します。
- TOEIC455点〜495点のレベルが知りたい
- TOEIC455点〜495点からスコアをアップさせる勉強法を知りたい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
TOEIC455点〜495点に含まれるスコア
TOEIC455点〜495点は、以下の9つのスコアを含みます。
- TOEIC455点
- TOEIC460点
- TOEIC465点
- TOEIC470点
- TOEIC475点
- TOEIC480点
- TOEIC485点
- TOEIC490点
- TOEIC495点
TOEIC455点〜495点のレベル
さて、ここからはTOEIC455点〜495点のレベルを解説していきます。
上位80.44%〜73.43%のスコア
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」と「第351回 平均スコア・スコア分布 詳細」の結果に基づき、TOEIC455点〜495点が上位何%なのかを計算しました。
TOEICのスコア | 上位何%か |
TOEIC455点 | 上位80.44% |
TOEIC460点 | 上位79.62% |
TOEIC465点 | 上位78.8% |
TOEIC470点 | 上位77.98% |
TOEIC475点 | 上位77.16% |
TOEIC480点 | 上位76.34% |
TOEIC485点 | 上位75.52% |
TOEIC490点 | 上位74.7% |
TOEIC495点 | 上位73.43% |
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、2022年度のTOEIC公開テストスコア取得者の割合は以下の通りです。
よって、470点は上位73.4%〜81.6%の間だと考えられます。
ただ、このデータには1年に何度もTOEICを受験している人も含まれています。
そのような重複カウントを省くために、個別の試験の状況も確認してみましょう。
TOEIC公式が発表している「第351回 平均スコア・スコア分布 詳細」によると、
- 点数が495点未満は全体の下位24.0%
- 点数が445点未満は全体の下位15.9%
です。よって、TOEIC470点は上位76.0%〜84.1%の間のスコアです。
先ほどの数値(上位73.4%〜81.6%)と平均すると、TOEIC470点は上位74.7%〜82.9%となります。
TOEICのスコアは5点刻みなので、440点から490点までの点数の種類は以下の11通りです。
- 440点(上位82.9%)
- 445点
- 450点
- 455点
- 460点
- 465点
- 470点
- 475点
- 480点
- 485点
- 490点(上位74.7%)
それぞれのスコアに均等に受験者が分布しているとすれば、各スコア間の差は0.82%(=(82.9%-74.7%)/10)になります。
よって、470点は上位77.98%(=74.7%+0.82%×4)程度です。
平均点との差は-157点〜-117点
TOEIC公開テストの平均点は612点です。この平均点に基づき差を計算しました。
TOEICのスコア | 平均点との差 |
TOEIC455点 | -157点 |
TOEIC460点 | -152点 |
TOEIC465点 | -147点 |
TOEIC470点 | -142点 |
TOEIC475点 | -137点 |
TOEIC480点 | -132点 |
TOEIC485点 | -127点 |
TOEIC490点 | -122点 |
TOEIC495点 | -117点 |
偏差値40.7〜43.1
過去のTOEIC統計から、スコアが17点ダウンすると、偏差値が1下がる計算になります。
偏差値50=612点(平均点)として、各スコアの偏差値を計算しました。
TOEICのスコア | 偏差値(およそ) |
TOEIC455点 | 40.7 |
TOEIC460点 | 41.0 |
TOEIC465点 | 41.3 |
TOEIC470点 | 41.6 |
TOEIC475点 | 41.9 |
TOEIC480点 | 42.2 |
TOEIC485点 | 42.5 |
TOEIC490点 | 42.8 |
TOEIC495点 | 43.1 |
正答率50〜55%
TOEIC455点〜495点の正答率の目安は約50〜55%です。
ただし、試験の難易度や他の受験者の正答率によって「正答率とスコアの関係」は変わるので、あくまで目安・参考程度にとどめておきましょう。
公式のリスニング力評価で一番下のレベル
リスニングとリーディングは45点ほど差がつくことが多いです。
よって以下のことが言えます。
- TOEIC455点の平均的な点数構成は「リスニング250点リーディング205点」
- TOEIC495点の平均的な点数構成は「リスニング270点リーディング225点」
ここから、TOEIC455点〜495点のリスニングの点数幅は250点〜270点、リーディングの点数幅は205点〜225点と言えます。
「Score Descriptor Table」によると、TOEICリスニング250〜270点は3段階中最も低い評価です。
具体的なリスニング力は以下の通りです。
- 写真描写の短い記述が理解できる
- 情報が何度も繰り返されてあり、語彙が簡単なときは話の趣旨を理解できることがある
- 広い範囲にわたる情報を関連づける必要があるときは話の趣旨を理解できない
- 短い会話でやや難しい語彙・構文が使用されると話の詳細が理解できない
公式のリーディング力評価で一番下or下から2番目のレベル
また、リーディング205点〜220点は4段階中最も低い評価です。
具体的なリーディング力は以下の通りです。
- 限られた範囲を読む場合は事実に基づく情報に関する問題に正答できる
- 簡単な語彙・句・文法構造が理解できる
- 情報を推測できない
- 言い換えが理解できない
- 1つの文中の情報さえ関連づけることができない
また、リーディング225点は4段階中下から2番目の評価です。
具体的なリーディング力は以下の通りです。
- 限られた長さの文章では簡単な推測ができる
- 文中と問題の表現が同じであれば事実に基づく情報に関する問題に正答できる
- 言い換えがある場合は推測が困難
- ふたつ以上の文章にわたる情報を関連づけることができない
- 難しい語彙や例外的な意味、複雑な文法構造が理解できない
公式のコミュニケーション能力評価で5段階中上から3〜4番目のレベル
「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC455点〜465点はA〜Eの5段階評価のうち、D評価(220点以上)です。
D評価は「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」レベルで、以下の特徴を備えています。
- ゆっくり話してもらうか繰り返し・言い換えをしてもらえば簡単な会話が理解できる
- 身近な話題であれば応答可能
- 不十分なところが多いが、特別な配慮をしてくれれば多少の意思疎通が取れる
そして、TOEIC470点〜495点はA〜Eの5段階評価のうち、C評価(470点以上)です。
C評価は「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」レベルで、以下の特徴を備えています。
- 通常会話であれば要点を理解し、応答にも支障はない
- 複雑な場面における対応や意思疎通では巧拙(上手い/下手)の差が見られる
- 基本的な文法・構文は身についている
- 表現力の不足はあるが、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている
CEFRA2で英検準2級レベル
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。
上記の文部科学省のデータによると、TOEIC455点〜495点はCFFR A2程度に相当します。
また、英検に換算すると、TOEIC455点〜495点は英検準2級(高校中級程度)に相当します。
就活や転職で活用できない
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像より、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC公開テストの平均点は612点です。
TOEIC455点〜495点は公開テストの平均点より、また、新卒採用・中途採用で求められる平均スコアより低いです。
よって、就職活動や転職活動ではほとんど活用できません。
就職・転職活動で活用したいなら、TOEIC600点以上を目指しましょう。
TOEIC455点〜495点からスコアを伸ばす勉強法
ここからはTOEIC455点〜495点からスコアを伸ばす勉強法を解説します。
英単語を覚える
TOEICの英単語対策で重要なことは「TOEIC特化の英単語帳を使うこと」です。
大学受験用の英単語帳だと「大学受験には出るけどTOEICには出ない英単語」まで覚えることになり、単語学習の効率が落ちるので注意してください。
おすすめの英単語帳は金のフレーズです。
金のフレーズの英単語は本当に頻出のモノばかりなので、金フレを覚えれば覚えるほどスコアアップにつながります。
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リスニング対策
TOEICのリスニングにはPart1〜Part4まであります。
このうちTOEIC455点〜495点の方が対策すべきなのはPart1・2です。
なぜかというと、Part1・2は文章が短文で、かつ、1つの音声に対して設問が1つだけなので対策しやすいからです。
Part1対策
Part1では、まず単語・表現を覚えることが重要です。
先ほど紹介した「金のフレーズ」に載っている「パート1重要語100」を覚えてください。
そして「初心者特急パート1・2」を使って、Part1の問題形式に慣れていきましょう。
Part2対策
Part2では、1つ1つの単語をしっかり聞き分けることが重要です。
聞き分ける能力を上げるために、ディクテーションを行いましょう。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 音声を1文ごとに区切って止めながら聞いた内容を書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
上で紹介した「初心者特急パート1・2」のPart2問題演習後の復習として、シャドーイングを取り入れましょう。
リーディング対策
TOEICのリーディングにはPart5〜Part7まであります。
このうちTOEIC455点〜495点の方が対策すべきなのはPart5です。
なぜかというと、Part5は問題の形式が以下のようにシンプルで、最も対策しやすいパートだからです。
Due to an unforeseen increase in demand, the production department has decided to _____ overtime shifts for the next two weeks.
(A)implement
(B)decrease
(C)cancel
(D)postpone
Part5対策するメリットは、ほかにもあります。
- 形式が似ているPart6の正答数も増える
- Part5・6の解答スピードが速くなりPart7に使える時間が増える
- 英文法の理解度が深まる
具体的な対策方法ですが、「文法問題はじめの400問」を使って繰り返し問題演習しましょう。
「文法問題はじめの400問」がおすすめな理由は2つあります。
- 難易度を少しずつ上げながら挫折することなく演習できる
- 問題量が豊富
実践演習
あとやるべきことは実践演習です。
リスニングとリーディング200問を通しで解きましょう。
おすすめの実践問題集は公式問題集です。
公式問題集がおすすめな理由は「問題の質が圧倒的に高いから」です。
よって、公式問題集を使うことで極めて実践的に問題演習できます。
まとめ
TOEIC455点〜495点のレベルを解説しました。
- 全体の上位80.44%〜73.43%のスコア
- 平均点より157点〜117点低い
- 偏差偏40.7〜43.1
- 公式のリスニング力評価で一番下のレベル
- 公式のリーディング力評価で一番下or下から2番目のレベル
- 公式のコミュニケーション能力評価で上から4番目or3番目のレベル
- CEFR A2で英検準2級と同程度のレベル
- 就活や転職では活用できない
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