今回は大学3年時に独学で975点取った筆者が、大学生におすすめのTOEIC英単語帳を6つ紹介します。
- TOEICの勉強を始めたけどどんな英単語帳を使えば良いのかわからない
- TOEICの英単語学習を効率的に進められる単語帳が欲しい
という方は必見です!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!(大学3年時取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
大学生のTOEIC英単語帳の選び方
一言にTOEIC英単語帳と言っても、その特徴はさまざまです。
ということで、まずは「自分はこれを使うべきだ!」というTOEIC英単語帳の判断基準を解説します。
目標スコアで選ぶ
TOEICの英単語帳の多くは「達成スコア」を設定しています。
TOEICでは目指すスコアごとに覚えるべき英単語の数や種類が異なるからです。
「現状よりやや高いレベルの英単語帳」を使うことで、今まで使ってきた英単語帳の英単語とほとんど被りがなく、かつ、そのレベルを達成するのに必須の英単語に絞って学べます。
つまり、効率的に目標スコアを達成できます。
ただし、自分の現状より遥かに高いレベルの英単語帳を使うのはやめておきましょう。
というのも、基本的に英単語帳のレベルが上がるにつれて、扱う英単語の文中での登場頻度は少なくなるからです。
まずはしっかりレベルのやさしい英単語帳を使って頻出英単語をおさえることが、TOEICで着実にスコアを伸ばす秘訣です。
リスニング音声がついている
単語帳にリスニング音声がついていれば、発音と一緒に英単語を覚えられます。
そのため定着率が高くなるのはもちろん、リスニングの聞き取りの精度が上がります。
また、リスニング音声がついていれば、英単語帳をわざわざ開かなくても、聞いて暗記できます。
そのため、移動時間などにも英単語学習ができるようになります。
分厚すぎない
英単語帳が分厚いと持ち運ぶのが大変なので、外出先でのスキマ時間等に英単語学習をするハードルが高くなります。
また、「まだ覚えていない英単語がこんなにあるのか…」という心理的な負担が生じ、英単語学習のモチベがなくなる可能性もあります。
よって、分厚すぎない英単語帳を選ぶのがおすすめです。
目安としては、「英単語1,000〜2,000語」くらいの英単語帳がちょうど良いと思います。
いろんな意味を掲載していない
基本的に、英単語には複数の意味があります。
複数の意味を全て覚えるのが理想ですが、実際にはそれは非常に大変です。
TOEIC英単語帳の中には、TOEICに出る意味に絞って掲載しているモノもあります。
よって、複数の意味を覚えるのが苦手な方は、そのような英単語帳を選ぶのがおすすめです。
大学生におすすめのTOEIC英単語帳6選
さて、ここからは大学生におすすめのTOEIC英単語帳を厳選して6つ紹介します!
金のフレーズ
金のフレーズ(通称金フレ)はTOEICの定番英単語帳です。
以下のように、到達スコア600点〜990点に分けて英単語が掲載されています。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
そのため、自分の目標スコアに合わせて必要な英単語だけを勉強できます。
金フレに掲載されている英単語は、公式教材や筆者の豊富なTOEIC受験経験から作成した単語データベースから厳選されています。
そのため、極めて実戦に近い頻出&重要英単語を短期間で学べます。
さらに、リスニング音声がついているので、音声学習にも使えるのが魅力です。
そのうえ、「TOEICに出る意味」に絞って覚えられるので、余計な苦労をすることなくスコアアップに直結する単語学習ができます。
銀のフレーズ
銀のフレーズは前述の金のフレーズの姉妹英単語帳です。
形式は同じですが、掲載されている英単語のレベルがやさしくなり、基本的な英単語が多数掲載されています。
具体的なレベル分けは以下の通りです。
- 基礎の400語
- 頻出の300語
- 必須の200語
- 発展の100語
銀のフレーズを使い始める目安のレベルはTOEIC400点〜500点です。
英語に苦手意識がある方は、金のフレーズの前に銀のフレーズを挟むのがおすすめです。
世界一わかりやすい TOEICテストの英単語
英語教育界のカリスマ「関先生」が監修したTOEIC英単語帳です。
ほかの英単語帳と違う点として、英単語の語源やイメージをイラストとともに解説しています。
英単語をただ丸暗記するのではなく、単語に関連する情報やイラストを関連づけながら覚えられるので、暗記が苦手な方でも覚えやすいのが魅力です。
TOEIC500点未満かつ英単語を覚えるのが苦手な大学生におすすめの英単語帳です。
中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本
タイトルにある通り、中学レベルの英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
TOEIC対策用の英単語帳ではありませんが、中学レベルの基礎英単語がコンパクトにまとまっているのでおすすめしました。
中学レベルの基礎英単語は、どんな英文にも頻出です。
つまり、基礎英単語がわからなければ、英文を読めない/聞けないということです。
TOEIC400点以下でまだ中学英語の理解に不安がある方は、「中学校3年間の英単語が1ヶ月で1000語覚えられる本」を使いましょう。
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
など、「これさえ読めばTOEICのことがバッチリ理解できる!」と自信を持って言えるほど内容が充実しています。
この記事の中で、中学英単語+目標スコア別の英単語帳をpdfでプレゼントしています。
TOEIC全パート攻略法は、ゼロレベルからTOEIC対策後半(目安800点くらい)までの英単語帳を一気に揃えたい方におすすめです。
ちなみに、TOEIC英文法解説pdfやリーディングセクションPart5の文法問題集なんかも付いています。
TOEICのスコアをぐんぐん伸ばすヒントがたくさん見つかるので、ぜひご覧ください。
上級単語特急 黒のフレーズ
黒のフレーズは前述の金のフレーズ・銀のフレーズの姉妹書です。
TOEIC800点以上を狙う中級者〜上級者向けの英単語帳で、各ページに以下のようにランク分けされた英単語が掲載されています。
- Aランク:600〜800点レベルの「やや難」単語
- Bランク: 800点から900点レベルの「難」単語
- Cランク: 900点から950点レベルの「超難」単語
- Sランク: 950点から990点レベル「鬼難」単語
黒のフレーズは、金のフレーズや銀のフレーズだけではカバーできない「頻出ではないがときどき登場し、解答に関わる英単語」を覚えるのに使います。
このような英単語は、普通文脈から推測することになります。
しかし、推測には時間がかかりますし、時間をかけたとしても正しく推測できるとは限りません。
黒のフレーズを使うことで、推測する必要がなくなるので、読解スピード・正答率の向上が期待できます。
必須の英単語帳ではありませんが、英単語推測による精度のブレを減らしたい方は使ってみても良いのではないかなと思います。
大学生のTOEIC英単語の効率的な覚え方
TOEIC600〜700点くらいまでは英単語帳を使って英単語を覚えるのが効率的です。
ただ、700点以上になってくると、英単語帳ではカバーしきれない英単語を覚えることが必要になってきます。
よって、700点以上からは以下の2点を同時並行で進めていくことが重要です
- 英単語帳でTOEIC頻出の英単語を覚える
- 問題演習中でわからない英単語を調べノートにまとめる
②のノートはいわば「あなただけの英単語帳」になり、英単語を抜け漏れなく暗記するのに効果的です。
また、具体的な英単語の覚え方は以下の通りです。(英単語帳、英単語まとめノートともに同様の方法でOK)
- 100〜150単語の英単語に目を通す×3〜5回
- 1日後に①を3〜5回
- 3日後に①を3〜5回
- 7日後に①を1回行い、意味がすぐにわかった英単語には印をつける
- ④で印をつけなかった英単語に目を通す(全て覚えられるまで)
これで長期記憶に英単語が定着します。
大学生がTOEICのために覚えるべき英単語の数
多くの大学生が最初に目指すスコアは就職で使える600点です。
そして、600点を取るために必要な英単語数はおよそ5000語程度です。
また、700点以上を取るために必要な英単語数は以下の通りです。
スコア | 必要英単語数 |
700点 | 7000語程度 |
800点 | 8000語程度 |
900点 | 10000語以上 |
大学生のTOEIC勉強で大学受験に使った英単語帳を使うのはアリか
- ターゲット1900
- ユメタン
- キクタン
- システム英単語
- 速読英単語
- 鉄壁
など、大学受験で使った英単語帳を使いたいと考えている大学生は多いのではないでしょうか。
結論を言えば、大学受験で使った英単語帳だけでTOEIC対策するのはおすすめしません。
その理由は、TOEICには大学受験とは異なるTOEIC特有の英単語が多数登場するからです。
大学受験の英単語帳だと、確かに根本的な英単語力は身につきますが、肝心のTOEIC特有の英単語をカバーできないので、スコアアップになかなかつながりません。
よって、どんなに英単語力に自信がある場合でも、最低限1冊はTOEIC特化の英単語帳を使うのがおすすめです。
大学生のTOEIC勉強で英熟語帳は必要か
「英単語帳のほかに英熟語帳が必要なんじゃないの?」と思っている方は多いかもしれません。
結論を言えば、英熟語帳はわざわざ購入する必要はありません。
その理由は4つあります。
- 熟語暗記は優先度が低くスコアアップに結びつきづらい
- 熟語の意味を完璧に理解しなくてもなんとなく推測できる
- 英熟語は忘れやすい
- 文中でわからない英熟語を調べる癖をつければ英熟語力は身につく
ただし、900点以上になってくると熟語暗記が必要になる場合があります。
迷うことなく確実に正解することが必要になるからです。
ただし、それでも英熟語帳は必要ありません。
文中でわからない英熟語を調べる癖をつければ十分な英熟語力が身につくからです。
大学生のTOEICに関してよくある質問
大学生がゼロからTOEIC対策するなら何から始めれば良い?
TOEICをゼロから対策する場合に最初にやるべきことは6つあります。
- TOEICについて知る
- 今の英語レベルを把握する
- 目標スコアを設定する
- スケジュールを立てる
- 教材を用意する
- 勉強時間を確保する
特に、①は重要です。
定期テスト対策をするときは、まず定期テストの範囲を確認しますよね。
大学受験の対策をするときは、まず過去問を確認しますよね。
それと同じで、TOEIC対策もまず「相手を知る」ことから始めることが重要です。
大学生はTOEICをいつまでに受けるべき?
就活を意識するなら、大学2年生から受験して、就活やインターンが始まる1〜6ヶ月前には一定以上のスコアを確保することが理想です。
大学生がTOEICを受ける適切な頻度はどれくらい?
TOEICを頻繁に受けるメリットは3つあります。
- TOEIC学習のモチベーションを維持しやすい
- 目標スコアを達成できる可能性が高くなる
- 試験に慣れやすい
理想の頻度は毎月です。
しかし、受験料や時間の問題から、毎月TOEICを受け続けるのは厳しいです。
よって、大学生は2ヶ月に1回程度の受験がおすすめです。
前述のように、TOEICの受験頻度が高くなれば、締切効果で勉強のモチベーションがアップします。
さらに、大学生は社会人に比べると自由な時間が多いので、時間をTOEIC対策に有効活用できればスコアの伸び方も大きくなります。
大学生におすすめのTOEIC参考書は?
大学生に特におすすめのTOEIC参考書は以下の3つです。
- TOEIC全パート攻略法(本記事で紹介)
- 文法問題 出る1000問
- TOEIC公式問題集
他の参考書についても知りたい方は「大学生におすすめのTOEIC参考書10選を975点が紹介【初心者〜上級者】」をご覧ください。
まとめ
大学生におすすめのTOEIC英単語帳を6つ厳選して紹介しました。
- 金のフレーズ
- 銀のフレーズ
- 世界一わかりやすい TOEICテストの英単語
- 中学校3年間の英単語が1ヶ月で1000語覚えられる本
- TOEIC全パート別攻略法
- 上級単語特級 黒のフレーズ