「TOEICって毎月受けるべき?それとも少し間隔を空けた方が良い?」
就職・転職や昇進・昇格のためにTOEICの勉強をしている方は多いですよね。
TOEICの勉強をしていると、気になるのが適切な受験頻度です。
ということで今回は、TOEICの理想の受験頻度を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEICは1年間に30回程度開催される
TOEICの開催頻度は午前・午後実施合わせて年間30回程度です。(年間15日程度)
たとえば、2024年のTOEIC開催日程は以下のとおりです。
- 1月28日
- 2月25日
- 3月10日
- 3月17日
- 4月21日
- 5月26日
- 6月8日
- 6月23日
- 7月13日
- 7月28日
- 8月25日
- 9月14日
- 10月12日
- 10月27日
- 11月17日
- 12月8日
- 12月21日
以前までは年間10日(20回)程度でしたが、近年は開催頻度が高くなっています。
TOEICを頻繁に受けるメリット
TOEICを頻繁に受けるメリットは3つあります。
- TOEIC学習のモチベーションを維持しやすい
- 目標スコアを達成できる可能性が高くなる
- 試験に慣れやすい
TOEIC学習のモチベーションを維持しやすい
まずは勉強のモチベーションを維持できることです。
TOEICは合否があるわけではなく、5点刻みで採点されます。
よって、TOEICを頻繁に受けることで英語力の向上がスコアに反映され、成長を感じやすいのでモチベ維持に繋がります。
また、「TOEICの本番試験がもうすぐ」という環境を作り出せる(締切効果)ので、英語学習のやる気がアップします。
そして英語学習のやる気がアップすれば、短期間の勉強でもTOEICスコアがぐんぐん伸びていきます。
目標スコアを達成できる可能性が高くなる
TOEICを一度受けただけで自分の実力が完璧にスコアに反映されることはほとんどありません。
というのも、TOEICの問題との相性がスコアに影響するからです。
もしTOEICを頻繁に受験すれば、相性の良い問題に当たったり、コンディションの良い状態で試験を受けられたりする機会が多くなります。
よって、目標スコアを達成できる可能性が高くなるでしょう。
試験に慣れやすい
試験会場でTOEICの問題を解くのと、自宅や図書館等でTOEICの問題を解くのとでは、緊張感や雰囲気が異なります。
まず、試験会場には試験官と多くの受験者がいます。
また、リスニングの音声はイヤホンではなく、スピーカーから聞こえてきます。
このような状況下で実力通りの力を発揮するには、試験に慣れることが重要です。
頻繁にTOEICを受験すればすぐに試験になれられるので、スコアアップにつながるでしょう。
TOEICを頻繁に受けるデメリット
TOEICを頻繁に受けるるデメリットは以下のとおりです。
- 受験料がかかる
- 土日が潰れる
- スコアが落ちると気になってしまう
受験料がかかる
TOEIC公開テストの受験料は7,810円(税込)です。
受験料が安いIPテストでも、4,230円(税込)かかります。(団体により受験料は若干異なる場合がある、また、開催頻度が不定)
毎月1回TOEICを受験すると考えると、年間93,720円もの受験料になります。
土日が半日程度潰れる
TOEICは土日に開催されます。
試験時間は2時間ですが、試験会場への移動や受付・解散なども時間を含めると要する時間は非常に長いと言えます。
このように頻繁にTOEICを受験すると、せっかくの土日が半日程度潰れてしまうのがデメリットです。
スコアが落ちると気になってしまう
特にスコア停滞期には、思った以上にスコアが伸びないことがあります。
なんなら、スコアが以前受験した時よりもガクッと落ちることもあるでしょう。
前述のように問題には相性があるので、スコアが落ちているからといって必ずしも「勉強法が間違っていた」「英語力が落ちた」というわけではありません。
しかし、勉強しているのにスコアが伸びないとやはり気になってしまいます。
TOEICの理想の受験頻度は毎月
さて、ここまでTOEICを頻繁に受験するメリットやデメリットを解説してきました。
頻繁に受験するデメリットは確かに大きいですが、それ以上にメリットの方が大きいです。
特に、「勉強のモチベーションになる」「試験に慣れる」という2つのメリットは、短期間でのTOEICスコアアップのためにはとても重要です。
よって、理想のTOEIC受験頻度は「毎月」です。
現実的に毎月TOEICを受けるのは難しい
しかし、現実的に毎月TOEICを受けるのは難しいですよね。
受験料はばかにならないですし、仕事や学業が忙しくてそもそも時間が取れない場合もあります。
TOEICのおすすめの受験頻度【属性別】
ということで、ここからはメリット・デメリットのバランスを考慮して、属性別に「スコアが伸びやすい」おすすめの受験頻度を紹介します!
社会人は3ヶ月に1回
社会人は3ヶ月に1回程度の受験がおすすめです。
3ヶ月以上期間が空いてしまうと、勉強のモチベが下がります。
また、試験の緊張感や雰囲気などを忘れてしまうので、本番で実力通りの実力を発揮できなくなる可能性が高まります。
大学生は2ヶ月に1回
大学生は2ヶ月に1回程度の受験がおすすめです。
前述のように、TOEICの受験頻度が高くなれば、締切効果で勉強のモチベーションがアップします。
さらに、大学生は社会人に比べると自由な時間が多いので、時間をTOEIC対策に有効活用できればスコアの伸び方も大きくなります。
特に、受験料が比較的安いIPテストは積極的に受けていきましょう。
取得期限が迫っている方は毎月
就活・転職や昇進・昇格にTOEICを活用する場合には、取得期限がありますよね。
取得期限が迫っている場合には、無理をしてでも毎月受けるべきです。
前述のように、TOEICには問題との相性の良し悪しがあります。
毎月受験すれば相性の良い問題に当たる機会が増えるので、目標スコアを達成する可能性が高くなります。
自分の英語力をチェックしたいor英語力を維持したい方は半年に1回
すでに目標スコアを取り終えていて、英語力の定期的なチェックや維持をしたい方は半年に1回で十分です。
また、2024年4月から「TOEICスコアの有効期限は2年まで」と定められました。
以前までは有効期限がなかったので制度上は2年以上前(20年前とかでもOK)のTOEICスコアでも使えましたが、今ではそうはいきません。
よって、半年に1回程度受けておけば、「履歴書等に記載できる」&「問題との相性に左右されすぎることなく自分の英語力が十分に反映されている」TOEICスコアを取得できるでしょう。
TOEIC対策をせずにただ試験を受けるのはあまり意味がない
ここまで受験頻度についてお話ししてきましたが、1つ注意点があります。
それは、対策をしないで試験を受けるのはあまり意味がないということです。
いくら問題との相性が良くても、自分の英語力が低ければハイスコアは取れません。
スコアを底上げするには、しっかりTOEIC対策をすることが大切です。
TOEICの勉強法
TOEICの基本的な勉強法は以下の通りです。
- 英単語を覚える
- 英文法を勉強する
- リスニング力を伸ばす
- リーディング力を伸ばす
- まずは簡単なPart1・2・5・6を重点的に対策する
- 実践演習
現在の英語レベル・スコアや目標スコアにより、適切な勉強法は変わってきます。
詳しい勉強法については、以下の記事を参考にしてください。
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TOEICに関してよくある質問
TOEICは何点からすごいと評価される?
一般的な企業の場合、就職・転職や昇進・昇格の際の評価では600点が1つの基準となります。
よって、それより100点高い700点取れれば、すごいと評価されるでしょう。
また、800点あれば外資系など国際関係の企業への就職が選択肢の1つになります。
公開テストとIPテストはどっちを受けるべき?
公開テストとIPテストのスコアの有効性に違いはないので、基本的にはどちらを受けても構いません。
受験料がリーズナブルなIPテストを受けるのがおすすめです。
ただ、就職や転職の際に公開テストでのみ受け取れる「公式認定証」の原本・コピーが求められる場合があります。
その場合は公開テストの受験が必要なので注意してください。
大学生はTOEICをいつまでに受けるべき?
就活を意識するなら、大学2年生から受験して、就活やインターンが始まる1〜6ヶ月前には一定以上のスコアを確保することが理想です。
また、就活で使えるスコアは600点以上ですが、TOEIC初心者がいきなり600点を取るのは難しいです。
よって、初受験では500点を目指すのがおすすめです。
TOEICと英検はどっちが難しい?
目指すスコア・級にもよりますが、個人的には準1級以上になってくると英検の方が対策が難しくなると感じました。
特に、英検1級に関してはTOEIC900点を取るより難しいと思います。
TOEICと英検はどちらも日本で広く認知されていますが、就職や転職などではTOEICがよく活用されます。
また、TOEICの方が対策が簡単(リスニング・リーディングのみ対策すればOK)なので、迷ったらとりあえずTOEICを勉強するのがおすすめです。
まとめ
TOEICの理想の受験頻度は毎月ですが、現実的にそれは難しいです。
よって、
- 社会人は3ヶ月に1回
- 大学生は2ヶ月に1回
- 自分の英語力チェックor英語力を維持したい方は半年に1回
程度を目安に受験するのがおすすめです。
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