TOEIC満点の割合は?何人いる?意味ないと言われる理由も徹底解説

  • 2024年6月13日
  • 2024年6月13日
  • TOEIC

日本だけでなく、世界で広く認知されている英語資格試験「TOEIC」。

多くの企業が就職や転職の際にTOEICスコアを参考にしています。

 

では、TOEICで満点を取った場合には就職・転職活動において、企業からどのように評価されるのでしょうか。

ということで今回は、TOEIC満点のすごさについて解説します!

本記事の信頼性
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975

TOEIC満点は何点?スコア範囲と採点方法

TOEICのスコア範囲は5点刻みで10点〜990点、つまり満点は990点です。

 

「TOEICの問題数はリスニング・リーディング合わせて200問だから、1問5点として1000点満点にすればいいんじゃないの?」と思ったかもしれません。

TOEICがそのような採点方法を取っていない理由は、試験の難易度によってスコアを変動させないためです。

 

というのも、TOEICでは毎回異なる問題が出題されます。

毎回同じ難易度に上手く調整できれば良いのですが、そんなことは不可能です。

 

ここで、もし1問5点というような採点方法が採用されていた場合はどうなるでしょうか。

簡単な問題が多かった回を受ける方が、難しい問題が多かった回を受けるより点数が高くなるはずです。

 

これでは英語力を適切に示せているとは言えません。

よって、統計的な処理を施し、試験の難易度による差を調整し、英語力を反映したスコアが算出されるようになっているというわけです。

TOEIC満点の割合は?何人いるの?

では、TOEICで満点を取る人は何人いるのでしょうか。

結論からいうと、1度の試験で満点を取る人数はおおむね100人以下です。

 

TOEICでは正式な満点の人数を公表していません。

ということで、ここからはTOEIC公式のデータをもとに満点取得者の人数と割合を予想してみます。

 

2022年度のTOEIC公開テストスコア取得者の割合は以下の通りです。

TOEICスコア取得者の割合 890点は上位4.2% 840点は上位9.1%

TOEIC Program DATA & ANALYSISより筆者作成)

この図から、895点以上が上位4.2%だとわかります。

ただ、以上のデータからは900点以上の詳細が読み取れません。

 

よって、次は「TOEIC平均スコア・分布詳細」より、リスニング・リーディングのスコア分布を見てみましょう。

TOEIC 第531回 リスニングとリーディングのスコア分布 295点〜470点 この表から、リスニングで470点以上取った人は1431人、リーディングで470点以上取った人は381人だとわかります。

当然、TOEIC満点を取るにはリスニング・リーディングそれぞれで満点を取ることが必要なので、満点を取った人の人数は381人以下だと言えます。

 

リーディング470点以上の点数の種類は、470点、475点、480点、485点、490点、495点の6通りです。

381人がこれらのスコアに均等に分布しているとすると、各スコアの取得者の人数はおよそ63〜64人(≒381÷6)となります。

 

さらに、普通に考えて495点を取るのは470点より難しいです。

また、リーディングで満点取れたとしても、リスニングで満点を取れなかった人もいるでしょう。

 

よって、495点を取った人の数が均等に分布している時の2分の1と仮定すれば、満点取得者の数は32人程度になります。

そして、この試験の受験者数は31014人なので、満点取得者の割合は0.1%程度となります。

 

この割合を元に、年間のTOEIC満点取得者の数についても考えてみましょう。

 

TOEIC Program受験者数」によると、2023年度のTOEIC受験者数は公開テスト・IPテスト合わせて1922000人です。

よって、満点取得者は1922人となります。

テン
これはあくまで仮定の数字です。実際にどれくらい満点がいるかを正確に知ることはできません。

 

とはいえ、TOEIC満点は間違いなく希少であるのは確かです。

TOEIC満点のすごさ

すでにTOEIC満点のすごさを身に沁みて感じているかも知れませんが、ここからはまた異なる視点からTOEIC満点のすごさを解説します。

TOEIC満点はリスニングで5問ミス以内

試験の難易度により異なりますが、5問ミス以内におさえればTOEICリスニングで満点を取れる可能性があります。

TOEIC満点はリーディングで1〜2問ミス以内

一方リーディングでは、1〜2問ミス以内に抑えることが必要です。

テン
リーディングのハイスコア取得者の数がリスニングのハイスコア取得者の数より少ない理由ですね。

TOEIC満点はCEFR C1

CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力をはかる国際的な指標です。

  1. C2
  2. C1
  3. B2
  4. B1
  5. A2
  6. A1

の6段階評価で、C2が最も高いレベルです。

 

CEFRとTOEICスコアの対照表

参照元:各試験団体のデータによるCEFRとの対照表

 

上表によると、TOEIC満点の990点はC1程度になります。

そしてBRITISH COUNCILの「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」によると、C1の評価は以下の通りです。

  • 熟達した言語使用者
  • さまざまな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解し、含意を把握できる
  • 流暢に、また自然に自己表現できる
  • 社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる
  • 腹圧な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる

TOEIC満点は英検1級相当

英検は、公益財団法人日本英語協会が実施する英語4技能の検定試験で、TOEICと並んで日本では広く認知されています。

検定は7段階に分かれており、TOEICとは異なり合否(受かったか落ちたか)が判定されます。

  1. 英検1級(大学上級程度)
  2. 英検準1級(大学中級程度)
  3. 英検2級(高校卒業程度)
  4. 英検準2級(高校中級程度)
  5. 英検3級(中学卒業程度)
  6. 英検4級(中学中級程度)
  7. 英検5級(中学初級程度)

TOEICと英検は問題の形式が違うので完璧な換算ではありませんが、TOEIC満点の990点は英検1級に相当すると言われています。

TOEIC満点はIELTS 7.0〜8.0

IELTSはイギリス、アメリカ、オーストラリアなどの140カ国以上の教育機関、国際機関、政府機関で採用されている世界的に認められた英語運用能力試験です。

 

4つのスキルごとに1から9まで0.5刻みで点数がつけられます。

また、4つのスキルを総合的に評価した「オーバーオールバンドスコア」も、同様に点数がつけられます。

 

TOEICとIELTSは問題の形式が違うので完璧な換算ではありませんが、TOEIC満点は「IELTS 7.0〜8.0」に相当すると言われています。

参考までに、「IELTS 7.0」の評価は以下の通りです。(出典:idp IELTS

  • 優秀なユーザー
  • 不正確さや不適切さがみられ、状況によっては誤解が生じる可能性もあるが英語を使いこなす能力を有する
  • 複雑な言葉遣いにも概ね対応でき、詳細な論理を理解できる

TOEIC満点はTOEFL iBT 95〜120点

TOEFL iBTはアカデミックな英語力をはかる世界的に認められた英語能力測定試験です。

世界160カ国、12,500以上の大学・大学院等で活用されています。

 

スコアは4技能それぞれ0〜30点で評価され、合計の満点は120点です。

 

TOEICとTOEFL iBTは問題の形式が違うので完璧な換算ではありませんが、TOEIC満点は「TOEFL iBT 95〜120点」に相当すると言われています。

参考までに「TOEFL iBT Requirements of the Top 100 Universities in the United States」によると、アメリカのトップレベルの大学院に進学するためにはTOEFL iBT80点〜100点が最低条件になっていることが多いです。

TOEIC満点を取るのに必要な勉強時間

下表はTOEICスコアアップに必要な勉強時間の目安を表しています。

TOEIC スコアアップにかかる勉強時間の目安 Prediction of English Proficiency Progress(1985)より作成

Oxford University Pressが引用した
Prediction of English Proficiency Progress(1985)」から筆者作成

この表から、850点から950点に上げるのにかかる勉強時間の目安は325時間程度だとわかります。

よって、現在のスコアが850点の場合、満点を取るには325時間以上の勉強が必要だということになります。

 

ただし、これはあくまで目安の勉強時間です。

また、950点を取れる方の中には、実力的に満点を取れる方もいるでしょう。

テン
つまり、数回受けて相性の良い問題に当たれば満点を取れるということです。

 

よって、ここで紹介した勉強時間はあくまで参考程度にしておきましょう。

TOEIC満点が意味ないと言われる理由

「TOEIC満点は意味ない」と言われることがあります。

その理由は3つあります。

  1. 就職や転職の際にはスピーキングやライティングの能力が求められるから
  2. 860点or945点以上は英語力の評価に差があまりないから
  3. 英語力ではなくTOEIC力を高めているだけだから

就職や転職の際にはスピーキングやライティングの能力が求められるから

TOEIC満点だからといって、英語がペラペラ話せるわけではありません。

また、ライティングのスキルの高さが保証されるわけでもありません。

 

もちろん、TOEIC満点を取れるなら、普通よりは英語力が高いです。

よって、スピーキングやライティングの訓練をしていない人の中では、TOEIC満点は英語が話せる/書ける部類に入るでしょう。

 

しかし、ネイティブや帰国子女はもちろん、4技能を総合力に測る英検・TOEFL・IELTSのハイスコア(英検は1級)取得者と比べると、スピーキングやライティングの能力は劣る場合が多いです。

特に外資系企業などへの就職・転職の際には「英語4技能が当然身についている」という前提で選考が行われることが多いため、TOEIC満点を取っても意味がないと言われます。

テン
より実践的なスキルが求めらるということですね。

860点or945点以上は英語力の評価に差があまりないから

TOEICのスコアにはいくつかの基準があります。

その中でもハイスコアの基準となっているスコアが2つあります。

  1. 860点
  2. 945点

860点は公式のコミュニケーションレベル評価「PROFICIENCY SCALE」における最高評価(A評価)です。

そして、945点は文部科学省「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」で示されている、TOEICで取得できる最高のCEFR(CEFR C1)です。

 

多くの企業・団体は、860点や945点を英語力の最高評価の基準として採用しています。

したがって、満点を取ったとしても、860点や945点の人と英語力の評価としては変わらないことが多いです。

テン
このことから、「990点を目指すのはコスパの観点から意味がない」と言われることがあります。

英語力ではなくTOEIC力を高めているだけだから

TOEIC満点の990点を取るには、英語力というよりTOEIC力を高めることが必要だという指摘もあります。

つまり、英語力が高いからTOEIC満点を取れるのではなく、「テクニック」や「慣れ」などが関連する「TOEIC力」が高いからTOEIC満点を取れるということです。

テン
私の場合、900点以上からは、勉強しても「英語力」が伸びているという実感が正直言ってあまり沸きませんでした。

 

実際、英語力が絶対的に高いネイティブの方が、対策なしでTOEICを受けても満点を取れないことはよくあります。

TOEIC満点を取るメリット

「TOEIC満点は意味ない」という意見があるのは事実です。

しかし、TOEIC満点を取るメリットがないわけではありません。

 

ということで、ここからはTOEIC満点を取るメリットを解説します。

就職活動や転職活動で断然有利になる&幅が広がる

企業・団体が採用時に求めるTOEICスコア 英語活用実態調査2019

英語活用実態調査2019より引用)

上画像から、新卒採用では平均545点、中途採用では平均620点のスコアが要件・参考とされています。

 

当然、TOEIC満点の990点はそれらの値より遥かに高いスコアです。

一般的な企業であれば、英語力は間違いなくトップ評価になるので、他の候補者と差別化して選考を断然有利に進められるでしょう。

 

以下に挙げるような「業務で英語を頻繁に使う企業」が求めるTOEICスコアも大幅に超えているため、キャリアの幅が広がるでしょう。

社名TOEICスコア職種
三井物産800点新卒・一般
丸紅730点中途・人事
伊藤忠オートモービル努力目標700点以上新卒・総合
双日730点中途・企画/立案
三菱商事800点中途・DX事業戦略作成
ニトリ750点入社後、グローバルトレーニー公募を希望する場合
楽天800点新卒・一般

さらに、TOEIC満点というのは、外資系企業など英語を普段から活用する企業における選考でも周りに引けを取らないスコアです。

 

ただし、面接等で英語でのコミュニケーション能力を含む実践的・実務的な英語力が問われることがあります。

その場合、TOEICスコア(L&R)だけを提出してもあまり意味がない場合もあるので注意しましょう。

昇進・昇格や海外出張・海外赴任のチャンスを得られる

昇進ん・昇格・海外出張等に必要なTOEICスコア 英語活用実態調査2019

英語活用実態調査2019より引用)

上図から、昇進・昇格の際には平均的に約500〜600点のスコアが要件・参考とされています。

また、海外出張や海外赴任の選抜の際には、平均的に600点以上のスコアが要件・参考とされています。

 

TOEIC満点の990点はそれらのスコアより遥かに高いので、昇進・昇格や海外出張・海外赴任のチャンスが増えるでしょう。

年収が高くなる

  • 就職や転職を有利に進められる
  • 昇進・昇格や海外出張・海外赴任のチャンスが増える

以上の結果として、年収がアップするでしょう。

 

実際、dodaによると、TOEICスコアと年収の相関関係は以下のとおりです。

TOEICスコア平均年収
スコアなし379万円
300点未満374万円
300点台419万円
400点台434万円
500点台437万円
600点台436万円
700点台459万円
800点台487万円
900点台534万円

TOEICスコアなしと900点台では、150万円以上の差がついています。

テン
TOEICによる年収アップは700点以上から明確に傾向としてあらわれていますね。

大学院入試で活用できる

大学院によっては、入試の際にTOEICスコアを利用できるところもあります。

990点なら、日本の大学院であれば足切りに引っ掛かることはもちろんありません。

テン
「英語試験の得点に換算」「英語試験免除」というように、優遇措置の制度が導入されているところであれば、ほぼ確実に優遇措置を受けられるでしょう。

自信が身につく

TOEIC満点は、間違いなく「すごい!」と評価されます。

特に、満点を取ることの難しさや大変さを知っているTOEICを受験経験のある人からは、尊敬の念を抱かれることもあるでしょう。

 

また、自分自身でも「満点を取った」という達成感を感じるはずです。

よって、TOEIC満点を取ることで単に就職・転職活動において自己PRになるだけでなく、今後の人生にも活かされる自信が身につくでしょう。

TOEICでハイスコアを取るための勉強法

ここまでTOEIC満点のメリットを解説してきました。

しかし、就職や転職でTOEICを活用する場合には、無理にTOEIC満点を狙うのはおすすめしません。

テン
前述のように、860点or945点以上なら英語力の評価がさほど変わらないからです。

 

ということで、ここからはTOEICで860点〜945点以上のハイスコア取るための勉強法を解説します!

TOEICについて知る

TOEICにはリスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)があります。

Part1写真描写問題
Part2応答問題
Part3会話問題
Part4説明文問題
Part5短文穴埋め問題
Part6長文穴埋め問題
Part7長文読解問題

それぞれのPartで、問題の特徴・傾向や対策方法は大きく異なります。

まずはその違いを知りましょう。

テン
これはTOEIC対策を始めたら真っ先にやるべきことです。これをやるかどうかで、今後のTOEIC学習の効率は驚くほど変わってきます。

 

「TOEICについて」は「TOEIC全パート攻略法+テクニック」で解説しています。

まだTOEICについてよく知らない方は、必ずご覧ください。

圧倒的な語彙力をつける

TOEIC900点以上取るには、10,000語以上の語彙力が必要です。

テン
「本文・問題文のどちらにも、わからない英単語がひとつもない」と感じるくらい圧倒的な語彙力が必要です。

 

それだけの語彙力を身につけるには、以下を実践しましょう。

  1. TOEIC特化の英単語帳で英単語を覚える
  2. 問題演習で登場したわからない英単語を調べてノートにまとめて定期的に見直す

まず「金のフレーズ」など、TOEIC特化の英単語帳を1冊確実に覚えてください。

この作業を通じて、TOEICに頻出の英単語を覚えていきます。

 

さらに、「頻出ではないけど重要」な英単語をカバーするために、問題演習していてわからなかった英単語の意味を調べましょう。

そしてノートにまとめ、定期的に見直してください。

テン
いわば、ノートは「あなただけの英単語帳」になります。

 

英単語を覚えるコツは3つあります。

  1. 発音する
  2. 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
  3. 毎日寝る前に暗記する

これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。

英文法を徹底的に理解する

英文法はリーディングの精読力と解答スピードを上げるために重要です。

 

精読力の向上は、直接的に正答率の向上につながります。

また、解答スピードが上がれば見直しに使える時間が増えるので、間接的に正答率の向上につながります。

 

さらに、英文法はリスニングの聞き取り能力と精度を上げるためにも重要です。

聞き取り能力と精度が上がれば、リスニングの英文を細部まで聞き取れるようになるので、ミスを極力減らせます。

 

よって、英文法は完璧に理解するようにしてください。

 

英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」を利用するのがおすすめです。

その理由は3つあります。

  1. TOEICに必要な文法知識をゼロから授業動画で学べる
  2. 関先生が授業を担当しているからとにかくわかりやすい
  3. スマホで動画を視聴できるから通勤通学などスキマ時間に勉強できる

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ディクテーション

ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。

  • リスニング音声のスピードについていけるようになる
  • 音の連結を判別できるようになる

という効果があります。

 

ディクテーションは以下の手順で進めます。

  1. 全文を聞く
  2. 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
  3. 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
  4. スクリプトを見て間違いがないかチェック
  5. 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す

おすすめの教材はTOEIC公式問題集のPart1・2です。

「簡単だな」と感じたらPart3やPart4の長文でオーバーラッピングしていきましょう。

created by Rinker
国際ビジネスコミュニケーション協会

 

さらに、慣れてきたら音声のスピードを1.2〜1.6倍速にしましょう。

「本番より難しい環境下」で練習することで、リスニング満点にグッと近づけます。

シャドーイング

相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。

  1. 音声認識
  2. 意味理解

日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。

意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。

 

しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。

つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。

 

そこで、音声認識を自然とできるようになるために効果的なリスニング練習法がシャドーイングです。

シャドーイングは以下の手順で進めます。

  1. 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
  2. スクリプトを確認する
  3. スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
  4. ③を最低3回繰り返す
  5. スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
  6. ⑤を最低3回繰り返す

文法問題演習

TOEICハイスコアを取るには、Part5は素早く確実に満点を取ることが重要です。

 

具体的な勉強法としては、とにかく問題を解いてください。

問題を解いて、問題のパターンを覚えてしまいましょう。

 

おすすめの文法問題集は「TOEIC文法問題でる1000問」です。

 

最初は時間を測らずに、慣れてきたら時間を測って問題を解くようにしてください。

文法問題を素早く解けるようになれば、Part7の長文問題と見直しに使える時間が増えるので、ケアレスミスを極力減らせます。

テン
1問あたり10秒以内に解けるようになるまで、問題演習を繰り返しましょう。

問題を素早く正確に解くテクニックを学ぶ

「問題を素早く正確に解くテクニック」を学ぶことも必要です。

以下の手順でTOEICのテクニックを身につけていきましょう。

  1. TOEIC全パート攻略法+テクニック」でテクニックを学ぶ
  2. ①で学んだテクニックを実践する
テン
ただテクニックを学ぶだけでは本番で使いこなせません。実践を通じて、テクニックを効果的に使えるようになります。

実践演習

TOEICは問題の形式が特殊です。

また、試験時間はリスニング約45分リーディング75分、合計で約120分とかなり長いです。

 

形式に慣れるため、そして120分間集中できる体力を身につけるために、実践演習を繰り返しましょう。

実践演習には、ここまで何度も紹介してきましたが、やはりTOEICの公式問題集を使うのがおすすめです。

テン
私はいろいろな問題集を使ってきましたが、最もスコアアップに直結したのは公式問題集だと実感しています。

 

また、実践演習が終わった後、丁寧に復習することが大切です。

以下の点を意識しながら、じっくり時間をかけて復習しましょう。

  1. わからなかった英単語を調べてノートにまとめておく(ノートは定期的に見直す)
  2. わからなかった文法事項を調べて理解する
  3. リスニングで聞き取れなかった部分の音声を聞き取れるようになるまで繰り返し聞き直す
  4. リーディングで解き終わらなかった問題を解き直す
テン
この作業を丁寧に行なって、「知らない/できない/わからない」をひとつひとつ潰していきましょう。

短期間でTOEICスコアを伸ばすコツ

短期間でTOEICスコアを伸ばすために、以下を実践しましょう。

  • 英語に触れる時間を増やす
  • スキマ時間を活用する
  • 定期的に自分の実力を把握する

英語に触れる時間を増やす

  • 英語の本を読む
  • 英語のニュースを聞く
  • 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
  • 英語で日記を書く

というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。

 

  1. 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
  2. 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる

①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。

しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。

スキマ時間を活用する

仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。

その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。

 

  • 通勤・通学の移動時間
  • 休憩時間

など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。

1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。

 

スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。

テン
スマホで気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。

定期的に自分の実力を把握する

定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。

 

この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。

効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。

 

また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。

弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。

テン
また、苦手意識がなくなれば、モチベーションアップも期待できます。

 

  • 公式問題集を持っていない
  • 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない

という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。

 

 

無料で使えるうえ、たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができます。

しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。

 

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おすすめのTOEIC参考書/教材

ここからはおすすめのTOEIC参考書・教材を紹介します!

TOEIC全パート別攻略法


4ヶ月で975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。

  • 問題の傾向・形式
  • スコア別の目標解答時間
  • 各Partの勉強法
  • 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
  • スコアアップのコツ

など、「これさえ読めばTOEICの対策はバッチリ!」と自信を持って言えるほど内容が充実しています。

さらに、スコア別の英単語帳やリーディングセクションPart5の文法問題集なんかも付いています。

テン
どの参考書よりも充実した内容になっているので、ぜひご覧ください!

TOEIC 出る単特急 金のフレーズ

TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。

以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。

  1. 600点レベル(400単語)
  2. 730点レベル(300単語)
  3. 860点レベル(200単語)
  4. 990点レベル(100単語)

TOEIC 文法問題 でる1000問

TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。

 

とにかく網羅性が高いのが特徴。

Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使ってほしい問題集です。

TOEIC公式問題集

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国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。

テン
私もいろんな問題集を使ってきましたが、個人的には公式問題集が一番スコアアップに直結すると感じています。

 

「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。

そのうえ、本番と同様のスピーカーが音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。

 

現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。

問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。

おすすめのTOEIC学習ツール

ここからはTOEICの学習効率を上げてくれる学習ツールを紹介します。

短期間でスコアを伸ばしたい方は、積極的に利用しましょう。

Santaアルク

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SantaアルクはTOEIC対策をするなら必須級のアプリです。

Santaアルクがおすすめな理由は3つあります。

  1. 無料のレベルテストでスコアを診断できる
  2. AIがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してくれる
  3. 無料プランでも講義・模試(30問)を受けられる

特に注目してほしいのが「①無料のレベルテストでスコアを診断できる」ことです。


たった12問のテストを受けるだけでスコア診断ができるので、定期的に自分のスコアを把握するのに非常に役立ちます。

しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。

 

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  2. 約580本に及ぶ関先生の英語講義でゼロからTOEIC対策ができる
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まとめ

TOEIC満点は990点です。

1度の試験でTOEIC満点を取る受験者の数は正確にはわかりませんが、おおむね100人以下でしょう。

 

TOEIC990点は間違いなく高いスコアで、どこに行っても「すごいね!」と評価されます。

ただし、就職や転職等で活用したいと考えている場合は、無理に満点を目指すのはおすすめしません。

テン
時間と労力がかかりますし、一定以上のハイスコアになると英語力の評価は変わらないことがほとんどだからです。

 

ぜひ参考にしてください!

TOEICの攻略法を徹底的に解説した記事です。僕のTOEIC研究の全てを詰め込みました。効率的にスコアをアップさせたい人は必ずご覧ください。