「最初に目標にしていたTOEICスコアを達成したけど、やめどきがわからずなんとなく勉強を続けている」という方は多いのではないでしょうか。
TOEICの学習をずっと続けるのは時間的にも金銭的にも負担になります。
よって、何か特別な目的がない限りは、どこかでスパッとやめるべきです。
しかし、「何点がやめどきなのか」という明確な基準を根拠とともに示しているサイトは、私が調べた限りほとんどありませんでした。
ということで今回は、TOEICのスコアを活用する目的別に「いつ/何点取ったらやめどきなのか」を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!
TOEICのやめどきは5つある
TOEICのやめどきは5つあります。
- 600点
- 730点
- 860点
- 945点
- やる気がなくなったら
就職・転職活動で最低限使えるスコアがあれば良いなら600点がやめどき
TOEICの活用目的はさまざまですが、最も多いのは就職活動や転職活動での活用でしょう。
TOEIC活用状況と求められるスコア
上画像によると、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは608点(公開テスト)です。
よって、おおむね600点が「平均以上の学力を持つ」というアピールになる基準と言えます。
以上より、就職活動や転職活動で最低限使えるTOEICスコアがあれば良い方は、600点がやめどきです。
就職・転職活動を有利に進められるスコアが欲しいなら730点がやめどき
公式が出してる「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC730点はA〜Eの5段階評価のうち、上から2番目のB評価(730点以上)です。
よって、730点以上取れれば、就職活動や転職活動で英語力が高く評価されます。
ほかの候補者と英語力で差別化できるので、選考を有利に進められるでしょう。
ちなみに、730点を偏差値に換算すると約57になります。
筑波大学や横浜国立大学、青山学院大学や中央大学などの有名大学と同程度の偏差値なので、一般的にはすごいと評価されるでしょう。
また、以下のような企業では、730点付近のスコアが求められています。(執筆時点の情報)
社名 | TOEICスコア |
伊藤忠オートモービル | 努力目標700点以上 |
ファーストリテ入りぬg | 700点 |
丸紅 | 730点 |
双日 | 730点 |
ソフトバンク | 730点 |
三井物産 | 730点 |
ニトリ | 750点 |
英語を積極的に使う仕事に就きたいなら860点がやめどき
公式が出してる「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC860点はA〜Eの5段階評価のうち、最高評価のA評価(860点以上)です。
A評価は「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」レベルなので、就職・転職においては極めて高い評価になるでしょう。
また、860点はコスパが良い、難しいけど無理なく目指せるスコアです。
少し言い換えると、かけた時間に対して着実にスコアが伸びるのが860点までです。
また、以下のような業務で英語を積極的に使う企業の場合、TOEIC800点以上が求められています。(執筆時点の情報)
社名 | TOEICスコア |
三井物産 | 800点 |
三菱商事 | 800点 |
楽天 | 800点 |
KDDI | 800点 |
住友不動産 | 800点 |
野村不動産 | 800点 |
韓国LG | 800点 |
韓国ヒュンダイ | 800点 |
ユニリーバジャパン | 800点 |
野村ホールディングス | 860点 |
有名企業がずらっと並んでいますね。
860点あれば、日本国内にある企業であれば、足切りに引っかかることはほとんどないと言えるでしょう。
ただし、以上のような企業の場合は、実務的なスピーキング・ライティングの能力が求められることも多いようです。
よって、「話す/聞く」というアウトプットができない場合、ただTOEIC860点を持っているだけではあまり意味がないので注意しましょう。
TOEICの最高レベルまで到達したいなら945点がやめどき
上画像によると、TOEIC(L&R)の最高評価はで945点以上(CEFR C1)であることがわかります。
よって、TOEICの最高レベルに到達したいなら945点がやめどきだと言えるでしょう。
ただし、前述のように、TOEICは860点以上からスコアが伸びづらくなります。
特に、900点を超えてくると、一般的には使われないような細かい知識まで覚えたり、ケアレスミスにとことん注意したりする必要が出てきます。
よって、就活や転職等で必要な場合を除いて、945点は忙しい大学生や社会人が目指すのはあまりおすすめしません。
やる気がなくなったらやめどき
最後に、TOEIC対策のやる気がなくなったらやめどきです。
やる気がない状態でダラダラとTOEICを勉強しても、ほとんどスコアは伸びません。
無駄に時間を浪費するだけです。
よって、「やる気が出ない」と感じたら、一旦やめるのがおすすめです。
後でTOEICスコアが必要になったときに、また勉強を再開しましょう。
もしくは、無理やりやる気を出すために、直近のTOEICに申し込んでしまうのもアリです。
「締切効果」により、集中して勉強できるようになります。
TOEICの勉強法
TOEICの基本的な勉強法は以下の通りです。
- 英単語を覚える
- 英文法を勉強する
- リスニング力を伸ばす
- リーディング力を伸ばす
- まずは簡単なPart1・2・5・6を重点的に対策する
- 実践演習
現在の英語レベル・スコアや目標スコアにより、適切な勉強法は変わってきます。
詳しい勉強法については、以下の記事を参考にしてください。
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TOEICのスコアを短期間で上げるコツ
ここからは、短期間でTOEICのスコアを上げるコツ・意識してほしいポイントを解説します。
スキマ時間はアプリで勉強
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には「スタディサプリTOEIC」を活用するのがおすすめです。
スマホでいつでもどこからでも気軽に、かつ本格的にTOEIC対策ができます。
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定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
目的は2つあります。
- 「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断すること
- 自分の苦手パート/単元を見つけること
①について、スコアが伸びているなら今やっている勉強法は効果的ということなので、そのまま続ければOKです。
一方で、スコアが伸びていないなら今やっている勉強法は効果的でないため、「何か改善すべきだ」とわかります。
②について、TOEICのスコアを効率的に伸ばすには苦手パート/単元を克服することが効果的です。
そして苦手パート/単元を把握するには、実践演習を通じて「どのパート/単元の正答率が低いのか」を確認するのが最も確実です。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
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しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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まとめ
TOEICのやめどきを解説しました。
- 就職・転職活動で最低限使えるスコアがあれば良いなら600点
- 就職・転職活動を有利に進めたいなら730点
- 英語を積極的に使う仕事に就きたいなら860点
- TOEICの最高レベルに到達したいなら945点
- やる気がなくなったら
TOEICは「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施する英語を母語としない方を対象にした試験です。就職活動や転職活動など、さまざまな場面で活用されています。 では、どれくらいのスコアを取れば「すごい!」[…]