TOEICのスコアを200点アップさせるのは簡単なことではありません。
しかし、正しい方法で勉強できれば、200点アップは十分達成できます。
ということで今回は、スコア別に200点アップさせる勉強法を解説します。
また、200点アップにかかる目安の勉強時間も解説するので、ぜひ参考にしてください!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!(大学3年時取得)
TOEIC200点アップにかかる勉強時間
下表はTOEICスコアアップに必要な勉強時間の目安を表しています。
Oxford University Pressが引用した
「Prediction of English Proficiency Progress(1985)」から筆者作成
この表から、スコアを200点アップさせるには400〜600時間の勉強時間が必要だと言えます。
ただ、これは1985年の調査です。
当時のTOEICの勉強環境は、ネットでTOEICに関する情報が手に入り、質の高い質の高い参考書・教材がたくさんある現在ほど良いものではなかったはずです。
よって、上表に示されている時間より短い時間でスコアを200点伸ばすことができると考えて良いでしょう。
また、上表からは、現在のスコアが高くなればなるほど200点アップさせるのにより多くの勉強時間がかかることが読み取れます。
これに関しては私も肌感覚としても実感しており、特に「700点からから900点」に上げるのに時間がかかりました。
TOEIC200点アップさせる勉強法を開始スコア別に解説
さて、ここからはTOEICのスコアを200点上げる勉強法を開始スコア別に解説します。
なぜ開始スコア別に解説するかというと、スコア別にやるべき対策が大きく異なるからです。
つまり、効率的にスコアを伸ばすには、今のスコアに合った勉強法で勉強することが重要です。
200点から400点
現状200点の方は、中学レベルの英語の基礎すらほとんど身についていません。
覚えている英単語・表現は少なく、英文法の理解度もとても低いです。
リスニングではほとんど聞き取れず、リーディングでもほとんど読み取れないでしょう。
200点から400点に上げるには、中学英語からしっかり勉強することが大切です。
中学で勉強するような英単語や英文法はどんな英文にも登場します。
また、中学英語をしっかり理解していなければ、より高度な内容が理解できません。
よって、TOEIC対策をするのではなく、基本的な中学英語を勉強してください。
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300点から500点
現状300点の方も、中学レベルの英語が全然できていません。
よって、まずは中学英語を勉強してください。
中学英語の勉強がある程度進んでTOEIC400点レベルの英語力が身に付いたら次の段階です。
本格的なTOEIC対策を始めていきましょう。
具体的には以下を実践してください。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でTOEICについて知る
- 英文法をしっかり理解する(スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を使うのがおすすめ)
- 毎日英文を聞いてリスニングに対する抵抗感を無くす&体力を身につける
- 毎日英文を読んでリーディングに対する抵抗感を無くす&体力を身につける
- 「公式問題集」などを使ってTOEICの実践演習をしてみる
⑤の実践演習について、600点以下は時間を測る必要はありません。
辞書やインターネットで調べながら、時間をかけてじっくり解くようにしましょう。
400点から600点
600点はTOEIC公開テストの平均点と同程度のスコアです。
就職活動や転職活動で「平均より英語ができる」というアピールになるスコアなので、多くのTOEIC受験者が最初に目指すスコアとも言えます。
TOEIC400点から600点に上げるには、以下を実践しましょう。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でTOEICについて知る
- 「銀フレ」でTOEIC特有の英単語を覚える
- 英文法をしっかり理解する(スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を使うのがおすすめ)
- 毎日英文を聞いてリスニングに対する抵抗感を無くす&体力を身につける
- オーバーラッピングとディクテーションで根本的なリスニング力を伸ばす
- 毎日英文を読んでリーディングに対する抵抗感を無くす&体力を身につける
- Part5の文法問題を対策する
- 「公式問題集」などを使ってTOEICの実践演習をしてみる
TOEICはリスニングの方がリーディングよりスコアを伸ばしやすいです。
600点を目指すなら、まずはリスニング対策(オーバーラッピングやディクテーション)を重点的に行いましょう。
500点から700点
700点は上位33%のスコアです。
一般的な企業への就職・転職であれば英語力が高評価になり、他の候補者と差別化できるので、選考をより有利に進められるでしょう。
また、dodaが行った調査(以下表)によると、700点以上から平均年収のアップが明確に傾向として表れています。
TOEICスコア | 平均年収 |
スコアなし | 379万円 |
300点未満 | 374万円 |
300点台 | 419万円 |
400点台 | 434万円 |
500点台 | 437万円 |
600点台 | 436万円 |
700点台 | 459万円 |
800点台 | 487万円 |
900点台 | 534万円 |
TOEIC500点から700点に上げるには以下を実践してください。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でTOEICについて知る
- 「銀フレ」「金フレ」でTOEIC特有の英単語を覚える
- 英文法をしっかり理解する(スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を使うのがおすすめ)
- スラッシュリーディングで「返り読み」の癖をなくす
- 毎日英文を聞いてリーディングに対する抵抗感を無くす&体力を身につける
- ディクテーションとシャドーイングで根本的なリスニング力を伸ばす
- 毎日英文を読んでリーディングに対する抵抗感を無くす&体力を身につける
- Part5の文法問題を対策する(1問当たり15秒以内を目指す)
- 「公式問題集」でTOEICの実践演習をする
リーディングについて、「短文穴埋め問題」のPart5は対策するのが簡単です。
ここで確実に点数が取れるようになれば700点にグッと近づけるので、積極的に対策していきましょう。
また⑨の実践演習について、600点以下だと英語力がまだ低いので、無理に時間を測って問題演習する必要はありませんでした。
しかし、700点を目指すなら、なるべく時間を測るようにしましょう。
600点から800点
800点は一般よりはるかに英語ができるTOEIC中級者〜上級者です。
平均点より200点も高いので、一般的な企業への就職活動・転職活動であれば、英語力はトップ評価になるでしょう。
他の候補者と大きく差別化できるので、選考をさらに有利に進められます。
以下に挙げるような有名企業が求めるTOEICスコアが800点であることからも、就職・転職市場におけるTOEIC800点の価値が高いことが伺えます。(執筆時点の情報)
- 三井物産
- 三菱商事
- 楽天
- KDDI
- 住友不動産
- 野村不動産
- 韓国LG
- 韓国ヒュンダイ
TOEIC600点から800点に上げるには以下を実践してください。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でTOEICについて詳しく知る
- 「金フレ」でTOEIC頻出の英単語を覚える
- 問題演習でわからない英単語を調べノートにまとめ定期的に見直す
- スラッシュリーディングで「返り読み」の癖を無くす
- 英文法をしっかり理解する(スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を使うのがおすすめ)
- ディクテーションとシャドーイングで根本的なリスニング力を伸ばす
- Part5の文法問題を対策する(1問当たり12秒以内を目指す)
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でTOEICのテクニックを学ぶ
- Part7の情報処理能力を鍛える
- 「公式問題集」でTOEICの実践演習をする
⑩の実践演習について、800点を目指すなら今まで以上に丁寧に復習してください。
復習の際は、特に以下の4点を意識しましょう。
- わからない英単語を調べる(上の③)
- わからない英文法事項を調べて理解する
- リスニングで聞き取れなかった音声を聞き取れるようになるまで聞き直す
- リーディングで解き終わらなかった問題を解き直す
- リーディングで読むのに詰まった部分をスラスラ読めるようになるまで読み直す
700点から900点
900点は上位4%のスコアです。
外資系企業における就職・転職の際にも、TOEICのスコアで引けをとることはないでしょう。
700点から900点に上げるには以下を実践してください。
- 「金フレ」でTOEIC頻出の英単語を覚える
- 問題演習でわからない英単語を調べノートにまとめ定期的に見直す(重要)
- 負荷をかけてディクテーションとシャドーイングする
- Part5の文法問題を対策する(1問当たり10秒以内を目指す)
- TOEIC全パート攻略法でテクニックを学ぶ
- Part7の情報処理能力を鍛える
- 「公式問題集」で負荷をかけてTOEICの実践演習をする
900点レベルの英語力を身につけるには、負荷をかけることが重要です。
たとえば、リスニングの音声スピードを1.2倍にしたり、リーディングの試験時間を70分にしたりしてみましょう。
短期間でTOEIC200点アップするコツ
短期間でTOEICのスコアを200点アップさせるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
定期的に公式問題集を解いて自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
- 公式問題集を持っていない
- 公式問題集を解く時間(2時間)を確保できない
という方は、代わりに「Santaアルク」というアプリを使うのがおすすめです。
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しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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TOEIC200点アップさせるためにおすすめの参考書・学習ツール
ここからはTOEIC対策の効率を上げてくれるおすすめの参考書や学習ツールを紹介します。
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
Santaアルク
SantaアルクはTOEIC対策をするなら必須級のアプリです。
Santaアルクがおすすめな理由は3つあります。
- 無料のレベルテストでスコアを診断できる
- AIがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してくれる
- 無料プランでも講義・模試(30問)を受けられる
特に注目してほしいのが「①無料のレベルテストでスコアを診断できる」ことです。
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しかも精度が95%と高いため、診断結果を信頼できるのもポイントです。
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名前の通り、中学レベルの英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
400点以下の方が中学英単語を覚えるためにおすすめです。
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC500点〜600点を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
TOEICに出てきそうなフレーズ・例文が載っており「英単語が実際にどのような場面で使われるのか」を確認しながら覚えられます。
また、TOEIC・英語初心者が覚えやすいよう、英単語が難易度順に並んでいるのもポイントです。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使ってほしい問題集です。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜10まであり、10が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
まとめ
TOEICのスコアを200点アップするのにかかる勉強時間と、開始スコア別の勉強法を解説しました。
ぜひ参考にしてください!
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