TOEIC750点は上位22.1%のスコアです。
TOEIC公開テストの平均点は612点なので、TOEIC750点だと平均より140点近く高いことになります。
TOEIC750点を取るのは簡単ではありません。
だからこそ、TOEIC750点を取るメリットは大きいです。
ということで今回は、大学生がTOEIC750点を取るメリットと、短期間で750点を取るための勉強法を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
大学生がTOEIC750点を取るメリット
まずは大学生がTOEIC750点を取るメリットを解説します。
就職活動を有利に進められる
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像から、新卒採用では平均TOEIC545点が要件・参考とされています。
また、TOEIC公開テストの平均点は608点です。
TOEIC750点は新卒採用で求められるスコアより、また、公開テストの平均点よりずっと高いです。
よって、就職活動の際にほかの候補者と英語力で大きく差別化して、選考を断然有利に進められます。
以下に挙げるような「業務で英語を頻繁に使う企業」が求めるTOEICスコアにも近く、キャリアの選択肢が広がるでしょう。
社名 | TOEICスコア | 職種 |
丸紅 | 730点 | 中途・人事 |
伊藤忠オートモービル | 努力目標700点以上 | 新卒・総合 |
双日 | 730点 | 中途・企画/立案 |
ニトリ | 750点 | 入社後、グローバルトレーニー公募を希望する場合 |
高い年収を得られる
dodaによると、TOEICスコアと年収の相関関係は以下のとおりです。
TOEICスコア | 平均年収 |
スコアなし | 379万円 |
300点未満 | 374万円 |
300点台 | 419万円 |
400点台 | 434万円 |
500点台 | 437万円 |
600点台 | 436万円 |
700点台 | 459万円 |
800点台 | 487万円 |
900点台 | 534万円 |
TOEICスコアなしと700点台では、80万円の差がついています。
また、日経転職版によると、TOEIC700〜799点の日経転職版会員の平均年収は805万円です。
499点以下の会員の平均年収より100万円近く、また、600点台の会員の平均年収より50万円近く高くなっていることがわかります。
大学院入試で活用できる
大学院によっては、入試の際にTOEICスコアを利用できるところもあります。
750点は非常に高いスコアなので、地方旧帝大大学院を含む多くの大学院で足切りラインを超えられるでしょう。
大学生でTOEIC750点以上を取るための勉強法
ここからは、大学生でTOEIC750点を取るための勉強法を解説します。
TOEICのテクニックを学ぶ
「TOEIC全パート攻略法+テクニック(問題集+単語帳付き)」でTOEICの問題を素早く正確に解くテクニックを学びましょう。
そしてテクニックを学んだら、自由自在にテクニックを操れるようになるために問題演習で繰り返し実践してください。
語彙力を鍛える
TOEIC750点以上取るためには、7500語以上の語彙力が必要です。
750点レベルの語彙力を身につけるために、以下を実践しましょう。
- TOEIC特化の英単語帳で英単語を覚える
- 問題演習で登場したわからない英単語を調べてノートにまとめて定期的に見直す
まず「金のフレーズ」など、TOEIC特化の英単語帳を1冊覚えるようにしましょう。
この作業を通じて、TOEICに頻出の英単語を覚えられます。
さらに、「頻出ではないけど重要」な英単語をカバーするために、問題演習していてわからなかった英単語の意味を調べましょう。
そしてノートにまとめ、定期的に見直してください。
英単語を覚えるコツは3つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
これをやるだけで英単語の暗記効率はグッと向上します。
英文法をしっかり理解する
英文法は軽視されがちですが、英単語と同様に重要な英語の基礎です。
英文法の理解度が低いとリスニングの聞き取りの精度が落ちるので、正答率が下がります。
また、リーディングでは読解スピードと精度が落ちるので、正答率がガクッと下がります。
さらに、Part5で多数出題される文法問題の解答スピードと正答率が落ちるため、全体のスコアがグッと落ち込みます。
よって、英文法はしっかり理解することが重要です。
英文法を勉強するなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
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返り読み対策としてスラッシュリーディング
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
英文を返り読みしないで前から理解できるようにするために、スラッシュリーディングをしましょう。
スラッシュリーディングというのは意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
しかし、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを入れずとも英文を前から理解できるようになります。
ディクテーション
さて、ここからはリスニング対策についてお話しします。
ディクテーションは、聞こえた音声を書き取る練習法です。
- リスニング音声のスピードについていけるようになる
- 音の連結を判別できるようになる
という効果があります。
ディクテーションは以下の手順で進めます。
- 全文を聞く
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
シャドーイング
相手の言ったことを理解するプロセスは2段階です。
- 音声認識
- 意味理解
日本語の音声を聞く場合は音声認識は自然にできます。
意味理解に集中することができるので、相手の言ったことを一度で理解できます。
しかし、英語の音声を聞く場合、練習していなければ、音声認識に脳のメモリーを割かなければなりません。
つまり、意味理解に完全に集中することができないため、相手の言ったことに対する理解度が著しく低くなってしまいます。
そこで、音声認識を自然とできるようになるために効果的なリスニング練習法がシャドーイングです。
シャドーイングは以下の手順で進めます。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
ディクテーション・シャドーイングの教材にはTOEIC公式問題集のPart1・2の問題を使うのがおすすめです。
慣れてきたら、より難易度の高いPart3・4の問題を使いましょう。
Part5の文法問題を解く
さて、ここからはリーディングの対策方法を解説します。
TOEICのリーディングは問題量が多い割に、試験時間が75分と短いです。
TOEIC750点以上を取るには、Part5の文法問題を素早く解き、Part7の長文に使える時間を増やすことが重要です。
文法問題を素早く解けるようになるためには、「スピードを意識しながら」問題をたくさん解くことが効果的です。
1問あたり15〜20秒以内に解けるようになるまで、問題演習を繰り返しましょう。
Part7の情報処理能力を鍛える
- Part7で解答の根拠が見つからず本文を何度も読み直してしまう
- マルチパッセージ(複数の英文がある問題形式)で頭が混乱する
という方は情報処理能力を鍛えることが必要です。
情報処理能力を鍛えるには、以下の練習方法が効果的です。
- TOEIC Part7の英文を読む(このとき、設問や選択肢は確認しない)
- 内容を要約する
- 本文を見ずに、要約を頼りに設問に解答する
要約を通じて情報処理能力が鍛えられるのはもちろん、解答に必要な情報と不必要な情報をなんとなく予測できるようになります。
Part7の正答率と解答スピードがグッと上がるので、スコアもどんどんアップしていきます。
実践演習する
実践演習の目的は主に4つあります。
- TOEICの問題形式に慣れる
- 120分間集中する体力と、時間配分を身につける
- 抜けている知識を身につける
- 苦手なPartを把握する
①と②は言葉通りです。
③について、実践演習をしていると知らない/勉強したが忘れてしまった知識がたくさん登場するはずです。
復習のタイミングでこのような知識を調べることで、知識の抜け漏れを防げます。
また④について、問題を解いていると感触が悪い苦手なPartが明らかになるはずです。
苦手なPartを克服するように勉強すれば、自ずとスコアは伸びていきます。
なお、実践演習には公式問題集を使うのがおすすめです。
「公式」とついているだけあって本番に最も近い形式・難易度の問題が掲載されており、他の教材を使うより学習効果が高いからです。
さらに、復習の際は以下の2点を丁寧に行いましょう。
- 英文は聞き取れるようになるまで聞き直す
- スラスラ読めるようになるまで読み直す
苦手なパートを無くす
TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。
苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。
しかし、苦手なパートの対策から逃げていては、さらなるハイスコアを取るのは厳しいです。
そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単ですし、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結しやすいです。
また、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。
本気でTOEIC750点以上を目指す大学生はスタディサプリを活用しよう
本気でTOEIC750点以上を目指すなら、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策を活用すべきです。
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TOEIC750点以上を目指す大学生におすすめの参考書・教材
ここからはTOEIC750点以上を取るためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5英文法問題集
- TOEIC勉強ルーティーン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
ただ、価格が3,300円と高いのが難点です。
大学生がTOEIC750点を取るのにかかる勉強時間
TOEIC750点を取るのにかかる勉強時間はスタートラインにより異なります。
- 300点から750点:1000時間以上
- 400点から750点:700〜800時間
- 500点から750点:500〜600時間
- 600点から750点:300〜400時間
- 700点から750点:100時間
ただし、これはあくまで目安です。
今回解説した勉強法を実践すれば、これよりはるかに短い時間で750点に到達できます。
まとめ
TOEIC750点以上なら、他の就活生と英語力で差別化できるので、就活を有利に進められます。
750点以上を取りたいなら、以下を実践しましょう。
- TOEIC全パート攻略法+テクニック(問題集+単語帳付き)でテクニックを学ぶ
- 語彙力を鍛える
- ディクテーション
- シャドーイング
- Part5の文法問題を解く
- Part7の情報処理能力を鍛える
- 実践演習
- 苦手なパートをなくす
今回はTOEIC800点の大学生のレベルと、800点以上を取るための勉強法を解説します。 TOEIC800点のレベルを知りたい方 TOEIC800点以上を目指している方 TOEICのスコアが伸び悩んでいる方は必[…]