TOEIC850点は上位8.0%のスコアです。
TOEIC公開テストの平均点は608点なので、TOEIC850点だと平均より250点近く高いことになります。
TOEIC850点を取るのは簡単ではありません。
だからこそ、TOEIC850点を取るメリットは大きいです。
ということで今回は、大学生がTOEIC850点を取るメリットと、短期間で850点を取るための勉強法を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
大学生がTOEIC850点を取るメリット
まずは大学生がTOEIC850点を取るメリットを解説します。
就活を有利に進められる
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像より、新卒採用では545点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、TOEIC全体の受験者の平均点は608点です。
TOEIC850点はそれらのスコアよりはるかに高いです。
一般的な企業への就職活動であれば、ほぼ確実に英語力はトップ評価になるでしょう。
他の候補者と大きく差別化して、選考を有利に進められます。
また、外資系企業など英語を積極的に使う企業においても、他の候補者に引けを取らないスコアです。
高い年収を得られる
dodaによると、TOEICスコアと年収の相関関係は以下のとおりです。
TOEICスコア | 平均年収 |
スコアなし | 379万円 |
300点未満 | 374万円 |
300点台 | 419万円 |
400点台 | 434万円 |
500点台 | 437万円 |
600点台 | 436万円 |
700点台 | 459万円 |
800点台 | 487万円 |
900点台 | 534万円 |
たとえばTOEICスコアなしと800点台では、100万円以上の差がついています。
700点台と比べても28万円高いことから、TOEIC850点の市場価値の高さがうかがえます。
また、日経転職版によると、TOEIC800〜899点の日経転職版会員の平均年収は855万円です。
499点以下の会員の平均年収より150万円近く、また、700点台の会員の平均年収より50万円高くなっていることがわかります。
以上から、TOEIC850点を取ることで高い年収を得られると言えるでしょう。
大学院入試で活用できる
大学院によっては、入試の際にTOEICスコアを利用できるところもあります。
TOEIC850点は極めて高いスコアなので、足切りに引っ掛かることはないでしょう。
大学生でTOEIC850点を取るための勉強法
ここからは、大学生でTOEIC850点以上を取るための勉強法を解説します。
語彙力を鍛える
TOEIC850点以上を取るのに必要な英単語数は9000語以上です。
それだけの語彙力を身につけるために、以下のように英単語を覚えていきましょう。
- レベルの高い英単語帳を使う
- 問題演習でわからない英単語があれば調べる
①レベルの高い英単語帳を使う
TOEIC850点以上の英単語を学ぶのにおすすめの英単語帳は「金のフレーズ」です。
効率的に英単語を覚えるコツが3つあります。
- 発音する
- 反復する
- 毎日夜寝る前に覚える
これだけで暗記効率がグッと良くなるので、実践しましょう。
②問題演習でわからない英単語があれば調べる
問題演習をしている際にわからない英単語が出てきたら、必ず意味を調べるようにしてください。
そして、ノート等にまとめておきましょう。
英文法をしっかり理解する
英文法は軽視されがちですが、英単語と同様に重要な英語の基礎です。
英文法の理解度が低いとリスニングの聞き取りの精度が落ちるので、正答率が下がります。
また、リーディングでは読解スピードと精度が落ちるので、正答率がガクッと下がります。
さらに、Part5で多数出題される文法問題の解答スピードと正答率が落ちるため、全体のスコアがグッと落ち込みます。
よって、英文法はしっかり理解することが重要です。
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返り読み対策としてスラッシュリーディング
返り読みというのは、英文を一度最後まで目を通した後、後ろから日本語に訳していくことです。
返り読みをしてしまうと、
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
など、たくさんの弊害が出てきます。
英文を返り読みしないで前から理解できるようにするために、スラッシュリーディングをしましょう。
スラッシュリーディングというのは意味のまとまりごとにスラッシュを入れる練習法です。
例えば、以下のように行います。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュは多くなるはずです。
しかし、練習するうちにより多くの範囲を1つのまとまりとして理解できるようになるので、スラッシュは少なくなっていきます。
そして最終的には、スラッシュを入れずとも英文を前から理解できるようになります。
TOEICのテクニックを学ぶ
TOEIC850点以上を取るためには、「問題を素早く正確に解くテクニック」を学ぶことが重要になってきます。
以下の手順でTOEICのテクニックを身につけていきましょう。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」でテクニックを学ぶ
- ①で学んだテクニックを実践する
ディクテーション
根本的なリスニング力を鍛えるには、ディクテーションが効果的です。
ディクテーションは以下の手順で進めてください。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- 音声を1文ごとに区切って止めながら書き取る(書き取れるまで音声は何度再生し直してもOK)
- 再度全文を聞いて、意味を意識しながら書き取った内容をチェック
- スクリプトを見て間違いがないかチェック
- 間違いがあった場合は聞き取れるようになるまで聞き直す
慣れてきたら、リスニング音声のスピードを1.2〜1.6倍速にしましょう。
より負荷がかかりますが、その分ディクテーションの効果も大きくなります。
シャドーイング
ディクテーションのほかに、シャドーイングするのもおすすめです。
ディクテーションより少し難易度は高いですが、その分効果も高くなります。
シャドーイングは以下の手順で進めましょう。
- 一度全文を聞く(意味を理解しながら)
- スクリプトを確認する
- スクリプトを確認しながら、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ③を最低3回繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を流して聞き取りと同時に発音する
- ⑤を最低3回繰り返す
文法問題をスピード重視で解く
TOEICリーディングを時間内に解き終わるためには、Part5の文法問題を素早く正確に解けるようになることがとても重要です。
文法問題の解答スピードを上げるには、問題を繰り返し解くことが効果的です。
「文法問題でる1000問」等の文法問題集の問題を、毎日最低50問解きましょう。
問題集が1周終わったら、また最初から問題を解き直しましょう。
Part7の情報処理能力を鍛える
- Part7で解答の根拠が見つからず本文を何度も読み直してしまう
- マルチパッセージ(複数の英文がある問題形式)で頭が混乱する
という方は情報処理能力を鍛えることが必要です。
情報処理能力を鍛えるには、以下の練習方法が効果的です。
- TOEIC Part7の英文を読む(このとき、設問や選択肢は確認しない)
- 内容を要約する
- 本文を見ずに、要約を頼りに設問に解答する
要約を通じて情報処理能力が鍛えられるのはもちろん、解答に必要な情報と不必要な情報をなんとなく予測できるようになります。
Part7の正答率と解答スピードがグッと上がるので、スコアもどんどんアップしていきます。
実践演習
実践演習の目的は主に4つあります。
- TOEICの問題形式に慣れる
- 120分間集中する体力と、時間配分を身につける
- 抜けている知識を身につける
- 苦手なPartを把握する
①と②は言葉通りです。
③について、実践演習をしていると知らない/勉強したが忘れてしまった知識がたくさん登場するはずです。
復習のタイミングでこのような知識を調べることで、知識の抜け漏れを防げます。
また④について、問題を解いていると感触が悪い苦手なPartが明らかになるはずです。
苦手なPartを克服するように勉強すれば、自ずとスコアは伸びていきます。
なお、実践演習には公式問題集を使うのがおすすめです。
「公式」とついているだけあって本番に最も近い形式・難易度の問題が掲載されており、他の教材を使うより学習効果が高いからです。
さらに、復習の際は以下の2点を丁寧に行いましょう。
- 英文は聞き取れるようになるまで聞き直す
- スラスラ読めるようになるまで読み直す
苦手なパートを無くす
TOEICの対策をしていると、ついつい得意なパートばかり勉強してしまうことがあります。
苦手なパートと比べて、得意なパートは勉強するのが苦にならないからです。
しかし、苦手なパートの対策から逃げていては、さらなるハイスコアを取るのは厳しいです。
そもそも得意をさらに得意にするより、苦手を普通にする方が簡単ですし、解ける問題の数がグッと増えるのでスコアアップに直結しやすいです。
また、苦手パートでの点数のブレ(下ブレ)が少なくなるので、安定して高いスコアを取りやすくなります。
本気でTOEIC850点以上を目指す大学生はスタディサプリを活用しよう
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TOEIC850点以上を目指す大学生におすすめの参考書・教材
ここからはTOEIC850点以上を取るためにおすすめの参考書や教材を紹介します!
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
- 中学レベル+目標スコア別の英単語帳
- TOEIC英文法解説pdf
- Part5英文法問題集
- TOEIC勉強ルーティーン
- 学習継続のコツ
など、とにかく内容を充実させました。
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使ってほしい問題集です。
TOEIC公式問題集
TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
現在、冊子・バージョンは1〜11まであり、11が最新です。
問題集としては価格が少し高いですが、本気でTOEICを勉強するなら最低1冊は持っておきたい問題集です。
ただ、価格が3,300円と高いのが難点です。
TOEIC850点を取るのにかかる勉強時間
TOEIC850点を取るのにかかる勉強時間はスタートラインにより異なります。
- 300点から850点:1300時間以上
- 400点から850点:900〜1100時間
- 500点から850点:700〜800時間
- 600点から850点:500〜600時間
- 700点から850点:300〜400時間
- 800点から850点:100〜200時間
ただし、これはあくまで目安です。
ここまで解説した勉強法を丁寧に実践すれば、これよりはるかに短い時間で850点を取れます。
まとめ
大学生でTOEIC850点以上なら、一般的な企業であれば英語力でトップクラスの評価を得られます。
また、国際関係の業務に応募できるので、就活の幅がさらに広がります。
850点以上を取るためには、以下を実践しましょう。
- 語彙力を鍛える
- 文法をしっかり理解する
- スラッシュリーディング
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック(単語帳・問題集付き)」でテクニックを学ぶ
- ディクテーション
- シャドーイング
- 文法問題演習
- Part7の情報処理能力を鍛える
- 実践演習
- 苦手なパートをなくす
TOEIC900点は上位4.0%のスコアです。TOEIC公開テストの平均点は612点なので、TOEIC900点だと平均より300点近く高いことになります。 TOEIC900点を取るのは簡単ではありません。[…]