「最初に目標にしていたTOEICスコアを達成したけど、やめどきがわからずなんとなく勉強を続けている」という方は多いのではないでしょうか。
TOEICの学習をずっと続けるのは時間的にも金銭的にも負担になります。
よって、何か特別な目的がない限りは、どこかでスパッとやめるべきです。
しかし、「何点がやめどきなのか」という明確な基準を根拠とともに示しているサイトは、私が調べた限りほとんどありませんでした。
ということで今回は、TOEICのスコアを活用する目的別に「いつ/何点取ったらやめどきなのか」を解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495、リーディング480)です!(大学3年時取得)
![TOEICスコア リスニング495 リーディング475 計975](https://english-route.com/wp-content/uploads/2024/02/英語速読.png)
TOEICのやめどきは5つある
TOEICのやめどきは5つあります。
- 600点
- 730点
- 860点
- 945点
- やる気がなくなったら
就職・転職活動で最低限使えるスコアがあれば良いなら600点がやめどき
TOEICの活用目的はさまざまですが、最も多いのは就職活動や転職活動での活用でしょう。
(英語活用実態調査2019より引用)
上画像によると、新卒採用では545点、中途採用では620点が要件・参考とされる平均的なTOEICスコアの基準となっていることがわかります。
また、「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者のTOEIC平均スコアは608点(公開テスト)です。
よって、おおむね600点が「平均以上の学力を持つ」というアピールになる基準と言えます。
以上より、就職活動や転職活動で最低限使えるTOEICスコアがあれば良い方は、600点がやめどきです。
就職・転職活動を有利に進められるスコアが欲しいなら730点がやめどき
公式が出してる「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC730点はA〜Eの5段階評価のうち、上から2番目のB評価(730点以上)です。
よって、730点以上取れれば、就職活動や転職活動で英語力が高く評価されます。
ほかの候補者と英語力で差別化できるので、選考を有利に進められるでしょう。
ちなみに、730点を偏差値に換算すると約57になります。
筑波大学や横浜国立大学、青山学院大学や中央大学などの有名大学と同程度の偏差値なので、一般的にはすごいと評価されるでしょう。
また、以下のような企業では、730点付近のスコアが求められています。(執筆時点の情報)
社名 | TOEICスコア |
伊藤忠オートモービル | 努力目標700点以上 |
ファーストリテ入りぬg | 700点 |
丸紅 | 730点 |
双日 | 730点 |
ソフトバンク | 730点 |
三井物産 | 730点 |
ニトリ | 750点 |
英語を積極的に使う仕事に就きたいなら860点がやめどき
公式が出してる「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC860点はA〜Eの5段階評価のうち、最高評価のA評価(860点以上)です。
A評価は「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」レベルなので、就職・転職においては極めて高い評価になるでしょう。
また、860点はコスパが良い、難しいけど無理なく目指せるスコアです。
少し言い換えると、かけた時間に対して着実にスコアが伸びるのが860点までです。
また、以下のような業務で英語を積極的に使う企業の場合、TOEIC800点以上が求められています。(執筆時点の情報)
社名 | TOEICスコア |
三井物産 | 800点 |
三菱商事 | 800点 |
楽天 | 800点 |
KDDI | 800点 |
住友不動産 | 800点 |
野村不動産 | 800点 |
韓国LG | 800点 |
韓国ヒュンダイ | 800点 |
ユニリーバジャパン | 800点 |
野村ホールディングス | 860点 |
有名企業がずらっと並んでいますね。
860点あれば、日本国内にある企業であれば、足切りに引っかかることはほとんどないと言えるでしょう。
ただし、以上のような企業の場合は、実務的なスピーキング・ライティングの能力が求められることも多いようです。
よって、「話す/聞く」というアウトプットができない場合、ただTOEIC860点を持っているだけではあまり意味がないので注意しましょう。
TOEICの最高レベルまで到達したいなら945点がやめどき
上画像によると、TOEIC(L&R)の最高評価はで945点以上(CEFR C1)であることがわかります。
よって、TOEICの最高レベルに到達したいなら945点がやめどきだと言えるでしょう。
ただし、前述のように、TOEICは860点以上からスコアが伸びづらくなります。
特に、900点を超えてくると、一般的には使われないような細かい知識まで覚えたり、ケアレスミスにとことん注意したりする必要が出てきます。
よって、就活や転職等で必要な場合を除いて、945点は忙しい大学生や社会人が目指すのはあまりおすすめしません。
やる気がなくなったらやめどき
最後に、TOEIC対策のやる気がなくなったらやめどきです。
やる気がない状態でダラダラとTOEICを勉強しても、ほとんどスコアは伸びません。
無駄に時間を浪費するだけです。
よって、「やる気が出ない」と感じたら、一旦やめるのがおすすめです。
後でTOEICスコアが必要になったときに、また勉強を再開しましょう。
もしくは、無理やりやる気を出すために、直近のTOEICに申し込んでしまうのもアリです。
「締切効果」により、集中して勉強できるようになります。
TOEICのスコアを短期間で伸ばすコツ
短期間でスコアを上げるために、以下を実践しましょう。
- 英語に触れる時間を増やす
- スキマ時間を活用する
- 定期的に自分の実力を把握する
英語に触れる時間を増やす
- 英語の本を読む
- 英語のニュースを聞く
- 映画・ドラマを英語字幕・音声で視聴してみる
- 英語で日記を書く
というように、まずは普段から英語に触れることを意識づけましょう。
- 1週間のうち1日だけ7時間英語に触れる
- 1週間毎日1時間ずつ英語に触れる
①と②は「1週間のうち英語の触れた時間が7時間」という点では同じです。
しかし、②の方が英語力が格段にアップしていきます。
スキマ時間を活用する
仕事や学業で忙しく、まとまった時間を確保できない方は多いでしょう。
その場合はスキマ時間を積極的に活用していきましょう。
- 通勤・通学の移動時間
- 休憩時間
など、日々の生活を見直すと、勉強に有効活用できそうなスキマ時間はたくさん見つかるはずです。
1日30分でもスキマ時間に勉強できれば、1ヶ月で15時間もの勉強時間になります。
スキマ時間の勉強には、スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策
を活用するのがおすすめです。
定期的に自分の実力を把握する
Santaアルクのスコア診断をしたり、公式問題集を通しで解いたりして、定期的に自分の実力を把握しましょう。
この作業を通じて「今やっている勉強法が効果的かどうか」を判断できます。
効果的(スコアが伸びている)であればそのまま続ければ良いですし、効果的(スコアが伸びていない)でないなら何か改善すべきところがあるはずです。
また、自分の苦手を見つけることができるのもポイントです。
弱点を克服するように勉強すれば、自ずとスコアはアップしていきます。
TOEIC卒業後にやること
TOEIC卒業後、いきなり英語に全く触れなくなるのはもったいないです。
TOEICの勉強で身につけた英語力が、英語に触れていない期間に落ちてしまうからです。
よって、定期的に英語のスピーチを聞いたり、英語の新聞を読んだりするのがおすすめです。
また、アウトプットの能力を伸ばすために、オンライン英会話でスピーキングの練習をしたり、英語日記でライティングの練習をしたりするのも良いでしょう。
おすすめのオンライン英会話は「Bizmates」です。
Bizmatesがおすすめな理由は3つあります。
- ビジネス特化だから仕事で活きる実践的な英語力が身につく
- 4種類の教材から目的に合わせて自由に選択できる
- リーズナブルな料金で毎日レッスンを受けられる
気になる方は、まずは無料体験レッスンを受けてみるのがおすすめです。
まとめ
TOEICのやめどきを解説しました。
- 就職・転職活動で最低限使えるスコアがあれば良いなら600点
- 就職・転職活動を有利に進めたいなら730点
- 英語を積極的に使う仕事に就きたいなら860点
- TOEICの最高レベルに到達したいなら945点
- やる気がなくなったら
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