- TOEIC本番で30問残してしまった
- TOEICの実践演習をするといつも後半の30問を解けない
という方は多いのではないでしょうか。
TOEICのリーディングセクションは試験時間の割に問題量がとても多い試験です。
そのため、試験時間内に解き終えるのは非常に難しいです。
ということで今回は「TOEICリーディング30問残しで取れるスコア」について解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!(大学3年時に取得)
TOEICの素点・スコア換算方法
「TOEIC30問残しで何点取れるのか」を解説するためには、まず素点とスコアの換算方法を知ることが必要です。
リスニング
TOEICリスニングの素点・スコアの換算は以下のようになります。
リーディング
TOEICリーディングの素点・スコアの換算は以下のようになります。
よって、30問残しの場合、最大で365点取れる可能性があります。(塗り絵しない&解いた問題を全て正解した場合=70問正解の場合)
ただ、先ほど言ったように範囲の端っこの値を取ることはあまりないので、実際の最大スコアは330点ほどになるでしょう。
さらに、残りの30問を塗り絵(時間がないからテキトーにマーク)した場合についても考えてみましょう。
TOEICは4択なので、テキトーに塗っても4分の1で正答になります。
よって、30問残っているなら、単純計算で7〜8問正答数が増えます。
よって、塗り絵した場合の最大素点を78点だと仮定すると、最大のスコアは360点ほどになるでしょう。
TOEIC30問残しで取れるスコアをシミュレーション
さて、ここからはTOEIC30問残しで取れるスコアをシミュレーションします。
500点
30問残しで500点は可能です。
TOEICのリスニングのスコアは、リーディングのスコアより50点ほど高くなることが多いです。
よって、500点の一般的な点数配分は、リスニング275点リーディング225点です。
リスニングで56〜60問正解できれば、概ね275点前後の点数になるでしょう。
また、リーディングで51〜55問正解できれば、概ね225点前後の点数になるでしょう。
仮定より30問残しのうち8問は正解になるので、リーディングで解いた70問のうち43〜47問正解できれば良いことになります。
解いた問題の正答率は61〜67%程度なので、十分可能でしょう。
600点
30問残しで600点は可能です。
600点の一般的な点数配分は、リスニング325点リーディング275点です。
リスニングで66〜70問正解できれば、概ね325点前後の点数になるでしょう。
また、リーディングで61〜65問正解できれば、概ね275点前後の点数になるでしょう。
仮定より30問残しのうち8問は正解になるので、リーディングで解いた70問のうち53〜57問正解できれば良いことになります。
解いた問題の正答率は76〜82%程度と少し高いですが、十分可能でしょう。
700点
30問残しで700点は可能です。
700点の一般的な点数配分は、リスニング375点リーディング325点です。
リスニングで76〜80問正解できれば、概ね375点前後の点数になるでしょう。
また、リーディングで66〜75問正解できれば、概ね325点前後の点数になるでしょう。
仮定より30問残しのうち8問は正解になるので、リーディングで解いた70問のうち58〜68問正解できれば良いことになります。
解いた問題の正答率は83〜97%程度ととても高いですが、丁寧に解いたならあり得る正答率です。
800点
30問残しで800点を取るのは非常に難しいです。
800点の一般的な点数配分は、リスニング425点リーディング375点です。
リスニングで81〜85問正解できれば、概ね425点前後の点数になるでしょう。
また、リーディングで81〜85問正解できれば、概ね375点前後の点数になるでしょう。
塗り絵した場合の最大素点を78点とすると、81問以上正解するのは不可能になります。
よって、30問残しで800点を取るのは難しいでしょう。
TOEICリーディングで解ける問題を増やす方法
TOEICリーディングで重要な要素は2つです。
- 正答率
- 読解・解答スピード
正答率を重視すると丁寧に問題の英文を読むことになるので、読解・解答スピードが下がります。
逆に、読解・解答スピードを重視すると解ける丁寧さが欠けるので、正答率が下がります。
よって、「正答率重視で解く」または「読解・解答スピード重視で解く」というように、対処療法的に解き方を変えるのはあまり意味がありません。
重要なのは、根本的な英語力を鍛え、正答率と読解・解答スピードの両方をバランスよく身につけることです。
ということでここからは、根本的な英語力を鍛える方法を解説します!
語彙力を強化する
語彙力を強化することで、問題文をより詳細に理解できるようになるので、正答率が上がります。
さらに、「この英単語の意味ってなんだろう」と考える時間が少なくなるので、読解・解答スピードが上がります。
語彙力を鍛える方法は2つあります。
- 英単語帳を使う
- 問題演習でわからない英単語を調べノートにまとめ毎日見直す
①で頻出英単語をおさえ、②で頻出ではないが重要な英単語をカバーしていきましょう。
そして、英単語を覚えるコツが3つあります。
- 発音する
- 反復する(1度に多くの英単語に目を通すことを繰り返す)
- 毎日寝る前に暗記する
これだけで英単語の暗記効率はグッと向上するので、ぜひ実践してください。
英文法を勉強する
英文法の理解度が高ければ、各英文の構造をしっかり捉えられるので理解度が高くなります。
全体の文章の内容の理解度も高くなるので、問題の正答率も上がります。
また、「この英文はどんな構造なんだろう」と考える時間が少なくなるので、読解・解答スピードが上がります。
短時間で英文法を学ぶなら、「スタディサプリ ENGLISH TOEICテスト対策」が圧倒的におすすめです。
その理由は4つあります。
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英文法の勉強がある程度終わったら、Part5の文法問題演習を並行して進めていきましょう。
文法問題が素早く解けるようになれば、長文のPart7に使える時間が増えるので、解ける問題の数も増えます。
おすすめの文法問題集は「TOEIC文法問題でる1000問」です。
スラッシュリーディング
スラッシュリーディングは、英文を「返り読み」する癖がある場合に有効な練習法です。
返り読みとは英文を一度最後まで目を通した後に後ろからもう一度読んで日本語に訳していくことで、以下のような悪影響があります。
- リーディングでは読解スピードが遅くなる
- リスニングは内容が理解できなくなる
スラッシュリーディングは「意味のまとまりごとにスラッシュを入れる」練習法で、例えば以下のように行います。
※これはあくまで一例です。
スラッシュの入れ方は1つではありません。
慣れないうちはスラッシュの量は多くなると思います。
が、練習するうちにより多くの部分を「ひとまとまり」として認識できるようになります。
そして最終的には、スラッシュを入れなくても英文を前から理解できるようになります。
TOEICのテクニックを学ぶ
TOEICには問題を素早く正確に解くためのテクニックがいくつかあります。
以下の手順でTOEICのテクニックを身につけていきましょう。
- 「TOEIC全パート攻略法+テクニック」でテクニックを学ぶ
- ①で学んだテクニックを実践する
ただし、テクニックを学ぶのは700点以上のスコアが取れるようになってからがおすすめです。
スコアが700点未満の英語力では、テクニックを自由自在に使いこなすのは難しいからです。
実践演習
実践演習をする主な目的は3つです。
- TOEICの問題形式に慣れること
- 75分間(リスニングを含めると120分間)集中する体力と時間配分を身につけること
- 抜けている知識を明らかにすること
TOEICスコアが500点以下など、慣れていないうちは時間をはからずに実践演習しても大丈夫です。
その場合はゆっくりと時間をかけて、辞書を用いながら問題を解いてみてください。
また、実践演習が終わった後は、以下3点を意識しながらじっくり復習してください。
- わからなかった英単語を調べてノートにまとめておく(ノートは定期的に見直す)
- わからなかった文法事項を調べて理解する
- リーディングで解き終わらなかった問題を解き直す
TOEICリーディング対策におすすめの参考書・教材
ここからはTOEICリーディング対策をする際に使うべき参考書や教材を紹介します!
1ヶ月でTOEIC800点を取るために使うべき参考書・教材
ここからは1ヶ月でTOEIC800点を取るために使うべき参考書・教材を紹介します。
TOEIC全パート別攻略法
4ヶ月でTOEIC975点を取った私のTOEIC研究をすべて詰め込んでいる記事です。
- 問題の傾向・形式
- スコア別の目標解答時間
- 各Partの勉強法
- 解答スピードと正答率を同時に上げる問題の解き方とテクニック
- スコアアップのコツ
など、「これさえ読めばTOEICのことがバッチリ理解できる!」と自信を持って言えるほど内容が充実しています。
- TOEICについて知るため
- TOEICのテクニックを学ぶため
に使いましょう。
TOEIC 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC500点〜600点を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。
TOEICに出てきそうなフレーズ・例文が載っており「英単語が実際にどのような場面で使われるのか」を確認しながら覚えられます。
また、TOEIC・英語初心者が覚えやすいよう、英単語が難易度順に並んでいるのもポイントです。
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC600点以上を取るのに必要な英単語が1000語掲載されている英単語帳です。(銀のフレーズの姉妹書)
以下のように英単語がレベル分けされており、目標スコアに合わせて頻出英単語を学べます。
- 600点レベル(400単語)
- 730点レベル(300単語)
- 860点レベル(200単語)
- 990点レベル(100単語)
TOEIC 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5の文法問題が1049問掲載されている問題集です。
とにかく網羅性が高いのが特徴。
Part5の文法問題の正答率と解答スピードを上げるために使うべき問題集です。
TOEIC公式問題集
本記事ではすでに何度も登場していますが、TOEICの実践演習をするのに特におすすめしたい問題集です。
「公式」というだけあって本番に近い難易度・形式の問題が掲載されています。
そのうえ、本番と同様のスピーカーがリスニング音声の収録を担当しているので、限りなく実践に近い形で問題演習できます。
問題集としては価格がやや高いですが、本気で1ヶ月で800点を目指すなら活用すべきです。
TOEICリーディング対策で使うべき学習ツール
ここからはTOEICの学習効率を上げてくれるおすすめの学習ツールを紹介します。
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まとめ
TOEIC30問残しで取れるスコアの上限は700点です。
700点以上のスコアを目指す場合は、根本的な英語力を鍛えて、正答率と読解・解答スピードを同時に伸ばすことが重要です。
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