今回はTOEICと共通テストのスコア換算について解説します!
筆者のTOEICスコアは975点(リスニング495点、リーディング480点)です!
TOEICの平均スコア
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」によると、全体の受験者(主に社会人+大学生)のTOEIC平均スコアは
- IPテスト(団体受験)で493点(2022年度)
- 公開テスト(個別受験)で608点(2022年度)
です。
さらに、受験を終えてまだ時間がそれほど時間が経っていない大学1年生に絞って平均点を見てみると、
- IPテスト(団体受験)で458点(2022年度)
- 公開テスト(個別受験)で545点(2022年度)
です。
IPテストは「大学で受けさせられた」「受験料が安いからとりあえず申し込んだ」などの理由により、あまり対策をしないで試験に臨む大学生が多いです。
つまり、大学1年生のIPテストの平均点は「共通テスト受験時とそれほど変わらない英語力」でTOEICを受験した場合のスコアを表していると考えられます。
共通テストの平均点
「令和6年度大学入学共通テスト実施結果の概要」によると、共通テストの平均点は以下のとおりです。
- 英語リーディング:51.54点
- 英語リスニング:67.24点
よって、合計の平均点は118.78点です。
TOEICと共通テストのスコア換算
大学1年生のTOEICIPテストの平均点(458点)と共通テストの平均点(約6割)が基準に、TOEICと共通テストのスコア換算を表にしてまとめたのでご覧ください。
共通テストの点数(得点率) | TOEICスコア |
20点(1割) | 200点 |
40点(2割) | 200点 |
60点(3割) | 200点〜250点 |
80点(4割) | 300点 |
100点(5割) | 300点〜400点 |
120点(6割)(共テ平均点) | 400点〜500点(大学1年生IP平均点) |
140点(7割) | 450点〜550点 |
160点(8割) | 500点〜550点 |
180点(9割) | 550点〜600点 |
200点(10割) | 600点〜700点 |
共通テスト1〜3割は200点前後
共通テスト1〜3割の場合、ほとんどの問題をテキトーに解答しているはずです。
TOEICでも同様に選択肢4つからテキトーに選ぶと考えると、正答数はリスニング・リーディングそれぞれ25問/100問です。
リスニング25問正解の場合のスコアは約80点、リーディング25問正解の場合のスコアは約90点です。
下振れ・上振れや得意不得意の有無なども考慮すると、共通テスト1〜3割の場合のTOEICスコアは200点前後と言えるでしょう。
共通テスト4割は300点前後
共通テスト4割の場合、一部の簡単な問題が解ける+当てずっぽの選択肢がたまたま正答になるという感じです。
TOEICでも同様に考えると、正答数はリスニング・リーディングそれぞれ35問/100問前後でしょう。
リスニング35問正解の場合のスコアは約150点、リーディング35問正解の場合のスコアは約120点です。
下振れ・上振れや得意不得意の有無なども考慮すると、共通テスト4割の場合のTOEICスコアは300点付近と言えるでしょう。
共通テスト5割は350点前後
共通テスト5割の場合、簡単な問題が解ける+当てずっぽの選択肢がたまたま正答になるという感じです。
TOEICでも同様に考えると、正答数はリスニング・リーディングそれぞれ40問/100問前後でしょう。
リスニング40問正解の場合のスコアは約180点、リーディング35問正解の場合のスコアは約140点です。
下振れ・上振れや得意不得意なども考慮すると、共通テスト5割の場合のTOEICスコアは300点〜400点付近と言えるでしょう。
共通テスト6割は450点前後
前述のように、共通テストの平均点や約120点(6割)、受験を終えて間もない&TOEIC対策をしていない大学1年生のTOEIC平均点は約450点です。
「共テ受験時の英語力」≒「大学1年生のTOEIC受験時の英語力(対策なし)」と考えれば、共通テスト6割は400〜500点付近と言えるでしょう。
共通テスト7割は500点前後
英語の基礎がしっかり身についていなければ、共通テストで7割は取れません。
英語の基礎がしっかり身についている場合、TOEICではリスニング・リーディングともに55問/100問前後の正答数になるはずです。
リスニング55問正解の場合のスコアは約250点、リーディング55問正解の場合のスコアは約230点になります。
下振れ・上振れや得意不得意の有無なども考慮すると、共通テスト7割の場合のTOEICスコア450点〜550点付近と言えるでしょう。
共通テスト8割は550点いかないくらい
共通テストで8割取れるなら、根本的なリスニング力がやや高く、リーディングの読解スピードもやや速いです。
TOEICではリスニング・リーディングともに60問/100問前後の正答数になるでしょう。
リスニング65問正解の場合のスコアは約270点、リーディング60問正解の場合のスコアは約250点になります。
下振れ・上振れや得意不得意の有無なども考慮すると、共通テスト8割の場合のTOEICスコア500点〜550点付近と言えるでしょう。
共通テスト9割は600点いかないくらい
共通テストで9割取れるなら、根本的なリスニング力が高く、リーディングの読解スピードも速いです。
TOEICではリスニング・リーディングともに65問/100問前後の正答数になるでしょう。
リスニング65問正解の場合のスコアは約300点、リーディング65問正解の場合のスコアは約260点になります。
下振れ・上振れや得意不得意の有無なども考慮すると、共通テスト9割の場合のTOEICスコア550点〜600点付近と言えるでしょう。
土台の英語力は高いので、TOEICの問題形式に慣れていればスコアはさらに高くなります。
共通テスト10割は650点前後
共通テストで10割取れるなら、根本的なリスニング力が非常に高く、リーディングの読解スピードもとても速いです。
また、ケアレスミスせずに長時間集中する体力も持ち合わせています。
TOEICではリスニング・リーディングともに70問/100問前後の正答数になるでしょう。
リスニング70問正解の場合のスコアは約330点、リーディング70問正解の場合のスコアは約300点になります。
下振れ・上振れや得意不得意の有無なども考慮すると、共通テスト10割の場合のTOEICスコア600点〜700点付近と言えるでしょう。
土台の英語力は高いので、TOEICの問題形式に慣れていればスコアはさらに高くなります。
TOEICと共通テストの違い
TOEICと共通テストの違いは主に以下の3点です。
- 試験時間
- 問題量
- 問題の傾向
試験時間
TOEICの試験時間はリスニング45分、リーディング75分で、合計約120分です。
一方、共通テスト英語の試験時間はリスニング60分、リーディング80分、合計約140分です。
試験時間が違うので、問題の解き進め方も異なります。
問題量
TOEICの問題数はリスニング・リーディングそれぞれ100問ずつ、合計200問です。
一方、共通テストの問題数はリスニング37問程度、リーディング49問程度、合計86問程度です。(年度により若干異なる)
問題の傾向
TOEICでは応答問題や文法問題が多く出題されます。
一方、共通テストでは図や表を関連付けた問題が多く出題されます。
さらに、TOEICは全ての問題が1回読みであるのに対し、共通テストには2回読みの問題があります。
TOEICと共通テストを完璧に換算することはできない
記事前半でTOEICスコアと共通テストの得点率の換算を試みてきました。
が、実際にはこれらの換算が完璧に当てはまることはほとんどありません。
前述のように、TOEICと共通テストでは異なる点が多いからです。
ほかに、英文のテーマや単語の種類も異なります。
よって、今回解説したTOEICスコアと共通テスト得点率の換算を信用しすぎるのはあまりおすすめしません。
あくまで参考程度にとどめておいてください。
TOEICの勉強法
TOEICの基本的な勉強法は以下の通りです。
- 英単語を覚える
- 英文法を勉強する
- リスニング力を伸ばす
- リーディング力を伸ばす
- まずは簡単なPart1・2・5・6を重点的に対策する
- 実践演習
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TOEICに関してよくある質問
TOEICは何点からすごいと評価される?
一般的な企業の場合、就職・転職や昇進・昇格の際の評価では600点が1つの基準となります。
よって、それより100点高い700点取れれば、すごいと評価されるでしょう。
また、800点あれば外資系など国際関係の企業への就職が選択肢の1つになります。
公開テストとIPテストはどっちを受けるべき?
公開テストとIPテストのスコアの有効性に違いはないので、基本的にはどちらを受けても構いません。
受験料がリーズナブルなIPテストを受けるのがおすすめです。
ただ、就職や転職の際に公開テストでのみ受け取れる「公式認定証」の原本・コピーが求められる場合があります。
その場合は公開テストの受験が必要なので注意してください。
大学生はTOEICをいつまでに受けるべき?
就活を意識するなら、大学2年生から受験して、就活やインターンが始まる1〜6ヶ月前には一定以上のスコアを確保することが理想です。
また、就活で使えるスコアは600点以上ですが、TOEIC初心者がいきなり600点を取るのは難しいです。
よって、初受験では500点を目指すのがおすすめです。
TOEICと英検はどっちが難しい?
目指すスコア・級にもよりますが、個人的には準1級以上になってくると英検の方が対策が難しくなると感じました。
特に、英検1級に関してはTOEIC900点を取るより難しいと思います。
TOEICと英検はどちらも日本で広く認知されていますが、就職や転職などではTOEICがよく活用されます。
また、TOEICの方が対策が簡単(リスニング・リーディングのみ対策すればOK)なので、迷ったらとりあえずTOEICを勉強するのがおすすめです。
まとめ
TOEICスコアと共通テストの点数の換算表を解説しました。
共通テストの点数(得点率) | TOEICスコア |
20点(1割) | 200点 |
40点(2割) | 200点 |
60点(3割) | 200点〜250点 |
80点(4割) | 300点 |
100点(5割) | 300点〜400点 |
120点(6割)(共テ平均点) | 400点〜500点(大学1年生IP平均点) |
140点(7割) | 450点〜550点 |
160点(8割) | 500点〜550点 |
180点(9割) | 550点〜600点 |
200点(10割) | 600点〜700点 |
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